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[[tab SCP-350-JP草稿(投稿済み)]]
アイテム番号: SCP-350-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:SCP-350-JPは現在サイト-1██に指定されています。SCP-350-JPの周囲半径200mは工業用の3mのフェンスで囲まれており、職員はフェンスに損壊がないか毎日確認してください。カバーストーリー"滑落事故の多発"により民間人が侵入しないよう、フェンスに取り付けられた監視カメラと██人の職員で24時間対応してください。また、事件-350を踏まえて、SCP-350-JPの出入口には機動部隊せ-2"なめらかな現実"が常に待機し、異様なヒト型オブジェクトがSCP-350-JP内で目撃された場合、ただちに沈静化してください。
フェンスを乗り越えて侵入した民間人は捕獲し、尋問の後、疑いがなければクラスAの記憶処理を施し適切に解放してください。SCP-350-JPで実験を行う時には、レベル3以上の職員3名の許可を得てください。
概要:SCP-350-JPは日本の██県東部の███山の中腹に存在する異常なトンネルです。███山で行方不明になる民間人が相次ぎ、「奇妙なトンネル」の噂が流れ始め、調査にあたったエージェント・██████により発見されました。
SCP-350-JPは直径4mほどのトンネルで、全長はおよそ100mあります。後述のSCP-350-JP-1,2,3に接触しない限り、このトンネルは通常通り通り抜けることが可能です。
SCP-350-JPのトンネル内部は荒いポリゴンのような赤土と石らしきもので構成されています。たとえば、直方体を張り付けたような段差、赤土や石の極端な色分け、完璧な球体の形をした石ころ複数がトンネル内部で見受けられます。これらは異様なほど硬く、破壊・採取することが出来ません。石ころを模したと考えられる物体は手に取ることが出来ますが、SCP-350-JPの外部に持ち出す試みは即座の消滅により失敗しています。
SCP-350-JP-1、2、3は、トンネル内部で発見される「隙間」です。「隙間」は壁面の屈折部分で見られます。それぞれSCP-350-JPのトンネルの、東の出入り口から█m、██m、██mに位置しています。「隙間」の長さは多少異なりますが、概ね1mほどです。その幅は3cm程度しかありません。「隙間」の中は見る角度によって黒、水色、茶色、█色に変化します。
「隙間」には物質の先端が幅3cm以下であれば、あらゆる物体を差し込めます。これには「隙間」に手のひらを差し込んだ人間も含まれます。「隙間」に差し込んだ物体は、物質を無視して移動させることが可能です。「隙間」の幅を越えて物体を水平に動かしても、問題なく内壁を貫通します。SCP-350-JPの外部に達する、またはトンネルの内壁から抜き出すことでその異常は発揮されなくなります。
「隙間」に投げ込まれたものは通常の重力通りに加速して落下します。落下距離を正確に計測することは出来ませんでしたが、研究と調査の結果およそ████km(これは██の半径を越えています)落下していると考えられており、地球の中心ではなく「真下に」落ち続けているという仮説が立てられています。███山で行方不明となった人は、この「隙間」から転落したものと考えられます。Dクラス職員に命綱を装備させ隙間から降下させたところ、Dクラス職員は非常に取り乱し、周囲の光景について[編集済み]と叫び、命綱を振りほどいて転落、追跡もむなしく行方不明となりました。また、カメラによって撮影された映像には[編集済み]のような光景が映っていました。この映像を視聴する場合、レベル2以上の職員から許可を得て、視聴後は財団のセラピストによるカウンセリングを必ず受けてください。
水内博士の人事ファイル
名前:水内 純治(みのち すみはる)
セキュリティクリアランス:2
所在:サイト-81██の、Safeクラスオブジェクトの報告書管理室
職務:Safeクラスオブジェクトの報告書の管理、報告書の諸外国語への翻訳、海外支部の財団の通訳
専門:古ギリシャ語・ラテン語を中心とする語学、宗教学
人物
198█年に生まれた水内博士は、20██年に財団にスカウトされるまで、█年間███大学付属の図書館の司書として勤務していました。博士の特異な言語獲得能力に注目した財団職員によりスカウトされて以降は一般研究員として職務に臨み、現在はオブジェクトの報告書管理、また海外支部との連携を目的とする業務に就いています。
水内博士の特異な点として、驚異的な言語獲得能力を有してることが指摘されます。彼は████[検閲済み]という手法を用いて、およそ2週間ほどで未習得の外国語を習得することができます。この手法では当外国語の読み書きのみ可能になりますが、カラオケ 大量の書物 持ち込み 一か月間の██████[検閲済み]という第二の手法を用いれば、およそ1か月で当外国語の会話能力を獲得することもできます。これらの特異な言語獲得の手法をオブジェクト認定し、SCP-███-JP群として収容することが一時議論されましたが、この手法は水内博士にのみ扱えるものであり、博士以外の人間に行わせてもまず失敗に終わるため、オブジェクト認定の提案は破棄されました。またこれらの手法を無謀にも実行した人間に抑うつ、自傷、自殺衝動、██、最悪の場合████などの身体的・精神的な悪影響を与えるため、水内博士以外がこれらの手法を用いることは禁じられています。この言語獲得の手法についての情報は、セキュリティクリアランス3以上の職員にのみ開示O-5職員のうち3名の許可を示す特定文書と、水内職員自身の許可が必要です。
僕がカラオケルームで何をしているのかは、どうか聞かないでください。 ――水内博士
水内博士の人物像について、おおよそ以下のことが言及されています。
・水内博士は外見、性格ともに穏やかであり、人に物静かな印象を与えます。その一方、報告書の推敲やその管理に長い時間をかけるなど慎重すぎる傾向があると注意されます。
・時計を必要としないほど規則正しい生活を送っています。彼は6時ちょうどに起床し、13時に必ずひとりで昼食をとり、15時に休憩し、23時に就寝するという生活サイクルを滅多に崩しません。ただし、食事や遊びに誘われた時はこの限りではありません。
・熱心な読書家で、古代ギリシャやローマ帝国の古典を特に愛好します。
・手先が非常に器用です。1か月に1,2回、サイト-81██の3階の第3セミナー室で、博士主催の折り紙教室を開催することが許可されています。折り紙教室への参加を希望する職員は、水内博士のオフィスに直接伺うか、開催日の前日までに水内博士に参加希望のメールを送信してください。