アイテム番号: SCP-000-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 物品は収容エリア-81██の密閉された特別収容室に収容されます。部屋内すべての面には50mの耐衝撃ポリエステルが貼り付けられ、収容室内の湿度は0%に保たれます。あらゆる許可のない人物や物品は収容室内に立ち入ることが禁止されています。
SCP-000-JPに対する実験はレベル4研究者の監査の元、室内に取り付けられたロボットアームにて行われます。
説明: SCP-000-JPは█████ブランドのiphoneです。外見や物理的特性に異常性は見られず、電源ボタンを押すことでSCP-000-JPを起動することができます。
SCP-000-JPを起動すると█████社のロゴマークが表示され、通常のiphoneと同様にロック画面へと移行します。ロック画面へと移行した数秒後に電池切れの画面表示が行われ、自動的にSCP-000-JPの電源が切れます。ロック画面では電池残量の表示が異常であり、バッテリ残量を示すバーが画面左側へと突き抜けています。バーの上部にバッテリ残量パーセンテージの一部分がかろうじて確認されます。外部媒体の接続による調査の結果、SCP-000-JPのバッテリ残量パーセンテージは約-10^██%を示していることがわかりました。
iphone用の充電ケーブルと適切な電源によりSCP-000-JPを充電することができます。充電を行うとその分バッテリ残量パーセンテージは上昇します。しかし、SCP-000-JPを通常の方法で充電しで満充電にすることは非現実的です。高電圧の電源による充電は通常のバッテリ同様SCP-000-JPのバッテリを破裂させることが予想されています。また、電源の入っていない平常時にもSCP-000-JPはバッテリ内の「負のエネルギー」を発散させ、周囲の気温をわずかに下げることが確認されました。
SCP-000-JPのバッテリ残量パーセンテージが正しいと仮定すると、SCP-000-JPのバッテリには約██████████████████████████████████J相当の負のエネルギーが蓄積されている計算となります。SCP-000-JPのバッテリが破損した場合、SCP-000-JPに蓄積されているすべての負のエネルギーは光速で放出され、非常に莫大な量のエネルギーが吸収されることになります。発散される負のエネルギーと吸収されるエネルギーがどのような事態を引き起こすかは判明していませんが、一説としては半径███kmの範囲が0℃~−273.15℃まで冷却される、一説としては周囲の物質がエネルギーへ変換され[削除済み]と予想されています。
アイテム番号: SCP-000-JP
オブジェクトクラス: keter
特別収容プロトコル: 対象はサイト-8141にある6m×8mのセメント製の壁で設計された特別拘留室に監禁します。拘留室内のSCP-000-JPを含むすべての物品には強力な睡眠薬を塗布し、万が一SCP-000-JPが物品を摂食した場合即座に昏睡するようにしてください。また、部屋の重量を常に監視し、急激な重量の上昇が確認され次第拘留室内は睡眠ガスで満たされます。拘留室内に標準的な家具や浴室などが配備されていますが、SCP-000-JPが飲み込めるほど小さい物、特に有機物の持ち込みは禁止されています。
SCP-000-JPにはリストバンド型血糖値測定器を常に装着させ、満腹時の血糖値を僅かでも下回った場合、即座にブドウ糖を注射して血糖値を回復させてください。また、SCP-000-JPの胃内は常に専用の機器で圧迫し、体組織の消化を妨げるとともに満腹感を絶やさないようにしてください。[2011/08/03追記] SCP-000-JPには定期的にメタンフェタミンを注入し、多幸、高揚感が絶えないようにしてください。メタンフェタミンにはメラトニン受容体を麻痺させ睡眠を妨げる効用がありますが、健康を維持するためSCP-000-JPが眠らなくてはいけない状況に直面した場合、睡眠中はSCP-000-JPを常に監視し、十分な睡眠が終わり次第増加した質量を減らすための処置を行ってください。
SCP-000-JPの質量が許容範囲をオーバーした場合、手術により増加した肉体や皮下脂肪、内臓脂肪の切除を行われます。切除した各部位は焼却してください。SCP-000-JPの質量が爆発的に増大し収容違反した場合、爆薬や化学兵器によりSCP-000-JPの質量を減らし、SCP-000-JPを昏睡状態にさせる事に専念してください。
SCP-000-JPが財団からの命令を厳守している場合、定期的にSCP-000-JPには自身の要求を満たす権利が与えられます。
・収容からの解放(却下)
・両親との面会(却下)
・両親への電話(却下)
・友人との面会(却下)
・睡眠薬1瓶(却下)
・カッターナイフ1本(却下)
・終了処分(却下)
・数冊の恋愛小説(承認、紙を摂食する危険性から電子書籍が渡された。)
・日本で行われいている放送を受信できるテレビ(承認。安全のため壁に埋め込まれた。)
・担当職員を研究員███ ███へと変更(却下、代わりに3日に1時間研究員███ ███との面会を設定)
・収容からの解放(却下)
説明: SCP-000-JPは十代後半と思われる女性です。現在財団の手によって身長1.6m、体重51kgを基準として健康管理されていますが、SCP-000-JPの特性により無限に質量を増加させる危険性があります。
SCP-000-JPは摂食した有機物の栄養を約80000%の効率で吸収し、即座に体組織へ還元する異常性を持ちます。この特性は質量保存の法則に囚われません。構成される体組織は基本的に通常の人間と同じです。これらの現象が起こるメカニズムは明らかになっていませんが、SCP-000-JPの吐瀉物を検査したところ胃酸に未知の酵素が含まれていることが明らかになりました。研究の結果、この酵素は異常性の原因の一部分に過ぎず、SCP-000-JPの大腸にSCP-000-JP-1が存在し、SCP-000-JP-1により消化器官全体が何らかの変異を起こしていることがわかりました。手術によるSCP-000-JP-1の摘出はSCP-000-JPの肉体が急激に増大することにより阻まれるため困難を極めます。現時点でSCP-000-JP-1について判明している事はほとんどありません。しかし、検査の結果SCP-000-JP-1は[研究結果-000-1-JP参照。要Level5セキュリティクリアランス]
SCP-000-JPは胃腔壁や腸壁を直接消化吸収する事で体組織を増加させる場合があります。これはSCP-000-JPの生命、及びSCP-000-JP-1に危険が及んだ時に発生し、急激な体組織の膨張を招きます。SCP-000-JPの意識の無い時にもこの現象は発生しますが、この際の対組織の膨張は緩やかなものです。しかし、無意識状態での自己消化率とそれに伴う体組織の膨張率は増加傾向にあり、出来うる限り我々はSCP-000-JPの意識を保つ必要があります。
摂取した有機物は即座に消化吸収されるため、特別収容処置を行わない場合SCP-000-JPは常に空腹です。それどころか、増加した肉体を維持するための消費エネルギーが増えるため、消化すれば消化する程エネルギー不足になり、指数関数的に質量を増大させる悪循環に陥ります。この状態に陥ったSCP-000-JPはおよそ██日で地球を覆い尽くすと計算されています。
2011/08/03追記: SCP-000-JPが極度のストレス下に晒された場合、SCP-000-JPは「自食」を行うことが判明しました。この行動がSCP-000-JPの性質によるものかSCP-000-JP-1の性質によるものかは判明していません。収容手順が更新されました。
付録:SCP-000-JP回収記録
SCP-000-JPは2011年7月28日、高知県████市████町の一部が「肉塊に覆われている」との情報を財団が傍受し、回収作戦が行われました。SCP-000-JPの肉体を除去するために付近一帯へ精密爆撃が行われた後、増大し続ける肉体を破壊しつつ、ついにはSCP-000-JPを回収する事に成功しました。事件は隕石の直撃による破壊として報道されました。回収当時、SCP-000-JP は自らの増大により自発的な行動がほぼ不可能であり、自食により増大していたと推測されています。
SCP-000-JPの終了処分を要求する。SCP-000-JPが何故解放を望んだかわかるか?奴は「わからない」と答えたんだ。SCP-000-JPが精神的に追い詰められた時自食する理由も「わからない」と答えたのを覚えているか?無意識下での自己消化が増加傾向なのはなぜか?私の懸念はティーンエイジャーの気まぐれではなく、SCP-000-JPの中身がガワを支配しつつある事だ。そんな状態の女の子を薬漬けにしておくことが「収容」であるとは思えない。 ―O5-8
知らせの虫が「危険を予知する人間の味方」ではなく「危険をばらまく疫病神」である事を読者が察せるようにしなくてはならないが、それを実行できるほどの文章力がまだない。
アイテム番号: SCP-000-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-000-JPはSCP-███-JPが収容されているサイト-█6に設置されたアクリルケース内に収容し、有線のカメラを経由して24時間体制で監視してください。アクリルケース内は一般的なハラビロカマキリの飼育に適した環境にし、一日に一度水を含ませた脱脂綿を交換してミルワームなどの生きた餌を与えてください。SCP-000-JPが恐慌状態になり脱走を行おうとした場合、SCP-███-JPの収容違反が切迫している可能性があるため、直ちにSCP-███-JPの担当職員に連絡してください。SCP-000-JPはアクリルケースごとサイト-█6から避難させてください。
説明: SCP-000-JPはメスのハラビロカマキリ(学名: Hierodula patellifera)です。SCP-000-JPは自身に危険が迫った時、それを感知する能力を持ちます。自身の危険を感知したSCP-000-JPは身を隠す、対象から逃亡する等で積極的に身を守る行動をします。その行動が阻害されるような状況ではSCP-000-JPは恐慌状態になり、無軌道な飛行や衝突、周囲の生物への無差別攻撃を繰り返します。
SCP-000-JPは███県████市█████のデパート█████にて行われた「わくわく昆虫展」にて回収されました。回収時SCP-000-JPは恐慌状態に陥っており、来客者や職員へ攻撃を行った事で財団へと通報されました。攻撃を行っている間、殺虫剤の噴霧やハエ叩きなどによる殴打をすべて回避しました。回収から█時間後、デパート█████は火事で全焼しました。
(来客者や職員への記憶処理やカバーストーリーはどうしましょう?「カマキリに襲われた」程度ならわざわざ記憶処理する必要はないかもしれないので、記憶処理を行うかカバーストーリーを流布するか迷っています)
現在、他のSCPによる収容違反を予知するため、そしてSCP-000-JPの維持のために、交配によるSCP-000-JPの繁殖が研究されています。
事件000-JP-A: ████年██月██日、サイト-██2にて収容されていたSCP-000-JPが突如恐慌状態に陥りました。SCP-000-JPはサイト-██2からサイト-█7へ避難され、SCP-000-JPの恐慌は収まりました。その2週間後にサイト-██2にて[削除済み]が発生、█人の死者と██人の負傷者を出し、サイト-██2は破壊し尽くされました。SCP-000-JPはSCP-███-JPの収容されているサイト-█4にて収容されることが決定しました。
(ここから下の文章は格納して「==要LEVEL4クリアランス==」としたいのですが、格納するための方法がわかりません(泣) 誰か教えてください・・・)
事件000-JP-B: ████年█月█日、サイト-█4にて収容されていたSCP-000-JPが突如恐慌状態に陥りました。SCP-000-JPはサイト-█4からサイト-██8へ避難されましたが、恐慌状態は収まらず、サイト-█6にて恐慌状態が収まりました。その後、SCP-███-JPの収容施設に徹底的な点検が行われました。しかし、SCP-███-JPの収容施設に異常は見つかりませんでした。我々の予知できない災害によるサイト-█4の破壊を防ぐために、SCP-000-JPとSCP-███-JPはサイト-█6へ移されました。
補遺:事件000-JP-Aが起きた5日後、SCP-000-JPを再びサイト-█4とサイト-██8へ配置した結果、SCP-000-JPは再び恐慌状態に陥りました。この現象を考慮し、日本の各地でSCP-000-JPの反応を見た結果、SCP-000-JPが不審な恐慌状態に陥る場所は日本国土の約[削除済み]%であると推測されます。