アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPへの感染が疑われる文章が発見された際には、その執筆者を拘束し、SCP-XXX-JP-1が記された媒体はすべて焼却処分されます。SCP-XXX-JPの発症者はSCP-XXX-JP管理班が作成した筆記検査を行い、症状レベルを判定します。症状レベルがステージⅢ以前の場合はBクラス記憶処理を施した後解放してください。症状レベルがステージⅣ以降の場合は安楽死処置を施し、関係者には場合に応じて適切なカバーストーリーを適用してください。
説明: SCP-XXX-JPは文字に対する認識災害の一種です。SCP-XXX-JPを発症すると、発症者の母語にかかわらず、未知の文字(SCP-XXX-JP-1)を筆記するようになります。後述の症状レベルが低い場合には、SCP-XXX-JP-1は本来の文字に一定の法則で余分な線が付加され、非発症者にとっては別の文字であると認識されるような形となります。症状レベルが上昇すると付加される線が増えていきます。結果として、発症者は非発症者と筆記によるコミュニケーションをとることが困難になります。口頭での発話には変化はありません。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1を書き写すことによって感染します。テキストファイルなどの電子媒体に書き写した場合、コピーした場合、書き写す際にSCP-XXX-JP-1を正しい文字に修正して書き写した場合は、SCP-XXX-JPには感染しません。
SCP-XXX-JPの症状は以下のステージに分類されます。
ステージ |
症状 |
Ⅰ |
発症者の筆記する文字に0.1~1%の割合でSCP-XXX-JP-1が発生します。この段階でのSCP-XXX-JP-1と本来の文字は線が一本付け加えられた程度の差異であり、同じ文字でもSCP-XXX-JP-1となる場合とならない場合があります。 |
Ⅱ |
SCP-XXX-JP-1の割合が3%程度に増加します。ステージⅠにおいてSCP-XXX-JP-1と本来の文字が混在していた文字についても、全てがSCP-XXX-JP-1となります。 |
Ⅲ |
SCP-XXX-JP-1の割合が10%程度に増加します。また、付加される線がより多いSCP-XXX-JP-1が発生します。付加される線が増えても、SCP-XXX-JP-1は依然として別の文字に似た形を保ちます(「成」が「盛」になるなど)。ここまでの進行度であれば、Bクラス記憶処理によって症状を完治させることが可能です。 |
Ⅳ |
SCP-XXX-JP-1の割合はさらに増加します。また、SCP-XXX-JP-1と本来の文字との乖離も進行し、元の文字の原型を留めないような形に変化していきます。非発症者が本来の文字や文章の内容を推測することはほぼ不可能になります。 |
Ⅴ |
最終的に、発症者の筆記する文字の30%程度が枠を黒く塗りつぶしたような形のSCP-XXX-JP-1となります。個々のSCP-XXX-JP-1の差異は非発症者には全くないように見えますが、発症者はこれらを違う文字と認識し、読むことが可能です。 |
実験記録XXX-JP-1 - 日付1987/07/01
対象: D-XXX-01(ステージⅡ)、D-XXX-02(非発症)
実験方法: 一. 02が紙にアルファベットを筆記し、01がそれを音読する。二. 一の文章を01が書き写す。
結果: 実験一では、01は文章を問題なく音読した。二では、01は「C」が「G」に、「O」が「Q」に、「V」が「W」のように読める文章を筆記した。これらの文字が同一に見えることを指摘したところ、01は困惑し、02の文章がそう書いてあるのを写しただけだと主張した。
分析: 発症者は非発症者の文章を判読することが可能だということがわかった。逆に、非発症者が発症者の書いた文章を判読するのは不可能であろう。
事件記録XXX-JP-1:
発生日時: 1989/02/07
場所: 東京都██区 株式会社████
概要: 経理担当の████氏がSCP-XXX-JPに感染(ステージⅡ)。帳簿の「1」がすべて「4」となっており、計算が合わないことを不審に感じた同僚が指摘するも、██氏は間違っていないと主張。最終的に██氏は懲戒免職処分を受けた。財団は会社関係者にAクラス記憶処理、██氏にBクラス記憶処理を行った。後に██氏の部下にあたる█氏も感染(ステージⅠ)していることが判明したため、Bクラス記憶処理を実施。
事件記録XXX-JP-2:
発生日時: 1992/04/20
場所: 群馬県██市 ███病院
概要: 看護師の█████氏がSCP-XXX-JPに感染(ステージⅢ)。患者の看護についての手順を記した手書きのメモに影響が発生し、それをもとに看護を行っていた██氏によって患者██人が死亡した。メモは投与する薬剤の量を示す「3」がすべて「8」になっており、これが原因と考えられる。また、事件に直接影響はなかったものの、「口(くち)」が「目」に、「水」が「氷」になっていた。███氏にBクラス記憶処理を実施し、カバーストーリー「医療事故」を適用。
事件記録XXX-JP-3:
発生日時: 20██/██/██
場所: サイト-81██
概要: 財団職員である██博士が感染(ステージⅢ)。新人職員の研修担当であったため、██博士の板書を書き写した職員███人も感染したとみられる。Bクラス記憶処理を実施。
(20██/██/██ 追記) Bクラス記憶処理を行ったのにもかかわらず、██博士と職員███人の全員に未だSCP-XXX-JPの症状がみられる。安楽死処置も含め、対策を検討中である。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPへの感染が疑われる文章が発見された際には、機動部隊へ-1 "校正者" がその執筆者を拘束し、SCP-XXX-JP-1が記された媒体はすべて焼却処分されます。SCP-XXX-JPの発症者はSCP-XXX-JP管理班が作成した筆記検査を行い、症状レベルを判定します。症状レベルがステージⅢ以前の場合はBクラス記憶処理を施した後解放してください。症状レベルがステージⅣ以降の場合は安楽死処置を施し、関係者には場合に応じて適切なカバーストーリーを適用してください。
説明: SCP-XXX-JPは文字に対する認識災害の一種です。SCP-XXX-JPを発症すると、発症者の母語にかかわらず、未知の文字(SCP-XXX-JP-1)を筆記するようになります。後述の症状レベルが低い場合には、SCP-XXX-JP-1は本来の文字に一定の法則で余分な線が付加され、非発症者にとっては別の文字であると認識されるような形となります。一例として、ステージⅡ発症者の筆記するアルファベットの「O」は、「Q」に酷似した形のSCP-XXX-JP-1となりました。そのため、発症者は非発症者と筆記によるコミュニケーションをとったり、キーボードをタイプして文字を入力したりすることが困難になります。口頭での発話には変化はありません。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1を書き写すことによって感染します。テキストファイルなどの電子媒体に書き写した場合、コピーした場合、書き写す際にSCP-XXX-JP-1を正しい文字に修正して書き写した場合は、SCP-XXX-JPには感染しません。
SCP-XXX-JPの症状は以下のステージに分類されます。
ステージ |
症状 |
Ⅰ |
発症者の筆記する文字に0.1~1%の割合でSCP-XXX-JP-1が発生します。この段階でのSCP-XXX-JP-1と本来の文字は線が一本付け加えられた程度の差異であり、同じ文字でもSCP-XXX-JP-1となる場合とならない場合があります。 |
Ⅱ |
SCP-XXX-JP-1の割合が3%程度に増加します。ステージⅠにおいてSCP-XXX-JP-1と本来の文字が混在していた文字についても、全てがSCP-XXX-JP-1となります。 |
Ⅲ |
SCP-XXX-JP-1の割合が10%程度に増加します。また、付け加えられる線がより多いSCP-XXX-JP-1が発生します。付け加えられる線が増えても、SCP-XXX-JP-1は依然として別の文字に似た形を保ちます(「成」が「盛」になるなど)。ここまでの進行度であれば、Bクラス記憶処理によって症状を完治させることが可能です。 |
Ⅳ |
SCP-XXX-JP-1の割合はさらに増加します。また、SCP-XXX-JP-1と本来の文字との乖離も進行し、元の文字の原型を留めないような形に変化していきます。非発症者が本来の文字や文章の内容を推測することはほぼ不可能になります。 |
Ⅴ |
最終的に、発症者の筆記する文字の30%程度が枠を黒く塗りつぶしたような形のSCP-XXX-JP-1となります。個々のSCP-XXX-JP-1の差異は非発症者には全くないように見えますが、発症者はこれらを違う文字と認識し、読むことが可能です。 |
補遺: 報告書にSCP-XXX-JPとみられる誤字や黒塗りの文字を発見した財団職員は、当該報告書と執筆者の名前を直ちにSCP-XXX-JP管理班に報告してください。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、文書一点のみがサイト-8181の低脅威度物品収容ロッカーに保管されています。新たにSCP-XXX-JPが記された媒体を発見した際には、機動部隊も-1("ハイムリック")は直ちに媒体の処理、関係者の記憶処理を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは餅の調理方法について記されたレシピです。SCP-XXX-JPに従って調理された料理のうち、餅の部分(SCP-XXX-JP-1)は意識を持ち、発話することが可能になります(発話を行う方法は不明です)。しかし、人間がそれを認識し、SCP-XXX-JP-1に対して対話を試みようとしない限り、SCP-XXX-JP-1は反応しません。また、SCP-XXX-JP-1の成分や、料理の餅以外の部分には異常性は見られません。
SCP-XXX-JP-1が摂食され、およそ50cm3以下の大きさまで咀嚼されると、SCP-XXX-JP-1は完全に異常性を失います。しかし、十分に咀嚼されないまま飲み込んだ場合、SCP-XXX-JP-1は薄く広がり、咽頭を完全に塞ぐように貼り付きます。結果として、SCP-XXX-JP-1を摂食した人間は窒息します。
インタビュー記録XXX-JP
対象: SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
██博士:
SCP-XXX-JP-1:
<録音終了>
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、財団のSCP-XXX-JP検索エンジン「SCiPle」によって発見され次第
説明: SCP-XXX-JPはインターネット上に存在するWebページです。SCP-XXX-JPを視認した人間は、自身の記憶を全て喪失し、相手からの質問に対して全て検索エンジンを用いて回答しようとします。回答となる情報が検索できなかった場合は全て「わからない」と答えます。
対象: D-XXX-05
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
██博士: [会話]
D-XXX-06: [会話]
<録音終了>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低脅威度物品収容ロッカーに保管されます。
説明: SCP-XXX-JPは直径8cmの漆塗りの椀です。SCP-XXX-JPの内部には、毎日正午に15g程度の様々な物体(SCP-XXX-JP-1)が生成されます。SCP-XXX-JPの内部にSCP-XXX-JP-1が生成されたままである場合は、新たに生成されることはありません。また、一度摂食されるまでは、SCP-XXX-JP-1の内容は変化しません。SCP-XXX-JP-1を視認した人間は食欲が強く刺激され、制止がなければ、SCP-XXX-JP-1が食用可能であるものか否かにかかわらず、SCP-XXX-JP-1を摂食します。
SCP-XXX-JP-1を一度でも摂食すると、その後は10秒おきにSCP-XXX-JP-1が生成されます。多くの場合、食欲が刺激されている摂食者はそのままSCP-XXX-JP-1を食べ続けます。摂食者は胃の容量を大きく超えても嘔吐・排泄などをすることなく摂食を続け、また下腹部は異常な伸縮性を示すようになります。一例として、
実験記録XXX-JP
被験者: Dクラス職員 D-XXX-04
実施方法: SCP-XXX-JP-1を摂食させ、反応を観察する。被験者は椅子に固定され、X線スキャンにて随時体内の状態を確認する。
実験結果:
[0秒] 実験開始。被験者がSCP-XXX-JP-1を摂食。
[0 - 1560秒] SCP-XXX-JP-1は全て胃に転移。被験者は800秒前後から下腹部の痛みを訴える。
[1560 - 2680秒] SCP-XXX-JP-1は大腸、小腸に転移。被験者の下腹部が異常に膨張する。1770秒、被験者嘔吐。その後100秒間、SCP-XXX-JP-1は胃に転移。その後再び小腸に転移する。2280秒、被験者は特に強い痛みを訴える。実験後の解剖で、SCP-XXX-JP-1が虫垂に転移したことが原因であると判明。
[2680 - 3210秒] SCP-XXX-JP-1は気管、気管支、肺に転移。被験者は数度、嘔吐と窒息を繰り返す。最終的にSCP-XXX-JP-1が充填され、この時点で被験者は窒息死したものとされる。
[3210 - 3360秒] SCP-XXX-JP-1は喉頭、咽頭、口腔、鼻腔、副鼻腔の順に転移。
[3360 - 3400秒] SCP-XXX-JP-1は耳管、外耳道に転移。
[3400秒] 転移停止、実験終了。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低脅威度物品収容ロッカーに保管されます。
説明: SCP-XXX-JPは直径8cmの漆塗りの椀です。SCP-XXX-JPの内部には、毎日正午に15g程度の蕎麦(SCP-XXX-JP-1)が生成されます。SCP-XXX-JPの内部に既にSCP-XXX-JP-1が生成されている場合は、新たに生成されることはありません。SCP-XXX-JP-1を視認した人間は食欲が強く刺激され、制止されなければSCP-XXX-JP-1を摂食します。
SCP-XXX-JP-1を一度でも摂食すると、その後は10秒おきにSCP-XXX-JP-1が生成されます。多くの場合、食欲が刺激されている摂食者はそのままSCP-XXX-JP-1を食べ続けます。摂食者は胃の容量を大きく超えても嘔吐・排泄などをすることなく摂食を続け、結果として下腹部の異常な膨張、破裂に至ります。摂食者は痛みや出血を感知しますが、依然としてSCP-XXX-JP-1を摂食し続けます。また、失血によって死亡することもありません。SCP-XXX-JP-1は摂食者が失血以外の要因によって死亡するまで無限に生成され続けると仮定されています。
↓以下まだ改稿してません
実験記録XXX-JP
被験者: Dクラス職員 D-XXX-04
実施方法: SCP-XXX-JP-1を摂食させ、反応を観察する。被験者は椅子に固定され、X線スキャンにて随時体内の状態を確認する。
実験結果:
[0秒] 実験開始。被験者がSCP-XXX-JP-1を摂食。
[0 - 1560秒] SCP-XXX-JP-1は全て胃に転移。被験者は800秒前後から下腹部の痛みを訴える。
[1560 - 2680秒] SCP-XXX-JP-1は大腸、小腸に転移。被験者の下腹部が異常に膨張する。1770秒、被験者嘔吐。その後100秒間、SCP-XXX-JP-1は胃に転移。その後再び小腸に転移する。2280秒、被験者は特に強い痛みを訴える。実験後の解剖で、SCP-XXX-JP-1が虫垂に転移したことが原因であると判明。
[2680 - 3210秒] SCP-XXX-JP-1は気管、気管支、肺に転移。被験者は数度、嘔吐と窒息を繰り返す。最終的にSCP-XXX-JP-1が充填され、この時点で被験者は窒息死したものとされる。
[3210 - 3360秒] SCP-XXX-JP-1は喉頭、咽頭、口腔、鼻腔、副鼻腔の順に転移。
[3360 - 3400秒] SCP-XXX-JP-1は耳管、外耳道に転移。
[3400秒] 転移停止、実験終了。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPは東経███度█分、北緯██度█分に位置する、およそ███cm^2の面積を持つ島です。
SAKURAを回収したのは不具合じゃなくてSCiPのせい
完全禁止→実験目的のみOK→SCiPの再収容に利用→Dクラスの終了目的→気に入らない研究員を射殺
実はだんだん影響範囲が広がっていく、気付いたらサイト全体に影響しててヒャッハー状態
サイト-8197を監視するサイト-8196、でもこれO5の偽指令とかぶってね?
使用が解禁されていくところの矛盾解消
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8197の低脅威度収容ロッカーに施錠されて保管されます。いかなる目的であっても、SCP-XXX-JPを使用することは禁止されています。SCP-XXX-JPを使用する際はサイト管理者の許可が必要です。 セキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは日本の警察官に支給されていた小型回転式拳銃 M360Jと外見が同一な拳銃です。SCP-XXX-JPを使用した人間は、SCP-XXX-JPを使用したことに対して「使用は適切であった」と感じ、強く主張します。
SCP-XXX-JPは2007/██/██、██県で発生した強盗事件の際、居合わせた警察官が犯人の抵抗を無視して射殺したのにもかかわらず、「使用は適切であった」と強く主張したことから財団の注目を惹き、収容されました。その特性上、この拳銃の使用は厳しく制限され、 責任者の監視が必要です。
補遺1 SCP-XXX-JP 使用記録:
日付: 2008/██/██
目的: 実験
状況: D-001にD-002を射殺させ、その反応を観察した。D-001は「この発砲はお前らに指示されたんだから問題ないに決まってる」と述べた。
付記: D-001の反応は予想されていたものとおおむね一致した。
メモ: 眠ると夢を見る、どんな夢が見たい?
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の収容ロッカーに保管されます。実験にはレベル3研究者の承認が必要です。実験以外の用途でSCP-XXX-JPを使用することは固く禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPはマットレス、敷毛布、羊毛毛布、羽毛布団、枕からなる寝具のセットです。これらの物品が全て敷かれ、敷毛布と羊毛毛布の間に生物が入った場合、異常性が発現します。SCP-XXX-JPに入った生物はSCP-XXX-JPを"暖かい" "ふかふかしている"などと評し、高い満足感を覚え、SCP-XXX-JPから出ることを拒否します。SCP-XXX-JPをめくったり、中の生物を引きずり出すことで、SCP-XXX-JPの中から脱出させることは可能ですが、説得や脅迫のような、SCP-XXX-JPに入った生物の自発的行動が必要な方法では、SCP-XXX-JPから脱出させることはできません。
SCP-XXX-JPに入ってからおよそ1時間経つと、第二の異常性が発現します。SCP-XXX-JPに入った生物は、その状態に関わらず急激な眠気に襲われ、SCP-XXX-JPの中で睡眠状態に突入します。SCP-XXX-JPの外見には変化は見られませんが、前述の手段により中の生物を脱出させることは、SCP-XXX-JPの強い抵抗により不可能となります。その後、中の生物は急速に痩せ衰え、最終的に骨だけを残して死亡します。通常、首から上の部分はSCP-XXX-JPの外に出ていますが、この部分においても骨以外が消え去るように消失していきます。この時点で異常性はなくなり、再びSCP-XXX-JPをめくることが可能になります。
SCP-XXX-JPは、██県██市に所在する市営アパートの一室で孤独死した高齢男性が発見された際、男性が完全に白骨化していたこと、発見された際男性が就床していた布団に汚れが一切見受けられなかったことから、その異常性が財団に報告され、収容に至りました。その後の調査により、男性は████/██/██ 02:00から放送されたテレビショッピングを視聴し、SCP-XXX-JPを購入したことが明らかになっています。以下は該当番組の音声記録を抜粋したものです。
音声記録XXX-JP - 日付████/██/██
██: 本日ご紹介する商品はこちら![編集済]製の布団セットです!これね、ほんとにすごいんですよ。見てください。分かりますか?ほんとに軽いんです。マットレスは最近話題の[編集済]という素材を使ってまして、ちょっと手で押してみますけれど、身体の重みを優しく受け止めてくれるんですねぇ。その上に敷毛布!元々毛布って敷いて使うものらしいんです。知らなかったでしょ?でね、これもほんとにあったかいんです。その上に毛布。これ羊毛製なんですが、適度な重さがあって、入った人をしっかり包み込んでくれます。裏の起毛をご覧ください、ここに秘密があるんですね。さらに羽毛布団を敷きまして。これで完成です。あのね、ほんとに入った瞬間からあったかいんですよ。不思議でしょう?さらになんと低反発枕もセットなんです!ちょっと███くんに寝てもらいましょうか。どうですか███くん?
███: いや、ほんとにすごいですね██社長。入った瞬間から暖かさを感じます。仕事を忘れて今にも寝てしまいそうです。起きれなくなりますね。
██: でしょう?この高機能、高品質!お値段、気になりますよね?なんとセットで19800円!(値段がテロップで表示される効果音) 送料、分割金利手数料は全て[編集済]が負担いたします!████-███-███までお電話ください。
電話番号は現在使われておらず、製造元の[編集済]や番組を製作した[編集済]、番組に出演した██社長、███(社員とみられています)、またその流通経路を調査・追跡する試みは失敗しました。[編集済]による他の番組は今のところ放映されていません。
補遺: 後の調査によって、羊毛毛布の裏側の起毛が、消化器官の絨毛じゅうもうと同じ機能を果たしていることが分かりました。第二の異常性が発現した際に、この部分から「消化液」が分泌され、中の生物を消化すると考えられています。マットレス、敷毛布、羽毛布団、枕の機能については、現在も調査中です。