死なないアロワナ
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1724.jpg

SCP-1724-JP

アイテム番号: SCP-1724-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1724-JPはサイト8■の生物収容室内にある60cm水槽1によって飼育され、飼育水としてエタノールが使用されます。飼育水が自然蒸発により減少した場合は逐次追加してください。水換え、給餌、清掃、水温調節等は必要ありません。接触後にSCP-1724-JPに対する何らかの不安感を抱いた職員は、██博士の指導の元で精神鑑定を受けてください。SCP-1724-JPへの実験は現在禁止されています。

説明: SCP-1724-JPは、アロワナ目アロワナ科アロワナ亜科に属するシルバーアロワナの成体です。大きさは100cmほどで、性別はオスです。その性質から生物学的な検査をすることが不可能であるため、年齢などの詳しいことはわかっていません。正常な飼育環境下において、SCP-1724-JPは通常のアロワナと変わらない生態を取ります。知能テストでは魚類として平均値という結果でした。

SCP-1724-JPは決して死なないという異常特性を持っており、どのような手段を用いても体を傷付けることはできず、あらゆる悪環境に身を置いても恒久的に生存し続けます。正常な飼育環境下では与えられた餌を食べ、胃に内容物がある限りは排泄を行い、エラ呼吸をする姿が観察されていますが、これらは生存に必須ではなく、真空状態に長期間晒されても、問題なく生存します。SCP-1724-JPがどのような方法で生存活動を行っているのかを解析する試みは、全て失敗に終わりました。

現在は否定的な見方が強いものの、SCP-1724-JPは精神影響オブジェクトである可能性があります。それはSCP-1724-JPに長期的に接触することによって発生し、影響を受けた対象者はSCP-1724-JPに対して強い不安を抱くようになります。この不安はSCP-1724-JPのみに向けられ、ありとあらゆる方法でSCP-1724-JPを殺害しようとするという形で表れます。影響が進むと、慢性的にSCP-1724-JPへの殺意が沸き起こるようになり、どうやってSCP-1724-JPを殺すかを常に考え始め、その考えを実行に移すとき、正常な判断力は失われます。この影響は対象者をSCP-1724-JPから引き離すことで緩和されますが、自然消滅することはなく、ときおり「まだSCP-1724-JPは生きているのだろうか」という漠然とした不安を抱きます。クラスAの記憶処理により、この影響は完全に消滅するものと思われます。
この精神影響を実証する試みは成功しておらず、何らかの条件を満たす個人のみ影響されるのではないかと仮定されていますが、SCP-1724-JPに関わらない限りは一切の影響を受けることはないため、これ以上の実験は有益ではないとして許可されていません。

SCP-1724-JPはインターネットオークションサイトにおいて、「何十年も生き続けているアロワナ」という出品記事が掲載されたことにより、財団のサイバー監視部の目に留まりました。記事の詳細によると、平均的なアロワナの寿命が約10年なのに対し、そのアロワナは最低でも50年は生き続けており、その飼育に水質調整や給餌は一切行われていないということでした。それらの異常性に加え、出品者による「このアロワナは何をやっても死なない。不気味なので、誰か引き取ってくれないか」という記述内容により、調査のために財団のエージェントが接触を図りました。出品者である男性の飼っていたアロワナは異常オブジェクトとして回収され、SCP-1724-JPとして登録されました。SCP-1724-JPの持ち主だった男性は調査の後にCクラスの記憶処理が施され、一般社会に復帰しています。男性からの証言によると、SCP-1724-JPは貿易商だった祖父から受け継がれたもので、祖父はペットとして販売するために多数のアロワナを南米から輸入し、SCP-1724-JPはその売れ残りだということです。それ以前の来歴は現在では判明していません。