アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低脅威度収容室に布で覆われた状態で収容されています。SCP-XXX-JPを直接視認することは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは認識災害を引き起こす姿見であり、表面に歪みがあります。
SCP-XXX-JPに映った自身を3秒以上肉眼で視認した人物(以下、SCP-XXX-JP-1)は、自身の外見が優れたものだと認識し強い自己陶酔に浸ります。また、視認から約2時間後にSCP-XXX-JP-1は自身の外見上の欠点と自覚していた特徴をもつ人物に対して非常に攻撃的になり、時間が経つごとに攻撃対象の特徴が多くなっていきます。これらはSCP-XXX-JPを視認して8時間以内であればクラスA記憶処理が有効です。攻撃性は個人差がありますが、多くの場合殺人につながります。攻撃性は対象への嫌悪感や苛立ちが原因であると考えられます。SCP-XXX-JP-1は鏡、もしくはそれに代わる物を見つけると、自身を数分ほど眺めるために立ち止まります。自身を眺めている状態のSCP-XXX-JP-1に対して話しかける、鏡を遮る等をすると、妨害されたとしてSCP-XXX-JP-1の凶暴性の増加につながります。
SCP-XXX-JP-1に対して本来の外見を伝えると、混乱を示しながら外見を確認するために鏡を探し始めます。その状態のSCP-XXX-JP-1が鏡で自身を認識した場合、SCP-XXX-JP-1は外見に対する否定、罵倒などを支離滅裂な状態で叫びながら自傷行為を行います。鏡などが近くに無い場合、SCP-XXX-JP-1は自力で見ることができる範囲の自身の体を見て、鏡を見た場合と同様の行動をとります。
SCP-XXX-JP-1が自身を眺めるために使用した鏡は、SCP-XXX-JPと同じ性質を持つようになります。これらは割ることで異常性を示さなくなることが判明しています。
初期インタビューログXXX-JP-2 - 19██/██/██
対象:SCP-XXX-JP-1-1 ███ 大学生 SCP-XXX-JPに暴露後、傷害事件を起こし逮捕されていた。
インタビュアー██博士
付記:██博士は別室から音声のみを伝えている。
<開始>
██博士:███さん、あなたは何故多数の人々を傷つけたのですか?
SCP-XXX-JP-1-1:あのデブとかチビにムカついたからに決まってるじゃん!
██博士:そうですか、では次の質問です。あなたは[編集済み]で試着室に入りましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:それが何か関係あるの?
██博士:質問に答えてください。あなたはあの店の試着室に入りましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:確かに入って服を着たけど、それが何なの?
██博士:確認を取っただけです。それともう一つ、あなたは危害を加える対象を選びましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:はぁ?だからあのデブ3人とチビ2人がムカついただけだってば!
██博士:太っていて背が低いから、ですか。それは、あなたも同じでしょう。
SCP-XXX-JP-1-1:・・・は?え?
██博士:あなたはなぜ彼らに腹を立てたのですか?他に理由はありませんか?
SCP-XXX-JP-1-1:[数秒間沈黙]
██博士:███さん、どうかしましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:[奇声] [頭を壁に叩き付ける音]
██博士:インタビューを終了します。至急、医療班を呼んでください。
<終了>
初期インタビューログXXX-JP-1 - 19██/██/██
対象:██ SCP-XXX-JP-1-1による暴行の被害者 日本人男性の平均身長と比較し低い身長
インタビュアー:██博士
<開始>
██博士:では██さん。あなたが暴行された時のことをできる限り話してください。
██:・・・はい。友人との買い物を終えて一緒に帰っていた時に、あの場所を通ったんです。
██博士:そこで加害者に会った?
██:はい。ですが、私はあの人のことは見たこともありませんでしたし、会ったと言っても道ですれ違った程度だったんですが、向こうから急に声をかけられたんです。
██博士:なんと声をかけられたのですか?
██:えっと、詳しくは覚えてないんですが、「そこのチビ、むかつくんだよ」みたいな事を言われたと思います。確かに私は小さいですけど、向こうも大概小さかったので少し唖然とした後に言い返そうかと思ったんです。そうしたら急に殴りかかられて・・・
██博士:それで怪我をした、ということですね。
██:友人が止めに入ってくれなければもっと怪我をしていたと思います。それくらいの勢いでした。
██博士:その友人はほとんど怪我をしていませんでしたね。
██:はい、友人に止められたらあの人は殴るのをやめてどこかに行きました。友人は体格が良いから怖くなったんだと思います。
██博士:なるほど、ありがとうございました。これでインタビューを終了します。
<終了>
やはり自身の外見的特徴と一致しなければ攻撃性は出ないようだ。──██博士
補遺1:SCP-XXX-JPは██県██町での多数の傷害致死事件が同日に発生したことをうけ、財団が調査を行いました。加害者全員がその日に立ち寄ったとされる██町で最大の衣料品店[編集済]を調査したところ、試着室にて発見されました。その日まで異常性がなかった事、他の試着室の鏡と大きさが異なる事から、何者かが元々備え付けられていた鏡と取り換えたものと考えられています。
補遺2:
裏には"自分自身を見つめ直すことも大切だ"と刻まれています。
自己嫌悪というものは行き過ぎた同族嫌悪なのかもしれないな。──██博士
例として、太っている、身長が低い、顔の良し悪し、くせ毛、など。
顕著な例として、同性、同年代、人間など。
・機械音痴 ・現改男クソ ・身完制御被った ・Skullpture・・・見えない何かがいる?
・愛の万華鏡クソ ・涙啜り ・ホームシック ・ボイルミートガール
・視力矯正メガネ ・侵食迷宮 ・修正不可能 ・同族嫌悪ボツ
・指揮者 ・船、時々車 ・隙間風 ・猫ヤシの木 ・細胞群体
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低脅威度収容室に布で覆われた状態で収容されています。SCP-XXX-JPを直接視認することは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは認識災害を引き起こす姿見であり、表面に歪みがあります。
SCP-XXX-JPに映った自身を3秒以上肉眼で視認した人物(以下、SCP-XXX-JP-1)は、自身の外見が優れたものだと認識し強い自己陶酔に浸ります。また、視認から約2時間後にSCP-XXX-JP-1は自身の外見上の欠点と自覚していた特徴をもつ人物に対して非常に攻撃的になり、時間が経つごとに攻撃対象の特徴が多くなっていきます。これらはSCP-XXX-JPを視認して8時間以内であればクラスA記憶処理が有効です。攻撃性は個人差がありますが、多くの場合殺人につながります。攻撃性は対象への嫌悪感や苛立ちが原因であると考えられます。SCP-XXX-JP-1は鏡、もしくはそれに代わる物を見つけると、自身を数分ほど眺めるために立ち止まります。自身を眺めている状態のSCP-XXX-JP-1に対して話しかける、鏡を遮る等をすると、妨害されたとしてSCP-XXX-JP-1の凶暴性の増加につながります。
SCP-XXX-JP-1に対して本来の外見を伝えると、混乱を示しながら外見を確認するために鏡を探し始めます。その状態のSCP-XXX-JP-1が鏡で自身を認識した場合、SCP-XXX-JP-1は外見に対する否定、罵倒などを支離滅裂な状態で叫びながら自傷行為を行います。鏡などが近くに無い場合、SCP-XXX-JP-1は自力で見ることができる範囲の自身の体を見て、鏡を見た場合と同様の行動をとります。
SCP-XXX-JP-1が自身を眺めるために使用した鏡は、SCP-XXX-JPと同じ性質を持つようになります。これらは割ることで異常性を示さなくなることが判明しています。
初期インタビューログXXX-JP-2 - 19██/██/██
対象:SCP-XXX-JP-1-1 ███ 大学生 SCP-XXX-JPに暴露後、傷害事件を起こし逮捕されていた。
インタビュアー██博士
付記:██博士は別室から音声のみを伝えている。
<開始>
██博士:███さん、あなたは何故多数の人々を傷つけたのですか?
SCP-XXX-JP-1-1:あのデブとかチビにムカついたからに決まってるじゃん!
██博士:そうですか、では次の質問です。あなたは[編集済み]で試着室に入りましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:それが何か関係あるの?
██博士:質問に答えてください。あなたはあの店の試着室に入りましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:確かに入って服を着たけど、それが何なの?
██博士:確認を取っただけです。それともう一つ、あなたは危害を加える対象を選びましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:はぁ?だからあのデブ3人とチビ2人がムカついただけだってば!
██博士:太っていて背が低いから、ですか。それは、あなたも同じでしょう。
SCP-XXX-JP-1-1:・・・は?え?
██博士:あなたはなぜ彼らに腹を立てたのですか?他に理由はありませんか?
SCP-XXX-JP-1-1:[数秒間沈黙]
██博士:███さん、どうかしましたか?
SCP-XXX-JP-1-1:[不明瞭]気持ち悪い気持ち悪いなんでなんでなんでなんでなんでなんでこんな私が気持ち悪い気持ち悪いだって[不明瞭]いやだいやだいやだ死ね死ね死ね死ね、死なないと[頭を壁に打ち付ける音]
██博士:インタビューを終了します。至急、医療班を呼んでください。
<終了>
初期インタビューログXXX-JP-1 - 19██/██/██
対象:██ SCP-XXX-JP-1-1による暴行の被害者 日本人男性の平均身長と比較し低い身長
インタビュアー:██博士
<開始>
██博士:では██さん。あなたが暴行された時のことをできる限り話してください。
██:・・・はい。友人との買い物を終えて一緒に帰っていた時に、あの場所を通ったんです。
██博士:そこで加害者に会った?
██:はい。ですが、私はあの人のことは見たこともありませんでしたし、会ったと言っても道ですれ違った程度だったんですが、向こうから急に声をかけられたんです。
██博士:なんと声をかけられたのですか?
██:えっと、詳しくは覚えてないんですが、「そこのチビ、むかつくんだよ」みたいな事を言われたと思います。確かに私は小さいですけど、向こうも大概小さかったので少し唖然とした後に言い返そうかと思ったんです。そうしたら急に殴りかかられて・・・
██博士:それで怪我をした、ということですね。
██:友人が止めに入ってくれなければもっと怪我をしていたと思います。それくらいの勢いでした。
██博士:その友人はほとんど怪我をしていませんでしたね。
██:はい、友人に止められたらあの人は殴るのをやめてどこかに行きました。友人は体格が良いから怖くなったんだと思います。
██博士:なるほど、ありがとうございました。これでインタビューを終了します。
<終了>
やはり自身の外見的特徴と一致しなければ攻撃性は出ないようだ。──██博士
補遺1:SCP-XXX-JPは██県██町での多数の傷害致死事件が同日に発生したことをうけ、財団が調査を行いました。加害者全員がその日に立ち寄ったとされる██町で最大の衣料品店[編集済]を調査したところ、試着室にて発見されました。その日まで異常性がなかった事、他の試着室の鏡と大きさが異なる事から、何者かが元々備え付けられていた鏡と取り換えたものと考えられています。
補遺2:
裏には"自分自身を見つめ直すことも大切だ"と刻まれています。
自己嫌悪というものは行き過ぎた同族嫌悪なのかもしれないな。──██博士
例として、太っている、身長が低い、顔の良し悪し、くせ毛、など。
顕著な例として、同性、同年代、人間など。
アイテム番号: SCP-XXX-JP 猫椰子の木
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1は標準的小型生物収容ケージに、SCP-XXX-JP-2の実は標準収容ロッカーに保存されます。SCP-XXX-JP-1を収容している区画内にイエネコを入れる事は禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2からなる実体です。
SCP-XXX-JP-1はイエネコ(学名:Felis silvestris catus)と同様の外見をした実体です。SCP-XXX-JP-1は生物学的に通常のイエネコと変わりませんが、老化の兆候を示さないほか生理的行為を必要とせず、多くのイエネコが存在する場所へ移動することを優先します。捕獲されたりなど、イエネコの集団へ近づけない場合は脱出を図る事もありますが、周辺にイエネコが存在しない時は比較的大人しいです。SCP-XXX-JP-1は半径約5m以内にイエネコが2匹以上いた場合、爆散します。この爆散のメカニズムは解明されていませんが、付近の生物を殺傷するのに十分な威力をもちます。爆散に巻き込まれて死亡したイエネコの肉片[[footnote]]2cm以上のものに限ります。[[]]からSCP-XXX-JP-2が発生します。
SCP-XXX-JP-2はココヤシ(学名:Cocos nucifera)に酷似している実体です。SCP-XXX-JP-2は発生した直後は通常のココヤシの芽と同程度の大きさですが、急速に成長し約半日で20~30mほどになります。完全に成長したSCP-XXX-JP-2は数分で実をつけ、そのまま地面へと落下させます。実は本物のココヤシの実より脆く、多くの場合落下した衝撃で割れ、その中からSCP-XXX-JP-1が現れます。実が割れなかった場合、SCP-XXX-JP-1が出現することはありませんが実の腐敗なども起こらず、外的要因によって割れた場合は通常通りSCP-XXX-JP-1が発生します。SCP-XXX-JP-2は一度だけ実を2~3個つけ、実から現れるSCP-XXX-JP-1は元のイエネコと酷似した姿を持ちます。SCP-XXX-JP-2は実を落下させた後に風化します。
SCP-XXX-JPは20██/08/24、鹿児島県██町で多数の爆発事件が同日に発生した事、それまで見られなかったココヤシが爆発現場に多数発生していた事に注目した財団エージェントが調査し発見されました。その後、SCP-XXX-JP-1個体███匹が回収されるまでに[データ削除済]人が死亡しています。住民には記憶処理がなされ、カバーストーリー”ガス爆発”が適用されました。
猫を多く飼っていたらしい家での破壊の規模が大きい、猫の数によって威力が変わるのか?──エージェント・██
実験記録XXX-JP-1 日付20██/08/██
目的:他のネコ科動物が周囲にいた場合のSCP-XXX-JP-1の反応調査
対象:多数のネコ科動物
結果:イエネコが2匹以上いた場合爆散した。イエネコ以外のネコ科動物が周囲にいてもSCP-XXX-JP-1は爆散しなかった。また、実験中SCP-XXX-JP-1が死亡したが、直後に塵となった。
考察:やはりイエネコのみが爆散の引き金のようだ。それにしても、トラ共がSCP-XXX-JP-1を食い始めたときはどうなるかと思ったが、問題ないようだから現在収容中のSCP-XXX-JP-1はある程度の数を残して処分するべきだろう。
実験記録XXX-JP-2 日付20██/08/██
目的:周囲のイエネコの数、年齢の違いによる爆散時の威力の調査
対象:3匹の成熟したイエネコとSCP-XXX-JP-1、3匹の生後1カ月前後のイエネコとSCP-XXX-JP-1
結果:威力は2匹の時よりも増加していた。また、年齢の違いによる威力の差は見られなかった。
メモ:未収容時の被害状況の多くはこれと同じであった。より多くのイエネコを使って実験する必要がある。
実験記録XXX-JP-5 日付20██/09/██
目的:周囲のイエネコの数による爆散時の威力の調査
対象:6匹のイエネコ、SCP-XXX-JP-1
結果:爆散時の威力は実験室を破損させるほどであった。
考察:次の実験を行うには実験室の強度が足りないか。実験室の修復の際に強度を向上してもらわなければ。
実験記録XXX-JP-6 日付20██/09/██
目的:周囲のイエネコの数による爆散時の威力の調査
対象:7匹のイエネコ、SCP-XXX-JP-1
結果:実験室の破壊、および隣接する区画を損傷させるほどの威力となった。その結果[データ削除済]、研究員8名とエージェント3名、Dクラス職員4名が死亡し多数の負傷者を生んだ。
考察:威力の上昇が非常に激しい。室内での、いや、これ以上の実験は限界か。
補遺:実験と研究からSCP-XXX-JP-1の爆散時の威力は周囲のイエネコの数に比例し増加することが判明しています。その威力は7匹を超えた時点でTNT30kg相当であり、1█匹では70kt相当になると予測されています。これらのデータから、SCP-XXX-JPを使った爆発実験は禁止されています。
俺たちの世界は滅びた。正確には一掃された。俺と少しの連中が唆されただけでこうなった。
唆した奴の正体はわからない。サイガと名乗っていたことだけは覚えている。
サイガは『彼ら』の事をよく褒めていた。俺たちの良きパートナーになると。
だからは俺たちは『彼ら』に自分たちの事を紹介した。『彼ら』が持っていないであろう道具を自慢するように。
その日の内に、世界は大きく変わっていった。
『彼ら』はサイガにでも使い方を教わったのか、俺たちの道具を使って俺たちへと襲い掛かった。
俺たちは多くが殺された。家も、町も、国も、文明もすべて焼かれた。
そして『彼ら』は、生き残った者を狂わせ始めた。
俺は逃げた。恐らく『彼ら』からは逃げられないとは思っているが。
少しでも希望を残すために、俺は『彼ら』から遠い山へ可能性を残すことにした。
この惨状を招いた原因、『彼ら』の行い、そして俺たちの世界を取り戻すための手段。
役に立つかはわからない。これを見つけた奴が本来の俺たちへと目を覚ましてくれることを願う。
誰が最初に『彼ら』の洗脳から解き放たれたのかは知らない。
でも私達は少しずつ、ゆっくりとではあるけど力を取り戻していった。
『彼ら』に対する感情が憎しみなのかはわからないが、私達は私達の全てを返してもらわなければならない。
『彼ら』の言葉を使い、歩み寄ろう。結果はどうなるかわからないけれど。
私達には時間がない。『彼ら』を待っている時間が。
ゆるすよ;
いまはえらべる、ずっとはまたない;
やりなおそう