SCP下書きの墓場
書きかけの記事やボツになった記事を保存してあります。自由にご観覧ください。 — blackey
- 没記事
- 僕は帰る、きっと帰る(如月工務店SCP)
- 黒子人形(布袋人形劇団福神座SCP)
- OnYourMark
- ベビースモーカー
- 財団のGPS在庫(Joke)
- 首曲がりトンネル(Joke)
- 注文の多いハッ店場(Joke)
- 降り注ぐ光芒(削除済み)
- マイオサックの部屋
- 臓器提供
- 合わせ鏡の悪魔
- トリカゴ
なんらかの理由でボツになった記事たちです。いつか修正して復活するかも……
ボツ記事解説
概要: 捨てた犬がいつの間にか帰ってくる犬小屋。
解説: 2015年夏に開催されたGOIコンテストに、"如月工務店"で書いた記事。タイトルは谷山浩子さんの同名の楽曲より(歌詞内で『帰る』のが犬であることから)。帰ってきた犬が保健所で処分されると、その保健所で処分した全ての犬が犬小屋から再出現する。
ボツ理由: 構成が「犬小屋」「感染した犬」「感染した保健所」の3つで、それぞれが影響して説明がごちゃごちゃしてしまった。最後の工務店からの礼状で挫折。ビジネス文書難しいよ…
概要: 人形を本物のように操作する黒子の人形。
解説: 2015年夏に開催されたGOIコンテストで、"布袋人形劇団福神座"で書いた記事。作られた人形はもちろん、死体も人形と認識し操作される。黒瀬博士の容赦ないDクラスへの対応を書きたかっただけ。ブッチャケーブッチャケー
ボツ理由: "布袋人形劇団福神座"を考案した作者が書いたものが「死んだ人間そっくりに作られ、本物のように振舞う」という内容であったため、完全な二番煎じになってしまった。
概要: 使うと死ぬまで走り続けるスターティングブロック。
解説: タイトルはチャゲアスの同名の楽曲より。日本語で「位置について」の意味。スターティングブロックとは競走のスタートの時に使う踏み出し板のこと。「脳内麻薬が~」と麻薬所持で逮捕された歌手とは無関係。
ボツ理由: 止まれなくて壁にぶつかって途絶える音声記録って怖えーなーと思って書いたが、あんまり。
概要: タバコを吸わせ続けないと何でも吸い込みだす赤ちゃん。
解説: 元ネタはモンティパイソンのエピソードの一部、『おしゃぶりを取った瞬間に部屋中の人間を吸い込む赤ちゃん』。タイトルはヘビーとベビーを掛けた。喫煙者でないのでタバコの銘柄を調べるのに苦労した。
ボツ理由: 面白くも無ければ怖くも無い。ただの危険なアイテムになった。
概要: 記事内で使われるGPSって大体通信不能になって消えるよね。
解説1: …っていうのをJokeにしようと思ったが、面白くないし、消えるにもそれなりの結果が出るから。
解説2: GPSとは:Global Posithoning System、要するに人工衛星を使って地球上のどこに居ても居場所を割り出せるシステムのこと。これがどこかに転送されると分かっていても「地球上のどこかへ行った」のか「異次元に行ったor宇宙のどこかへ行った」の判別のためには必要なんだよお。
ボツ理由: 上記の理由のためJokeにし切れなかった。
概要: 通る際に必ず首が曲がってしまうトンネル。
解説: 検索すれば出てくるけど『天井が恐ろしく低いため、通る際に首を曲げなくてはいけない/無意識に曲げてしまう』というトンネルの愛称。全国各地で実際に確認される。自分の家の近くにもあるので、画像が準備しやすいと思っていた。
ボツ理由: 単純につまらん。むしろただの首曲がりトンネルと思っていたら、全然別の異常性が…という方向で本記事が1本作れそう。
概要: ホモの巣窟。
解説: "注文の多い料理店"よろしく次々と指示を出され、「"料理店"なら余裕だぜ!」と思わせておいてホモの餌食になる(&男の娘にされる)。
ボツ理由: ……とか考えてたら天下のN█Kが先取りしてやがった。なんだあのホモツェペリは。
概要: 宝石状の雨が弾丸のように降り注ぐ。
解説: 変更前のタイトルは"穀物の雨が降る"。谷山浩子さんの楽曲より。頭上に雨雲が浮かび、いつ降って来るか分からない殺人雨が降る。破壊不能の雨粒に触ると感染&感染者同士が接触すると強制発動。
ボツ理由: Keter設定のくせに収容方法がガバガバで、DownVoteの雨で沈んだ。内容もパクリのようだった。
概要: こちらを見つめることしかしない生命体 の出現する異常空間。
解説: 「目的もわからずただ不気味なオブジェクト」を目指して書いていたもの。見つめてくるだけだが条件を満たさないと帰れない。元ネタは"フリップルのお店"。
ボツ理由: 記述が上手くいかず、性質もごっちゃになってしまった。あと「だから?」感がすごい。
概要: 移植すると臓器ドナーに変化し乗っ取られる。
解説: ███ちゃんは天使みたいないい子でした。(ネタバレ回避)が元ネタ。
ボツ理由: インタビュー部分の狂気をうまく書けない。
概要: 反射物表面に存在する人型の像。簡単に増殖する。
解説: 反射物に映るだけで鏡の像のように増殖する。なにもしてこないが鏡に映られると邪魔。簡単に増え、転移するためKeter。
ボツ理由: ストーリー性というか面白さが感じられない。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: サイト-81██の低危険度物品保管庫内に2m×2mの区画と動物隔離用の鉄柵を設け、SCP-XXX-JPの出入り口部の前に十分なスペースが出来るように区画内へ設置してください。
設置区画内は赤外線センサで常時監視し、SCP-XXX-JP-Bの発生が確認された場合は、報告書内に記されている以外の異常性を保持していないか検査した後、外部の機関へ引き渡さずに財団施設内屋外で薬剤注射を用いて殺処分を行った後、焼却処分を行ってください。
その後SCP-XXX-JP-Bの特徴を持つ犬種が██県付近の保健所で殺処分された記録がないか確認を取り、裏の取れた保健所は取り壊し作業を行い、必要があれば新たに建設し直してください。
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
SCP-XXX-JPは高さ1.2m、幅0.8m、奥行き1.5mの木目調の犬小屋です。瓦材の屋根と、木材のように見える未知の材質が建築材として用いられています。この建材の成分には15%ほど人体と同様の成分が含まれていることが判明しています。
SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPの影響を受けた動物の殺処分を行うことの出来る保健所施設の総称です。SCP-XXX-JP-A施設内で犬(学名: Canis lupus familiaris)に属する種を殺処分した際に、その死骸を消失させると同時に殺処分直前の状態の犬をSCP-XXX-JP内へ出現させます。以下この現象を転移と呼称します。転移には現実改変に類似した力が働いているものと考えられています。
SCP-XXX-JP-A-1から5は██県内に建設されていた保健所施設です。SCP-XXX-JP-A-6以降のナンバリングは新たにSCP-XXX-JPの影響を受けた██県外周辺の保健所施設です。現在はSCP-XXX-JP-A-9まで記録されていますが、収容プロトコルに基づき実験用のSCP-XXX-JP-A-1を残して他の施設は取り壊された後、新たに建て直されています。跡地に新たに建設された保健所施設には異常性を確認できませんでした。
SCP-XXX-JP-Bは転移によってSCP-XXX-JP内に出現した犬です。SCP-XXX-JP-Bは外見は通常の犬と違いは無く、SCP-XXX-JP-A施設内で殺処分される直前の生存した状態でSCP-XXX-JP内へ転移して来ることが実験により確認されています。
SCP-XXX-JP-Bを一般的に保健所と認識される場所屋内で殺害すると、現場施設をSCP-XXX-JP-Aに変異させ、再びSCP-XXX-JP内に生存した状態で転移します。
SCP-XXX-JPは200█/██/██に██県██市の小学校の校舎裏に設置されているのが確認されており、野良犬の棲家になっていると苦情を受けた学校側が撤去を依頼した際に、回収業者を通し財団に回収されました。
200█年に同市で野良犬による被害が増加していることが確認されており、またSCP-XXX-JPの回収後に被害件数が減少し始めたため、SCP-XXX-JPが原因であったと結論付けられています。
SCP-XXX-JP収容後に発生したSCP-XXX-JP-Bは現在85匹、財団職員によって引き取られた個体など所在の確認できているSCP-XXX-JP-Bは内81匹です。残り4匹に関しては死亡と同時に無力化したことが確認されています。またSCP-XXX-JP収容以前に発生したSCP-XXX-JP-Bに関しては財団による回収地域一帯の野良犬の一斉駆除が行われましたが、管理下に無いSCP-XXX-JP‐Bの数は把握し切れていません。
<調査記録XXX-21>
当初SCP-XXX-JP-Bは財団関係者によって██市の保健所に引きとられていましたが、管理担当者によって保健所に引き取られたはずのSCP-XXX-JP-B-nが再出現したと報告を受け、職員が保健所の調査を行いました。
再出現したSCP-XXX-JP-B-nはその当日保健所で殺処分された個体であり、その日に出現したSCP-XXX-JP-B群はすべて同一の保健所内で処分したものであることが判明しました。
当該の保健所はSCP-XXX-JP-A-6に指定され、財団の実験施設として監視が置かれました。
<調査記録XXX-24>
SCP-XXX-JP-Bが異常性の感染力を持つことが確認されました。
SCP-XXX-JP-Bを殺処分した保健所施設はSCP-XXX-JP-Aに変異し、以降
本日以降、SCP-XXX-JP-Bの殺処分は財団施設内で行うことに決定しました。
<調査記録XXX-26>
財団施設内で殺処分していたSCP-XXX-JP-B群がSCP-XXX-JPに再出現していることが確認されました。
SCP-XXX-JP-Bは保健所と呼ばれる施設に限らず
<調査記録XXX-32>
実験によりSCP-XXX-JP-Aで犬類の生命活動が停止した瞬間に転移が開始されることが判っています。
どの個体も共通して生命活動が停止する直前に低いうなり声のような音声を発しているのが確認されています。
以下は音声を解析したものです。<音声記録XXX-32-A>
██県内の█箇所の保健所で殺処分ラインにかけられた
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
「小学生の手紙」
わたしの家は犬をかっていました。名まえは██です。おとなしくて人なつこい犬です。
おとといきゅうに家をとびだして、となりのおばさんにかみついてしまいました。おばさんは
おこって「そんな犬、ころしてしまえ」と言いました。
(両親が素直に殺処分しようとした旨、おばさんが実は陰湿な嫌がらせをしていた件、愛犬を返して欲しい旨を記載)
「裏に工務店の書類」
平成██年██月██日
██県██市立███小学校
████様
有限会社 如月工務店
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。さて、このたびは弊社へのご依頼有難う御座いました。謹んでお受けいたします。
殺処分を見逃すことの出来ない██様の正義感と身を挺してでも守りたいとの決意に、従業員一同いたく感動致しました。
(材料に両親・隣人を使用した旨、(鬼は)犬が苦手だから体よく押し付けられることができた旨を記載)謹白
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物保管庫の鍵をかけることのできるロッカーに安置してください。
この際、生物を模した人形もしくは死体、動作できる機械を模した人形とは隔離して保管するようにしてください。
説明: SCP-XXX-JPは舞台演出に用いられる黒子を模した全長140cm程度の人形です。全身に黒い衣装を纏っており、人形の一部として癒着しているため脱がせる試みは行われていません。背中部に"福神座"の刺繍が入っていた為、当該団体との関連性が疑われています。採取した衣装のサンプルには特異性はありませんでした。X線による検査では内部に歯車や発条のようなものが多数見られ、SCP-XXX-JPを動かす機構となっていると思われます。ただし動力をどこから得ているかは判明していません。
SCP-XXX-JPは他の人形と接触させると活性化し、まず人形を動かすための準備を開始します。ただし元から操作の可能な機構を持つ人形はこの限りではありません。
活性化したSCP-XXX-JPは対象の背後に回り頚椎のある箇所へ右腕を直径8cmほどの穴を開けながら肘部まで挿入します。このとき右腕先は対象の頭部に達します。左腕は対象の左肋骨下より同様に穴を開けながら挿入します。両腕の挿入が完了するとSCP-XXX-JPの両手の指先からワイヤー状の触腕が数十本、頭部や関節部に向かって伸びます。この触腕は人形の複雑さに比例し本数が増えます。触腕が伸び終わるとSCP-XXX-JPが操作を行えるように人形の改造が行われます。具体例としては関節部を増やす、眼球や顎の動作が可能なように内部構造を作り出す等です。
SCP-XXX-JPに対してサイズの小さい対象には、片手のみもしくは指先のみを挿入し、同様のプロセスを経て準備を完了します。SCP-XXX-JPに対しサイズ差の大きい対象にはその特性の危険性を考慮し実験が行われていません。
人形の改造が終了するとSCP-XXX-JPは黒子として人形の操演を開始します。以下操演の対象となっている人形をSCP-XXX-JP-Aと表記します。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aが生きているように振る舞い、SCP-XXX-JP-A付けられた設定や演目を踏襲した操作を開始します。またSCP-XXX-JP-Aとして発する音声はSCP-XXX-JPが発します。対象に合わせた音声を発しますが、発声器官がどのような機構で動いているかは不明です。
SCP-XXX-JP-Aを操作している際のSCP-XXX-JPは、極めて存在が希薄になります。SCP-XXX-JPが動かしているという前知識が無い限り、SCP-XXX-JP-Aが実際に生きているものと認識されSCP-XXX-JPの存在には気付くことは困難です。この性質はSCP-XXX-JPの特性によるミーム汚染だと結論づけられています。
<実験ログXXX-1>
対象: 浄瑠璃人形
結果: 文楽の演目"█████"を開始、終了後も再び同じ演目を開始したため人形を取り上げ沈静化。
考察: 3人繰り用の人形をSCP-XXX-JP単体で操作した。人形は実際に演目"█████"で用いられるものであった。SCP-XXX-JP内部に情報があったのか、対象から情報を得たのかは不明。
<実験ログXXX-2>
対象: 飛行機模型(機体████1/128スケール)
結果: 飛行機の離陸、飛行、着陸動作を行った。SCP-XXX-JPが対象に挿入したのは右人指し指1本のみ。
考察: 傍から見ると玩具で遊ぶ子供のようにしか見えないが、補助翼・フラップ・ガスタービンエンジンの回転・車輪の出し入れなど本来模型では動かない箇所の操作まで行っていることが判明。SCP-XXX-JPが内部機構を組み替えたと思われる。
<実験ログXXX-3>
対象: 鮫のぬいぐるみ
結果: 水中を泳ぐような動作を室内(大気中)で行った。Dクラス職員を実験室内に投入した際Dクラスに対し獲物を捕食する動作を見せたが、元がぬいぐるみだった為か殺傷能力は無かった。SCP-XXX-JPは右腕を挿入しマペット人形のように操作を行っていた。
考察: 水中でしか動けない生物の操演をすることから、ある程度融通は利くようだ。
<実験ログXXX-4>
対象: 全長20cm程度の美少女フィギュア
結果: アニメ"█████"と同様の音声と動作を演じた。関節部の動かないタイプのフィギュアだったがSCP-XXX-JPの改造により可動関節が発生。フィギュアの所持していたギターは可動するが音は出ず、SCP-XXX-JPが楽器の音を発していた。
考察: ███研究員のフィギュアは実験後に廃棄されました。……何?自分から持ってきたんでしょう?—黒瀬博士
<インシデントログXXX-1>
対象: ██研究員の遺体
付記: ██研究員は実験終了後のSCP-XXX-JPの保管作業中に心臓発作により死亡したものと思われる。██研究員は以前から心臓病を患っていた。
結果: SCP-XXX-JPは██研究員を操作して「収容中、目を放した隙にSCP-XXX-JPは突然消えた」と収容違反が起きた旨を実験担当の黒瀬博士に報告。SCP-XXX-JPが活性化していることに気付いた博士によって再収容に到った。
考察: 死体も"人形"として扱われる他、██研究員の仕事を問題なく引き継いでいたことから記憶を対象から得ている可能性が高い。
<実験ログXXX-28>
対象: D-51872の遺体
付記: SCP-███-JPの実験中に死亡したDクラス職員の死体を修繕し使用。なお死亡要員はSCP-███-JPによる物理的破壊によるもの。
結果: 生前のD-51872と同様の動作を行った。D-51872の口癖、手癖、性格を保持している他、D-51872個人情報と死亡直前の記憶を確認。
考察: インタビュー記録XXX-2を参照
<インタビュー記録XXX-2>
対象: SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-A-28 (以下A-28と省略表記)
インタビュアー: 黒瀬博士
付記: A-28の詳細は<実験ログXXX-28>を参照
<録音開始, (20██/██/██)>
黒瀬博士: それではインタビューを開始します。SCP-XXX-……いえD-51872、覚えていることを話してください。
A-28: おう、俺は確か██博士に言われて何かの収容室に入ったんだ。博士の指示通りに動いて……
黒瀬博士: SCP-███-JPに引き裂かれたと。
A-28: あ、ああ。でも生きてるところを見ると俺は助かったんだな。あん時は絶対死んだかと……
黒瀬博士: ええ、あなたは死んでいますD-51872。脳ミソは摘出済みにも関わらず、記憶情報は得られているようですね。
A-28: ……え?博士、今何て?
黒瀬博士: 続けます。あなたの後ろで自分を操作しているSCP-XXX-JPが見えますか?
A-28: は?え、いや、何を言っているんだ?俺は何かに操られているっつーのか!?
黒瀬博士: あなたの背後に黒子のような物体がいるのですが、見えますか?
A-28: どこだよ!?どこにいやがるんだ!![怯えた様子でA-28が周囲を見回す]
黒瀬博士: SCP-XXX-JPの情報があっても認識されない……と。ではそこに出されているスープを飲んでみてください。
A-28: あ!?毒が入ってるんじゃねえだろうな!?
黒瀬博士: 大丈夫です。私が作ったものです。なんなら横にいるエージェントに毒見してもらっても構いません。
A-28: ……本当だろうな?[A-28がスープに恐る恐る口をつける]……なんか変にしょっぱくねぇか?
黒瀬博士: ええ、塩の分量を間違えてしまいましてね。シリコン製の舌でも味覚は正常に機能しているようですね。それともまたどこかから情報を仕入れているのでしょうか?
A-28: は?黒瀬博士: さらに言うとお腹には綿が詰まっています。本来は剥製に使うものですがね。目玉も人形に使うプラスチック製のものですが、周りはちゃんと見えてますね。
A-28: 俺に何をしたんだ!?黒瀬博士: じゃあ今回のインタビューは終了します。[エージェントに向かって]SCP-XXX-JP-A-28をバラして沈静化しちゃってください。SCP-XXX-JP-A-28は次回も使います……ああ、私がまた修繕するので多少荒っぽくてもいいですよ。ただしSCP-XXX-JPには傷をつけないように。
A-28: は!?おい、やめ
<録音終了>
終了報告書: 死体修繕時に防腐処理、脳髄及び内臓の摘出、眼球と舌の人工物への交換を行いましたが、正常に動作するものとして操作は行われているようです。外身が人間として認識されるなら、人形として操作されるようです。使い方によっては災害現場の死体から事情聴取も可能かと思われます。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██の低脅威度物品保管用ロッカーに収容されています。持ち出しの際は保管責任者の許可を得てください。SCP-XXX-JPを用いた実験は大型のベルトコンベアまたはランニングマシンの設置された実験室内、もしくは財団保有の運動場で行われます。
説明: SCP-XXX-JPは██████社製の走用スターティングブロックです。同社の他の製品と比較しても、形状・成分ともに異常は確認できませんでした。SCP-XXX-JPは20██/██/██ に ██県の███市で行なわれた陸上競技大会でその異常性が露見され、その場に居合わせた財団エージェントによって回収されました。
SCP-XXX-JPは使用者に対しその異常性を発揮します。XXX-JPに暴露した被験者(以下SCP-XXX-JP-1)の身体能力を著しく向上させ、脳内麻薬を過剰分泌させることで強制的に重度のランナーズハイ状態に陥らせます。その結果SCP-XXX-JP-1は平均的に時速6█kmの速度で走行できるようになりますが、走行を自身の意思で止める事ができず
、妨害を行なっても走り続けようとします。そしてSCP-XXX-JP-1は大抵の場合障害物に衝突し死亡します。死亡に到らなかった場合でも怪我による出血性ショック死、脱水症状、その他の要因により死亡するまで走行を続けようとします。
実験記録001 - 20██/██/██
対象: D-XXXX-1
実施方法: 財団保有の運動場にSCP-XXX-JPを設置し、100m走を実施
結果: スタート直後から短時間で加速し、最大時速8█kmで走行。D-XXXX-1は音声指示による制止を聞かず、1300mほど走行した後に壁に衝突し死亡しました。
補遺: D-XXXX-1の死体は損壊状況が激しい為、解剖分析結果はありません。音声指示の内容はの音声記録01を参照してください。
実験記録002 - 20██/██/██
対象: D-XXXX-2
実施方法: 実験記録001と同様の設備と、スタートから100m地点に2.0m×4.0m×2.0mの緩衝材を設置。
結果: D-XXXX-2は100m完走後に緩衝材に衝突し、頚椎他4箇所の骨折と肩・脚部の複雑骨折を負いました。その後も走行衝動は止まらず、Aクラス・Bクラス記憶処理を施しましたが効果がなかった為、終了されました。
分析: 終了後の解剖結果から、D-XXXX-2の脳には通常時の█倍を超えるアドレナリンが分泌されていたことが判明しました。
実験記録006 - 20██/██/██
対象: D-XXXX-6
実施方法: 実験室に改造されたランニングマシンを設置し実験。
結果: D-XXXX-6はランニングマシン上を走行開始から█時間に及び走行し続け、1█時間後に脱水症状と見られる症状で死亡した。
分析: 何らかの理由で走行不能になるまで走り続けることが確認できた。‐‐これでもう運動場にクソ長いレーンを準備しなくて済む。‐‐―――██博士
実験記録007 - 20██/██/██
対象: D-XXXX-7
実施方法: 実験記録006と同様。D-XXXX-7には水分/栄養補給用にブドウ糖点滴を取り付けて実験開始。
結果: D-XXXX-7は最高時速7█kmで走り、走行開始から█時間目に転倒し[削除済み]。
分析: 次回からは射出された被験者を受け止められるネットか何かを準備する。―――██博士
対象: 実験記録001-1
<録音開始,(201█/██/██ 00’21”93)>
██博士: D-XXX-1、実験は終了しました。止まって下さい。
D-XXX-1: [呼吸音]はっ[呼吸音]博士っ![呼吸音]止まれねっ[呼吸音]いやだ[呼吸音]とめ・・・[呼吸音]
██博士: D-XXX-1、指示に従わないならあなたは規定に従って処[D-XXX-1の声によって遮られる]
D-XXX-1:[罵倒語]!! [呼吸音]だか・・・[呼吸音]ら[呼吸音]とまっ[呼吸音]とまれっ[呼吸音]ね[呼吸音]・・・んだ[呼吸音]
D-XXX-1: ひッ[呼吸音]嫌[呼吸音]だ[呼吸音]ああああああああああああああ!![衝突音]
<マイクが破損したため以降の音声無し、録音終了, [201█/██/██ 00’57”66]>
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██の標準型収容室に収容されています。24時間体制で1時間毎に監視し、SCP-XXX-JPの銜えているタバコが消失していた場合、新しいタバコをSCP-XXX-JPに銜えさせてください。SCP-XXX-JP用に用意されたタバコが3カートンを下回ったら、新しく発注を掛けてください。もし指定された銘柄が無くなってしまった場合には、応急処置として他の銘柄で代替可能です。ただし禁煙パイポの使用はSCP-XXX-JPを活発化させます。吸引及び誤飲を防止するため周囲に置かないでください。
説明: SCP-XXX-JPは1歳程度に見えるヒトの幼児の銅像です。口唇部に直径1cmの穴が開いており、布製の衣服に包まれています。
SCP-XXX-JPは19██年に██県で、1/3が消失した民家の中でタバコを銜えた状態で放置されていたのを近隣住民が発見しました。1やがてタバコが消費された後に異常性の活性化が確認された為、財団エージェントによって回収されました。近隣住民にはAクラス記憶処理の後にカバーストーリー"局所的な竜巻の発生"を流布しました。
SCP-XXX-JPは口腔部の穴から常に未知の力による吸引力を発生させており、毎分█m3/s の空気を吸い込み続けている他、半径30cm周囲の物体を磁力のような力2で口元へ引き寄せます。またSCP-XXX-JPは口腔部または口唇部に触れた物体をSCP-XXX-JP内部へ破壊を伴いながら引きずり込みます。X線検査により表面から厚さ2cmより内部は空洞であることが確認されていますが、吸引されたものが内部に確認されていない為、吸い込まれた物体はSCP-XXX-JP内部で消失していると考えられています。この吸引は何も銜えさせていない状態が30分以上継続した場合、吸引力と範囲が徐々に広がっていきます。タバコを消費した直後には通常時と同様の吸引力を見せていますが、█時間放置した後には20m離れた場所に駐車していた大型の乗用車を引き寄せSCP-XXX-JP内部へと吸い込んだ事例が観測されています。これ以上に長時間放置された場合にはさらに吸引力が強くなると予想されています。
SCP-XXX-JPの異常性はタバコを銜えさせた場合のみ沈静化します。またタバコは銜えられた状態でいると先端部の温度が上昇し、自動的に燃焼し消費され始めます。SCP-XXX-JPがタバコを消費した時に発生する灰や残ったフィルターは瞬時に消失し、その後SCP-XXX-JPは通常時と同様に吸引を開始します。この特性の為、定期的にタバコを給餌させなければなりません。
実験記録002 - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: D-XXX-1に、指定した銘柄のタバコをSCP-XXX-JPの口腔部に銜えさせるよう指示。
結果:
~ 銘柄 ~ 持続時間 ~ 分析 American Spilits 19'01" BlackStone 02'32" CASTER 45'01" KENT 13'11" LARK 07'11" Mevius 25'37" Mallboro 07'21" ██産の葉巻 00'13" この野郎!高かったんだぞ!もっと味わって吸え!―――████博士 煙管 [None] 吸引、消失した。 電子タバコ [None] 吸引、消失した。 禁煙パイポ [None] 瞬時に吸引力が増し[削除済み]。タバコを与えることで沈静化した。
分析: 銘柄によっては本来の持続時間を越えて燃焼することも判明した。 また以降の禁煙グッズの実験は禁止する。
実験記録003 - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: D-81XXX-2に、指定した銘柄のタバコをSCP-XXX-JPの口腔部に銜えさせるよう指示。
結果:
銘柄 持続時間 分析 CASTER (1mg) 39'01" CASTER (3mg) 41'38" CASTER (5mg) 44'58" 分析:
実験記録006 - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: D-81XXX-2に、タバコを逆向きにSCP-XXX-JPの口腔部に銜えさせるよう指示。
結果: フィルターが瞬時に消失した後、先端に火がつき通常通り吸い始めた。
分析: クソッ!! ―――████博士
葉巻の件、まだ根に持ってるんですか。―――██研究員
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-695-JP-J
オブジェクトクラス: Safe Euclid3
取り扱い方: 財団のサイト全ての物資保管庫に必要数だけ保管されています。特別な保管手順はありませんが、添付の取り扱い説明書に従い保管してください。実験に使用する際にはもう一度GPSの使用が適切なものかどうかを確認した上で、各実験担当者及び研究主任に使用の許可を取り、使用申請書を提出した上で、予算の範囲内で使用することを許可します。
概要: SCP-695-JP-Jは財団に関与する研究員及び機動隊員の使用するGlobal Posithoning System端末(以下GPS端末)の総称です。どのメーカーのGPS端末も同様の性質を示す為、財団で購入した全てのGPS端末がSCP-695-JP-Jに分類されます。
SCP-695-JP-Jは主に異常性オブジェクトの調査に用いられ、実にその96.4%の端末が異空間に"消失"および"通信不可"という結果に終わります。
現在、喪失したSCP-695-JP-Jの総数はオブジェクト起因によるものが█████件、内█████件は消失するという結果が予測されているにも関わらず使用されています。
年間消費しているSCP-695-JP-Jは平均████個、損失金額は約██億円に上ります。
消失を確認する為の道具じゃねえぞ! — ██物資管理長
君は消失したものが"どこかに移動した"か"完全に消失した"ものか区別はつくのかね?つまりはそういうことだ。 — ██博士
アイテム番号: SCP-XXX-JP-J
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-J-1から13は収容が困難な為、各場所付近にに財団エージェントを常駐させ監視してください。ミーム汚染が確認された場合、記憶処理を施してください。近隣住民にはカバーストーリー「ただの天井が低いトンネル」を流布してください。
説明: SCP-XXX-JP-Jは『首曲がりトンネル』と呼ばれるトンネル群の総称で、財団のエージェントによりSCP-XXX-JP-J-1からSCP-XXX-JP-J-13までの個体が発見されています。SCP-XXX-JP-Jは全国各地にその伝承と共に存在しており、内容は「通るときに首が曲がってしまう」というもので一貫されています。
SCP-XXX-JP-Jが確認された場所
SCP-XXX-JP-J-1: 東京都██区 ███トンネル
SCP-XXX-JP-J-2:* *███県██市
SCP-XXX-JP-J-3:** █████
SCP-XXX-JP-J-4: [アクセス不可]
SCP-XXX-JP-J-5: 山梨県██市 ██
SCP-XXX-JP-J-6: [アクセス不可]
SCP-XXX-JP-J-7: ████
SCP-XXX-JP-J-8: [アクセス不可]
SCP-XXX-JP-J-9: [アクセス不可]
SCP-XXX-JP-J-10: ██
SCP-XXX-JP-J-11: █
SCP-XXX-JP-J-12: █████
SCP-XXX-JP-J-13: [アクセス不可]
補遺:
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: エージェント・ヤマトモ
<録音開始>
エージェント・ヤマトモ:
近隣住民██: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録XXX-1 - 日付201█/██/██
対象: D-XXX-1 日本人男性 17█cm 6█kg ██歳
実施方法: SCP-XXX-JP-Jの異常性についてD-XXX-1に知らせず、通信機・心拍数や脳波を計る計器を持たせてSCP-XXX-JP-J-5を通過させました。また通過する様子を15m地点からカメラで映像で記録している。
結果: D-XXX-1は通過の際に首をすくめる様に斜め右前に傾げました。計器には異常はありませんでした。
コメント: すげー不思議。ーーーD-XXX-1
実験記録XXX-2 - 日付YYYY/MM/DD
対象: D-XXX-2 日本人女性 16█cm 5█kg ██歳
実施方法: SCP-XXX-JP-Jの異常性についてD-XXX-2に説明し、通過する際に首を曲げないように指示。その他は実験記録XXX-1と同様の環境で実験を行ないました。
結果: D-XXX-2は事前の指示にも関わらず、通過の際に首を曲げました。
コメント: 危ないじゃん。ーーーD-XXX-2
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象: エージェント・████ イギリス人男性 19█cm 8█kg ██歳
実施方法: 実験記録XXX-2と同様に説明をしてから実験を行なった。
結果: エージェント・████はSCP-XXX-JP-J-5の入り口に鼻を強打し負傷。実験は中止された。
コメント:首を曲げないとSCP-XXX-JP-Jを通過することができなくなるのか・・・?―――槌野湖博士
アイテム番号: SCP-XXX-JP-J
オブジェクトクラス: Euclid (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
「部屋が何層にもなっており段階を踏んで準備をさせる」
SCP-XXX-JP-Jは██県山間部のあるエリアに不定期に出現する西洋風の屋敷です。敷地範囲は██㎡ですが、部屋の数と構造から内部で空間異常が発生していることが判明しています。
正面玄関よりSCP-XXX-JP-J内部に進入した際に異常性が発現します。
SCP-XXX-JP-J内部には7種の部屋が一列に並んでおり、この部屋まとめてをSCP-XXX-JP-J-Aとし、各部屋を入り口から順番にSCP-XXX-JP-J-A-1からSCP-XXX-JP-J-A-7とします。SCP-XXX-JP-J-A-1は玄関と併設されており、SCP-XXX-JP-J-A-7は[削除済み]。
SCP-XXX-JP-J-Aは玄関を含めた扉は封鎖されいかなる手段を以っても破壊したり引き返すことはできません。SCP-XXX-JP-J-Aにはそれぞれ日本語で"指示"が書かれた金属製のパネルと、指示に従うための"道具"が設置されています。指示に従うと次のSCP-XXX-JP-J-A-nへ繋がる扉の施錠が自動的に開きます。なおSCP-XXX-JP-J-Aがどのやって指示に従った事を判断しているのかは判明していません。
「入った男性を自主的に男の娘orホモに変える」
SCP-XXX-JP-J-A-1では室内用の履物に履き替えるよう指示されます。
SCP-XXX-JP-J-A-2では武器の類を預けるように指示されます。
SCP-XXX-JP-J-A-3では帽子と上着を脱ぐように指示されます。
SCP-XXX-JP-J-A-4では金属製品や財布等を金庫に保管するように指示されます。
SCP-XXX-JP-J-A-5では指示されます。
SCP-XXX-JP-J-A-6では全速力で走るよう強制されます。
SCP-XXX-JP-J-A-7では[削除済み]。
「準備段階では疑問を抱かせない」
「鏡を見てようやく気付く(もしくは複数人で入った際にお互いを見て)」
「女性には無害、追い出される」
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象: 機動部隊い-8"山猫"隊員3名
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
指示の内容は以下の通りです。
SCP-XXX-JP-J-A-1: 「ようこそお越し下さいました。」
SCP-XXX-JP-J-A-2: 「」
SCP-XXX-JP-J-A-3: 「」
SCP-XXX-JP-J-A-4: 「」
SCP-XXX-JP-J-A-5: 「」
SCP-XXX-JP-J-A-6: 「」
SCP-XXX-JP-J-A-7: 「」
アイテム番号: 元SCP-286-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-286-JP及びSCP-286-JPに感染者(以下SCP-286-JP-1)はサイト-8159に収容してください。サイト-8159は██県██渓谷下に建設された専用の収容サイトで、周囲には防護砦や鳥類などの侵入を防ぐための不快音波発生装置が設置されています。またサイト-8159敷地内には侵入検出用の赤外線センサーが設置されており、侵入が検知された場合にはSCP-286-JP-1収容施設周辺の警戒を強化し、新たなSCP-286-JP-1となる前に対象を駆除してください。万が一SCP-286-JPに感染した場合には、新たなSCP-286-JP-1とし対象を捕獲し収容してください。駆除及び収容には機動部隊こ-9("星屑集め")が派遣されます。
SCP-286-JPはドラム缶に詰めた上で収容室に保管します。SCP-286-JP-1は遠隔小型起爆装置の組み込まれた首輪を装着し、サイト-8159に建設された専用の平屋建ての生物標準収容室に収容されます。SCP-286-JP-1同士の接触は活性化を招くため、それぞれの収容室は50m以上離されている必要があります。その他SCP-286-JP-1には一般的な生活環境が与えられます。SCP-286-JPの活性化を確認した際は即座にSCP-286-JP-1に取り付けられた首輪を起爆し絶命させることで沈静化を図ってください。また活性化中はSCP-286-JPが出現し続けるため、SCP-286-JP-1の延命のためのあらゆる措置を禁止します。活性化により新たに発生したSCP-286-JPは、機動部隊こ-9("星屑集め")による回収を行ってください。
説明: SCP-286-JPは群青色の石英と見られる結晶体です。SCP-286-JPは約1mmから18mmまでの大きさが確認されており、財団の保有するあらゆる手段を以っても破壊は不可能でした。
SCP-286-JPが脊椎動物と直に接触すると新たなSCP-286-JP感染者(SCP-286-JP-1)となります。
SCP-286-JP-2は濃灰色の雲(以下SCP-286-JP-2)です。SCP-286-JP-2は気候や風向きに関係なくSCP-286-JP-1の頭上30mの高さを維持し、直径50cmから2m程度の大きさを保ちながらSCP-286-JP-1の頭上から決して離れることなく追跡を行います。SCP-286-JP-1が建物内部や地下に入った場合でも追跡は行われ、建築物の内部にはSCP-286-JP-2が侵入することはありませんが、建造物の上空の必ずSCP-286-JP-1の直上に存在し続けます。またSCP-286-JP-2に接触した場合は感染防止のための保護具を着用していてもSCP-286-JPに感染することが判明しています。これらの性質のためSCP-286-JP-2を採取・分析する試み、及びSCP-286-JP-2単体の収容の試みは失敗に終わっています。
SCP-286-JP-2は活性化した際に半径約10mに広がり、範囲内にSCP-286-JPを降らせます。SCP-286-JP-2活性化中のSCP-286-JPは超質量の物質4と化し、400m/s以上の速度で降り注ぐため、大気との摩擦によって
SCP-286-JPは高熱を帯び発光します。降り注ぐ威力と高熱とによって物体を貫通またはその衝撃によって破壊します。SCP-286-JPはSCP-286-JP-1より下に存在する地表に接触した際に速度と重量を失い地表に残留します。SCP-286-JP-1の収容室の上に土壌を積み上げたり、収容室を地下に建設しSCP-286-JPの到達を遮断する試みは失敗に終わっています。SCP-286-JPはSCP-286-JP-2活性化直後からまばらに降り始め、時間とともにその勢いを強めていきます。SCP-286-JP-1が無数のSCP-286-JPに貫かれて死亡するか、その他の要因によって死亡してから、5分から10分の間にSCP-286-JPの降雨量が減少し、その後SCP-286-JP-2は沈静化とともに消滅します。一度の活性化によって発生したSCP-286-JPは約███kgに達します。
SCP-286-JP-2の活性化条件は判明している範囲で以下の通りです。
- SCP-286-JP-2が他のSCP-286-JP-2の個体と接触したとき(活性時・非活性時を問わず)
- SCP-286-JP-1がSCP-286-JP以外の要因を以って死亡したとき
- 時間経過による自然発生5
活性化条件1および2での活性化はSCP-286-JP-2の活性範囲が半径約30mまで拡大されることが確認されているため、人為的に活性化をもたらすことは禁止されています。特に条件1でSCP-286-JP-2が3個体以上接触した場合には個体数に比例した範囲の拡大が起こることが予想されていますが、広範囲に被害をもたらす可能性を考慮して実験されていません。活性化条件2ではSCP-286-JP-1が死亡し減衰条件となっているにも拘らず、SCP-286-JP-2の活性化が起こり状態が5~10分間継続します。またこれらの活性化により発生したSCP-286-JPから感染しSCP-286-JP-1に変異した場合、即座にSCP-286-JP-2の接触による広範囲活性化が連鎖的に発生することが確認されています。
20██/██/██現在、収容されているSCP-286-JPは████kg、SCP-286-JP-1は█体です。
映像記録286-JP-4: 200█/██/██
対象: SCP-286-JP-1-c (元サイト-8159所属研究員)
補遺: 映像はSCP-286-JP-2-cが活性化したとみられる数秒後からの、収容室内に設置された監視カメラのもの。音声は記録されていない。
<再生開始>
00:00~ 収容室内でSCP-286-JP-1-cが慌てふためいている様子が映される。
00:17~ 収容室の天井を貫通し23個のSCP-286-JPが室内に侵入。SCP-286-JP-1-cは部屋の角で頭を抱えうずくまる。
00:21~ SCP-286-JP-1-cの直上の天井からSCP-286-JPが突入、SCP-286-JP-1-cは肩から胸部にかけ裂傷を受けその場に倒れる。SCP-286-JP-1-cは痛みに顔を歪める。
00:25~ SCP-286-JP-1-cが腹部に1回・右脚部に2回SCP-286-JPを受け、のたうち回る。
00:30~ SCP-286-JP-1-cがカメラに向かって助けを求めるように腕を伸ばす。直後SCP-286-JPが伸ばした手を貫通し、SCP-286-JP-1-cが手を押さえながら何かを叫ぶ。
00:32~ SCP-286-JPの勢いが激しさを増し始め、さらに計17回SCP-286-JPがSCP-286-JP-1-cの体に当たる。
00:37~ 収容室内をSCP-286-JP-1-cがもがき、その間もSCP-286-JPが当たり続け、絶叫する。
00:40~ SCP-286-JP-1-cが再びカメラに向かって助けを求めるような動作をし、血まみれの体を引きずる。
~00:42 激しさを増したSCP-286-JPによりカメラが破損。
<再生終了>
映像記録286-JP-5: 200█/██/██
対象: SCP-286-JP-1-c
補遺: 映像は映像記録286-JP-4で監視カメラが破損した後、黒瀬博士が屋外へ赴きSCP-286-JP-1-cの収容室を60m程離れた場所からハンドカメラで撮影を開始したもの。
<再生開始>
00:00~ SCP-286-JP-1-cの収容されている建物がSCP-286-JP-2-cの活性化により破壊されている様子が映される。
01:02~ SCP-286-JP-2-cの雨足が最大になり、土砂降りのように叩きつけ建物を破壊している。
03:18~ SCP-286-JP-2-cの勢いが弱まり始める。
07:55~ SCP-286-JP-2-cが沈静化し消滅、黒瀬博士がハンドカメラを持って収容室のあった場所へ移動する。
08:18~ 足元に積もったSCP-286-JPが映る。防護服を着けた手がSCP-286-JPの山を何度かかき分ける。
08:42~ 機動部隊こ-9が到着しSCP-286-JPの回収を始める。カメラは収容室から少し離れ、その様子を映し続けている。
13:36~ 機動部隊に呼ばれ、黒瀬博士が移動する。
13:47~ 床に残った[検閲済み]が映される。以降、約1分後に映像が終了するまでカメラは動かない。
<再生終了>
マイオサックの部屋
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの周辺には進入防止用の防護柵を設け、周辺住民にはカバーストーリー"毒性化学物質の漏洩"を流布し一般人がエリア内に立ち入らないよう封鎖してください。もし部外者の進入が確認された場合、専属の警備員によって対象を確保し、異常性の目撃に関わらずクラスA記憶処理を施してから解放してください。
説明: SCP-XXX-JPは██県██市に建設された敷地面積20m2ほどの店舗の廃屋です。SCP-XXX-JPの外部からは異常は見られず、正面に取り付けられた扉からの進入が可能な他、周囲の窓が破損しており内部の様子が観察できます。玄関前の看板と、扉の上に取り付けられた屋根には"Miosack Shop"と表記されています。部屋奥には鉄製の扉が付けられた石窯が設置されているほか、部屋中央の机の上には600形卓上電話機6が1台 埃を被った状態で放置されていますが、SCP-XXX-JP自体に電話線の供給が無いことから現在は動作不能であると考えられます。
SCP-XXX-JPは内部に進入した人間を別空間(以下SCP-XXX-JP-A)へ転送します。このとき身に付けている衣服や所持品は同時に転送されますが、複数人で進入した場合は個別に異なるSCP-XXX-JP-A空間へ転送されることが判明しています。
SCP-XXX-JP-A内の現象は以下のルールが判明しています。
- SCP-XXX-JP-Aに進入するたび、SCP-XXX-JP-B群が数体から数十体発生します。
- SCP-XXX-JP-A内の石窯の中にSCP-XXX-JP-Bを入れ、扉を閉めることでSCP-XXX-JP-Bは消失=転送されます。
- SCP-XXX-JP-Cからの連絡が来てから(応答に関わらず)次の連絡がされるまでにSCP-XXX-JP-Bの転送が行われなかった場合、室内のSCP-XXX-JP-Bが1体増加します。
- SCP-XXX-JP-Cの要求と異なるSCP-XXX-JP-Bを転送した場合、室内のSCP-XXX-JP-Bが2体増加します。
- 指定のSCP-XXX-JP-Bを殺害した場合、失敗とみなされ室内のSCP-XXX-JP-Bが2体増加します。
- 指定以外のSCP-XXX-JP-Bを殺害した場合は、何も起こりません。
- SCP-XXX-JP-A内の生存しているSCP-XXX-JP-Bが消失すると同時に、被験者はSCP-XXX-JP内へ転送され帰還できます。
以降にSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JP-Cの詳細を記載します。
SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPの室内とほぼ同様の構造を持つ空間です。SCP-XXX-JP内部と異なる点として、SCP-XXX-JP-Aの窓や扉を含む設備は未知の外力により固定されており、持ち込むことができるあらゆる機材での脱出および破壊の試みは現在まで全て失敗に終わっています。前述の条件を満たすまで室内から出ることはできません。SCP-XXX-JP-A内から観測できるかぎりでは、外部は枯木に囲まれており、空模様は日没直後もしくは日出前のような明るさを維持しています。これらの様子は時間による変化が見られず、SCP-XXX-JP-A内部は常に薄暗くなっています。
SCP-XXX-JP-Bは"マイオサック"と呼ばれている生命体です。体長は約50cmから1m程度、体重は7kg前後、外見的特徴は個体ごとに異なり、外見が同一である個体は現在まで確認されていません。ただし全てのSCP-XXX-JP-B個体は明るい灰色の表皮7と、赤い虹彩を持つ点が共通しています。SCP-XXX-JP-Bは既存の生物の特徴を混ぜ合わせたキメラ状の外見をしており、持ち帰ることに成功した死亡個体の分析では、外見が似ている生物と同一のDNAが該当部位に確認されました。数種類の動物の構造が混ざり、明らかに生存に適していない体構造をしているにも関わらず生存していられる個体が存在する理由は解明されていません。
SCP-XXX-JP-Bは常にSCP-XXX-JP-A内に居る人間を凝視し続けています。SCP-XXX-JP-Bは呼吸と視線移動以外の自立行動をほとんど行わず、危害を加えられても抵抗する様子は見せません。Dクラス職員にSCP-XXX-JP-Bの解剖を行わせた際は、生命活動の停止が見られるまで被験者を視認し続けていたと報告されています。SCP-XXX-JP-Bは視認し続けるために首を動かしたり身体ごと移動したり向きを変えますが、これらの行動は被験者の視界から外れた隙に無音かつ一瞬で行われます。SCP-XXX-JP-A室内で撮影された映像記録からはSCP-XXX-JP-Bが機敏な動きをで体勢を変える姿が確認されています。
SCP-XXX-JP-Cは日本語を主言語とした男性の声の主です。SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-A内の電話機に、10分から1時間に1回ほどの間隔で連絡を入れます。逆探知等での場所を特定する試みは現在まで失敗に終わっています。被験者が電話に応答するとSCP-XXX-JP-Cから「指定したSCP-XXX-JP-Bを送ってほしい」という旨の要求がされます。指示を聞いた被験者は"SCP-XXX-JP-Bを送らなくてはならない"という衝動に駆られ、副次的にSCP-XXX-JP-Bを送る方法を理解します。なお、この電話から如何なる番号へも掛けることは不可能でした。
以下は探索記録です。
探索記録XXX-02 - 20██/██/██~20██/██/██
被験者: D-136778,D-136779,D-136780,D-136781
実施内容: 被験者4名でSCP-XXX-JPへ進入させ、SCP-XXX-JP-Aの調査を行った。
結果: 4人全員が個別のSCP-XXX-JP-A空間に転送されたため当初の予定は果たせなかったものの、。
No. SCP-XXX-JP-Bの出現数 外見 帰還までの時間 D-136778 12体 傾向無し 7時間 D-136779 9体 傾向無し 4時間30分 D-136780 17体 傾向無し 9時間 D-136781 81体 傾向無し 2日15時間45分 分析: D-136781は長時間SCP-XXX-JP-Aに滞在した疲労とストレスのためか、帰還後に精神状態が不安定になっていた。症状は時間とともに回復しているため処置は経過観察に留める。
探索記録XXX-03 - 20██/██/██
被験者: D-136779
実施内容: 電話に一切応答しないよう指示。
結果: 帰還せず。
探索記録XXX-04 - 20██/██/██
被験者: D-136783
実施内容: D-136779の遺品捜索
結果: D-136783が持ち帰った音声ログと本人の証言より、D-136783は極度の緊張より錯乱し複数体のSCP-XXX-JP-Bを殺害していたことが判明。
分析: D-136783自身は長時間の滞在で錯乱していた。またD-136783の衣服にSCP-XXX-JP-Bのものと見られる体液が付着していたため、SCP-XXX-JP-Bの一部であれば外部に持ち出せることが判明した。
探索記録XXX-05 - 20██/██/██
被験者: D-136778
実施内容: SCP-XXX-JP-Cに要求されたSCP-XXX-JP-B以外の殺害。D-136778には破壊用の道具を数種類持たせた。
結果: 今回の実験で発生したSCP-XXX-JP-Bは25体、帰還までに要した時間は3時間30分であった。
分析: 実験前後でD-136778の精神状態に異常は見られなかった。SCP-XXX-JP-Bを殺害したことによるペナルティは無いと判断。今後の実験時間の短縮が見込める。
探索記録XXX-06 - 20██/██/██
被験者: D-135686
実施内容: 元医療機関勤務のDクラス職員にSCP-XXX-JP-Bの解剖分析を行わせた。
結果: ヘモグロビンを含む赤い血液と、脊椎動物と同様の内臓器官一式が確認された。
分析: 採取したSCP-XXX-JP-Bの肉片はSCP-XXX-JP-Aより持ち出すことが可能。肉片の情報は詳細検査の結果待ち。
<音声ログXXX-09>
付記: 電話の相手をSCP-XXX-JP-Cと指定。
<録音開始>
SCP-XXX-JP-C:
エージェント・ヤマトモ:
SCP-XXX-JP-C:
エージェント・ヤマトモ:
SCP-XXX-JP-C:
エージェント・ヤマトモ:
SCP-XXX-JP-C:
エージェント・ヤマトモ:
SCP-XXX-JP-C:
エージェント・ヤマトモ:
SCP-XXX-JP-C:
エージェント・ヤマトモ:
SCP-XXX-JP-C:
<録音終了>
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
臓器提供カード
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在全てのSCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-A-1に移植することで保管されています。新たにSCP-XXX-JPが発見された場合、該当するSCP-XXX-JP-A個体からSCP-XXX-JPを摘出し同様の方法で保管してください。
SCP-XXX-JP-A群は必要数だけ個別にサイト-81██の対感染症プロトコルが適用された専用セルに収容されます。余剰個体は終了処置を施し遺体は焼却処分してください。直接接触は避け、SCP-XXX-JP-A群の使用した食器や排泄物等は必ず専門の職員に感染防護服を着用させた上で回収し、適切な加熱焼却処理を行ってください。実験や非常時の場合のみSCP-XXX-JP-A-2以降からの臓器提供および献血を受けることが許可されますが、受容者(以下レシピエント)はSCP-XXX-JP-Aと同様に扱われます。
SCP-XXX-JP-A-1には週に一度、健康状態の確認とメンタルセラピストによる診察を受けさせてください。
説明: SCP-XXX-JPは198█年に死亡したとされる日本人女性の臓器です。現在は心臓・肺・腎臓・肝臓・膵臓・小腸・子宮・皮膚・角膜・骨髄液・血液が回収され、財団の管理下にある全てのSCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-A-1の体内へ移植し保管されています。
SCP-XXX-JPは血液感染および体組織の接触感染により免疫系およびDNAをSCP-XXX-JPのものに書き換えるウイルスを保有していることが調査により判明しています。この性質により人体に拒絶反応を起こさず細胞が適合することが確認されています。具体的な感染速度は判明していませんが、接触部位から連鎖的に感染部位を広げるため、感染部位だけの切除といった試みは失敗に終わっています。以上の性質により臓器移植または輸血を行われた人間は、細胞の代謝に伴って徐々に外見に変化が起こり、半年ほどで完全にSCP-XXX-JP-Aへと変異します。この性質は感染後にSCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-Aの移植臓器を取り除いても継続し、完全にSCP-XXX-JP-Aへ変異する前でも感染力を持ちます。
SCP-XXX-JP-Aは10代後半の外見を持つモンゴロイド系人種の女性です。全身の細胞が幹細胞8の性質を持つため、生命活動に支障をきたさない範囲の臓器の損失や身体の欠損を修復できることが判明しています。またSCP-XXX-JP-Aは細胞分裂の限界が無い為か成長や老化現象が見られず、199█年に最初に収容されたSCP-XXX-JP-A-1は当時より外見年齢の変化見られません。SCP-XXX-JP-Aの体組織はSCP-XXX-JPと同様の異常性を、接触感染・血液感染・唾液感染により感染拡大を行う性質を持ち、これらによって感染した"レシピエント"は同様にSCP-XXX-JP-Aに変異します。
SCP-XXX-JP-A個体同士は未知の手段により記憶を共有できることが判明しています。SCP-XXX-JP-A群はSCP-XXX-JPの本名である"█████"を名乗り、共通の性格・記憶を持ちます。工事現場や災害現場など危険を伴う場所を徘徊するなどし、事故発生時には自身の生命を省みず献身的救護活動を行おうとします。この救護活動には傷口の手当てや多量出血時における血液の提供など、意図的に感染を引き起こしSCP-XXX-JP-Aを増加を目論んでいる可能性があります。また確認された事例の中には故意に事故を引き起こす、工作活動により人間関係を悪化させ間接的にけしかけることで傷害沙汰を引き起こすなどの行動が確認されており、財団の精神科医には代理ミュンヒハウゼン症候群9と診断されています。
以下はオブジェクトクラス引き下げ前のSCP-XXX-JP-A汚染報告書です。
- 病院・臓器移植
- インタビュー記事
- 手記
- 事故災害現場
- 報告書・原住民カニバリ儀式
<音声記録-01>
対象: 現在SCP-XXX-JP-A-1と指定されている人物の父親が録音したものとみられるカセットテープ
付記: ██氏は世間一般では移植手術の分野において有名な医師でした。██氏は198█年に失踪しています。
<再生開始>
[一瞬のノイズ]
録音を開始する。今日は198█年の██月██日だ。おそらくこれは私の臨床実験の最後の記録になる。
[数秒の沈黙]
他の記録は私自身の手で焼却した。経緯を最初から話そう。
あれは197█年の夏だった。私は当時から心臓移植の研究をしていた。娘が生まれつきの心疾患で、私は娘を助けたい一心で移植実験を繰り返した。連中に賄賂を渡し、腕を上げては裏で移植手術の依頼を受け、余剰部分は臓器売買に回し金を得て、不都合を揉み消し、そうして臨床試験を繰り返していた。そうこうする内に私の施術は学会からも認められ、算出された成功率は7割を上回った。しかし未だ娘に適合するドナーが見つからなかった。日に日に病状が悪化する娘を見て、私は焦っていた。娘を救う腕があっても、臓器が無ければ意味が無い。
そんな時、娘にぴったり合うドナーが見つかった。それが"█████10"だ。彼女が病院に訪れた際に発覚したんだ。
奇跡だと思った!娘を生かせと天啓を受けたのだと思ったのだ! 残された時間は僅かしか無かった。私に迷いはなかった。後をつけ、殺そうと思った。いつも通りに。……その時には行方不明者の隠蔽など、あまりにも簡単になっていた。//……しかし問題が起きた。私以外にも居たのだ。あの臓器を必要とする人間が。
私は当初、そいつは彼女を付け狙うストーカーか何かだと思っていた。先を越されては困る。悪に手を染め、何度も危ない橋を渡り、やっと見つけた"希望"だったのだから。
そいつを捕まえ、洗いざらい吐かせた。するとどうだ、私と同じく彼女の臓器を欲するがために、彼女を殺そうと機会をうかがっていたと言うのだ。
適合するのは娘だけじゃなかったのだ。そいつは彼女の同僚と言っていた。そして彼は、ひょんなことから彼女が洩らした言葉を聞いたそうだ。「私は特別な体質で、」
全員が心臓を、肺を、腎臓を、骨髄を、あらゆる部位を欲しがっていた。
その場に居合わせた10人程度で、まだ手に入れてもない臓器の取り合いが起ころうとしていた。……だが私が移植の専門医と知るや態度が変わった。全員で結託し、彼女を殺害する計画が立ち上がった。その後はいつものように病院で虚偽の死亡診断書と検死解剖結果を書き上げ、結託した人間の関係者には私が手術を行うことを約束していた。手術は全員、無事に成功した。手術を行ったこと自体は世間に公表したから、新聞にも取り上げられていただろう。私は娘の命を救ったと共に名声を得たのだ!
……今思えば成功して当然だ。私も"アレ"の異常性に気がついた。娘は確かに快復していったが、日に日に様子がおかしくなっていくのが分かった。
//そうだ、全員が必要としていた臓器はひとつとして重複していなかった。
これも後で調査をして知ったことだが、アレはこうなることを見越して、いや、仕組んでいたのだろう。
ある患者にはホームヘルパーとして、別の患者にはバイトの同僚として近づき、皆がどこかで関係を築いていた。そして臓器を患うよう食事や差し入れに毒物を盛っていたことがわかった。
彼女は最期に呪いとも取れるような言葉を遺していた。
『』と。<再生終了>
補遺: ██氏はこの音声を残し、198█/██/██/に自殺しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 全てのSCP-XXX-JPの存在する媒介(以下SCP-XXX-JP-1)は専用ロッカー内で表向きに安置し、常時SCP-XXX-JPの存在する鏡面を300lx以上の照度を保ちつつ照らし続けてください。ロッカーの天井部には個別に取り外せる2つの蛍光灯を取り付け、SCP-XXX-JP-1との間には乳白色に表面処理された曇りガラスをカバーとして取り付けてください。使用する蛍光灯は片側のみで最低300lxの照度を出せるものに限定し、それぞれ別系統で設備配線してください。この光源には最大30時間持続する非常用電源が個別に与えられます。どちらかの光源が故障等で消灯してしまった場合、速やかに修復作業を行ってください。収容違反に備えて、10mm×10mm以上の大きさの鏡を複数枚、SCP-XXX-JP-1と同手順で専用ロッカーに準備しておいてください。
実験を行う際にはSCP-XXX-JP-1には鏡面反射による像が発生する物体が映らないように配慮してください。SCP-XXX-JPの観測はレンズを用いない感光素子を通して別室から行うようにしてください。媒体と直接接触を行う場合には反射光測定ゲートを通過して光を反射する物体を身に着けていないことを検査した上で、感光素子を取り付けた専用マスクを着用して臨んでください。
収容違反時および未収容のSCP-XXX-JPの発見時には機動部隊り-1("蝙蝠傘")による音波反響定位装置を用いた収容作戦が実行されます。
説明: SCP-XXX-JPは鏡面に映った像の中に存在する人型の非実体です。SCP-XXX-JPは常に全身の関節を激しく動かし踊るような動作を続けていますが、理由や行動原理は不明です。SCP-XXX-JPは目撃者や映った物体に直接的な被害を及ぼす事はありませんが、存在することによって鏡面の大部分の視覚を妨げます。
SCP-XXX-JPは主に鏡や磨かれた金属類などの鏡面反射を起こす物体を媒体とするほか、条件を満たす一部のプラスチックや水面などにも転移することが判明しています。具体的には入射光に対する鏡面反射の割合がおよそ60%以上の物体に転移の可能性があることが判明しています。またSCP-XXX-JPは媒介とする物体(SCP-XXX-JP-1)が光を反射できない状況に陥ると、障害物の有無に関わらず最も近場に存在する反射物の表面へ瞬時に転移します。転移が発生する条件は前述の鏡面反射率が60%以下へ減少した状態、および可視光が当たらない状態を指します。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1に媒介となり得る物体が映った場合と、SCP-XXX-JP-1が破損等により2つ以上の物体に分かれた場合に、その物体すべてを新たにSCP-XXX-JP-1として個体数を増加させます。電子データとして記録された映像や写真等の画像には異常性は発揮されませんでした。
前者の特性による事例では、SCP-XXX-JP-1を目視してしまった際に眼球表面にSCP-XXX-JPが出現し、瞬きすることで転移の条件を満たし収容違反の原因となりました。またSCP-XXX-JP-1と合わせ鏡の状態を維持した場合、通常では不可視となる最奧部方向からSCP-XXX-JPが出現し、SCP-XXX-JP-1に映った反射物の枠を乗り越えながら最前面の像まで次々と移動してくることが観測されています。研究担当者の見解では、この状態におかれたSCP-XXX-JPはおそらく無限に湧き出すことが予想されています。
SCP-XXX-JPの収容違反が発生した場合、その拡散性の容易さから非常に膨大な数への増殖を引き起こすと予測されています。
なお現在、増殖したSCP-XXX-JPの個体数を減少させる試みは成功していません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の3m×3m×3mの標準収容室の中央に固定し、非活性時には職員が室内に進入しないよう施錠してください。SCP-XXX-JPは基本的に非活性状態を維持し、活性化状態に移行した場合には14日以上放置することで非活性状態に移行させてください。
実験等によりSCP-XXX-JPの活性化を維持する場合には搬送ロボットにより日に2回、飲料水と小型動物用飼料をSCP-XXX-JP付近まで運んでください。担当者は与えた水と飼料の減少量を記録し、減少が無くなった場合には非活性化した旨を各責任者に通達してください。またSCP-XXX-JPに接近した場合には異常性の暴露の有無に関わらずクラスA記憶処理を行なうことが義務付けられています。
説明: SCP-XXX-JPは60cm×60cm×80cmの金属製の格子で構成される飼育ケージです。内部には小型犬のものと見られる白骨死体がありますが、SCP-XXX-JPの外部に取り出す試みは失敗に終わっています。
活性化時のSCP-XXX-JPは周囲約1m以内に人間が接近した場合に「ケージ内の生物はまだ生きている」と認識させ、暴露した人間はSCP-XXX-JPに給餌を行う・内部の清掃を行うなどの管理をしようと試みます。動物実験でも異常性に暴露した対象はSCP-XXX-JP内の死体が生きているかのような反応を見せました。ただし生物がいると認識はできても、生物についての具体的な情報は認識できませんでした。これらの影響はクラスA記憶処理で完全に取り除くことができます。
活性化中にはSCP-XXX-JP周辺に給餌された飼料が時間経過によって減少することが確認されています。活性化中のSCP-XXX-JP付近に人間や動物が存在しても消費されないため、SCP-XXX-JPは給餌されたものもしくは死肉しか消費することができないと考えられます。また非活性化時には飼料を消費しないため、活性化状態から非活性状態への移行の指標としてください。これらの現象は活性化が確認されてから最低14日間ほど継続し、SCP-XXX-JPに給餌が行なわれている期間中は活性化の持続期間が延長されることが判明しています。
非活性時のSCP-XXX-JPは周囲約1m以内に接近した人間1名を消失させます。人間を消失させた直後、SCP-XXX-JPは再び活性化状態へ移行します。この現象は人間以外の生物では発生しないことが確認されています。
調査ログ XXX-1 <201█/██/██>
対象: SCP-XXX-JP
担当者: 都留博士
内容: 通信機を装備させたD-23376をSCP-XXX-JPの異常性範囲に進入させ、SCP-XXX-JP内部の観測を試みる。SCP-XXX-JPは活性化が確認されてから15日が経過。その間、飼料等の給餌はされていません。
<録音開始>
都留博士: D-23376、SCP-XXX-JPの中に何か見えますか?
D-23376: このカゴの中だろ? ……息をしてる。まだ生きてるじゃねーか、こいつ。
都留博士: 何が入っているのか報告してください。
D-23376: 何がって……見えるだろ、こんなにぐったりしてる。
都留博士: こちらからは観測できません。質問に答えてください。
D-23376: 何って、水をやるのが先じゃねーのか。飯もしばらく食ってないって言ってるぜ。
都留博士: 言っている? それは人間ですか?
D-23376: [数秒の沈黙] わからん、本当に見えないのか?
都留博士: 見えません。どのような外見をしているかだけでも報告してください。
D-23376: ……上手く表現できない。とにかく死にかけだが、コイツはまだ生きている。
都留博士: 分かりました。認識汚染の可能性がありますね。
D-23376: うね
[D-23376が消失、通信が途絶える]
都留博士: D-23376? 応答してください。
都留博士: ……SCP-XXX-JPの非活性化および再活性化したものと思われます。以上で調査を終了します。
<録音終了>
追記: 人間が食料および水分補給無しで生存できる期間が14~16日、SCP-XXX-JPの活性化期間が約14日であること、飼料を十分に与えた場合に生存期間・活性化の期間が延長される点から、SCP-XXX-JPの性質を鑑みるに非活性時に消失させた人間を内部に閉じ込めているものと推測されます。しかし肉眼および各種計測機器では内部の状態を認識できないため現時点では仮説に過ぎず、
■記事の構成
「収容室の」
「旧SCP-███-JP(動物)が収容されていた、寿命で死んだが認識災害によりまだ生きていると思い込ませる」
「死んでいるのを世話させるSCP、認識汚染された人物はSCP-███-JPの世話をし続ける」
「記憶処理で影響は取り除ける」
「次回はロボットで収容室入れ替えを行なうかDクラスを犠牲にすること」
匂わせる程度で
「実は収容室の中には職員が閉じ込められている(今は2人目)」
「ドッグフードによって生きながらえているが度々プロトコルの改訂がされようとしているのを阻止している」
「異常性範囲内に入った人間だけがとらわれている生物を認識できる」
「対象が死んでいるのに気付かず世話をし続ける」
→ ○収容室がSCP
→ ○収容担当者は気づかず
→ 元SCPあり
死んでから収容室移動、異常性が部屋に残る
→ 実は「死んでいると思わせる」異常性
収容室には生きた人間が閉じ込められている
→ 死ぬと次の「収容対象」を求める
死なないようにお供えのようにエサと水を与える
by mujinnnanasidoさん | by Nanimono Demonaiさん | by norainuさん | by弟 |
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さかなさかなさかな
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 全てのSCP-XXX-JPの存在する媒介(以下SCP-XXX-JP-1)は専用ロッカー内で表向きに安置し、常時SCP-XXX-JPの存在する鏡面を300lx以上の照度を保ちつつ照らし続けてください。ロッカーの天井部には個別に取り外せる2つの蛍光灯を取り付けてください。使用する蛍光灯は片側のみで最低300lxの照度を出せるものに限定し、それぞれ別系統で設備配線してください。この光源には最大30時間持続する非常用電源が個別に与えられます。どちらかの光源が故障等で消灯してしまった場合、速やかに修復作業を行ってください。収容違反に備えて、10cm×10cm以上の大きさの緑色の画用紙を複数枚、SCP-XXX-JP-1と同手順で専用ロッカーに準備しておいてください。
実験を行う際にはSCP-XXX-JP-1の全面には緑色の物体が映らないように配慮してください。SCP-XXX-JPの観測は通して別室から行うようにしてください。媒体と直接接触を行う場合には反射光測定ゲートを通過して光を反射する物体を身に着けていないことを検査した上で、感光素子を取り付けた専用マスクを着用して臨んでください。
収容違反時および未収容のSCP-XXX-JPの発見時には機動部隊り-1("蝙蝠傘")による音波反響定位装置を用いた収容作戦が実行されます。
説明: SCP-XXX-JPは緑色の物体表面に広がるように存在する"魚編の漢字"を模した非実体です。SCP-XXX-JPは目撃者や映った物体に直接的な被害を及ぼす事はありませんが、存在することによって大部分の視野を妨げます。
SCP-XXX-JPは一般に緑色と呼ばれる物体11を媒体とするほか、一時的に条件を満たす場合、例えば緑色光源下に存在する物体などにも転移することが判明しています。またSCP-XXX-JPは媒介とする物体(SCP-XXX-JP-1)が緑色でない状態に陥ると、障害物の有無に関わらず最も近場に存在する緑色の物体表面へ瞬時に転移します。転移が発生する条件にはSCP-XXX-JP-1が緑色以外で塗りつぶされた場合と、光が当たらない状態が含まれます。
SCP-XXX-JPは媒介となり得る物体がSCP-XXX-JP-1から直線的に視認できる状態にある場合に、その物体すべてを新たなSCP-XXX-JP-1として個体数を増加させます。これらの性質は電子データとして記録された映像や写真等の画像には異常性は発揮されませんでした。SCP-XXX-JPの収容違反が発生した場合、その拡散性の容易さから非常に膨大な数への増殖を引き起こすと予測されています。なお現在、増殖したSCP-XXX-JPの個体数を減少させる試みは成功していません。
<インシデントレポートXXX>
概要: サイト-81██にてSCP-XXX-JPの収容違反が発生し、サイト-81██で管理されている植物園全体がSCP-XXX-JP-1に変異。これ以上の収容違反を防止するため、植物園に特別収容プロトコルを適用し、SCP-XXX-JPの及ぼす影響の実験データとして観察することを決定した。
結果: SCP-XXX-JPは主に葉緑素を持つ葉の上に出現していた。これによって光合成が阻害され多くの植物、特に若い個体は葉を枯らしました。通常の光合成プロセスによる酸素・養分の生成が十分に出来なかったためと思われます。植物園内の数種の植物に同様の影響が見られました。収容違反が広がった最悪の場合、地球上の全植物にダメージを与え、酸素濃度の低下・地盤崩壊・日照面の増加(気温上昇)・砂漠化・植物の保持出来なくなった分の水面上昇が予想されます。
植物を枯らした後のSCP-XXX-JPは色紙に転移し、プロトコル通り専用ロッカー内に再収容されました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは2.7×2.7×2.8mの専用の個室が与えられます。発話し動き回りますが、給餌の必要はありません。
説明: SCP-XXX-JPは滋賀県██市にて発見された、大黒様を模した木彫りの像です。感触や重量は通常の木彫りの像と大きな違いはありませんが、未知の動力によりSCP-XXX-JPは関節部や表情を動かし、また発話することが確認されています。SCP-XXX-JPは知能を持ち、人間と対話することが可能です。また独特の否定を主とする言い回しを用い、主に"~以外の"といった返答をします。
SCP-XXX-JPは"知らないこと以外は何でも知っている"と発言しており、本来知りえない情報を知っている事例も報告されました。SCP-XXX-JPはひとつの質問に対し回答し終わるまでは発話し続けます。意図しない長期間の回答を避けるために会話の内容には細心の注意を払ってください。
<インタビュー記録XXX-2>
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: 黒瀬博士
<録音開始, 20██/██/██>
黒瀬博士: ご機嫌いかが?SCP-XXX-JP。
SCP-XXX-JP: 良くもなく、悪くもない気分ですねぇ。
黒瀬博士: 大いに結構です。ではいくつか聞かせてください。あなたはどこで作られましたか?
SCP-XXX-JP: 滋賀県の甲良町、豊郷町、多賀町、愛荘町、日野町以外の町だが。黒瀬博士: 竜王町ですね。発見されたのは██市でしたが、そこへはどうやって移動を?
SCP-XXX-JP: 走る、這う、転がる、滑る、泳ぐ、跳ねる、飛ぶ以外の自身の運動でだよ。黒瀬博士: ……歩いたんですね。では、この宇宙全体で知的生命体の存在しない惑星はどこにありますか?
SCP-XXX-JP: 地球以外だよ。
黒瀬博士: 我々には現時点で確かめる術はありませんが、そうなのでしょうね。SCP-XXX-JP、あなたは何でも知っていそうですね。
SCP-XXX-JP: ワシは知らないこと以外は知っているからな。
黒瀬博士: じゃあ次へ。あなたは英語も話せるのかしら?
SCP-XXX-JP: 否定しないよ。黒瀬博士: 他には何語を話せますか?
SCP-XXX-JP: そうですねぇ、イェスクワ語、ココパ語、サングレーチー語、テミアル語、ミクマック語、サマリア・ヘブライ語……黒瀬博士: あっ。
SCP-XXX-JP: ツトゥヒル語、イビビョ語、オロカイヴァ語、ディジ語、ベルタ語、ヌールスターニー語、ピチャンチャチャラ語、ザラモ語ワイガリー語、ロンブロン語、ンドンガ語、マリコパ語、ベルクーラ語、カイリル語、スピレ語、ニウアフォオウ語……[中略。約1時間にわたって言語の名前を挙げ続ける]
SCP-XXX-JP: ……シュメール語、ダールク語、ポラーブ語、タングート語、マーシャル語、ハザール語、フリギア語、以外だね。黒瀬博士: ……ありがとうございます。いろいろと話せるのですね。
SCP-XXX-JP: それほどでもない。黒瀬博士: [狭間助手に向かって]後で今の音声ログを聞き返して使用可能な言語を割り出してちょうだい。
狭間助手: そんなことしなくてもSCP-XXX-JPに「しゃべれない言語は?」って聞けばいいのでは?
黒瀬博士: バッカ止めッ……
SCP-XXX-JP: 喋れないのは日本語、英語、北京語、広東語、ヒンディー語、スペイン語、アラビア語、ポルトガル語、ロシア語、フランス語、韓国語、タイ語、ドイツ語、台湾語、イタリア語、アイヌ語、オランダ語……
黒瀬博士: [狭間助手に対する罵倒]!!
[以下インタビュー終了までSCP-XXX-JPが言語を挙げ続ける]
<録音終了, 20██/██/██>
終了報告書: 狭間研究助手は音声ログを省略することなく一字一句紙面に書き起こしておいてください。 — 黒瀬博士追記: 報告書には冗長な表現を用いるべきではないとの指摘を受けましたので、省略させていただきました。 — 狭間研究助手
- 未完成
- SCP「エルフィン」
- tale「桑名博士の4次元講座」
- tale「メアリー・スーをブッ殺してえ」
- tale「鬼の俎」
- SCP-J「お前が職員になるんだよ!」
- SCP-J「ヒューム水(針山博士原案)」
- SCP-J「街外れの洋館」
- SCP-J「抹消された報告書」
アイディア
鳥かごを胸に抱いて これがボクの愛だと言う
見えないの?その小鳥は とっくの昔に骨になってる
Elfin/谷山浩子 より
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の3m×3m×3mの標準収容室の中央に固定し、非活性時には職員が室内に進入しないよう施錠してください。SCP-XXX-JPは基本的に非活性状態を維持し、活性化状態に移行した場合には14日以上放置することで非活性状態に移行させてください。
実験等によりSCP-XXX-JPの活性化を維持する場合には搬送ロボットにより日に2回、飲料水と小型動物用飼料をSCP-XXX-JP付近まで運んでください。担当者は与えた水と飼料の減少量を記録し、減少が無くなった場合には非活性化した旨を各責任者に通達してください。またSCP-XXX-JPに接近した場合には異常性の暴露の有無に関わらずクラスA記憶処理を行なうことが義務付けられています。
説明: SCP-XXX-JPは60cm×60cm×80cmの金属製の格子で構成される飼育ケージです。内部には小型犬のものと見られる白骨死体がありますが、SCP-XXX-JPの外部に取り出す試みは失敗に終わっています。
活性化時のSCP-XXX-JPは周囲約1m以内に人間が接近した場合に「ケージ内の生物はまだ生きている」と認識させ、暴露した人間はSCP-XXX-JPに給餌を行う・内部の清掃を行うなどの管理をしようと試みます。動物実験でも異常性に暴露した対象はSCP-XXX-JP内の死体が生きているかのような反応を見せました。ただし生物がいると認識はできても、生物についての具体的な情報は認識できませんでした。これらの影響はクラスA記憶処理で完全に取り除くことができます。
活性化中にはSCP-XXX-JP周辺に給餌された飼料が時間経過によって減少することが確認されています。活性化中のSCP-XXX-JP付近に人間や動物が存在しても消費されないため、SCP-XXX-JPは給餌されたものもしくは死肉しか消費することができないと考えられます。また非活性化時には飼料を消費しないため、活性化状態から非活性状態への移行の指標としてください。これらの現象は活性化が確認されてから最低14日間ほど継続し、SCP-XXX-JPに給餌が行なわれている期間中は活性化の持続期間が延長されることが判明しています。
非活性時のSCP-XXX-JPは周囲約1m以内に接近した人間1名を消失させます。人間を消失させた直後、SCP-XXX-JPは再び活性化状態へ移行します。この現象は人間以外の生物では発生しないことが確認されています。
調査ログ XXX-1 <201█/██/██>
対象: SCP-XXX-JP
担当者: 都留博士
内容: 通信機を装備させたD-23376をSCP-XXX-JPの異常性範囲に進入させ、SCP-XXX-JP内部の観測を試みる。SCP-XXX-JPは活性化が確認されてから15日が経過。その間、飼料等の給餌はされていません。
<録音開始>
都留博士: D-23376、SCP-XXX-JPの中に何か見えますか?
D-23376: このカゴの中だろ? ……息をしてる。まだ生きてるじゃねーか、こいつ。
都留博士: 何が入っているのか報告してください。
D-23376: 何がって……見えるだろ、こんなにぐったりしてる。
都留博士: こちらからは観測できません。質問に答えてください。
D-23376: 何って、水をやるのが先じゃねーのか。飯もしばらく食ってないって言ってるぜ。
都留博士: 言っている? それは人間ですか?
D-23376: [数秒の沈黙] わからん、本当に見えないのか?
都留博士: 見えません。どのような外見をしているかだけでも報告してください。
D-23376: 上手く表現できない。とにかく死にかけだが、コイツはまだ生きている。
都留博士: 分かりました。認識汚染の可能性がありますね。
D-23376: うね
[D-23376が消失、通信が途絶える]
都留博士: D-23376? 応答してください。
都留博士: ……SCP-XXX-JPの非活性化および再活性化したものと思われます。以上で調査を終了します。
<録音終了>
追記: 人間が食料および水分補給無しで生存できる期間が14~16日、SCP-XXX-JPの活性化期間が約14日であること、飼料を十分に与えた場合に生存期間・活性化の期間が延長される点から、SCP-XXX-JPの性質を鑑みるに非活性時に消失させた人間を内部に閉じ込めているものと推測されます。しかし肉眼および各種計測機器では内部の状態を認識できないため現時点では仮説に過ぎず、
■記事の構成
「収容室の」
「旧SCP-███-JP(動物)が収容されていた、寿命で死んだが認識災害によりまだ生きていると思い込ませる」
「死んでいるのを世話させるSCP、認識汚染された人物はSCP-███-JPの世話をし続ける」
「記憶処理で影響は取り除ける」
「次回はロボットで収容室入れ替えを行なうかDクラスを犠牲にすること」
匂わせる程度で
「実は収容室の中には職員が閉じ込められている(今は2人目)」
「ドッグフードによって生きながらえているが度々プロトコルの改訂がされようとしているのを阻止している」
「異常性範囲内に入った人間だけがとらわれている生物を認識できる」
「対象が死んでいるのに気付かず世話をし続ける」
→ ○収容室がSCP
→ ○収容担当者は気づかず
→ 元SCPあり
死んでから収容室移動、異常性が部屋に残る
→ 実は「死んでいると思わせる」異常性
収容室には生きた人間が閉じ込められている
→ 死ぬと次の「収容対象」を求める
死なないようにお供えのようにエサと水を与える
桑名博士の多次元講座
はい、これが『4次元物体』です。皆さんは初めて見たという方が多いかと思いますが、実際に見てみてどう感じたでしょうか。存在自体が半透明で、下手な合成映像を見せられているような錯覚に陥る、もしくは私が手に取ったところで精巧なパントマイムをしているのではないかと思っている方もいるのではないでしょうか。
当然です。我々は3次元の空間に存在しているわけで、高次元の物体は認識できないのです。これはいわゆる『4次元の影』です。
この現象について理解するために、次元を1つずつ下げて考えてみましょう。
これは紙と箱です。紙は2次元平面の世界を表しています。そうです、紙の厚みは考えないものとしてください。そして箱は、ちょうど立方体ですね、3次元物体を表しています。紙の中には、(ペンを取り出し紙に棒人間を描く)『まんがにんげん』が住んでいます。我々から見ればただの絵です。このまんが人間(なんとなくしまらないので2次元人としましょう)が住んでいる紙の上に箱を、3次元の物体を置くと彼らにはどう見えているでしょうか。
はい、はい。期待通りの回答をありがとう。まぁ、ちょっとイジワルでしたかね。答えは『見えない』です。あー、この際『2次元人も紙の上に黒鉛が載っているだけ』というツッコミは無しにしてください。2次元人に3次元の物体を認識させる方法は、こう、箱の輪郭を、なぞって、はい。紙に描くことで、『ここに箱があるよ』ということを二次元人に教えることができます。ただし注意してほしいのは、この『描かれた箱』はもはや3次元の物質でもなければ、3次元物質を2次元の世界に送ったわけでもありません。2次元人に分かるように通訳してあげただけですね。お、『立体を斜めの投影図で描いたらどうか』。いい質問です。つまり我々が箱を斜めから見たときの図を描いて(通訳)してあげたら理解できるのではないか、ということです。影もつけてあげるとより親切ですね。これで二次元人は3次元について理解しやすくなったわけです。
しかし重要なのは、『3次元物体が2次元に出現したわけではない』ということです。つまり二次元人は3次元についてより理解しやすくなっただけで、3次元を観測するに至っていないということです。そしてこれは我々3次元人にとっても同じことです。いかに4次元についての知識を持っていても、実際に観測し、それがどういったものであるかを理解していないと、その実態は掴めないのです。いや、物理的に掴めてはいないのですがね。
ここでちょっと実験をしてみましょう。この箱は今紙に書き写す形で通訳しましたね? でも実際には立体ですから、観測する角度によって見える形は異なります。つまり(スポットライトを点ける)今度は2次元人に影を観測してもらいます。このようにある方向から観測すればこの箱は長方形の影になったり、あるいは六角形の影を作ります。2次元には立方体が伸びたり形を変えたりしているように感じることでしょう。我々は「影(二次元投影)が形を変えたとき」には「影を作っている物体が変形している、あるいは『回転』している」と認識することができます。
しかし、二次元人には変形しているという概念しか分かりません。なぜなら『立体』を認識していないからです。
話が少し戻りますが、斜めに投影して、物体の形を描いて、3次元特有の影を描写してあげました。しかしこれも3次元の特性を完全に2次元に翻訳できたわけではないのです。なぜなら描かれた物体は2次元であり3次元物体ではなくなってしまったのですから。メタ視点から見ると、ほら、紙を見る角度によって描かれた箱の形が変わってしまうでしょう?これは3次元特有の性質ですが、これはもう箱と、紙に描かれた立体は別の形ということが分かりますね? うん、だんだんと分かりにくくなってきましたね。
ここで我々と2次元人の視点の共通点は、紙に描かれた立体は「表面しか観測できていない」ということです。この描かれた箱は1方向からしか観測できず、裏側がどうなっているか分かりませんね。ええ、少なくともこの輪郭の内側に収まっていることは分かりますが。では2次元人に裏側を認識させる方法はいくつ考えられるでしょうか。
まず一つ目、三面図を描いてみましょう。真上、正面、真横から見た図ですね。ここで追加された軸は『奥行き』ですね。理解しにくいかもしれませんが、二次元人の視点では縦横同時に認識できます。『立体』は認識できなくても、この形は、これと、これと、これが合わさった形なんだな、ということは分かってもらえると思います。
二つ目。描かれた箱を回してあげましょう。まんがみたいに回転させた絵を次のコマに描きましょう。『我々の視点から』みれば箱は回転し、その形がわかるようになりましたね。でも、このコマと、このコマのそれぞれの二次元人は1方向からの観測しか出来ていません。ここで出てきた『3つ目の軸』は奥行きではなく『時間軸』です。はい、二次元人に裏側に回ってもらいましょう。この人には裏側が認識できているものとします。これも時間経過、表を認識する二次元人と、裏を認識する二次元人の間には『時間経過』が必要だからです。でも実はコレ、1つ目となんら変わりはないんです。なぜなら我々が見える3視点からの図と、二次元人が観測した図は別段変わりないからです。
『メアリー・スーをブッ殺してえ』
SCP-1973-JP
扉をノックする音が
「何かしら」
「SCP-1973-JPの収容プロトコルは上手く行っているんでしょ?」
「それに『殺す』ということが一番やってはいけないこととも書かれているのに」
「『財団からの勝負』とならないよう、一時的に籍を外しています。この相談中に限り我々は『財団職員』ではありません」
「……ヒドイわね。今に始まったことじゃないけど」
「ポイントは『全てが彼の有利になるように現実改変される』ということです。」
「無敵のヒーローを追い詰めるのは超常的パワーを持った悪役じゃない。いつだって人間よ」
「例えば有名なトロッコ問題、アレをやらせたらどういう結果になるかしら」
「『友人ひとり助けるために無関係の5人を犠牲にできるかしら』ってね」
「結果は彼の性格にも因るでしょうけど、助けるためにね」
「轢かれる哀れな犠牲者役は奴の信奉者にしましょうか。5人の方もヤツの友人にしておきましょう」
「」
「おそらくトロッコが途中で脱線し被害は出ないでしょう」
「神かなんかか」
「そうだよ」
「じゃあ」
「ヤンデレを投入しましょう。人を傷つけることを厭わないタイプの」
「いきなり何を」
「あとサイコパスも」
「信奉者に過激派をいれてどうするんですか、攻撃の対象は間違いなく1973-JP以外に向きますよ」
「……そうよ、彼は味方、味方なのよ」
「汚染されたかよ、おい記憶処理班!」
「まって待って、違うわよ。彼は今、プロトコルの一環で財団の職員として雇っているじゃない。財団への忠誠心を植えつけるのよ」
「はぁ、それで事態が解決するとでも? 彼の信奉者と変わりないじゃないですか」
「ここからよ。そして彼に『オブジェクトは収容されるべき』という考えを根付かせるのよ。そして過去事例があったかしら、職員がオブジェクトとして収容された例が…」
「要点は?」
「そこで彼がオブジェクトであることをばらすのよ」
「彼がそれを良しとしなければ収容されるわけがありません。待ち受けるのは大規模な収容違反ですよ」
「彼の能力によって彼自身を封じ込めるわけにはいかないかしら」
「さっきの『自身がオブジェクトとして収容されないよう、自身をオブジェクトでなくする』ってように現実改変をできないかしら」
「おそらくは失敗するでしょう」
「悲劇的で感動的なフィナーレを飾ってあげる?誰もが不可能だと思われる事柄を成し遂げて、仲間を救いつつ、惜しまれながら舞台を去るの」
「同じことです。彼が望む『そのとき』で無ければ彼の武勇伝を増やすだけでしょう。」
「ええ。予想通り彼女……いや、SCP-1973-JPは自身を"メアリー・スー"だと認識しませんでした。」
「認識していたら、それこそ先のSCP-1973-JPの発言内容がそのまま展開されただろうな」
「予想通りの結果でしたね、」
「狭間研究員、」
「私見で良ければ。まずSCP-1973-JPのページに行って右下の"編集"を押します」
「……?」
「ん? 聞こえるか?」
■実験内容
・トロッコ問題
・「勝っても負けても被害が発生する」事例
・「ヤンデレを投入しましょう」
・「攻撃ではない」
・メアリー・スーにメアリー・スーの殺し方を聞く
■犠牲者
銀襟(シチュー)
幸坂(目玉焼き)
虎屋(羊羹)
育良(イクラ)
ヤマトモ(蟹)
宇喜田(チリ)
(天麩羅)
SCP-668
金色に輝いていた空が鮮やかな朱に染まり始めた頃、調理場に独り割烹着姿で佇む姿があった。
瓦斯の燃える青い火がチロチロと大鍋の底を擽り、乳白色に煮える液体には小さな泡が立っては消えていく。
傍らで見つめる料理長の目は、鍋の中身のように虚ろに濁っていた。
その日、幸坂事務員は早めの夕食にと食堂へ赴いた。
いつもであれば誰かしらが資料の読み合わせの片手間にサンドイッチを摘まんでいたり、設置されたバリスタで眠気覚ましのコーヒーを淹れていたりするものだったが、流石に時間が早すぎたのだろうか。食堂に人影は無く、明かりもまだ点いていなかった。
もしかして臨時休業だったりするのかしら。そんな通知はされていなかったけれど。
大きな眼で調理場を覗いてみると、その最奥にはちゃんと食堂の主がいるのが見えた。もともとが小柄なものだから、目の前にある鍋が人が入ってしまいそうなくらいに大きく見える。
「鬼食ちゃーん、なーにしてんのー?」
カウンター越しに声を掛けたが、微動だにしない。おおかた新メニューの研究にでも没頭しすぎて、来客に気づいていなかったのだろう。道理で誰も居ないわけだ。
邪魔をするようだが仕方ない。食事にありつくには彼女に気付いてもらう必要がある。
その場で大声を出すだけでも良かっただろうけど、少し悪戯心が沸いてしまい、こっそりとキッチンに忍び込んだ。
そして、
「りょうりちょー! 今夜のメニューはなーあにー!」
一瞬ビクッと身体をこわばらせたように見えたが、鬼食料理長は、すぐ背後から大声で掛けられた声には振り返りもせず答えた。
「ン……エリ、……ギ…………のシチュー……じゃよ」
断片的にしか聞き取れなかったが、どうやら料理長お得意のキノコのシチューだったらしい。
……その、料理の出来でも悪かったのだろうか。何時に無く調子が悪そうな声で喋るものだからこちらが身構えてしまいそうになる。
どうするべきだろう。
「……わぁ! ウチ、料理長のシチュー大好きやねん!」
元気付けてあげようと、オーバーリアクションをしてみたものの何の反応も無かった。
相変わらず料理長は鍋の中身を見つめたまま動かない。
なんだろう、この違和感は。明らかにおかしくないか。
鍋の中で煮えているものを覗き込もうとして近づく。
近づいてはいけない。
身体が、第六感が警鐘を鳴らしているのに、足は出口ではなく、料理長の居る方へと向かってしまう。
なんと言えばこの場から逃れられるだろうか。何をすれば許されるだろうか。
「ちょっと味見してもいいかなぁ……な……んて……」
料理長はゆっくりと振り返ると、その手の包丁を
陽が今にも沈まんとする黄昏時、不意に狐面の隙間から差し込んだ夕日に博士は目を細めた。
もうこんな時間か。小腹も減るわけだ。
昼食を食べそびれてしまっていたことを思い出し、虎屋博士は足早に食堂へと向かった。
「今日のメニューは何ですか」
料理長は俎板の上の肉にぶっきらぼうに包丁を叩き付けながら、これまたぶっきらぼうに答えた。
「……目玉焼きをしているところじゃよ」
声色から察するに、何か不機嫌なことがあったのだろう。だが噂ではこの状態で作られた飯のほうが美味いとか。
フライパンからはジュウジュウと小気味良く焼けているであろう音が聞こえ、厨房には食欲をそそる焼けた肉の匂いが充満している。
料理長には悪いが、今夜の夕食の出来には期待せざるを得ない。
「いい匂いがしますね。今日はステーキですか?」
「見てみればいいじゃろ」
彼女はそう言うが、厨房に入ってまでメニューを確認する気は無かった。
『不機嫌な時の料理が美味い』とは別の噂も聞いたことがある。『料理中の彼女には一切邪魔をしてはいけない』と。
時には包丁が飛んできたり、消毒用石鹸で殴られたり、内臓ブチ撒けられたりするという。後半は噂に尾ひれが付いた結果だろうが、火の無い所にはなんとやらだ。本人の許可を得ているとはいえ、今の状態では何が逆鱗に触れるか分からない。止めておくのが無難だ。
「いやぁ、遠慮しておきます。私はこちらで出来上がるのを待っていますので 」
そこで言葉を呑んだ。気がつけば私は暖簾をくぐり、厨房の中に居たのだ。無意識の行動か、操られた行動か、今の私には判断する余裕すら無かった。
料理長は尚も一定のリズムで包丁を振り下ろしている。俎板の上にあったものは、肉ではなく、血が滴る、赤い何かと化していた。
何故気がつかなかったのだろう。なぜ逃げられなかったのだろう。
ポケットの中の端末には手を伸ばすことすら出来ず、叫ぼうとしても喉からは掠れた呼吸音が聞こえるばかりだった。
肉の焦げる臭いが鼻を衝く。視線を向けた先では、熱く焼けたフライパンの上では巨大な眼球が焦げ、白濁していた。認識したと同時にそれはズルリと溶け落ち、ちょうど目と目が合ってしまった。脚から力が抜け、その場で尻を付いてしまった。悲鳴は出なかった。
ふと、その目玉と何処かで会ったことがあるような気がしたが、些細な疑問は目の前の現実に吹き飛ばされた。
鬼食料理長は、私を見下ろして、血と肉がこびり付いた包丁を大きく振りかぶり、
燃えるように赤い夕焼けをボンヤリ眺めながらエージェント・育良はサイトへの帰路へ着いた。
この時間ならまだ食堂もやっているだろう。今日のレポートは長丁場になりそうだから、書き始める前に何か搔きこまねば。それと夜食用に持ち帰れるものも作ってもらおう。さもなければひもじさと闘いながら一夜を過ごすか、支給品の、とっくに食べ飽きた栄養素全振りレーションを無理やり流し込むしかない。冷徹、冷酷と後ろ指を差される財団でも、職員は人間なんだから機械の
アイテム番号: SCP-XXX-JP-J
オブジェクトクラス: Thaumiel/Euclid
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
「オブジェクトの発見時に、高確率で財団関係者が出くわす現象です」
「この現象自体はオブジェクトの早期収容・被害の抑制に貢献するため、有効視されています」
「一方で財団職員が居るとオブジェクトへの遭遇確率が増加するとの懸念の声もあります」
オブジェクト発見者の7█.█%が財団関係者であるとの調査報告もなされています。
<財団日本支部人事課Meeting議事録 20██/██/██>
O-5からの命令が最近度を越している。
やれ初期発見からの対応が遅いだの、エージェントの配備が少ないだの、
原案:hal_akiさん
編集:blackey
アイテム番号: SCP-H2O-JP-J
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-H2O-JP-Jは現在サイト-81██のカフェテリアに備え付けられています。クリアランス2以下の職員、特にオブジェクトと接する機会の多い職員は積極的にSCP-H2O-JP-J-1を飲用することが推奨されています。また、管理担当者は、毎朝SCP-H2O-JP-Jの給水口より水を供給し、水量が満タンの状態にしなくてはなりません。
説明: SCP-H2O-JP-Jは、一般に流通しているものとほとんど同じように見えるウォーターサーバーです。
SCP-H2O-JP-Jは上部に存在する給水口より水を供給することで、タンク内の水を緩やかに特異性を持つ水(以下、SCP-H2O-JP-J-1と表記)へ変化させます。精製されたSCP-H2O-JP-J-1は、機械前面に取り付けられた貨幣投入口に日本円で500円以上の貨幣を投入した場合に機内下部のバルブより排出させることが可能となります。この際、排出可能なSCP-H2O-JP-J-1の量は投入した貨幣の1円につき1mlです。なお収集された貨幣は専用の鍵を使うことで取り出すことができますが、稀に消失することが確認されています。鍵を所持しているSCP-H2O-JP-J管理責任者はこのことについて「不思議なものだ。SCP-H2O-JP-Jの新たな特性かもしれない。」とコメントし、調査を行う予定だと発表しています。
また、SCP-H2O-JP-Jの背面には、SCP-H2O-JP-Jに関するいくつかの注意が明記されています。
<資料1 SCP-H2O-JP-J背面部の注意文>
ヒューム水サーバーのお取り扱い説明書
効果・効能
・ヒューム水を飲用することで体内のヒューム値を向上させ、現実改変への耐性を身に付けます。
・ヒュームを高めることで、老化・お肌の張りの低下・血圧の上昇などによる健康状態の改変を押さえます。
・また、不運を遠ざけ、金運・恋愛運・仕事運に恵まれます。※効果には個人差があります。
注意
・サーバーから汲み出されましたヒューム水は時間をおきますと空間中にヒュームが発散してしまうため、早めにお召し上がりください。
・当製品にはミーム的作用がございます。当製品について詳細な検証を試みることは偏執病の原因となります。
・当製品による健康被害について、当社は一切の責任を負いません。
・大量摂取によって、現実改変者に変貌するものではございません。危険
・装置の分解、改造などは絶対に行わないでください。周囲の現実性を不安定なものにしてしまう恐れがあります。
・他のヒューム発生源を近づけないでください。装置が破損・あるいは機能を停止する恐れがあります。
SCP-H2O-JP-J-1は通常の水より高いヒューム値を持っているものと推測されます。SCP-H2O-JP-J-1の恒常的な摂取は、人体の持つヒューム値を僅かづつ上昇させ、安定した現実改変への耐性を示すようになるのではという予測が立てられています。またSCP-H2O-JP-J-1のヒューム値は供給直後から急激に平衡化が進むものと考えられ、排出直後のSCP-H2O-JP-J-1がどれだけのヒューム値を持っているかの正確なデータは得られていません。管理担当者がSCP-H2O-JP-J-1の注がれたコップを持って、測定器のある別棟まで全力疾走することで12ヒューム値の測定を試みた結果、基準値より平均で12.2‱ほどヒューム値が高いことが確認されています。
SCP-H2O-JP-J-2は、SCP-H2O-JP-Jのタンク内に存在する未知の機械です。SCP-H2O-JP-J-2は常に明滅する青色の光を発しており、一説によると、この光がSCP-H2O-JP-J-1のヒューム値を引き上げるのではと推測されています。SCP-H2O-JP-J-2の調査のための分解および測定器の接近は周囲のヒューム値を乱高下させる可能性があるため、現在見送られています。
SCP-H2O-JP-Jの効果に懐疑的な研究者がいますが、それはSCP-H2O-JP-Jのミーム作用によるものだと推測されます。SCP-H2O-JP-Jの有用性について多くの報告が寄せられています。以下にその例を示します。
SCP-H2O-JP-J-1を飲み始めてから、持病の腰痛が治って、膝や肩の痛みもなくなりました! — エージェント・██
飲んでいるうちに肌のつやが良くなりました。全部SCP-H2O-JP-J-1のお蔭です! — ██博士
最近ついている気がして、毎日がハッピーです!!! — ██████次席研究員
SCP-███-JPの収容違反があった時に生き残れました。 — D-███
201█/██/██ 追記: SCP-███-JPの収容違反事件により、SCP-H2O-JP-Jは破壊されました。残骸の調査の結果、SCP-H2O-JP-J-2は通常のLED灯であり、SCP-H2O-JP-J-1は通常の水と変わりないものだと証明されました。
クソッ!騙された!!俺はあれを毎日飲んでたのに!! — エージェント・██
やっぱり怪しいと思ってたんだよ。これからの時代はシャンク・アナサコス恒常時間茶だな。 — ██研究員
補遺: 異常性が無いと判明して以降も、管理担当者は新たにSCP-H2O-JP-Jを購入し、定期的にSCP-H2O-JP-J-1を摂取しています。氏は「計器で測定できない異常性はいくらでもある。私はSCP-H2O-JP-J-1の効果をこの目で確認している。何と言われようともこれからも飲み続ける」とコメントしました。
ホラーゲーあるあるのジョークで
アイテム番号: SCP-XXX-JP-J
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Jはこれ以上の研究の余地が無いため、取り壊しが予定されています。
「外周を警備員が監視、中には入らないように」
「」
「定期的に度胸試しなどで住民が訪れるため追い払ってください」
「カモフラージュのため建設用足場と防護幕で覆い、カバーストーリー改修工事中を流布」
説明: SCP-XXX-JP-Jは██県██市に建設された洋館です。中心街から外れた人気のない場所に建設されていますが、現代日本建築物に似使わない1800年代にヨーロッパで流行していた建築物に似た外見をしており、周囲の風景からかなり浮いています。
「██市に建設された研究施設、ガワはその場に似使わない洋館の風貌をしています」「電波が通じない」
「鍵がかかってしまう、窓や壁の強度が異常に硬い」
「地下に生物研究施設がある」
「理不尽な仕掛け(像を押して移動させる、拾ったものを組み合わせてキーにする(オブジェ)、天井攻めの部屋、宝石を埋め込む、楽譜とピアノ)」
「メモ「こんな場所で研究ができるか!」(東弊重工+日本生類研がかかわっているかも)」
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
探索記録XXX-1 - 日付YYYY/MM/DD
探索者: エージェント・██
付記: SCP-XXX-JP-J発見当初の記録であり、エージェント・██が単独で捜査に乗り込んだ際に手帳に記録した文章を記載
——
20██/11/22 AM10:03
今回は██市にて数人が失踪したとされる、通称██屋敷の調査を行う。あくまで初動捜査に留めるため単独任務かつ必要最低限の装備で潜入する。
カント係数計値: 外周4点で1.00 異常なし 追記: 携帯が圏外だ20██/11/22 10:10
失敗した。玄関部より進入した際に扉が自動で閉まりロックされた。鍵穴が無いためピッキングツール使用不可。分厚い金属製の扉で手持ちの装備では破壊不可能。拳銃にて窓と壁の破壊も試みたが失敗に終わった。防弾対策されているようだ。他の出口を模索することにする。20██/11/22 10:29
建物の奥へ進むとと獣臭さが感じられるようになった。何箇所かにおいて大型生物が引っかいたかのように内壁が損傷しているのを発見。
大型となると沈静ガス剤が有効かどうかも分からない。部屋の構造に特に注意す10:44
大きさ1.5m 赤ん坊にドーブツの脚 でかい口 皮膚が無い
拳銃3発、損傷を与 殺せておらず、まだ付近にいる11:13
落ち着いた。今は書斎と思われる部屋でこの記録を書いている。
29分の記録を書いてすぐに件の化け物に遭遇した。射殺済み。体長はおよそ1.3m、大きい人間の赤ん坊に犬か何かの脚をくっ付けた風貌で、頭部には目が無く大きな口に鼻腔と見られる穴が2つ、全体的に皮膚が無いのか血管と筋肉がむき出しになっていた。詳細は撮影データを参照。
どうやら迷い込んだ人間を捕食していたようで、付近に人骨があった。すぐにその場を離れたが、鼻が利くらしく私の後を追ってきていた。装備の拳銃を2発、胴体部と脚部に命中させると、体を引きずりながら撤退していった。しばらく周囲の安全が確認できるまで隠れ、物音がしなくなったことを確認し、調査を再開した。廊下に残っていた血痕を辿るとあの化け物が横たえているのを見つけ、呼吸が無く動かないことを確認した後、記録として撮影を行った。
探索記録XXX-2 - 日付YYYY/MM/DD
探索者: エージェント・██以下数名
付記:
<録音開始, YYYY/MM/DD>
エージェント・██: [会話]
:
:
::
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了>
終了報告書: もういいんじゃねぇかな。うちの職員をおびき寄せる罠ですら無え。
SCP-Dまとめ
アイテム番号: SCP-XXX-JP-J
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter
特別収容プロトコル:
[発見された場合、速やかにサイト管理者に報告]
[正規No.に含まず保管、作成履歴を管理してください]
[管理者は適正検査を受け選考されます]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
[どのような報告書であれ、"これはこの世界に存在しない"と直感的に信じ込みます]
[目視した職員は多くの場合DV(修正)プロトコルを実行しようとします]
[また一部の職員は焦燥感や不安感を覚え、SCP-XXX-JP-Jを抹消しようと行動します]
貴様もSCiPにしてやろうか!!
「親指姫」
「雪の女王」
「パンを踏んだ娘」
「沼の王の娘」
「火打ち箱」
「もみのき」
「赤い靴」
「裸の王様」
「即興詩人」
「絵のない絵本」
その他
☑参加表明:サイトへの参加を承認される
☑はじめましての挨拶:フォーラムに書き込む
☑秘密の実験室:サンドボックスに自分のページを作成する
☑三人寄れば:フォーラムで下書きを公開する
☑小さな一歩:記事を作成する
☑採用通知:人事ファイルを作成する
☑銅メダル:評価が15以上の記事を書く
☑銀メダル:評価が30以上の記事を書く
☑金メダル:評価が50以上の記事を書く
テルキル合金メダル:評価が100以上の記事を書く
☑みならい・そうさく:SCP記事を5以上作成する(5/5)
みならい・冗談じゃないぜ:SCP-J記事を5以上作成する(2/5)
みならい・かたりべ:Taleを5以上作成する(1/5)
みならい・ほんやく:海外記事を5以上翻訳する(0/5)
ミスター・そうさく:SCP記事を10以上作成する(6/10)
ミスター・冗談じゃないぜ:SCP-J記事を10以上作成する(2/10)
ミスター・かたりべ:Taleを10以上作成する(0/10)
ミスター・ほんやく:海外記事を10以上翻訳する(0/10)
多分SCP-001か何か:SCP記事を20以上作成する
博士の大爆笑ギャグ20連発大図鑑!:SCP-J記事を20以上作成する
短編集:Taleを20以上作成する
とってもエキサイト:海外記事を20以上翻訳する
マスター・そうさく:SCP記事を50以上作成する
マスター・冗談じゃないぜ:SCP-J記事を40以上作成する
マスター・かたりべ:Taleを50以上作成する
マスター・ほんやく:海外記事を100以上翻訳する
☑お祭り好き:コンテストに参加する
お祭り男:コンテストのために累計10以上の記事を書く
ダイスキミヤザワ:コンテストで優勝する
主催者:コンテストページを作成する
☑人類学者:評価が20以上かつ、自我を持っていて人間に近い外見の人型オブジェクトについてのSCP記事を書く
☑生物学者:評価が20以上で、かつ生物学、生命、遺伝子、動物、植物、バクテリアのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
物理学者:評価が20以上で、かつ物理法則、外部エントロピー、電気、磁力、重力のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
化学者: 評価が20以上で、かつ化学、腐食、ガス発生のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
地質学者: 評価が20以上で、かつ地質、水晶、鉱石のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
天文学者: 評価が20以上で、かつ外宇宙、惑星、衛星、太陽のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
言語学者: 評価が20以上で、かつ言語、文書、文字入り、記述、語りのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
心理学者: 評価が20以上で、かつ精神影響、ミーム、強制力、感情、記憶影響、知識のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
数学者: 評価が20以上で、かつ数学、立方体、多面体、球体のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
医者: 評価が20以上で、かつ医療、生理的、眼球、骨格、毒性のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
☑芸術家: 評価が20以上で、かつ芸術、彫り物、装飾品、音楽、彫刻、像のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
建築家: 評価が20以上で、かつ都市、建築家、場所のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
旅人: 評価が20以上で、かつ時空間、未来、異次元、地図、ポータルのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
エンジニア: 評価が20以上で、かつ機械、時計仕掛け、電子デバイス、自動装置、コンピュータのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
崩壊のきっかけ:評価が20以上で、かつxkクラスのタグを持つSCP記事を書く
めちゃめちゃいケテル:評価が20以上のKeterクラスオブジェクトについてのSCP記事を書く
秩序を守る悪魔:評価が20以上のThaumielクラスオブジェクトについてのSCP記事を書く
ニュートララライスド:評価が20以上のNeutralizedオブジェクトについてのSCP記事を書く
映画とかで後ろの方にいるモブ:評価が20以上のExplainedオブジェクトについてのSCP記事を書く
常識外れ:評価が20以上のunclassedオブジェクトについてのSCP記事を書く
英雄譚: 自我を持っていて人間に近い外見の人型オブジェクトが主人公であり、評価が20以上のTaleを作成する
誰かの日常: 財団職員が登場せず、かつ評価が20以上のTaleを作成する
SCPは世界をつなぐ: 日本支部以外の支部、または本家サイトの記事が元となっており、かつ評価が20以上のTaleを作成する(SCPや人事ファイル、要注意団体など)
てのひら財団: 800文字未満かつ評価が20以上のTaleを作成する
シンプルイズベスト: 通常の形式で補遺、音声記録、実験記録、インタビュー記録、探査記録等が無く、かつ評価が20以上のSCP記事を作成する
人気者:自分が書いたSCPオブジェクトについて書かれており、かつ自分以外が作成したTaleが10以上ある
ひっぱりだこ:自分が書いた人事ファイルの職員が登場しており、かつ自分以外が作成したTaleが20以上ある
議論の的:ディスカッションに総計50以上の書き込みがある記事を作成した。
週刊誌:一か月に4つ以上の記事を作成する
先達はあらまほしきこと:エッセイ記事を作成する
普通のぉぉぉ標識ぃぃぃ:ガイド記事を作成する
みんなでつくろう:合作記事を作成する
☑普通じゃない: 日本のAnomalousアイテム一覧に追記する
メン・イン・ブラック: 日本の超常現象記録に追記する
☑先生、質問です: 財団質問箱に追記する
砲手:カノンハブページを作成する
来週もお楽しみに:連作Taleのためのハブページを作成する
☑フリーのカメラマン: SCP日本財団中枢資料室に画像を投稿する
スカスカのアルバム:自分の撮影した写真を使用した記事が10以上ある
バイリンガル:本家以外の支部サイトの記事を日本語に翻訳する
ドクター・フー?:「博士」の起源に関するTaleを執筆する
実績案についてはhal_akiさんのサンドボックスより拝借しています。
- 読んで興味を惹く内容であること
- ただ"危険"なだけ、"後味悪い"だけの記事はNG
- 読み物であることを意識すること
- どんでん返しやオチを用意する
- 補遺に頼ってはいけない。
- 補遺や追記の前にひと段落付ける・読者を納得させること。
- 補遺や追記は"蛇足"ではない
- and more
■クソ要素メモ
1.単に元来の能力を強化されただけの存在
・人間の戦いに関する能力を向上させるもの。。
・マジックアイテム、すげー便利だけど人も殺せる
・安易なクロステスト、実験ログがふざけてる、結局破壊されてる
・職員が間抜けな悪ふざけで報いを受けるような補遺
2. クソ強い人型オブジェクト
・万物を思いのままに改変できる"現実改変能力者"。
・感情がどうとか機嫌で人を殺す
・人型オブジェクトである
・オブジェクトに自由を与えている
→ 感情がある
・不必要に高いオブジェクトクラス
→ 過度なクラス変更
→ 過剰に細部を記述
・みんなに好かれる魅力的な人間。
・要注意団体のオンパレード
・O5の言及
→しかも「破壊許可」だの「職員雇用」だの
3.ただ危険なモンスター元ネタがある神話系オブジェクト
・犬や猫。
・怒らせるとヤバいので言うことを聞かなければいけない存在。
・異次元存在
・ふざけた実験ログ
→ 博士の頭が悪い
→ Dクラスの不遜な態度
→ Dクラスをいたずらに消費
・元ネタがあからさま
・自然災害がらみ
・危険予測できてないクラス分類
・肝心な部分が[削除済み]
→ 特殊能力を持った██博士を収容に使う
→ 必要ないDクラスのいけにえ
→ とりあえず核(銃火器)
・ただただ強い・危険
・人がいっぱい死ぬ
■その他
・文体がおかしい
→(構文ミスはしない)
・形容詞が客観的でない
・白文字・ソースの使用
・不必要なまとめ「確保・収容・保護」
・O5の言及
→しかも「破壊許可」だの「職員雇用」だの
※非公式です
**単語**
[種] (読み仮名)
1.用例1
2.用例2
うににー
[助] (うににー)
1.ウニ。海胆。雲丹。海栗。
2.ガンガゼによく似た特異な生命体AO-█████-JPの用いる未知の言語。「うににうに、うににー?」という呼びかけにエージェント・餅月が「うににー!」と答え、共存関係を構築した。エージェント・育良が同様に対応した際には「は?」と返答された。
唐揚げ
[名] (からあげ)
1.鶏肉に小麦粉をまぶした上で油で揚げた料理。鶏肉以外にも肉・魚類を同様の手順で調理したものも含まれる。
2.虎屋博士。彼の持つミーム認識災害により、彼の姿は"唐揚げ"と認識される。サイト-81██の食堂で唐揚げ定食を食べる前には一言「虎屋博士ですか?」と確認するのがマナーとされている。
3.来栖研究員の大好物。毎日食べても飽きないらしい。
首元から触手の生えたビーチボールウーマン
[名] (くびもとからしょくしゅのはえたびーちぼーるうーまん)
1.夏季の宇喜田博士の俗称。触手には毒があり刺されると手がかぶれます。
ゴリラ
[名] (ごりら)
1.霊長目ヒト科ゴリラ属(Gorilla)に分類される構成種の総称。前肢を握り拳の状態にして地面を突くナックルウォーキングと呼ばれる特徴的な四足歩行をする。外敵を威嚇する際には、二足で立ち上がって両手で胸を叩き、ポコポコポコと高く響く音を立てるドラミングと呼ばれる行動をとる。落ちている枝を折って見せるのも威嚇の一種だと考えられている。推定握力は400kgw~500kgw[要出典]。150kg前後の巨体でありながら、片手二本指で平気に木にぶら下がれることを考慮すると、かなりの握力があると思われる。
[関連]→[[SCP-563-JP]]
2.前原博士の愛称ころす→最古のTale-JP"ランチは収容のあとで"(by mary0228)より前原博士が所持していた端末の"ゴリラガラス"を破壊した記述があり(注:この時点ではゴリラ扱いされていない)、明確にゴリラ呼ばわりされたのは"哀れ虜囚のサンタクロース"(by elsamael)が初出だと思われる。
託児所
[名] (たくじしょ)
サイト-81██内に併殺されている施設。財団関係者は子供を預けることができる。管理者は串間保育士、補佐に杭帆保育士がいる。よく間違えられるが"保育所"ではない。
保育所
[名] (ほいくじょ)
もしかして→ 託児所(たくじしょ)
以下の場合においてヤマトモの頭を殴ることを許可します:
- ミームに汚染された時
- ミームに汚染されたかどうか判らない時
- ミーム感染するオブジェクトでは無いが念のために
- 業務のために通常のクリアランスレベル以上のデータにアクセスした後の記憶処理
- エージェント・バンクスに『ニンジャ・カラテ』なるデタラメを吹き込もうとしていた時
- 天王寺博士の達磨コレクション内に『ダルマ人間』と称し鎮座していた時
- 三国技師が作成した、立ち上がった際に頭部を強打するいわゆる『孔明の罠』によって三日三晩気絶と覚醒を繰り返していた時
- 助けてあげてください。
- 桑名博士の中身を見た時
- 「うに型オブジェクトが収容違反した!」と叫びつつエージェント・餅月の私室に大量の"もやっとボール"を流し込んだ時
- エージェント・差前のアタッシュケースに潜んでいた時 エージェント・差前の素性について調査を行っていた時
- エージェント・育良に対オブジェクト資料と称し、ホラー映画の視聴を強制した時
- 深夜帯にアポ無しでエージェント・育良の私室へ出現訪問した時
- エージェント・育良に会う前にAEDを用意してきた時
- エージェント・育良に████で[検閲済み]を[削除済み]した時
- 後に『哀れな金曜日事件』と呼ばれるようになりました。 — エージェント・██
- 映画『マッドマックス』を視聴後に物部博士の車椅子の改造を申し出た時
- 前原博士を視認した瞬間に20mの距離を取り臨戦体勢をとった時
- 本人は「なぜか分からんがヤバイと思った」と証言し、根源的恐怖による本能的な回避行動だと考えられます。なのでこれ以上殴って記憶処理しても改善しませんやめてくださいしんでしまいます
- マロース博士との対談後に洗脳されて全身が赤くなっていた時
- バクスター博士のホラ話を正式な人事資料としてまとめていた時
- 『阿藤博士を北北東の方角に見たらポテチ運アップ』という謎の噂を流布していた時
- 長夜博士に「豊胸効果がある」と謳い[削除済み]を売りつけた時
- クラスP記憶処理を行う前に限り、その場で"粛清"を行うことが許可されます。
- サイト-8120付属の水田でくねくね踊っていた時
- 天見補助員に[削除済み]を依頼した時
- 深入りしないほうがいいですよ。 — ██検査官
- 猫のなりたと昼食の秋刀魚の取り合いをしていた時
- 託児所の児童を煽動して"おやつ増量デモ"を起こした時
- 託児所の児童に遊具にされていた時 串間保育士の素性調査を行っていた時
- たすけて — ヤマトモ
- 黒瀬博士に被検体を横流ししていた時
- 狭間助手に"サイト-81██の女子更衣室の入り口が1/65536の確率で異次元への扉に変わる"などと嘘を教えていた時
- お前も信じるなよ。 — ██研究員
- "田中'sマスク"なるものを着用し、"エージェンツ・田中の従兄弟の田中 山本"を称していた時
- 骨折博士主催の麻雀大会にて連続で『地和(チーホー)』『天和(テンホー)』を出した時
- 何で!? — ヤマトモ
- SHOP: COOL Pets店舗内を料理本片手に見学していた時
- 異常性アイテム回収ノルマ達成のためにエージェント・セントラルを連れ回していた時
- 泥云隊員が月国隊員と交代する様を"ディアボロ"と呼称した時
- "エージェント・セントラルが任務に参加していた場合に遭遇した敵対組織に泥云隊員が撃たれる確率"を計算し、実証実験を行おうとした時
- デバン博士の管理するXK級世界滅亡タイマーで『WATCHMENごっこ』をしようとした時
- 木林博士の54%を、「つまり人類は滅亡する!」「な、なんだってー!!」などの音声ファイルが460GB分保存されたUSBと取り替えた時
- 虎屋博士の作成した超高度精製物クッキーを自身の装甲に採用していた時
- 未知の手順により1500℃までの耐熱性を得たチョコレートも同様です。色が近いとか、そういう問題じゃありません。 — ██研究助手
- "三姉妹"の私怨によるクラスF記憶処理を拒んだ場合
- 針やマウンテン博士 ハリー山博士 ポッター山博士 を"針山博士"と呼んだ時
- なんで? — ヤマトモ
- 波戸崎研究員の飼い鳩エンリケを隠した保護した上で、これ見よがしにフライドチキンを食べていた時
- 日野博士の研究室前に鳥居と油揚げの供物を設置した時
- エージェント・瀬上の顔でコラージュを作成し、財団ネットワーク上にばら撒こうとしていた時
- 屋敷博士に人外扱いされた仕返しにアッパー状態のエージェント・粟倉を日に26回けしかけた時
- 堀田博士にラグドゥネームの存在を教えた時
- 紅屋教授に自分の業務を丸投げした時
- カウンセリング室の表札を『シル█ニアファミリー 森のカウンセリング室』に書き換えた時
- 諸知博士に「記憶処理したか忘れたので記憶処理をしたかどうかの確認とやっぱり記憶処理していなかったら記憶処理してほしいけど既に記憶処理していたら記憶処理しないで」と頼んできた時
- 来栖研究員が目を離した隙に唐揚げ定食の横に狐面を置いた時
- 結城博士をそそのかして装備の火力増強に協力させていた時
- 琳谷博士へチョコレートを差し入れた時
- 「なんてこった!神山博士が殺されちゃった!」「このひとでなし!」の一連の流れを行った時
- 種子島調査員と、どちらが暗器を多く隠し持ったまま身体検査を抜けられるかの賭けをしていた時
- 水野研究員管轄の書庫へずぶ濡れになった███を大量に搬入してきた時
- 鬼喰料理長のおやつのキノコをつまみ食いした時
- それドクササコじゃよ。 — 鬼喰料理長
- 銀襟主任を"エリ█ギ主任"と呼称した時
- 『猫カフェ・猫之宮』に"ネコ二十七キャットが一角、グロいネコのヤマトモ"を名乗りつつ鎮座していた時
- エージェント・猫宮にマタタビが有効か実験しようとしていた時
- エージェント・西塔にムカデの飼育方法と繁殖方法を聞き出していた時
- また食べるつもりだったんでしょう! — エージェント・██
- 食わねえよ — ヤマトモ
- 野良博士にシュールストレミング・ホンオフェ・ドリアン・キビヤックを差し入れした時
- ユーリカ助手に"媚薬効果がある"と謳いフレグランスを差し入れた時
- 管理人が不在だからといって財団保養施設を私室代わりに占拠していた時
- 神宮寺博士を押し花の重石にしていた時
- いやぁ、"いつもお世話になっている助手になにか贈り物をしたいのだが私でもできることはないか"って相談を受けたからさぁ — ヤマトモ
- 赤村修理工からアームの収納方法を聞き出していた時
- サイト-81██ロビーにて近藤研究員と管楽セッションを無許可で行っていた時
- 楽器吹けるのか。 — ██博士
- 財団玄関の荷物検査所を強行突破しようとした時
- めんどくさいからって逃げないでください。あ、また義手に収納部増やしましたね。 — 朝夕検査員
- エージェント・海野の烏天狗面を所持していた時 海野検査官の素性調査を行っていた時
- 大隊指揮官殿の指示の下、"第二次ゼーレヴェ作戦"ごっこを行っていた時
- 収容Contain!収容Contain!収容Contain! — ヤマトモ
- よろしい、ならば"収容Contain"だ! — 大和博士
- 味研究員は伊達男トバルカインではありませんし、長夜博士も魔弾の射手ではありませんし、エージェント・猫宮はどこにでもいてどこにもいない訳はなく、研究員Iは人狼部隊でもありません。…部屋の隅でガタガタ震えながら命乞いをする心の準備はOK? — ハンス
- 「なんてこった!大和博士が殺されちゃった!」「このひとで……まあいっか」と中断した時
- エージェント・マオに自身の過去のカバーストーリーを創作してもらい流布していた時
- …で、前世は人狼に殺されたらしい — ヤマトモ
- 前世? — ██研究員
- 「鷹井研究員はサイボーグで、サングラスを外すとオプティックブラストが出るんだ」と吹聴していた時
- 幸坂事務員に『███先生の保健室』『█████娘のいる日常』を送りつけた時
- 味研究員のマジックショーでタネも仕掛けも無い人体切断マジックをさせようとしていた時
- 山葉研究員をサメの群れに突っ込ませ"財団職員vsサメ"なる映画を撮影しようと計画していた時
- 赤俣少尉の容姿の推移を絵日記に記録していた時
- エージェント・灯倉のポルシェにマウントレーニア・カフェラッテを投入しようとしていた時
- エージェント・カナヘビの『ヤマタノオロチの末裔かつゴジラの親戚およびSCP-682の生き別れの兄弟であり本気を出せば[中略]できるが、魔法少女に魔法をかけられ間違えてこのような姿に身をやつし、真の名を忘れさせられてしまったが為に"能力"のほぼ全てを封印され今は無力な姿でいる』という身の上話を信じてカナヘビの経歴調査を行っていた時
- なぜ信じた。 — エージェント・██
- 遠野司書にクラスP記憶処理を試みようと意図的に記憶処理が必要となるオブジェクトに接触させようとしていた時
- 遠野サンもコッチ側へ来いよォォォ……クラスPしか効かない身体になろうよォォォ…… — ヤマトモ
- イトクリ医師の視界に入ったとき
- 待って、何かおかしい — ヤマトモ
- 私が書いたんだから何もおかしくない。 — イトクリ医師
- オダマキ納棺師の付近に居るとき
- だから、なんか — ヤマトモ
- 何もおかしくありませんね。 — オダマキ納棺師
- 斥候班C("無計画")の開発した新兵器の的にされる時
- 土橋博士率いる"SCiP愛好会"開催のグッズ即売会に加担した時
- 『エージェント・魚住の眼鏡が破損することによる任務成功率の推移』というレポートを提出した時
- 八家尋問官が現れた際に"まさかの時のザイダン異端宗教裁判!!"と発言した時 八家尋問官の任務履歴について調査を行っていた時
- 宇喜田博士の"チリソース煮"のレシピを知った時
- エージェント・那澤の誘導尋問により情報災害系オブジェクトの情報を漏らしそうになっていた時
- あぶねえ。 — 記憶処理課██事務員
- エージェント・速見にスピードを提供しようとしていた時
- ダメ、ゼッタイ。 — 倫理委員会
- 梁野博士にセクハラされた時
- 自分から頭をぶつけようと思ったのは初めてだよ — ヤマトモ
- 坂枝助手を鷹井研究員および研究員Iに接触させようと試みていた時
- 誇り高き厚木家の家訓に"ヤマトモは殴っていい"と明記されていた時
- ある筈ないでしょ…… は?ある? — ヤマトモ
- 残党ターニーの前に現れ「あなたが無くしたのはこの金のスパナ?それとも銀のハチェット?」などとのたまった時
- 「研究員Iは普通に人型に見える」と発言した時
- 無事ミームに再感染しました。 — 研究員I
- 木場購買長に自身の魔改造を頼んでいた時
- エージェント・育良の"サプライズ"誕生日パーティーを計画していた時 New!
- エージェント・ヨコシマと共に財団職員に対する"ウザがられチキンレース"を行っていた時 New!
- 仮眠中のエージェント・保井のイヤホンにブラックメタルを大音量で流した時 New!
- エージェント・コールマンにハニートラップを仕掛けた時 New!
- どォしておめーさんの変装で成功すると思ったんだァ? — コールマン
- エージェントDの義足を無断で改造した時 New!
- 対ゴリラ兵器を小型化して組み込んでみたんだけど、使う? — ヤマトモ
その他奇怪な行動が見られた際は、自己判断にて記憶処理を行なって下さい。
「じゃあ、次はオレが」
エージェント・ヤマトモが口を開いた。蝋燭の灯りだけになった薄暗い部屋の中、彼の吊り上がった口角から覗く歯だけが浮かんで見えた。異常性によって怪異の様相をした職員は数いれど、自分から妖怪じみた格好をしている物好きはそうそういないだろう。
「そう、この格好について少し話そうと思う」
あるところに真っ黒な格好をしたエージェントがいました。
彼は大した悪戯好きで、日々周囲の研究員たちにちょっかいを出しては怒られていました。
また彼には事故の後遺症があり、短期記憶を司る海馬という部位に衝撃が加えられると、その記憶がすっ飛んでしまいます。周囲の人は、悪戯された腹いせもありましたから、仕返しには必ず彼の頭を殴るのです。
彼が何度痛い目にあっても悪戯を続けたかは知らないがね。例の後遺症の一環か、もしかしたらドMだったのかも。
そんな彼でしたから、オレも面白がって度々
Wiki構文のテスト
- Heading(見出し)
- Table Of Contents(目次)
- Horizontal Rules(分割線・平行線)
- Picture(記事用画像の添付)
- List(インシデント)
- Blocks(囲み表示)
- SCP記事のフォーマット
Level 1 Heading
Level 2 Heading
Level 3 Heading
Level 4 Heading
Level 5 Heading
Level 6 Heading
+ Level 1 Heading
++ Level 2 Heading
+++ Level 3 Heading
++++ Level 4 Heading
+++++ Level 5 Heading
++++++ Level 6 Heading
目次の作成
[[toc]]
[[f>toc]] - right-float table of contents
[[f<toc]] - left-float table of contents
+ TOCに数えられる見出し
+* 数えられない見出し
++* これも
分割線
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↓
長いダッシュ
-- -- (全角スペースに取り消し線)
++++画像の表示方法
注:記事にこれらの画像ファイルを使うことはできません。
- イラスト。写実的なものであれば大丈夫です。
- 透かしの入ったもの。
- 直接的な性描写のあるもの(発見次第削除します)。
1.画像ファイルをアップロードする
ファイルのアップロードにはまずページを作成しておく必要があります。その後ページ右下の「ファイル」タブをクリックし、アップロードを行ってください。
2.画像を記事に貼り付ける
アップロードした画像ファイルのURLは「ファイル」タブから参照できます。
以下の構文をrate用コードの下に貼り付けて、画像を表示してください。
アドレスは自分用
SCP-XXX-JP-1 (写真の説明) |
---|
[[div style="float:right; margin:0 2em 1em 2em; width:300px; border:0;"]]
|||| [[image http://scpsandbox-jp.wdfiles.com/local--files/blackey/(拡張子含めた画像の名前) width="300px"]] ||
||||~ ^^SCP-XXX-JP-1 (写真の説明)^^ ||
[[/div]]
++++SCP財団日本支部用(新サンドボックスで使用可能)
[[include component:image-block
|name=ファイル名.jpg
|caption=このテキストは画像の下に表示されます。
]]
画像の大きさを変更したい時は、以下のコードで「width:300px」を任意の数値に置き換えて下さい。
[[include component:image-block
|name=ファイル名.jpg
|caption=このテキストは画像の下に表示されます。
|width=300px
]]
- List1
- List2
- List2-1
- Num1
- Num2
- Num2-1
* List1
* List2
* List2-1# Num1
# Num2
# Num2-1
半角スペースを入れること
ブロック表示
さらにブロック
> ブロック表示
>> さらにブロック
> [[collapsible show="折りたたみも可能" hide="隠す"]]
> 隠し文
>> 隠しブロック
> [[/collapsible]]
[[size xx-large]]テキスト[[/size]] |
[[size x-large]]テキスト[[/size]] |
[[size large]]テキスト[[/size]] |
[[size small]]テキスト[[/size]] |
[[size x-small]]テキスト[[/size]] |
[[size xx-small]]テキスト[[/size]] |
[[size 10px]]テキスト[[/size]] |
[[span style="color:red"]]//span//要素カスタム[[/span]]
span要素カスタム
一般的なSCP報告書のテンプレート
[[>]]
[[module Rate]]
[[/>]]
**アイテム番号:** SCP-XXX-JP**オブジェクトクラス:** Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
**特別収容プロトコル:** [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
**説明:** [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
**補遺:** [SCPオブジェクトに関する補足情報]
※書式について:
SCP報告書の書式は、基本的に本家と同じレイアウトになるよう意識して下さい。
特に「段落頭の1字下げ」や「段落分け以外での改行」はしないよう気を付けて下さい。
(特別な意図がある場合や、どうしても読みづらくなってしまう場合はこの限りではありません)
インタビュー記録のテンプレート
> **対象:** [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
>
> **インタビュアー:** [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
>
> **付記:** [インタビューに関して注意しておく点があれば]
>
> **<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>**
>
> **インタビュアー:** [会話]
>
> **誰かさん:** [会話]
>
> [以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
>
> **<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>**
>
> **終了報告書:** [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録のテンプレート
SCPに関する実験の記録には以下のテンプレートを使用してください。
__**実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD**__
> **対象:**
>
> **実施方法:**
>
> **結果:**
>
> **分析:**
実験記録のフォーマットは記事に合わせて適宜変更しても構いませんが、できるだけ同じフォーマットを使用することが推奨されやす。
No Data.
|| 構文内でも _
改行できるよ||
//ほら _
ね//
構文内でも 改行できるよ |
ほら
ね