アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の保管庫に電源を切った状態で収容してください。実験の場合を除きSCP-XXX-JPの使用は禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは███社製のアーケード型リズムゲームの筐体です。SCP-XXX-JP以外の███社製の筐体には現時点で異常性は確認されていません。発見時、東京都██市のゲームセンターから「人が急に倒れた」との通報があり、消防庁救急隊に潜入していたエージェントが異常性を確認、確保しました。この事案以前の通報が無いことから、それまでは異常性を保持していなかったと推測されます。関係者にはCクラスの記憶処理を施しました。
ルールは通常のリズムゲームと同一です。曲は一種類のみで、心拍音が三分程流れます。曲の難易度は変更可能です。ゲーム終了時にハイスコアを更新していない場合、プレイヤーの器官が一種類消失します。器官がどこに消失しているのかは不明です。その後曲中には血液の流動音等、消失した器官に関する音が加わります。同じ音が同時に存在することは現在まで確認されていません。ハイスコアを更新していた場合、画面に「ハイスコア更新おめでとう!景品をどうぞ!」と表示され、更新者の体内に今までの更新失敗者の消失した器官が一つ転移します。その器官に関する音は曲中から消失します。転移する器官に規則性はありません。ハイスコアの更新とフルコンボの両方を達成した場合、その時点で消失している器官が全て転移します。
また、SCP-XXX-JPの曲選択画面のBGMにはプレイ欲求を抱かせる効果があります。この効果は説得や物理的拘束により制止することが可能です。
実験記録XXX-あ 日付201█/02/01
対象: SCP-XXX-JP
実験内容: Dクラス職員にSCP-XXX-JPをプレイさせ、結果を検証する。
██博士: それでは、ゲームを開始してください。[██博士は別室から無線で連絡をとっています]
D-████: なあ、今って娯楽の時間かなんか?俺リズムゲーム嫌いなんだけど…。
[D-████がSCP-XXX-JPに近づく]
D-████: …あれ?すげぇ楽しそう…。これっ、やっていいんだよな!?
██博士: リズムゲームは嫌いではなかったのですか?
D-████: そうなんだけどさ、急にやりたくなったんだよ。なあやっていいだろ!?
██博士: ええ、お願いします。
D-████: はいはい。えーっと、難易度は…easyでいっか。
[D-████は難易度easyを選択。ゲームを開始しました]
D-████: …なんだこれ、変な曲だな。試作品?この曲じゃ売れないだろ。1
██博士: 集中してください。
D-████: わかってるって。
[約三分間ゲームが続いた後、画面が切り替わる]
D-████: お、フルコンボだってよ!
[画面に「フルコンボ達成&ハイスコア更新おめでとう!特別賞をどうぞ!」と表示される]
██博士: …いつもと違うな。
D-████: おい、特別賞って何……ぎ、ぐっ。
██博士: D-████?どうしました。
D-████: 体が、おがじ、ああ!助け
[破裂音]
結果: D-████は消失していた全ての器官が体内に入り[編集済]。D-████は終了されました。
あれが特別賞、か…。 - ██博士
現在██博士は消失している器官が無い状態での実験を申請中です。