ameno-ji
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洗濯前のSCP-XXX-JP。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXX-JPは、サイト-8181の標準的収容ロッカーに保管されています。SCP-XXX-JPを用いた実験を行うには、Level2以上のセキュリティクリアランスを持つ研究員の監督が必要です。

説明: SCP-XXX-JPは横140cm、縦200cmの一般的な一人用毛布の外見をもつ寝具です。触り心地はフリース素材に類似していますが、組成分析により一部に人間の子宮内膜と同様の組織が検出されました。

SCP-XXX-JPに触れると、被験者によって表現は異なるものの、触れた先から穏やかな充足感や安心感のようなものが伝わり、ゆるやかな眠気を誘ってくるとの供述が得られました。この際被験者の体温が0.3度上昇していることが確認されています。また頭頚部以外の身体の70%以上をSCP-XXX-JPで覆い就寝すると、およそ7時間から8時間は人体に有害な刺激が加えられない限り、110デシベル相当の騒音が起こっても目覚めることはありません。この時の覚醒状態はJCS 101に相当します。起床した被験者は一様に「とてもリラックスできた」と晴れ晴れした顔つきで答えており、翌日の業務の作業効率が上昇することが多く見受けられました。

SCP-XXX-JPを二晩継続して使用すると、被験者は翌日起床した際にSCP-XXX-JPから離れることに対し心理的抵抗を示し、更なる実験の延長を要求します。この時点での被験者の様子は一般的なブランケット症候群2に類似しています。また、被験者が肉親(特に母親)から愛情を受け取ったという認識が薄い被験者ほど強くSCP-XXX-JPに執着を見せるようになり、接触期間が長ければ長いほど手放すことを強く拒否します。使用後三日~一週間で強力な依存が形成され、強引に取り上げると母親を指す言葉を繰り返し叫びながら例外なくうずくまって泣き出します。その後実験開始から最大266日かけて依存傾向は改善するものの、夜間の指しゃぶりや夜尿など、一般的な子ども返りの症状が永続的に見られます。これらの症状はクラスB記憶処理を行っても消失せず、一日間隔をあけて再度使用した際には発症を認めませんでした。

対象: D-19823

インタビュアー: ███████博士


<録音開始, (20██/██/██)>

███████博士: やあD-19823。元気そうだね。

D-19823: どうも博士。いたって快調だよ。

███████博士: それはなにより。今日もいくつか質問しに来たんだけど、この女性を知っているかい?[D-19823の母親が写っている写真を見せる]

D-19823: ……ああ、よく知ってるよ。

███████博士: 会ったことはあるかな?

D-19823: 子どもの頃一緒に暮らしてたかな。料理も作ってもらってたし。名前は……███だったか。

███████博士: そうか。……この人は、君の母親で合っているかい?

D-19823: はは、変なことを聞くもんだな。俺のお袋ならここにいるだろう[抱えているSCP-XXX-JPを見せつけつつ]。

███████博士: ……ええと、そうだね。そうしたら、次の質問だ。君にとっての母親とはなにかな?

D-19823: なんだい、難しいこときくなぁ。なにかっていわれたら、これ以上でも以下でもないさ。

<録音終了>

SCP-XXX-JPは、使用者が持つ母親の概念をSCP-XXX-JPに置き換えてしまうようです。
-███████博士-

追記:SCP-XXX-JPをTRPGのセッションによる寝不足の治療に使用するのは認められません。
-███████博士-