SCP-XXX-Unknown
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Uncontained

特別収容プロトコル: SCP-XXXは物質的実体を持たない存在であり、また生命体に寄生した状態でのみ存在し、全世界あらゆる地域に生息する特定の哺乳類生物の一種(以下SCP-XXX-Aと呼称)ほぼすべてに寄生しているという特異な形態をとります。

SCP-XXXの影響から一時的に遮断する手段は確立されていますがSCP-XXXには現在いかなる状況においても一貫して有効かつ効果的な封じ込め・収容手段が存在しません。

万一財団に関係するSCP-XXX-Aの個体にSCP-XXXの影響による異常行動が確認された場合、直ちに記憶処理等の対策を講じ、対象をSCP-XXXの影響から遮断してください。

また異常行動を起こしたSCP-XXX-Aが財団の保有する他のSCPと接触することはあらゆる手段を講じて阻止してください。

説明:SCP-XXXは極めて最近までSCPではないごく一般的なありふれたものとして認知されてきました。しかし特定条件下で発生する異常性や集団への影響の伝播といった特異性が再検証された結果、財団による研究の開始が決定されました。
SCP-XXXは物質としての実体を持たず、また生物体に寄生した状態でのみ存在します。生物体を離れて単独で存在している状態が確認されたケースは現在に至るまで一例も報告されていません。

また地球に生息しているSCP-XXX-Aは地球上に存在するほぼ全個体にSCP-XXXが寄生しており、その種以外の生物への寄生は寄生が不完全であるか、あるいは一部の生物のみと限定されています。財団が収容している一部のSCPにも明らかにSCP-XXXが寄生していると判断されるものが存在しており、またSCP-XXXが寄生した種はいずれの場合も極めて高い知能を発現することが確認されています。

SCP-XXXは寄生した種の生態および行動原理に極めて強い影響を与えます。例を挙げるとSCP-XXX-A(正確には生態系系統樹におけるSCP-XXX-Aの祖先に該当する種)は当初動物的本能に従って行動するごく普通の生物だったにもかかわらず、SCP-XXXの寄生を受けたことにより行動原理が変化し始めました。

具体的には捕食・外敵の排除・威嚇といった本能による攻撃性の発露とは明らかに異なる明確な目的を持たない攻撃性の発露、自分自身に対する傷害行為、行為者にメリットが無いにもかかわらず行われる同種の生物を保護する行為、鉄・石・植物などの自然に存在する物体を必要に応じて加工して用いた奇妙な造形物の制作、同様に自然に存在する物体を必要に応じて加工して用い特定のプロトコルに従った音を発するなどの、自己保存および種の保存を最優先とする動物の行動としては説明のつかない不可解な行動を取るように変化しました。

現在SCP-XXXはSCP-XXX-Aと強い相互依存関係にあると見られ、SCP-XXX-AはSCP-XXXによりその行動のほとんどに影響を与えています。故にSCP-XXXが暴走した、あるいは機能不全を起こした場合、その影響を受けるSCP-XXX-Aはそれに伴い異常な行動をとり始めることが確認されています。
寄生しているSCP-XXXが暴走したSCP-XXX-Aの個体は周囲の自身と同種の個体や同種の生物で構成される集団に対し極めて強い攻撃性を示す場合や、特定の物体もしくは同種の個体に対して異常な執着を示す場合等があります。また特定個体・集団に対する強い攻撃性の発露は、特定条件下ではその個体と同じ集団に属する同種の個体に寄生するSCP-XXXにも影響が伝播することが確認されており、その場合は特定個体に対する複数個体での集団攻撃、あるいは集団同士での流血・死を伴う闘争等に発展する場合もあります。
逆にSCP-XXXが機能不全に陥っている個体は多くの場合外的刺激に対する反応の消失、見当識障害などといった認知能力の著しい低下を起こします。

過去に数度SCP-XXX-AからSCP-XXXを分離する実験を実行しましたが、いずれの場合もSCP-XXXを物質として取り出すことはできず、被験体となったSCP-XXX-AにはすべてSCP-XXXが機能不全に陥った場合と同じような認知能力の著しい低下が確認されました。
このことからSCP-XXXは既にSCP-XXX-Aの生物としての生理的機能の一部として完全に融合してしまっている可能性が高く、SCP-XXX-A分離し収容することはもはや困難であると考えられます

なお、SCP-XXXがなぜ寄生の対象としてSCP-XXX-Aの祖先種を選んだのかについては現在も解明されていません。

補遺:

報告書を書いていて我ながら馬鹿馬鹿しくなってきたな…SCP-XXX-Aとは他ならないこの私自身 ────「人間ホモ・サピエンス」そのものだというのに。 ──██博士