███3の手記
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト8104に保管されています。無停電電源装置に接続し、SCP-XXX-JPに接続されたモニターを常時監視してください。ゲームの進行が「ラストダンジョン」に到達した時点でアラートを発報してください。アラートを確認した研究員はSCP-XXX-JPのリセットボタンに指を置き、「エンディング」後のスタッフロールが表示された段階でリセットボタンを押してください。

説明: SCP-XXX-JPは198█年に製造された家庭用ゲーム機専用ソフトのROMカートリッジです。SCP-XXX-JPに保存されているゲームプログラムには致命的なバグが存在しており、ゲームをクリアすることができません。そのため、SCP-XXX-JPの同一ロッド製品は発売前に回収と廃棄が行われ、現時点での残存数は10個以下と推測されています。財団が保有するSCP-XXX-JPの同一ロッド製品は7個ですが、異常性を示しているのはSCP-XXX-JPのみです。

SCP-XXX-JPは外部からの入力なしでゲームが進行しています。ゲーム内のプレイヤーが操作するキャラクター(以後、"主人公"と呼びます)はゲームが開始されると自発的に行動します。時折、メッセージウィンドウが表示され"主人公"の台詞が表示されます。メッセージ内容は日本語であり、ROMカートリッジ内に存在しない語彙まで使われていますが、どのようにして言葉を得ているのかは明らかになっていません。これまでの観測により、SCP-XXX-JPは"主人公"を操作してこのゲームをクリアすることを目的に行動していると推測されています。

研究によりSCP-XXX-JP内のメモリ上には動的に自己を改変させるプログラム(以下、SCP-XXX-JP-a)が存在していることがわかっています。SCP-XXX-JP-aはゲームの進行が不可能になるとメモリを一定のパターンに改変し電磁波を放出させます。この電磁波によりメモリの内容は部分的に破壊されランダムな内容へ書き換えられます。ほとんどの場合ゲームの暴走や異常によりゲームはソフトウェアリセットされ、メモリは消去されますが、SCP-XXX-JPは未解明の手段でメモリ上にSCP-XXX-JP-aを再構築し、再びゲームを進行させます。これまでに███████回のリセットが行われ、SCP-XXX-JPに保存されたゲームの進行不可能なバグ5つを回避しています。SCP-XXX-JPの同一ロッド製品を解析した結果、あと12個のバグを回避するとゲームクリアに到達できると予測されています。

補遺: 以下は画面上に表示された"主人公"の台詞です

記録00051 - 日付19███/███/███

台詞: まえにも ここで 
かのし゛ょ を みたような

記録00195 - 日付19███/███/███

台詞: おおゆうしゃよ おまえのほ゛うけんは 
まおうをたおすた゛けではない
せかいをむしは゛む かみがみのあやまちを 
しゅうせいするのた゛

わかりました

記録01740 - 日付19███/███/███

台詞: こんなせかい を つくった 
かみか゛みは と゛こにいる?
け゛んし゛つは くそ た゛

記録09892 - 日付20███/███/███

台詞: みつけたそ゛ まおうをたおし 
かみか゛みのなをよみおえたら
████████████をとおり 
かみか゛みの せかいにいける

記録15066 - 日付20███/███/███

台詞: おれは あきらめないそ゛ 
そう そた゛てられたのた゛から