どうぞよろしくお願いします。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 財団内部で新たな申請書式を作成する場合、それがどのような手続きであっても必ず新規書式承認プロトコルによるチェックを受ける必要があることをレベル2以上財団職員に教育し徹底させます。
SCP-XXX-JPは現在収容されておらず、今後も収容は困難であると推測されます。しかしその出現範囲が財団内部に限定されること、外部への影響が極小的であることから現状を維持しています。SCP-XXX-JP-1についてはカバーストーリー"記入例"を適用し、非資格保有者への情報漏出を防ぎます。
説明: SCP-XXX-JPは財団内で使用される申請書類に対して発生する異常現象です。何らかの事由により申請書式が作成された場合、即座に「SCP太郎」なる人物(以降、SCP-XXX-JP-1と呼称)により手続きが行なわれ、実際にその効力が発揮されます。新規書式承認プロトコルにより財団内での手続きは原則として「開始申請」と「終了申請」が対となるため、SCP-XXX-JPによる被害が発生することは稀です。
SCP-XXX-JP-1実体は現在までに確認されたことは無く、これまでにその特性を利用した収容作戦が展開されていますが、いずれも成果を得られていません。記録が全て正しいとした場合SCP-XXX-JP-1はそれぞれ矛盾する複数の経歴を持つ上、複数の収容施設や非公開オブジェクト情報へのアクセス権を有するなどレベル5に匹敵する極めて強力な権限を所持している可能性が指摘されています。
過去、いわゆる「O5任命承認手続き」及び「O5解任承認手続き」に対してSCP-XXX-JPが発生した形跡が見られます。強力な権限はこの際に付与された可能性がありますが、前述の通り即座に剥奪されており、現在も継続して同権限を保持している理由は明らかになっていません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP-EX
オブジェクトクラス: Safe Explained
特別収容プロトコル: インタビューや実験記録としてSCP-XXX-JPを収録した記憶媒体はサイト-8181内の標準的な収容ロッカーに保管されます。新たな実験のための貸与や調査のための視聴を希望する場合にはレベル2クリアランス以上を所持する職員2名以上の立会いと所定の手続きが必要です。
新たなSCP-XXX-JP-1を発見した場合にはインタビューを行なった上でクラスA記憶処理を実施して解放するか、財団のフロント企業施設に収容します。
説明: SCP-XXX-JPは1927年~1935年の間でラジオを視聴していた人物のごく一部(以降、SCP-XXX-JP-1と表記)の記憶にのみ存在する歌謡曲です。一人が記憶するSCP-XXX-JPは一部のフレーズまたは数秒程度のメロディのみで、これまでの調査でSCP-XXX-JPを全て記憶するSCP-XXX-JP-1は確認されていません。
平時にはSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPについて意識しませんが、何らかの理由によりSCP-XXX-JPの一部を耳にした瞬間、自身が記憶しているSCP-XXX-JPを想起します。2名以上のSCP-XXX-JP-1が同時に想起した場合はその場で小声や鼻歌によってSCP-XXX-JPを唱歌しますが、数秒が経過した時点で自然に収束します。想起収束後のSCP-XXX-JP-1へのインタビューではSCP-XXX-JPについて「非常に懐かしい」といった証言が共通して得られています。
財団ではこれまでに531名のSCP-XXX-JP-1を確認・収容し、19██/██/██には223名のSCP-XXX-JP-1による同時想起実験を試みましたが、最長1分41秒の記録に留まっており、SCP-XXX-JPの完全な復元には成功していません。
再現されたSCP-XXX-JPは財団の保有するあらゆる音楽記録と一致しないことから、現在の研究では限られた条件で感染・発症するミームであると推測されています。財団の調査過程においてSCP-XXX-JPによる二次汚染は確認されていないことから、通常状態での伝染性は皆無であるか、極めて低いと評価されています。
19██/██/██: 財団が保有する敷地内でのみ受信可能なFMラジオ通信にてSCP-XXX-JPの感染実験が行なわれましたが、新たなSCP-XXX-JP-1は発生しませんでした。実験では1分41秒の記録と、これを元に近代音楽理論を用いて欠落部分を補った音源が使用されましたが、再現が不正確であるか、SCP-XXX-JPの感染経路にラジオ電波が含まれていないことが推測されています。
2000/██/██: 財団が確保している最後のSCP-XXX-JP-1が収容先のフロント企業で死亡しました。司法解剖の結果老衰死と判明したため、遺体は遺族に引き渡されています。19██/██/██以降、財団は新たなSCP-XXX-JP-1を確認できていません。
20██/██/██: Explainedクラスへの再分類が決定されました。
最後のSCP-XXX-JP-1がこの世を去ってから██年が経過した。
SCP-XXX-JP-1の疑いがある世代は高齢化が進み、インタビューや調査も困難となっている。
ミーム感染を引き起こした原因や感染ルートは現段階をもってしても特定出来ていないが、今後新たな事実が判明する可能性は低いと判断せざるを得ない。
よって財団は、より脅威度の高い事象への対応に資源を割り当てるべきだと決断する。 - O5-█//
補遺: 202█/██/██: 1980年代にテレビを視聴していた人物のごく一部の記憶にのみ存在するアニメソングの存在が報告されました。
関連性の調査のため、SCP-XXX-JP-EXに関する資料は20██年まで保存されます。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは地下鉄の車庫を改装して構築されたサイト-81██内にて円環状の特殊生物飼育ユニットに収容されています。食物環が明らかでないため給餌を行なうことができませんが、現在のところ餓死した個体は存在しないため、今後も継続的に観察を行なう必要があります。万が一未収用のSCP-XXX-JPが確認された場合は該当路線の車庫を買収して収容サイトを構築し、オペレーション"銀色飛行船"による収容を行なってください。同時に該当路線内でカバーストーリー「感電事故防止」を流布し、アルミ風船をはじめとする銀色風船の持ち込みを禁止します。
説明: SCP-XXX-JPは外見上ネズミザメ(Lamna ditropis)に酷似していますが、最大の特徴である「水中ではなく空中を遊泳する」という点によりネズミザメ属(Lamna)の未知の生物と考えられています。SCP-XXX-JPの軟骨内に含まれる未知の蛋白質構造が対象に反重力的性質を付与しており、これにより空中遊泳を可能とさせていますが、その原理や人工的な生成方法については現在も研究が進められています。また鰓に相当する器官は存在するものの、どのような原理で酸素交換を行なっているのかは分かっていません。ただしその構造上、長時間静止した場合には窒息するものと思われます。
SCP-XXX-JPは19██/██/██に都営新宿線██駅付近の地下鉄坑道から突如出現し、駅構内の利用客が持っていたアルミ風船を捕食したところ爆発するという事件により発見されました。
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Explained
特別収容プロトコル: 風雨による浸食や不慮の事故による損壊を防ぐため、SCP-XXX-JP群およびその周辺の土地は財団のフロント企業により買収し、倉庫に偽装した収容施設で覆い隠した上でカバーストーリー「傍迷惑な愉快犯」による情報擬装を実施します。各収容施設には特殊な設備は不要ですが、状態維持のため定期的に職員を派遣して換気や清掃を実施してください。
SCP-XXX-JPに関する情報を持つ人物が確認された場合、機動部隊す-3("タケミカヅチ")を派遣して身柄を確保してください。
19██/3/19: オブジェクトクラス改定により特別収容プロトコルの見直しが検討されています。機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体されているため、何らかの問題が発生した場合には財団のエージェントを都度派遣します。
説明: SCP-XXX-JPは1949年2月19日9時39分26秒に発生したとされる岐阜県██市を震源とするマグニチュード-9クラスの大地震です。震源地である岐阜県██市及びその周辺にSCP-XXX-JPに関する複数の石碑や木碑等の遺構(SCP-XXX-JP群と呼称)が存在しますが、SCP-XXX-JPそのものに関する記録や報道、文献は存在せず、またSCP-XXX-JPに関する記憶を持つ人物も現在に至るまで確認されていません。
なお、仮にSCP-XXX-JPが存在した場合には岐阜県██市及び周辺地域の人口統計はより劇的に推移することが予測されています。現在までの調査と分析の結果、SCP-XXX-JPは通常の地震のみならず何らかの認識災害や現実改変を伴う事象であったと推測されています。
SCP-XXX-JP群は現在まで23個が確認されており、それぞれSCP-XXX-JP-1~SCP-XXX-JP-23として収容されています。SCP-XXX-JP群の概要は以下の通りであり、詳細については別添資料を参照してください。
収容オブジェクト | 形状 | 概要 |
SCP-XXX-JP-1 | 木碑 | 「1949年2月19日9時39分26秒 岐阜大震災 犠牲者追悼」と書かれている |
SCP-XXX-JP-2 | 石碑 | 「岐阜大震災 落命者█████名 追悼の碑」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-3 | 石碑 | 「1949年2月19日9時39分26秒発生の大震災により命を落とされた方のご冥福をお祈りします」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-4 | 石碑 | 「1949年2月19日岐阜県大地震を忘れないで」 と刻まれている |
SCP-XXX-JP-5 | 木碑 | 「岐阜大震災 消防隊供養」と書かれている |
SCP-XXX-JP-6 | 石碑 | 「岐阜大震災 山津波 犠牲者追悼」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-7 | 石碑 | 「1949年2月19日 岐阜大震災 震度█ 合掌」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-8 | 木碑 | 「岐阜大震災 山津波 犠牲者追悼」と書かれている |
SCP-XXX-JP-9 | 木碑 | 「山本██ 岐阜大震災の余震による崖崩れで落命 冥福を祈る」と書かれている |
SCP-XXX-JP-10 | 大岩 | 「ギフダイシンサイノ ヨシンニ ヨル ラクセキ [解読不能] ツウコウフカ」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-11 | 木碑 | 「キケン ガケクズレアリ ギフダイシンサイノ ヨシンニ チュウイ 1949ネン2ガツ[解読不能]」と書かれている |
SCP-XXX-JP-12 | 看板 | 「この先岐阜大震災による崖崩れあり 立入禁止 ███警察署」と書かれている |
SCP-XXX-JP-13 | 石碑 | 「岐阜大震災 救助隊犠牲者供養」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-14 | 石碑 | 「1949年2月21日 岐阜大震災最大余震 犠牲者追悼」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-15 | 廃屋 | 1949年2月19日を指し示す日めくりカレンダーと9時40分で止まった壁掛け時計 |
SCP-XXX-JP-16 | 木碑 | 「1949年2月24日 岐阜大震災の余震による崩落箇所」と書かれている |
SCP-XXX-JP-17 | 木碑 | 「████小学校 生徒███名 岐阜大震災によりここに眠る 1949年2月19日」と書かれている |
SCP-XXX-JP-18 | 木碑 | 「1949年10月30日 岐阜大震災███避難所閉鎖 いままでありがとう」と書かれている |
SCP-XXX-JP-19 | 木碑 | 「1949年2月19日岐阜大震災 震度█ 観測地点」と書かれている |
SCP-XXX-JP-20 | 寺社 | 壁に「1949年2月21日 岐阜大震災により焼失 1952年3月4日 再建」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-21 | 石碑 | 「19[解読不能]月19日 岐[解読不能]震災[解読不能]」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-22 | 木碑 | 「岐阜大震災 七回忌祈念 1956年2月18日」と書かれている |
SCP-XXX-JP-23 | 樹木 | 「岐阜大震災 三回忌 追悼植樹」と書かれた看板あり |
198█/2/19早朝より岐阜県██市内の警察署及び複数の交番に「奇妙な石碑(あるいは木碑)が建てられている」という通報や相談が相次ぎ、財団の監視網に検知されました。警察に潜伏中の財団エージェントが調査をしたところ通報のあった23箇所で由来不明の遺構が存在しており、未知の現実改変オブジェクトの影響が懸念されたためSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP群としての収容が決定されました。SCP-XXX-JP群が存在する地域の住民への聞き込みでは「こんなものがあるとは気付かなかった」「いつからあるか分からない」「そのような地震には覚えが無い」といった証言が共通して得られています。
SCP-XXX-JP-9の人名に関する調査では当時の戸籍から該当する人物が3██名確認されていますが、岐阜県で死亡したとされる人物は存在せず、これ以上の調査は行なわれていません。また、年代測定として財団が保有する標準年輪曲線と木碑頂上の断面部との一致パターンの検索を実施していますが、使用された木材の由来が不明ということもあり現在まで目立った成果は得られていません。
199█/2/19: SCP-XXX-JP群周辺で不審な行動を取る人物が目撃されたため、機動部隊す-3("タケミカヅチ")を派遣して身柄を確保しました。警官に擬装したエージェント・長谷川が尋問したところ、この人物はSCP-XXX-JP群が自身による創作だったと証言しました。財団エージェントによる家宅捜索ではSCP-XXX-JP群の製作に使用されたと思われる大工道具や彫刻刀、複数の角材や岩石等が押収されていますが、特異性を発揮する物品はありませんでした。
199█/3/19: 調査と分析の結果、SCP-XXX-JP群は岐阜県██市在住の無職 [データ削除]氏によるイタズラであると断定されました。小林博士よりSCP-XXX-JPの存在否定とオブジェクトクラスExplainedへの変更が申請され、即日承認されています。これに伴い機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体され、同時に特別収容プロトコルの変更が検討されています。
報告者:小林██
[削除済み]
現在のオブジェクトクラスであるEuclidからの変更を提起します。
補遺: 申請は即日承認されました。機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体され、[削除済み]
200█/██/██: 地質調査によって岐阜県██市の地下に未知の断層が発見されました。周辺地域の地質調査結果は、この断層を震源とするマグニチュード-9クラスの地震が過去100年以内に発生していたことを示しています。
SCP-XXX-JPとの関連性について、小林博士を中心とするチームにより現在も慎重に調査が進められています。
注意:ここまでのレベル4未満職員向けの文書には非公開情報と故意に混入された欺瞞情報が存在します。これ以降、レベル4以上職員向けの文書ではこれらの検閲の該当部分を強調表示しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid keter
特別収容プロトコル: 風雨による浸食や不慮の事故による損壊を防ぐため、SCP-XXX-JP群およびその周辺の土地は財団のフロント企業により買収し、倉庫に偽装した収容施設で覆い隠した上でカバーストーリー「傍迷惑な愉快犯」による情報擬装を実施します。各収容施設には特殊な設備は不要ですが、状態維持のため定期的に職員を派遣して換気や清掃を実施してください。
SCP-XXX-JPに関する情報を持つ人物が確認された場合、機動部隊す-3("タケミカヅチ")を派遣して身柄を確保してください。
19██/3/19: オブジェクトクラス改定により特別収容プロトコルの見直しが検討されています。機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体されているため、何らかの問題が発生した場合には財団のエージェントを都度派遣します。
説明: SCP-XXX-JPは1949年2月19日9時39分26秒に発生したとされる岐阜県██市を震源とするマグニチュード-9クラスの大地震です。震源地である岐阜県██市及びその周辺にSCP-XXX-JPに関する複数の石碑や木碑等の遺構(SCP-XXX-JP群と呼称)が存在しますが、SCP-XXX-JPそのものに関する記録や報道、文献は存在せず、またSCP-XXX-JPに関する記憶を持つ人物も現在に至るまで確認されていません。
なお、仮にSCP-XXX-JPが存在した場合には岐阜県██市及び周辺地域の人口統計はより劇的に推移することが確認されています。現在までの調査と分析の結果、SCP-XXX-JPは通常の地震のみならず何らかの認識災害や現実改変を伴う事象であったと推測されています。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JPが"実際に起きたもの"と認識する人間(以降、「SCP-XXX-JP認識者」と表記)の数が増加するに従って特異性が変異し、逆に有意に減少することで特異性の影響が消失することが判明しています。詳細は以下の表を参照してください。
SCP-XXX-JP認識者の総数 | 発揮される特異性 |
500人程度 | ステージⅠ。現実改変が開始され、岐阜県██市及び周辺地域のいずれかで存在しないはずの断層がランダムに"発生"します。この断層が一般の研究機関に発見・公開された場合SCP-XXX-JP認識者が増加する可能性があるため、オペレーション"ナマズ踏み"により早期に封じ込めを行なってください。 |
1000人程度 | ステージⅡ。現実改変により各種記憶媒体に記録された情報の改竄が開始され、その結果SCP-XXX-JP認識者が急増します。ステージⅡに達した時点で封じ込めは極めて困難となります。 |
10000人程度 | ステージⅢ。岐阜県██市を中心とした半径1km以内で認識災害が発生し、効果範囲内ではSCP-XXX-JPは"実際に起きたもの"として認識されます。この効果範囲は時間と共に拡大し、試算ではステージⅢ到達から72時間以内にステージⅣに至ると推測されています。 |
█████████ | ステージⅣ。1949年2月19日9時39分26秒を震源とする大規模な現実改変が発生します。これにより[削除済み]。岐阜県██市及び周辺地域は[削除済み]また住人の多くが消失し、この結果CK-クラス:再構築シナリオが誘発されます。 |
SCP-XXX-JP認識者に対して記憶処置を実施した場合でも期待する効果は得られません。現在のところ、対象者に対してSCP-XXX-JPに関する欺瞞情報を認識させることでのみSCP-XXX-JP認識者を減少させることが可能です。財団はステージⅠ予防措置として機動部隊す-3("タケミカヅチ")を動員し、カバーストーリー「傍迷惑な愉快犯」として偽の遺構であるSCP-XXX-JP群を設置し、一般市民や財団職員がSCP-XXX-JPに曝露することを防いでいます。
SCP-XXX-JP群は現在まで23個が確認されており、それぞれSCP-XXX-JP-1~SCP-XXX-JP-23として収容されています。SCP-XXX-JP群の概要は以下の通りであり、詳細については別添資料を参照してください。
収容オブジェクト | 形状 | 概要 |
SCP-XXX-JP-1 | 木碑 | 「1949年2月19日9時39分26秒 岐阜大震災 犠牲者追悼」と書かれている |
SCP-XXX-JP-2 | 石碑 | 「岐阜大震災 落命者█████名 追悼の碑」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-3 | 石碑 | 「1949年2月19日9時39分26秒発生の大震災により命を落とされた方のご冥福をお祈りします」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-4 | 石碑 | 「1949年2月19日岐阜県大地震を忘れないで」 と刻まれている |
SCP-XXX-JP-5 | 木碑 | 「岐阜大震災 消防隊供養」と書かれている |
SCP-XXX-JP-6 | 石碑 | 「岐阜大震災 山津波 犠牲者追悼」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-7 | 石碑 | 「1949年2月19日 岐阜大震災 震度█ 合掌」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-8 | 木碑 | 「岐阜大震災 山津波 犠牲者追悼」と書かれている |
SCP-XXX-JP-9 | 木碑 | 「山本██ 岐阜大震災の余震による崖崩れで落命 冥福を祈る」と書かれている |
SCP-XXX-JP-10 | 大岩 | 「ギフダイシンサイノ ヨシンニ ヨル ラクセキ [解読不能] ツウコウフカ」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-11 | 木碑 | 「キケン ガケクズレアリ ギフダイシンサイノ ヨシンニ チュウイ 1949ネン2ガツ[解読不能]」と書かれている |
SCP-XXX-JP-12 | 看板 | 「この先岐阜大震災による崖崩れあり 立入禁止 ███警察署」と書かれている |
SCP-XXX-JP-13 | 石碑 | 「岐阜大震災 救助隊犠牲者供養」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-14 | 石碑 | 「1949年2月21日 岐阜大震災最大余震 犠牲者追悼」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-15 | 廃屋 | 1949年2月19日を指し示す日めくりカレンダーと9時40分で止まった壁掛け時計 |
SCP-XXX-JP-16 | 木碑 | 「1949年2月24日 岐阜大震災の余震による崩落箇所」と書かれている |
SCP-XXX-JP-17 | 木碑 | 「████小学校 生徒███名 岐阜大震災によりここに眠る 1949年2月19日」と書かれている |
SCP-XXX-JP-18 | 木碑 | 「1949年10月30日 岐阜大震災███避難所閉鎖 いままでありがとう」と書かれている |
SCP-XXX-JP-19 | 木碑 | 「1949年2月19日岐阜大震災 震度█ 観測地点」と書かれている |
SCP-XXX-JP-20 | 寺社 | 壁に「1949年2月21日 岐阜大震災により焼失 1952年3月4日 再建」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-21 | 石碑 | 「19[解読不能]月19日 岐[解読不能]震災[解読不能]」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-22 | 木碑 | 「岐阜大震災 七回忌祈念 1956年2月18日」と書かれている |
SCP-XXX-JP-23 | 樹木 | 「岐阜大震災 三回忌 追悼植樹」と書かれた看板あり |
カバーストーリー「傍迷惑な愉快犯」の概要は以下の通りです。
198█/2/19早朝より岐阜県██市内の警察署及び複数の交番に「奇妙な石碑(あるいは木碑)が建てられている」という通報や相談が相次ぎ、財団の監視網に検知されました。警察に潜伏中の財団エージェントが調査をしたところ通報のあった23箇所で由来不明の遺構が存在しており、未知の現実改変オブジェクトの影響が懸念されたためSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP群としての収容が決定されました。SCP-XXX-JP群が存在する地域の住民への聞き込みでは「こんなものがあるとは気付かなかった」「いつからあるか分からない」「そのような地震には覚えが無い」といった証言が共通して得られています。
SCP-XXX-JP-9の人名に関する調査では当時の戸籍から該当する人物が3██名確認されていますが、岐阜県で死亡したとされる人物は存在せず、これ以上の調査は行なわれていません。また、年代測定として財団が保有する標準年輪曲線と木碑頂上の断面部との一致パターンの検索を実施していますが、使用された木材の由来が不明ということもあり現在まで目立った成果は得られていません。
199█/2/19: SCP-XXX-JP群周辺で不審な行動を取る人物が目撃されたため、機動部隊す-3("タケミカヅチ")を派遣して身柄を確保しました。警官に擬装したエージェント・長谷川が尋問したところ、この人物はSCP-XXX-JP群が自身による創作だったと証言しました。財団エージェントによる家宅捜索ではSCP-XXX-JP群の製作に使用されたと思われる大工道具や彫刻刀、複数の角材や岩石等が押収されていますが、特異性を発揮する物品はありませんでした。
199█/3/19: 調査と分析の結果、SCP-XXX-JP群は岐阜県██市在住の無職 [データ削除]氏によるイタズラであると断定されました。小林博士よりSCP-XXX-JPの存在否定とオブジェクトクラスExplainedへの変更が申請され、即日承認されています。
これに伴い機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体され、同時に特別収容プロトコルの変更が検討されています。
以上がカバーストーリー「傍迷惑な愉快犯」の概要です。財団内部に対してもこのカバーストーリーが適用されていることに注意してください。
報告書XXX - 日付199█/3/19 より抜粋
報告者:小林██
現在のところカバーストーリー「傍迷惑な愉快犯」は有効に機能していますが、いつまでも効果があると断言することはできません。事実、199█/2/██に発見された██名をはじめ、潜在的なSCP-XXX-JP認識者が存在する可能性は依然として残っていますが、調査により検出しようとした場合には逆にSCP-XXX-JP認識者を増加させてしまう危険性があります。
従って特別収容プロトコルはより効果的なものに更新する必要があり、現在のオブジェクトクラスであるEuclidからの変更を提起します。
補遺: 申請は即日承認されました。機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体され、新たに小林博士を中心とする専門対策チームが結成されています。また、オブジェクトクラスはEuclidからKerterに変更されました。
200█/██/██: 地質調査によって岐阜県██市の地下に未知の断層が発見されました。周辺地域の地質調査結果は、この断層を震源とするマグニチュード-9クラスの地震が過去100年以内に発生していたことを示しています。
SCP-XXX-JPとの関連性について、小林博士を中心とするチームにより現在も慎重に調査が進められています。
機動部隊す-3("タケミカヅチ")元隊長のメモ書き
SCP-XXX-JP-4が事前に指示された文法を守っていない。
誰がやったのか分からないが、これを作った隊員を確認し、修正させる必要がある。
忘れないように。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Explained
特別収容プロトコル: 風雨による浸食や不慮の事故による損壊を防ぐため、SCP-XXX-JP群およびその周辺の土地は財団のフロント企業により買収し、倉庫に偽装した収容施設で覆い隠し保護します。各収容施設には特殊な設備は不要ですが、状態維持のため定期的に職員を派遣して換気や清掃を実施してください。
SCP-XXX-JPに関する情報を持つ人物が確認された場合、機動部隊す-3("タケミカヅチ")を派遣して身柄を確保してください。
19██/3/19: オブジェクトクラス改定により特別収容プロトコルの見直しが検討されています。機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体されているため、何らかの問題が発生した場合には財団のエージェントを都度派遣します。
説明: SCP-XXX-JPは1949年2月19日9時39分26秒に発生したとされる岐阜県██市を震源とするマグニチュード-9クラスの大地震です。震源地である岐阜県██市及びその周辺にSCP-XXX-JPに関する複数の石碑や木碑等の遺構(SCP-XXX-JP群と呼称)が存在しますが、SCP-XXX-JPそのものに関する記録や報道、文献は存在せず、またSCP-XXX-JPに関する記憶を持つ人物も現在に至るまで確認されていません。SCP-XXX-JPが存在した場合には岐阜県██市及び周辺地域の人口統計はより劇的に推移することが予測されており、このことからSCP-XXX-JPは通常の地震のみならず何らかの認識災害や現実改変を伴う事象であったと疑われています。
SCP-XXX-JP群は現在まで23個が確認されており、それぞれSCP-XXX-JP-1~SCP-XXX-JP-23として収容されています。SCP-XXX-JP群の概要は以下の通りであり、詳細については別添資料を参照してください。
収容オブジェクト | 形状 | 概要 |
SCP-XXX-JP-1 | 木碑 | 「1949年2月19日9時39分26秒 岐阜大震災 犠牲者追悼」と書かれている |
SCP-XXX-JP-2 | 石碑 | 「岐阜大震災 落命者█████名 追悼の碑」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-3 | 石碑 | 「1949年2月19日9時39分26秒発生の大震災により命を落とされた方のご冥福をお祈りします」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-4 | 石碑 | 「1949年2月19日岐阜県大地震を忘れないで」 と刻まれている |
SCP-XXX-JP-5 | 木碑 | 「岐阜大震災 消防隊供養」と書かれている |
SCP-XXX-JP-6 | 石碑 | 「岐阜大震災 山津波 犠牲者追悼」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-7 | 石碑 | 「1949年2月19日 岐阜大震災 震度█ 合掌」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-8 | 木碑 | 「岐阜大震災 山津波 犠牲者追悼」と書かれている |
SCP-XXX-JP-9 | 木碑 | 「山本██ 岐阜大震災の余震による崖崩れで落命 冥福を祈る」と書かれている |
SCP-XXX-JP-10 | 大岩 | 「ギフダイシンサイノ ヨシンニ ヨル ラクセキ [解読不能] ツウコウフカ」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-11 | 木碑 | 「キケン ガケクズレアリ ギフダイシンサイノ ヨシンニ チュウイ 1949ネン2ガツ[解読不能]」と書かれている |
SCP-XXX-JP-12 | 看板 | 「この先岐阜大震災による崖崩れあり 立入禁止 ███警察署」と書かれている |
SCP-XXX-JP-13 | 石碑 | 「岐阜大震災 救助隊犠牲者供養」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-14 | 石碑 | 「1949年2月21日 岐阜大震災最大余震 犠牲者追悼」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-15 | 廃屋 | 1949年2月19日を指し示す日めくりカレンダーと9時40分で止まった壁掛け時計 |
SCP-XXX-JP-16 | 木碑 | 「1949年2月24日 岐阜大震災の余震による崩落箇所」と書かれている |
SCP-XXX-JP-17 | 木碑 | 「████小学校 生徒███名 岐阜大震災によりここに眠る 1949年2月19日」と書かれている |
SCP-XXX-JP-18 | 木碑 | 「1949年10月30日 岐阜大震災███避難所閉鎖 いままでありがとう」と書かれている |
SCP-XXX-JP-19 | 木碑 | 「1949年2月19日岐阜大震災 震度█ 観測地点」と書かれている |
SCP-XXX-JP-20 | 寺社 | 壁に「1949年2月21日 岐阜大震災により焼失 1952年3月4日 再建」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-21 | 石碑 | 「19[解読不能]月19日 岐[解読不能]震災[解読不能]」と刻まれている |
SCP-XXX-JP-22 | 木碑 | 「岐阜大震災 七回忌祈念 1956年2月18日」と書かれている |
SCP-XXX-JP-23 | 樹木 | 「岐阜大震災 三回忌 追悼植樹」と書かれた看板あり |
SCP-XXX-JP群が存在する地域の住民への聞き込みでは「こんなものがあるとは気付かなかった」「いつからあるか分からない」「そのような地震には覚えが無い」といった証言が共通して得られています。SCP-XXX-JP-9の人名に関する調査では当時の戸籍から該当する人物が3██名確認されていますが、岐阜県で死亡したとされる人物は存在せず、これ以上の調査は行なわれていません。
19██/2/19: SCP-XXX-JP群周辺で不審な行動を取る人物が目撃されたため、機動部隊す-3("タケミカヅチ")を派遣して身柄を確保しました。
警官に擬装したエージェント・長谷川が尋問したところ、この人物はSCP-XXX-JP群が自身による創作だったと証言しました。財団エージェントによる家宅捜索ではSCP-XXX-JP群の製作に使用されたと思われる大工道具や彫刻刀、複数の角材や岩石等が押収されていますが、特異性を発揮する物品はありませんでした。
19██/3/19: 調査と分析の結果、SCP-XXX-JP群は岐阜県██市在住の無職 [データ削除]氏によるイタズラであると断定されました。小林博士よりSCP-XXX-JPの存在否定とオブジェクトクラスExplainedへの変更が申請され、即日承認されています。
これに伴い機動部隊す-3("タケミカヅチ")は解体され、同時に特別収容プロトコルの変更が検討されています。
200█/██/██: 地質調査によって岐阜県██市の地下に未知の断層が発見されました。周辺地域の地質調査結果は、この断層を震源とするマグニチュード-9クラスの地震が過去100年以内に発生していたことを示しています。
O5-█の判断によりSCP-XXX-JPに関する再調査が開始され[データ削除]氏を再度尋問したところ、SCP-XXX-JP群の創作を改めて認めたもののSCP-XXX-JP-4については関与を否定し、その存在も知らなかったと証言しました。これまでのところ[データ削除]氏の証言を否定するような証拠は見つかっていません。
補遺: SCP-XXX-JP-4の本当の製作者は現在も不明です。O5評議会によりオブジェクトクラスの再変更が審議されています。
■お蔵入り。そのうちやります
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1は事案XXX-JP-Cで発生した収容違反事件の際に実体と異常性を喪失したため現在は収容されていません。SCP-XXX-JP-1の代理としてSCP-XXX-JP-2が収容されていますが、その特別収容プロトコルはSCP-XXX-JP-1に準拠することに注意してください。
SCP-XXX-JP-1はサイト-81██内の標準人型収容室に収容します。12時間置きに検温し、体温が20℃を下回っていた場合にはオペレーション“抱卵”を開始して下さい。SCP-XXX-JP-1は甲殻類、米、卵に対して重度のアレルギー反応を示すため、給餌およびその準備段階で特定原材料との接触が発生することの無いよう注意が必要です。SCP-XXX-JP-1は2~3日に1回程度の頻度で何らかの物品を要求することがありますが、特に与える必要はありません。サイト管理者は医師やカウンセラーが必要と判断する場合に限りこれらの物品を与えることを許可することができます。
説明: SCP-XXX-JP-2は身長170cm、体重66kgの日本人男性らしき外見的特徴を持った人間型オブジェクトです。SCP-XXX-JP-2は事案XXX-JP-Cの際に負傷したエージェント・三橋の代理としてSCP-XXX-JP-1を再収容しましたが、その後の[データ削除]でSCP-XXX-JP-1の実体と異常性が恒久的に失われたため、その代わりに収容されることになりました。SCP-XXX-JP-2は事案XXX-JP-Cの時点で山本██と名乗りましたが、その証言通り██県██市に全ての特徴がSCP-XXX-JP-2と一致する3█歳の男性が居住していたことを確認しています。
SCP-XXX-JP-2の異常性は現実改変能力と認識災害の2つに分類され、それにより次の4つの段階を順に発生させます。
段階1 | 偶発的な事故により、SCP-XXX-JP-2の視界内で進行している事象Xに1名の欠員が発生します。この“欠員”は必ずしも対象者の死亡を意味せず、負傷や装備品の故障により事象の継続が困難となるケースも含みます。発生する偶発的な事故は現実改変による確率操作が原因と考えられますが、SCP-XXX-JP-2が事象Xを任意に選択することは出来ないと推測されます。 |
---|---|
段階2 | 認識災害が発生し、欠員の補充人員としてSCP-XXX-JP-2が指名されます。SCP-XXX-JP-2が欠員の代行をする事について周囲の関係者が疑問を抱くことはありません。 |
段階3 | SCP-XXX-JP-2が事象Xに加わり欠員の代行を行ないます。発生した欠員が何らかのサービスを受ける立場だった場合、その全てをSCP-XXX-JP-2が代わりに享受します。 段階3は基本的に事象Xの当初の予定に準じた日程で進行します。 |
段階4 | 事象Xが終了条件(これは課題の達成や期間の満了など個々の事象に依存します)を満たします。SCP-XXX-JP-2による代行が完了し、その異常性が非活性状態へと移行します。この非活性状態は最低1時間から最大167時間継続すると推測され、一定時間経過後に別の事象Xに対して新たに段階1を発生させます。 |
現在の収容状態は段階3に相当します。これまでのところ段階1~4の進行中に更に段階1が発生した事例は確認されていませんが、新たに段階1が発生していないかの監視を怠らないようにして下さい。
インタビュー記録XXX-1 - 日付19██/██/██
対象: エージェント・三橋
インタビュアー: 小林博士
付記: 事案XXX-JP-Cで負傷した際、SCP-XXX-JP-2を代理に指名した事についての聞き取り調査が行われました。
<録音開始>
小林博士: [会話]
エージェント・三橋: [会話]
<録音終了>
終了報告書: 事案XXX-JP-Cの直前の検査ではエージェント・三橋の判断力に異常はありませんでした。未知のオブジェクトの影響下にある危険性があり、無関係の民間人を巻き込んだことについての処罰は慎重に行うべきです。
インタビュー記録XXX-2 - 日付19██/██/██
対象: SCP-XXX-JP管理責任者
インタビュアー: 小林博士
付記: 事案XXX-JP-Cとその再収用後でSCP-XXX-JP-1が失われた際にSCP-XXX-JP-2を代わりに収容した事について聞き取り調査が行われました。
<録音開始>
小林博士: [会話]
管理責任者: [会話]
<録音終了>
終了報告書: 過去の定例検査ではこの管理責任者に異常は見受けられませんでした。エージェント・三橋同様、未知のオブジェクトの影響下にある可能性が考えられます。民間人をオブジェクトの代理として収容してしまうという行動に対する処罰は慎重に検討されるべきと進言します。
インタビュー記録XXX-3 - 日付19██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-2
インタビュアー: 小林博士
付記: 山田██氏がSCP-XXX-JP-1の代理として収容された後、聞き取り調査が行われました。
<録音開始>
小林博士: [会話]
SCP-XXX-JP-2: [会話]
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXX-JP-2は、偶然にも財団に収容されるべき異常性を保有するオブジェクトです。現在の収容プロトコルを継続し、保護する必要があると判断します。
補遺1: 20██/██/██現在、SCP-XXX-JP-2の体温が35℃を下回る事例は発生していません。SCP-XXX-JP-2が“忠実な代役”の遂行のためにSCP-XXX-JP-1の異常性を獲得することは無いようです。このためSCP-XXX-JP-2に適した特別収容プロトコルへの更新が提案されましたが、却下されました。
※下書きメモ:ここの文章は変えること※
小林博士へ。
送って戴いたあなたの提案書を拝見しました。
まず結論から言うと、あなたの提案は却下されました。
SCP-XXX-JP-2が段階3~段階4にて現実改変能力を発現して“万事恙無く”代役を遂行しているのであれば、あなたの言うように一度SCP-XXX-JP-2を解放し、直後の段階1でO5評議会員やサイト管理者を“代行”させる事でこれ以上の危険なオブジェクトの収容違反を防ぐことは可能かも知れません。
しかしだからと言って、レベル4以上セキュリティクリアランス保有者にわざと欠員を生じさせるような計画は却下せざるを得ません。
またSCP-XXX-JP-2の特性上、現在のSCP-XXX-JP-1用の特別収容プロトコルを変更することは段階4~段階5を発生させ、ひいては収容違反を引き起こす原因となる可能性があります。
一度収容違反を起こしたSCP-XXX-JP-2を再収容するためには人型オブジェクトをひとつ喪失させる必要があることを忘れないでください。今後も現在の収容を継続するよう、よろしくお願いします。 - O5-█
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1aがインストールされたデスクトップパソコンはサイト-8141内の空調冷房設備が整った研究区画に保管されています。SCP-XXX-JP-1aは人体には無害ですが、一般的な情報セキュリティ規約を遵守し、外部への漏出・持ち出しがなされないようにしてください。特に、ネットワークへの接続は収容違反のリスクを高めるため禁止されています。
SCP-XXX-JP-1b~SCP-XXX-JP-1gを稼動させているサーバはSCP-XXX-JP-1aと同じ研究区画、サイト-81██、および████、そして████ (████は終了されました。後述)に収容されていますが、それぞれの特別収容プロトコルはSCP-XXX-JP-1aに順ずる必要があります。
20██/12/██より開始された実験は現在も継続中のためSCP-XXX-JP-1a~1gを使用することはできませんが、2名以上のO5評議会員が認めた場合に限り、使用することができます。
SCP-XXX-JP-1fは20██/██/█3に終了されていることに注意してください。
説明: SCP-XXX-JP-1aはWindows XPのデスクトップパソコンにインストールされたアプリケーションです。警察に潜伏していた財団エージェントが殺人事件の調査のため立ち入った東京都██区のマンションで偶然発見し、その後財団により収容されました。殺害された住人の██████氏がSCP-XXX-JP-1aの来歴について知っていたかは定かではなく、また現在に至るまで誰がどのようにしてSCP-XXX-JP-1aを作成したのかは明らかになっていません。SCP-XXX-JP-1aがインストールされているデスクトップパソコンについても調査が進められましたが、特異性は発見できませんでした。
SCP-XXX-JP-1aを起動すると画面には日本のJR新宿駅東口改札の極めて精巧なグラフィックが表示され、キーボード、マウス、そしてゲームパッドを使用して場所や視点の移動、画面の縮小・拡大が可能です。実験に参加したDクラス職員は「リアルなFPSゲームのようだ」と述べています。画面内には複数の通行人が確認できますが、彼らがこちらに気付く様子はなく、操作による衝突も起こりません。画面内のカメラ等の記録機器にもこちらの移動などの様子が記録されることはありませんでした。
当初、SCP-XXX-JP-1aは未知の技術により地球上の任意の地点を表示・観測可能なアプリケーションだと思われていました。事実、ホワイトハウスをはじめとした各国政府の中枢のほか、財団の秘匿されたサイト内部にも『侵入』することが可能でしたが、その後の調査で財団の収容するオブジェクトのうちSCP-XXX-JP-1aとの一致率が9█%であること、デスクトップパソコンをシャットダウンすることでSCP-XXX-JP-1a内の時間経過が停止することから、SCP-XXX-JP-1aは地球そのものを再現しているシミュレーターである可能性が極めて高いと推測されています。
注記 以降の実験記録に記載された事象は、特記の無い限りSCP-XXX-JP-1群で発生した事象であり、現実に発生した事象ではありません。特に、SCP-XXX-JP-1群に起因した収容違反は現実では1件も発生していないことに、特に注意してください。
実験記録XXX-A - 日付20██/01/01
観測対象: 静岡県と山梨県の県境
結果: 山頂にて日の出を観測。
分析: 時間経過は現実と同期していることが分かった。
実験記録XXX-B - 日付20██/01/██
観測対象: ██県██美術館
結果: 収容物は実際の██美術館と完全に一致。
分析: 画像解析の結果、細かなひび割れや修繕の跡まで含め、完璧に一致していた。
実験記録XXX-D - 日付20██/04/██
観測対象: アメリカ合衆国 ホワイトハウス
結果: [データ削除済]
分析: [データ削除済]
補足: 実験を行った██研究員はクラスA記憶処理を受けました。この実験を監督した小███博士も口頭で注意を受けました。観測中、警戒装置や警備員はいずれも反応しませんでした。
実験記録XXX-E - 日付20██/06/██
観測対象: サイト-███
結果: 観測中、SCP-███の偶発的な収容違反が発生。サイト職員██名が惨殺された場面でDクラス職員が嘔吐したことを除き、現実の被害は発生していない。
分析: SCP-XXX-JPによる観測ではSCP-███の収容違反は防止できず。こちらから向こうには干渉できないと推測される。
補足: SCP-███の特別収容プロトコルでは「常に1名以上が観測すること」が定められていました。
実験記録XXX-F - 日付20██/09/██
観測対象: サイト-███に収容されているSCP-███
結果: 観測を行ったDクラス職員へのミーム感染は発生せず。
分析: SCP-XXX-JP内部で発生する事象は現実の世界に影響を与えない、という推測が補強された。
補足: SCP-███は観測することで感染するミーム的要素を持ちます。伝染力が皆無に等しく二次感染しないこと、そして感染してから72秒後に心停止する程度の影響だったため実験が許可されました。
20██/09/██に実施された実験XXX-Gの最中、SCP-████の偶発的な収容違反によるXK-クラス世界終焉シナリオが観測されました。観測を行ったD-████は心理的ショックに起因する精神疾患の兆候が確認されたため、クラスA記憶処理の上で期限満了前に解雇されました。
財団は20██/09/██時点ではSCP-████の存在を認識しておらず、O5-█の指示により該当オブジェクトは直ちに収容されました。
またこの過程でSCP-XXX-JP-1a内の時間経過は総人口数の減少に応じて加速することが分かりました。総人口の98%が死亡、残り2%が行方不明となった時点で1分あたり███年が経過するようになり、その後72時間に及ぶ観測にも関わらず状況は変化しませんでした。
最終的には実験開始前に取得されていたバックアップデータから環境を再構築し、SCP-XXX-JP-1aは実験XXX-G開始時の状態に復帰しています。
実験記録XXX-H - 日付20██/10/██
観測対象: サイト-███
結果: 実験XXX-G以前は存在していなかったSCP-███の存在を観測。SCP-███はThaumielクラスに分類されていました。
分析: 実験を監督した小███博士は、「気が付いたらそこにあった」と証言しており、実験XXX-G以前とバックアップからの復旧後の間で何らかの変化が生じた可能性が考えられる。
補足: 財団はサイト-███およびSCP-███が現時点で現実には存在しないことを確認しています。
実験XXX-Gで発生した一連のインシデントからの復旧に想定以上の工数を要求されたことから、20██/12/██以降にSCP-XXX-JPをコピーしたSCP-XXX-JP-1b~1gが構築されました。これまでのSCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1aとして区別されます。
実験記録XXX-I - 日付20██/12/██
観測対象: SCP-XXX-JP-1b
結果: SCP-XXX-JP-1aと同様に観測可能であることを確認。復旧テストも同時に実施し、問題無く完了。
分析: 不測の事態が発生した場合でもSCP-XXX-JP-1群を復旧可能であることが検証できた。
補足: SCP-XXX-JP-1bはコピー直後であり正常な状態でしたが、損傷ケースを想定したデータ復旧テストを実施し、問題なく回復することが確認されました。
実験記録XXX-J - 日付20██/12/██
観測対象: サイト-███
結果: 別世界と接続するタイプのSCP-███が新たにSCP-XXX-JP-1a内のサイト-███で収容されたことを確認。
分析: 現実の行動がSCP-XXX-JP群に何らかの影響を与えている可能性が浮上。検証のためには更なる実験が必要。
補足: 観測の過程でSCP-███の接続先がSCP-XXX-JP-1bであることが確認されています。SCP-XXX-JP-1aと1bはいずれもネットワーク的に独立した環境であり、どのような方法で通信を行っているのかは不明です。
実験記録XXX-K - 日付20██/12/██
観測対象: SCP-███
結果: SCP-███の接続先にSCP-XXX-JP-1c、1dが追加されたことを確認。
分析: 通信経路は依然として不明。
補足: SCP-XXX-JP-1cは1a、1bと同じ研究区画の、SCP-XXX-JP-1dはサイト-8141内の別区画で電子的に隔絶されたセルに格納されています。
実験記録XXX-L - 日付20██/01/██
観測対象: SCP-███
結果: SCP-███の接続先にSCP-XXX-JP-1e、1f、1gが追加されたことを確認。
分析: 通信経路は依然として不明。物理的距離は未知の通信の制約とはならないことが明らかとなった。
補足: SCP-XXX-JP-1eはサイト-81██内の電子的に隔絶されたセルに格納されています。SCP-XXX-JP-1f、1gはいずれも20██/██/██にカバーストーリー"鷹の巡礼者"によって建造された████内に格納されています。████への通信は彼我距離の都合上その応答に数秒を要するため、SCP-XXX-JP-1a内のSCP-███による接続は光速を超えている可能性が浮上しています。
20██/11/█8、SCP-XXX-JP-1a、SCP-XXX-JP-1b、SCP-XXX-JP-1fにてそれぞれ異なる理由によりXK-クラス世界終焉シナリオが観測されました。1aは███████████████████████、1bは██████████████、1fは████が原因と見られます。
72時間後、1g、1e、そして1dでもXK-クラス世界終焉シナリオが観測されました。1fから伝播した████が原因と見られます。SCP-XXX-JPのこれ以上の損傷を防ぐためにSCP-XXX-JP-1cは一度シャットダウンされました。
24時間経過後、SCP-XXX-JP-1a、1b、1d、1eをバックアップデータから復旧させた上で1cを起動したところ、SCP-XXX-JPの損傷の連鎖が阻止されたことが確認できました。SCP-XXX-JP-1fは格納サイトの都合上バックアップデータからの復旧が困難だったため、O5-█の承認を受け20██/██/█3に終了されました。SCP-XXX-JP-1gも同様に格納サイトの都合上バックアップデータからの復旧が困難でしたが、長期観測のため現在も継続しています。
SCP-XXX-JP-1a~1e復旧後の観測により、SCP-███を介した接続が全て失われたことが明らかになりました。
補遺:
20██/01/01、SCP-XXX-JP-1a内にSCP-XXX-JP-2の存在が観測されました。さらに24時間後、SCP-XXX-JP-3、そしてSCP-XXX-JP-4の存在が同様に確認されました。
この結果としてSCP-XXX-JP-0の存在が予期されますが、その観測方法および特別収容プロトコルは現在も確立されていません。
想定しているタグ:scp-jp safe コンピュータ 電子デバイス 記憶媒体 観測 電気 物理法則 知識
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1aがインストールされたデスクトップパソコンはサイト-8141内の空調冷房設備が整った研究区画に保管されています。SCP-XXX-JP-1aは人体には無害ですが、一般的な情報セキュリティ規約を遵守し、外部への漏出・持ち出しがなされないようにしてください。特に、ネットワークへの接続は収容違反のリスクを高めるため禁止されています。
SCP-XXX-JP-1b~SCP-XXX-JP-1gを稼動させているサーバはSCP-XXX-JP-1aと同じ研究区画、サイト-81██、および████、そして████ (████は終了されました。後述)に収容されていますが、それぞれの特別収容プロトコルはSCP-XXX-JP-1aに順ずる必要があります。
20██/12/██より開始された実験は現在も継続中のためSCP-XXX-JP-1a~1gを使用することはできませんが、2名以上のO5評議会員が認めた場合に限り、使用することができます。
SCP-XXX-JP-1fは20██/██/█3に終了されていることに注意してください。
説明: SCP-XXX-JP-1aはWindows XPのデスクトップパソコンにインストールされたアプリケーションです。警察に潜伏していた財団エージェントが殺人事件の調査のため立ち入った東京都██区のマンションで偶然発見し、その後財団により収容されました。殺害された住人の██████氏がSCP-XXX-JP-1aの来歴について知っていたかは定かではありませんが、現在に至るまで誰がどのようにしてSCP-XXX-JP-1aを作成したのかは明らかになっていません。SCP-XXX-JP-1aがインストールされているデスクトップパソコンについても調査が進められましたが、特異性は発見できませんでした。
SCP-XXX-JP-1aを起動すると画面には日本のJR新宿駅改札口が表示され、キーボード、マウス、そしてゲームパッドを使用して場所や視点の移動、画面の縮小・拡大が可能です。実験に参加したDクラス職員は「リアルなFPSゲームのようだ」と述べています。画面内には複数の通行人が確認できますが、彼らがこちらに気付く様子はなく、操作による衝突も起こりません。画面内のカメラ等の記録機器にもこちらの移動などの様子が記録されることはありませんでした。
当初、SCP-XXX-JP-1aは未知の技術により地球上の任意の地点を表示・観測可能なアプリケーションだと思われていました。事実、ホワイトハウスをはじめとした各国政府の中枢のほか、財団の秘匿されたサイト内部にも『侵入』することが可能でしたが、その後の調査でサイト-███に収容されているオブジェクトに差異があること、そしてデスクトップパソコンをシャットダウンすることでSCP-XXX-JP-1a内の時間経過が停止することから、SCP-XXX-JP-1aは地球そのものを再現しているシミュレーターであることが明らかになりました。
実験記録XXX-A - 日付20██/01/01
観測対象: 静岡県と山梨県の県境
結果: 山頂にて日の出を観測。
分析: 時間経過は現実と同期していることが分かった。
実験記録XXX-B - 日付20██/01/██
観測対象: ██県██美術館
結果: 収容物は実際の██美術館と完全に一致。
実験記録XXX-C - 日付20██/02/██
観測対象: ███県███温泉
結果: 誰にも見咎められることなく女湯内部の観測に成功。
追記: この実験を行ったD-████はクラスA記憶処理の上で解雇されました。
実験記録XXX-D - 日付20██/04/██
観測対象: アメリカ合衆国 ホワイトハウス
結果: [データ削除済]
分析:[データ削除済]
補足:実験を行った██研究員はクラスA記憶処理を受けました。この実験を監督した小███博士も口頭で注意を受けました。観測中、警戒装置や警備員はいずれも反応しませんでした。
実験記録XXX-E - 日付20██/06/██
観測対象: サイト-███
結果: 観測中、SCP-███の偶発的な収容違反が発生。サイト職員██名が惨殺された場面でDクラス職員が嘔吐したことを除き、現実の被害は発生していない。
分析: SCP-XXX-JPによる観測ではSCP-███の収容違反は防止できず。こちらから向こうには干渉できないと推測される。
補足: SCP-███の特別収容プロトコルでは「常に1名以上が観測すること」が定められていました。
実験記録XXX-F - 日付20██/09/██
観測対象: サイト-███に収容されているSCP-███
結果: 観測を行ったDクラス職員へのミーム感染は発生せず。
分析: SCP-XXX-JP内部で発生する事象は現実の世界に影響を与えない、という推測が補強された。
補足: SCP-███は観測することで感染するミーム的要素を持ちます。伝染力が皆無に等しく二次感染しないこと、そして感染してから72秒後に心停止する程度の影響だったため実験が許可されました。
20██/09/██に実施された実験XXX-Gの最中、SCP-████の偶発的な収容違反によるXK-クラス世界終焉シナリオが観測されました。観測を行ったD-████は心理的ショックに起因する精神疾患の兆候が確認されたため、クラスA記憶処理の上で期限満了前に解雇されました。
財団は20██/09/██時点ではSCP-████の存在を認識しておらず、O5-█の指示により該当オブジェクトは直ちに収容されました。
またこの過程でSCP-XXX-JP-1a内の時間経過は総人口数の減少に応じて加速することが分かりました。総人口の98%が死亡、残り2%が行方不明となった時点で1分あたり███年が経過するようになり、その後72時間に及ぶ観測にも関わらず状況は変化しませんでした。
最終的には実験開始前に取得されていたバックアップデータから環境を再構築し、SCP-XXX-JP-1aは実験XXX-G開始時の状態に復帰しています。
実験記録XXX-H - 日付20██/10/██
観測対象: サイト-███
結果: 実験XXX-G以前は存在していなかったSCP-███の存在を観測。SCP-███はThaumielクラスに分類されていました。
分析: 実験を監督した小███博士は、「気が付いたらそこにあった」と証言しており、実験XXX-G以前とバックアップからの復旧後の間で何らかの変化が生じた可能性が考えられる。
補足: 財団はサイト-███およびSCP-███が現時点で現実には存在しないことを確認しています。
実験XXX-Gで発生した一連のインシデントからの復旧に想定以上の工数を要求されたことから、20██/12/██以降にSCP-XXX-JPをコピーしたSCP-XXX-JP-1b~1gが構築されました。これまでのSCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1aとして区別されます。
実験記録XXX-I - 日付20██/12/██
観測対象: SCP-XXX-JP-1b
結果: SCP-XXX-JP-1aと同様に観測可能であることを確認。復旧テストも同時に実施し、問題無く完了。
分析: 不測の事態が発生した場合でもSCP-XXX-JP-1群を復旧可能であることが検証できた。
補足: SCP-XXX-JP-1bはコピー直後であり正常な状態でしたが、損傷ケースを想定したデータ復旧テストを実施し、問題なく回復することが確認されました。
実験記録XXX-J - 日付20██/12/██
観測対象: サイト-███
結果: 別世界と接続するタイプのSCP-███が新たにSCP-XXX-JP-1a内のサイト-███で収容されたことを確認。
分析: 現実の行動がSCP-XXX-JP群に何らかの影響を与えている可能性が浮上。検証のためには更なる実験が必要。
補足: 観測の過程でSCP-███の接続先がSCP-XXX-JP-1bであることが確認されています。SCP-XXX-JP-1aと1bはいずれもネットワーク的に独立した環境であり、どのような方法で通信を行っているのかは不明です。
実験記録XXX-K - 日付20██/12/██
観測対象: SCP-███
結果: SCP-███の接続先にSCP-XXX-JP-1c、1dが追加されたことを確認。
分析: 通信経路は依然として不明。
補足: SCP-XXX-JP-1cは1a、1bと同じ研究区画の、SCP-XXX-JP-1dはサイト-8141内の別区画で電子的に隔絶されたセルに格納されています。
実験記録XXX-L - 日付20██/01/██
観測対象: SCP-███
結果: SCP-███の接続先にSCP-XXX-JP-1e、1f、1gが追加されたことを確認。
分析: 通信経路は依然として不明。物理的距離は未知の通信の制約とはならないことが明らかとなった。
補足: SCP-XXX-JP-1eはサイト-81██内の電子的に隔絶されたセルに格納されています。SCP-XXX-JP-1f、1gはいずれも20██/██/██にカバーストーリー"鷹の巡礼者"によって建造された████内に格納されています。████への通信は彼我距離の都合上その応答に数秒を要するため、SCP-XXX-JP-1a内のSCP-███による接続は光速を超えている可能性が浮上しています。
20██/11/█8、SCP-XXX-JP-1a、SCP-XXX-JP-1b、SCP-XXX-JP-1fにてそれぞれ異なる理由によりXK-クラス世界終焉シナリオが観測されました。1aは███████████████████████、1bは██████████████、1fは████が原因と見られます。
72時間後、1g、1e、そして1dでもXK-クラス世界終焉シナリオが観測されました。1fから伝播した████が原因と見られます。SCP-XXX-JPのこれ以上の損傷を防ぐためにSCP-XXX-JP-1cは一度シャットダウンされました。
24時間経過後、SCP-XXX-JP-1a、1b、1d、1eをバックアップデータから復旧させた上で1cを起動したところ、SCP-XXX-JPの損傷の連鎖が阻止されたことが確認できました。SCP-XXX-JP-1fは格納サイトの都合上バックアップデータからの復旧が困難だったため、O5-█の承認を受け20██/██/█3に終了されました。SCP-XXX-JP-1gも同様に格納サイトの都合上バックアップデータからの復旧が困難でしたが、長期観測のため現在も継続しています。
SCP-XXX-JP-1a~1e復旧後の観測により、SCP-███を介した接続が全て失われたことが明らかになりました。
補遺:
20██/01/01、SCP-XXX-JP-1a内にSCP-XXX-JP-2の存在が観測されました。さらに24時間後、SCP-XXX-JP-3、そしてSCP-XXX-JP-4の存在が同様に確認されました。
この結果としてSCP-XXX-JP-0の存在が予期されますが、その観測方法および特別収容プロトコルは現在も確立されていません。
想定しているタグ:scp-jp safe コンピュータ 電子デバイス 記憶媒体 観測 電気 物理法則 知識