Arisa_CLK

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試案 SCP-XXX-JP 「想像実現」

アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPはサイト8XXXの   の収容室内に配置された標準的な画用イーゼルに固定した状態で保持されます。収容室は十分な画材類を使用できる状態で備蓄してください。管理・実験のため、絵画の技能を修得している職員は優先してSCP-XXX-JPの収容任務に配属されるよう手配されます。
管理・実験によって発生したSCP-XXX-JP-1は、その都度調査・記録をした上で適切な収容室に保管するか、あるいは適切な方法で処分してください。SCP-XXX-JP-1の収容違反に対処するため、特別な画溶液が充填された散布機が10機設置され、4機が常駐警備員に携帯されます。

説明: SCP-XXX-JPは、日本標準規格でSサイズ40号に該当する縦横1000x1000mmの油絵用キャンバスです。メーカー表記は無く、製法も既存のメーカーのものと一致せず、本体画布と木枠は有機的に接合されているように見えます。
SCP-XXX-JPは19██年██月██日、茨城県███市で発生した複数件の獣害に関する捜査の中で、同市在住の芸術家、████氏の自宅アトリエから発見されました。(事件記録XXX-1参照)
SCP-XXX-JPの特異性は、人間によってSCP-XXX-JPに絵が描かれた時に発生します。
人間の描き手によってSCP-XXX-JPに絵が描かれると、描き手が絵の「完成」を意識した時点で、描かれた絵は「実体化」を開始します。実体化した物体をSCP-XXX-JP-1とします。
発生した実体SCP-XXX-JP-1の性質は、それを描いた人物の想像した内容に呼応していることが判明しています。実体化」と同時に、描かれた絵はSCP-XXX-JP-1によってSCP-XXX-JPの布地から完全に剥離します。
実体SCP-XXX-JP-1は描き手の想像に加え、SCP-XXX-JPの意思によるものと思われる曖昧箇所の「補完」が行われます。
これまでの実験で、動物・ロボットによる描写では実体化が行われないことが判明しています。
また複数人による描写では、発生した実体が「不安定」になる傾向があります。
SCP-XXX-JPを破壊、もしくは分解する試みは   の発生を誘発するため、許可されません。

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SCP-XXX-JP-GOI