有栖の砂箱
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上、特異性を有した自動車(以下SCP-XXX-JP-1と記述)として取り扱われます。SCP-XXX-JP-1は常に走行している状態で収容して下さい。また、付近に特異性の無い自動車を同様の状態で収容し、収容室内を常時必ず1台以上の自動車が走行しているように整備と監視を行って下さい。SCP-XXX-JP-1を保管しているサイト付近での自動車の走行は禁止されています。

SCP-XXX-JPは現在収容されておらず、収容方法は確立されていません。上記の特別収容プロトコルに基づいた再度の暫定的な収容が完了し次第、実験によって適切な収容方法を模索する必要があります。自動車を運転する財団職員はSCP-XXX-JPを観測した場合、速やかに財団へ観測地点を通報し、可能であれば付近の財団関連施設への収容を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1のフロントガラスを通して視認される人型の幻像です。SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1の搭乗者によってのみ視認されます。SCP-XXX-JPは写真や映像で記録することができません。

SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1のフロントガラス上に偶発的に出現し、出現のタイミングに規則性は見出されていません。出現したSCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-1の前方に立っている人間の姿として認識されます。SCP-XXX-JPの容姿は複数確認されています。具体的な容姿については実験記録XXX-JPを参照してください。SCP-XXX-JPが出現する際のSCP-XXX-JP-1との見かけ上の距離は一定ではありませんが、SCP-XXX-JPが出現する時点でのSCP-XXX-JP-1の走行速度と比例していると考えられています。

出現したSCP-XXX-JPは行動を示さず、SCP-XXX-JP-1が搭乗者の運転によって回避しない限りSCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-1は出現から約2秒後に衝突するように見えます。SCP-XXX-JPを回避するような運転は、ほとんどの場合重大な事故を引き起こします。

見かけ上の衝突や回避によって、SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-1のフロントガラスを通した搭乗者の視界から外れると、SCP-XXX-JPの姿は消失します。見かけ上衝突した場合でも、SCP-XXX-JP-1とその搭乗者に物理的な影響はありません。

SCP-XXX-JP-1が停止した場合、停止の要因にかかわらずSCP-XXX-JPは他の自動車へ転移し、新たなSCP-XXX-JP-1を発生させることが確認されています。この時、元のSCP-XXX-JP-1は特異性を失います。SCP-XXX-JPが転移の対象をどのように決定しているかは不明ですが、「停車したSCP-XXX-JP-1から最も近い走行している自動車が対象となる」という仮説に199█/██/██現在反例はありません。詳細は過去のSCP-XXX-JP収容経緯を参照してください。

補遺: SCP-XXX-JPは従来の収容方法を不完全にする未知の特性を持っていると考えられ、また収容違反が発生した際に再収容が非常に困難であることから、SafeからEuclidへの再分類が要請され承認されました。