アホ毛
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アイテム番号:SCP xxx JP

オブジェクトクラス:Safe

特別収容プロトコル: SCP xxx JPはエリア-███の標準人居住ブロックに住むDクラス職員の頭髪に収容して下さい。SCP xxx JPを収容しているDクラス職員は自身の居住するブロックの居心地を改善する為の正当な理由があれば望む品を要求する権利を持ちますが、散髪、整髪料その他頭髪を損傷ないし拘束する物品、サービスの要求については全て拒否して下さい。また、2週間に1回SCP xxx JPを収容しているDクラス職員を交換して下さい。これは、後述するSCP xxx JPの発生条件を満たしたDクラス職員の手による、SCP xxx JPを収容しているDクラス職員の散髪という形で行われます。また、これによってSCP xxx JP収容の任を解かれたDクラス職員はその後決してSCP xxx JPの収容に用いないで下さい。
なお、SCP xxx JPの収容違反を防ぐためエリア███の職員は頭髪の長さを最大5mm以下にして下さい。

説明: SCP xxx JPは人間の頭髪に発生する非常に強固な寝癖のような現象です。人間の頭頂部付近から生える頭髪の内一束に発生し、直上に向かって根元から数センチ立ち上がり、頭髪は頭の上で逆Jの字を描きます(以降この形態をとる毛髪をSCP xxx JP 1と呼称)。発生する人間の性別、年齢に拠らず、上述の様な形態をとりうるのに十分な毛髪が存在すれば老若男女を問わず発生します。現在収容の容易さを鑑み、長毛の動物にSCP xxx JPが発生しないかを調査中です。なお、この実験の成功は報告されておらず、これに関連してSCP xxx JPの発生には本人の感性とは無関係に「寝癖」を恥ずかしがる文化が存在するかどうかが関係しているという説が提唱されています。

SCP xxx JPの特異性は、SCP xxx JP 1の強固な形態維持能力と、伝染力、及び後述する現象の誘発性にあります。発生したSCP xxx JP 1は一般に提唱されるありとあらゆる寝癖対策法のことごとくに耐性を示し、また一般に入手可能なありとあらゆる整髪料にも屈さず上述の形態を維持します。これによってSCP xxx JPの発生した人間は、周囲の人間にからかわれたり、或いは自身のファッションを邪魔される事によって軽度の精神的苦痛を味わい、どうにかしてSCP xxx JP 1の形態を変更しようと努力を行います。結果として、SCP xxx JPが発生した人間の頭髪には多くの場合ダメージが加えられます。これによってSCP xxx JPの現在発生している頭髪が損傷を受け、枝毛や切れ毛、あるいは急激な毛量の減少、また頭髪そのものを刈り取られている事を感知した場合、SCP xxx JPは近くに存在する発生条件を満たした人間へ転移します。どのような原理でこれらSCP xxx JPへの攻撃を感知するのかは現在判明していません。
また、SCP xxx JPがファッションに頓着しない、或いは頭頂部のSCP xxx JP 1を自身のファッションに取り込む事に成功した人間(以降SCP xxx JP 2と呼称)に遭遇した場合、SCP xxx JPは周囲の人間の認識に影響を与え、SCP xxx JP 2を好意的に感じるようにします。後に行われた財団の実験により、厳密にはSCP xxx JP 2の頭頂部に存在するSCP xxx JP 1の取る形態、通称「アホ毛」に対する好意を形成することがわかっています。結果、SCP xxx JP 2の周囲にいた人々は、最初の内みっともない、或いはだらしないとしてからかいの対象としていたSCP xxx JP 1をSCP xxx JP 2の個性、或いはファッションであると認知し始め、SCP xxx JP 2を「格好良い」や「可愛い」と賞賛し始めます。賞賛する言葉の種類はSCP xxx JP 2の性別や容姿に依存します。そしてSCP xxx JP 2の周囲に居る人間は、自身の頭頂部にもSCP xxx JP 1を模した頭髪の形状を形成する努力を始めます。尚、これによって形成されるSCP xxx JP 1に類似した形状の毛髪は新しいSCP xxx JPを発生させません。これによってSCP xxx JP 1を保有する人間は自身がその時所属していたコミュニティにおいて人気を得るか、或いは自身を中心とするコミュニティが形成されます。これに伴い、大抵の場合SCP xxx JP 2はある程度のコミュニケーション能力を得、また頭頂部のSCP xxx JP 1を自身のチャームポイントであると認識するようになり、その維持に努めます。
しかしこのSCP xxx JP及びSCP xxx JP 1とSCP xxx JP 2との共生に似た関係は長く続きません。SCP xxx JPによる周囲の人間の認識変容の影響力に際限が無い為です。従って、SCP xxx JP 2が中心となるコミュニティは拡大を続け、ある程度の期間の後、SCP xxx JP 2は自身に掛けられる過度の期待、日常的な付き纏い、プライバシーの暴露等による精神的被害を被り始めます。結果、そのストレスが原因となり、SCP xxx JPの発生条件を満たさなくなり、転移を招きます。
SCP xxx JPが転移を行う際の優先順位はティーンエイジャーの少年少女が最も高く、次いで20代、30代・・・と小さくなってゆきます。また、ファッションに気を使う人の方が優先順位が高く、逆にそういったものに無関心な人ほど転移の優先順位は低い傾向にあります。

SCP xxx JPは極めて特異なSCP xxx JP 2である東京都███を中心に活動をしていた地下アイドル█████の猟奇殺人事件が当時警察内部に居た財団エージェント████の関心を惹き、行われた調査の結果発見されました。収容は、刑務所内に居たSCP xxx JP 1保有者を財団のDクラス職員として雇用するという形で収容されました。事件の詳細は補遺1を参照して下さい。

補遺1 地下アイドル█████殺害事件: 事件は2███/██/██東京都███に存在した地下アイドル█████の自宅において、5名のファンが白昼堂々█████宅へ玄関及び窓を物理的に破壊、進入。破壊音に気付いた近隣住民による通報を受けた警察が現場に到着するまでの僅か10分の間に█████を殺害。その後█████に対して[編集済み]を行いました。事件後逮捕されたファン達は一様に「彼女を愛していた」「この愛を表現するにはあれしかなかった」等という趣旨の証言を繰り返しました。その後の精神鑑定によって彼らにはストーカ気質が認められています。

補遺2 エリア-███でのSCP xxx JP収容違反未遂事件: 2███/██/██、エリア-██において当時SCP xxx JPを収容していたDクラス職員に過度の好意を抱き、財団規則違反を計画した職員が懲戒免職を受けました。当時SCP xxx JPを長時間同一の人間が収容し続ける事で発生する前述の特異性は判明しておらず、アノマラスアイテムとして登録されていました。結果収容に用いられていたDクラス職員はSCP xxx JP 2と化し、この未遂事件に繋がったと結論付けられています。
その後の追加実験によって前述の特異性が解明され、SCP xxx JPの特別収容プロトコル及び説明は改定されました。