SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは常に15m×10m×0.5mの防弾ガラスで加工されたケースで飼育されます。食餌の提供等を行う時の脱走した場合を考慮し、入口は二重扉になっています。水槽の掃除をする場合はSCP-XXX-JPを別のケースに少量の水と移し、5分以内に完了させてください。SCP-XXX-JP-Bは上記と同様ですが、水槽やバケツ等はチタン加工が施された物のみを使用して武装した職員が行ってください。

説明: SCP-XXX-JPはアメリカノコギリガザミ(Orange mud crab)に分類される蟹です。外骨格は通常のノコギリガザミとは異なりキチン質ではなく鉄を主成分とした合金で構成されており、甲殻の内部器官にはニトログリセリンを蓄積している小器官が存在し、体外から摂取した物質と結合し火薬と似た成分の物質を生成します。

SCP-XXX-JPは複数存在し、20██/██/██に████海岸で海水浴客が被害に遭ったことで財団の注意を引き、4匹を確保しました。その後3世代繁殖したものを含め██匹を確保しています。

SCP-XXX-JP-Bには種類が分類されており、ハサミが銃火器に類似した構造になっている個体や、背部に大砲の形状をした物が付いている固体など現在でも4種類確認されています。
以下はSCP-XXX-JP-Bの特徴を分けてそれぞれリスト化した物です。

SCP-XXX-JP-B-1: 1番多く確認されている個体で、通常のノコギリガザミでいうハサミの部分は火薬銃に置き換えられており、内部器官に蓄積された火薬のような物を燃焼し対象に向けて発砲が可能です。

SCP-XXX-JP-B-2: 主に5匹~10匹で構成されており、片腕が槍を模した形状をしています。対象に向けて接近し刺す事が可能です。

SCP-XXX-JP-B-3: 殆どを1匹のみで行動しており、背部に大砲のような形状の物が存在し、内部にある砲弾を火薬のような物の燃焼力によって発射し、対象に当てる事により致命傷を与える事が可能です。1度発射してしまうと砲弾を周囲にある物で作ろうとする習性があります。

SCP-XXX-JP-B-4: SCP-XXX-JP-B-3と特徴が酷似していますが、SCP-XXX-JP-B-3の中で最も大きい物がSCP-XXX-JP-B-4に分類されています。外骨格は未知の金属で構成されており、他のSCP-XXX-JP-B-3とは異なる強度を持ちます。

初めてSCP-XXX-JP-Bが確認された時、浜辺付近に存在している住宅街には記憶処理剤を散布し、付近で被害を起こしていたSCP-XXX-JP-Bは、カバーストーリー「暴走族による近隣住宅への被害」を適用した上での回収に成功しました。

なお、回収されたSCP-XXX-JP-Bはごく僅かな数であり、他のSCP-XXX-JP-Bは海岸を渡り遠方へ移動したと推測されています。海岸全域に職員を配置し、SCP-XXX-JP-Bの全ての個体の回収を試みています。