formula_islandの砂箱
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 定期的に各メディア内部に存在するエージェントを通じて自動販売機で品物を購入した際に「不審な飲料」が出現したら飲まずに近隣の警察署に届け出るように注意を呼びかける情報を発信して下さい。
日本国内の全ての自動販売機に取り付けられた監視装置によって自動販売機内部へのSCP-XXX-JPの出現を監視して下さい。SCP-XXX-JPの出現が確認された場合、機動部隊""を派遣し、出現した自動販売機内部のSCP-XXX-JPの速やかな回収を行って下さい。
SCP-XXX-JPが購入された形跡があった場合、購入者と購入されたSCP-XXX-JPの捜索・回収を行って下さい。購入者がSCP-XXX-JPを既に摂取し、SCP-XXX-JP-1への変化がまだ開始されていない段階であれば財団所有の病院への搬送を行い、下剤の投与による処置をSCP-XXX-JPの影響が無くなるまで続けます。この処置によって回復の兆候が見られた場合、数日の治療と精密検査を行った上で記憶処置を行って開放して下さい。関係者にはカバーストーリー「異物混入飲料」に従った情報操作を行って下さい。
SCP-XXX-JP-1への変化を開始した摂取者、またはSCP-XXX-JP-1を発見した場合は回収後、サイト-8100へと移送を行ってください。
回収されたSCP-XXX-JPはサンプルとして賞味期限の切れていないものを冷蔵機能のある保管容器で保存し、それ以外のSCP-XXX-JPは実験や研究に必要な分を除いてSCP-XXX-JP破棄手順に基づいて適切に処分して下さい。

説明: SCP-XXX-JPは日本全国の自動販売機内に一般的な500mlペットボトルに封入された状態で不定期に出現する液体です。SCP-XXX-JPは高い水分吸収効率を謳ったペットボトル飲料と同じ商品収納庫に出現します。その際は自動販売機の外扉が閉じた状態にも関わらず、商品投入口から補充されるような形で出現します。SCP-XXX-JPの容器にはその商品収納庫に入っているペットボトル飲料と非常に類似したデザインのラベルが巻かれています。しかし成分表、販売会社の情報が本来ラベルに書かれているはずの情報と異なっており、本来『清涼飲料水』と書かれているべき商品分類に『水分補給"補助"飲料』と印刷されています。ラベルに記述されている販売会社の所在地は存在しない住所であり、電話番号も今まで一度も使用されていないものであることが確認されています。封入された液体はうっすらと白濁しており、成分分析を行った結果、経口補水液の組成と同等であり異常な成分は検出されませんでした。これはラベルに書かれた成分表の記述とも一致しています。現在までにSCP-XXX-JPの出現が確認されているのは■社製自動販売機内の■と■の収納庫、■社製自動販売機内の■の収納庫です。

SCP-XXX-JPの特性は人間がSCP-XXX-JPを自身の体重の0.5%を越える量を摂取した場合に発現します。摂取者は5~10分で、頭痛、腹痛、気分の悪さを訴え始めます。この症状は徐々に重篤化し、摂取後30分程で苦痛によってその場で蹲り、動くことすらできない程になります。この段階までならば下剤の投与などの手段によって体内の未吸収のSCP-XXX-JPの除去と数日の治療を行うことによりSCP-XXX-JPの影響からの完全な回復が可能です。その段階に至るまで適切な治療を行わなかった場合、摂取者はそれから3~14分後にSCP-XXX-JP-1への変化が始まり、5分ほどで変化が完了します。SCP-XXX-JP-1への変化が始まった段階で摂取者は通常の生命活動を停止します。現在までこの段階に入った摂取者を回復する方法は見つかっていません。

SCP-XXX-JP-1への変化が始まると同時に摂取者はその場に座りこみ、真上を向き口を可能な限り大きく開いた姿勢を取ります。その後、開いた口腔内から白色の『立形水飲水栓』が出現します。この蛇口はカルシウムを主成分とする人骨とほぼ同様の成分によって構成されていると判明しています。また、この変化過程と同時に摂取者の体内に存在する臓器や血管、骨が結合・変成し、体内の水分を集積する未知の処理機能を持った臓器とそれを蛇口部と接続するパイプ状の器官へと変化します。SCP-XXX-JP-1内部の臓器は外部からのエネルギーの供給無く半永久的な活動が可能であるようです。SCP-XXX-JP-1の全ての構成物は破壊こそ可能であるものの通常の同成分の物体より強固で、腐敗や劣化へも極めて高い耐性を有しています。
SCP-XXX-JP-1の口部に存在する蛇口を開いた場合、その蛇口から液体が放出されます。この液体はSCP-XXX-JPと同成分のものですが、摂取したとしてもSCP-XXX-JP-1への変化は発生しません。この液体は体内に形成された未知の臓器によって体内の水分を変化させたものであると考えられています。SCP-XXX-JP-1の重量は放出された水分の量に応じて減少していきますが、外見上の変化は起こりません。
SCP-XXX-JP-1は周囲にいる人物に摂取者の声で喉の渇きを問いかけるアナウンスを発します。このアナウンスを聞いた人物はSCP-XXX-JP-1から水分摂取を行いたいという欲求を感じるようになります。この欲求はアナウンス聞いた人物の体からどの程度水分が失われているかによって変化し、軽度の脱水症状以上に脱水状態が進行していればこの水分摂取の欲求に抗うのは非常に困難になります。
周囲の人間はSCP-XXX-JP-1を目撃しても異常な存在だとは思わず、水飲み場や給水器に類するものであると認識します。これはSCP-XXX-JP-1への変化途中の状態でも同様で、その場合は「故障中」「設置中」であるものとして認識されます。たとえ摂取者のSCP-XXX-JP-1への変化の場に立ち会っていたとしても、変化の開始と同時に摂取者がその場から消失したように認識します。

SCP-XXX-JP-1から体内の水分が全て放出された場合、SCP-XXX-JP-1は機能を停止します。その際、摂取者の声によるアナウンスがSCP-XXX-JP-1の周囲に発せられます。アナウンスの内容は自身の利用への感謝と自身の機能の終了を告げるものです。このアナウンスの終了後にSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-1に変化する際の体の構造変化の痕跡を残したまま急速にミイラ化し、異常性が喪失した死体へと変わります。この段階になると周囲への認識障害は解除され摂取者の死体を正しく認識することが出来ます。

補遺1: [SCP-XXX-JPの発見事象]
SCP-XXX-JPは■県■市内の大型ショッピングモール内で「友人が苦しみ始め、その後突然居なくなった」という通報を受けて周囲を調査した際に発見されました。施設内の監視カメラの映像を調べた所、該当人物が消失したのと同じ場所にSCP-XXX-JP-1が発見されました。その状態になる前の行動をカメラ映像から調べた結果SCP-XXX-JPが原因である可能性があるとしてSCP-XXX-JP-1付近の床に投げ出されていたSCP-XXX-JPを回収。後の実験でその異常性が確認され、収容に至りました。

補遺2: [SCP-XXX-JPの再出現事象]