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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは、現在財団が所有し管理しています。SCP-xxx-JPには一人以上のエージェントを住まわせてください。その際、エージェントには警備員の制服を着用させてください。エージェントはSCP-xxx-JPを住居と認識できる者に限ります。周囲には足場を組みカバーを張って外部から見えないようにしてください。訪問者にはカバーストーリー「手抜き工事と改修」を適用してください。カバーストーリーに沿って、平日の日中は作業音をスピーカーで流してください。

SCP-xxx-JPの実験にはクリアランスレベル3以上の職員か担当者の許可が必要です。足場及びカバーを取り外す、再設置する際は財団のフロント企業に作業を行わせてください。

SCP-xxx-JPに無理矢理に侵入しようとした、もしくは侵入した人物はエージェントが取り押さえ、警察に通報し身柄を引き渡すか、必要に応じて尋問します。尋問しなかった場合記憶処理は特に必要ありません。

説明:
SCP-xxx-JPは千葉県██市に存在する一戸建ての住宅です。SCP-xxx-JPは明らかに一般の住宅であるにも関わらず、一部の人物からショッピングモールとして認識されます。SCP-xxx-JPをショッピングモールとして認識する人物を以下では『客』と表記します。

『客』に対してSCP-xxx-JPの住居としてのセキリュティ機能、門扉や鍵などは一切機能せず、自動ドアとなってひとりでに開きさえします。リビングの履き出し窓から土足で進入するケースが多く見られます。

『客』はSCP-xxx-JPに侵入すると、一般のショッピングモールで買い物をするかのようにSCP-xxx-JP内の引き出しやクローゼットを漁り、どこからか大手スーパーマーケットの紙袋やレジ袋を取り出してそれに物品を入れ、SCP-xxx-JPを出ます。SCP-xxx-JPから出た『客』に支払いについて質問すると一様に「セルフレジで、電子マネーで払った」と答えます。

『客』はSCP-xxx-JPに住人がいた場合もお構いなしに侵入しました。住人が『客』の侵入、物色を妨害すると激しく抵抗し、最終的に機嫌を損ねて帰るか通報を受けた警察に連行されました。現在、警備員に扮したエージェントが退出を求めるとほとんどのケースで素直に帰宅します。なお、警察官にも『客』とそうでない人物が混在しており、混乱が見られました。

『客』の「購入」する品物はほとんどのケースで少数の小物か衣料品です。家電か大型玩具を「購入」したケースが数例あります。これらの「商品」は『客』が引き出しやクローゼット等を開けた瞬間に出現し、そうでない人物が捜索しても発見できません。電子マネーシステムの不具合を理由に品物を回収し、住人に確認したところ全てのケースで「知らない、うちの物ではない」と答えました。また、回収した品物は流通している商品と一致しないものの、異常性を示したものは稀です。異常性を示さなかったものについては焼却しました。異常性を示した品物については後述します。

『客』は特に幻覚などを見ているわけではありません。SCP-xxx-JPの外観、及び内部5カ所で写生を行わせましたが、『客』とそうでない人物の絵に大きな違いはありませんでした。また、SCP-xxx-JPの写真や動画を『客』とそうでない人物に見せて内容を口述させましたが、SCP-xxx-JPが物体としては同じものに見えているようでした。

『客』にSCP-xxx-JPを住宅であると告げると部屋の狭さ、内装の不自然さ、陳列の異常等を挙げて「住宅っぽい」と違和感を示しますが、SCP-xxx-JPがショッピングモールであるという認識は揺るぎません。今までにSCP-xxx-JPが住宅であると認識が変わった『客』はいません。逆に今まで住宅であると認識していた人物が『客』になった例も確認されていません。

『客』は、主に新聞の折り込みチラシ、Web上の地図サービスの施設検索など、間接的な手段によってSCP-xxx-JPの情報を得た事が分かっています。「たまたま通りがかった」と述べた『客』もいますが、何の情報も持たずにSCP-xxx-JPをショッピングモールと認識する例は少数です。新聞へ広告を依頼した人物は特定できていません。

Web上の地図サービスでは、SCP-xxx-JPは一貫して「イオンモールいっけんや」という名の商業施設として多数のテナントと共に登録されています。登録は多数の発信者によって行われており、発信者の特定は全て失敗しました。テナントは全て非実在の店名であり、中には明らかに異常なものも含まれていますが、『客』は異常性に気づけません。一方、調査したあらゆる紙の地図ではSCP-xxx-JPは住宅として記載されていました。

補遺1: SCP-xxx-JPの住人は、多過ぎる『客』に耐えかね家を手放して引っ越しました。現在転居先の住宅は異常性を見せていません。

補遺2: SCP-xxx-JPに侵入を試みるでもなく、外部から観察だけを行う人物が多数確認されています。目的を質問すると「欠陥建築の改修にしては不自然な点がある。」と述べます。SCP-xxx-JPの異常性に気づいている可能性があります。彼らが集団を構成しているかは不明です。対策として、平日日中にSCP-xxx-JPから作業音をスピーカーで放送しています。

補遺3: Web上の地図サービスや口コミサービスの運営会社にエージェントを潜入させ、情報の削除を試みましたが失敗しました。Webでの情報を見た人物は『客』となる性質によりサービス運営者が殆ど『客』で占められていること、削除してもひっきり無しに投稿があることなどが理由です。幸い現在SCP-xxx-JPへの訪問者は月10人程度に抑えられています。

補遺4: 財団の監視下に入ってから今までに、2個の品物、靴マットと陶製のウサギの置物がSCP-xxx-JPから持ち去られています。一般に盗難の対象となるものでは無いことから、異常存在と何らかの関わりがあることが考えられます。財団が独自に行方を調査していますが、現在まで手がかりはありません。