アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Anomalous
特別収容プロトコル:
当オブジェクトの収容方法は、役所にある戸籍標本の写しを保管して下さい、さらに毎週月曜日には、該当する役所の潜入職員と連絡を取り、補完している写しとの違いが無いか確認して下さい。
各対象のオブジェクトの担当者は彼らの最寄りの機関で待機し、毎週ないし毎月の検診、最低でも年に1度の検診を受けさせて下さい。
現実改変能力等、何か特異的身体能力があれば、その都度に応じた薬品の投与を行うか、暗号化された処方箋を発行し、対象のオブジェクトに薬局で受け取る様、指示を出して下さい。
説明:
SCP-XXX-JPは人権的なな観点から、我々が知るごく一般的な人間の内、軽度の現実改変能力か、ある程度の特異的身体能力を有する個体に対し、秘密裏に割り当てられるオブジェクト番号です。
ただし、人が置かれる人間関係を含む環境及び、ある一定の思考を持った場合に、突如として何らかの現実改変能力や特異的な身体能力を発生させます。
そして、このオブジェクト番号はそれを監視する為に設けられた物です。その為、他のオブジェクトに従事する職員に不要な困惑を避ける為に独自に種類分けをします。
*情報伝達能力
各現実改変能力は区別する為、認識を改変するものをミーム汚染型とし、何らかの行動を改変するものに対しては、現実改変型と称して区別して下さい。
を抑制する場合は、財団が独自に配合した抗生物質を、特異的身体能力においては、その場に応じた抑制作用のある抗生物質を対象に投与する事。
精神影響型 |
相手が持っている認識の内、自身ないし特定の物への認識及び感情を変化させる局所的ミーム汚染を引き起こす。 |
現実改変型 |
自身の自発的ないし、潜在的に考えた内容を相手の行動に反映させるもの。 |
*特異的身体能力
各身体能力については、1型を通常の人間の身体能力として設定し、明らかに通常の特徴から逸脱した能力が見られた場合、以下の分類に当て嵌めて下さい。
特殊認識領域2型 |
認知できる色彩や臭いの種類、音の領域が通常の人よりも広い人はこの種類に分類する事。 |
超常代謝能力2型 |
異常な程の自然治癒能力や、テロメアの減少傾向が極端に低い人間はこの分類に分けられる。 |
各特異的な能力を持つ、SCP-XXX-JPに対する詳細な取扱いに関しては、クリアランス2を持つ職員の指示に従って下さい。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
対象を刺激しない様に注意し、"より詳しい検査の必要"もしくは"遺伝子疾患の発見による入院”というカバーストーリーを適用し、
最寄りのサイトに建設されている一般的な人型オブジェクト収容室に入れて待機させて下さい。
給仕の際は収容室の扉に取り付けられている搬入口から投入し、週一回の身体検査では軽武装の警備員を最大2人を収容室の内部へ入室させ、一度拘束してから検査に入る事。
現在の状況では収用違反を犯した場合、一般的な人型SCPと同じ手順で再確保に務めて下さい。
説明:
SCP-XXX-JPは、年に数回ほど財団のフロント企業が実施している健康診断・人間ドック及び、
それらの精神診断にて存在が明らかとなったAnomalousクラスオブジェクトで、SCP-XXX-JPは人間でありながらも、ホモサピエンス以外の遺伝子配列をもつ人型の物体で、
一度目の発見は、財団フロント企業が████小学校において実施した血液検査です。
その小学校のある一人の教諭から採取した遺伝子を分析した所、鳥や爬虫類に使われているZW型の性別決定機構の染色体が確認されました。
その後、詳しい調査の結果、幾つもの団体の構成員から同等の性別決定機構を持つ個体が発見されました。
これ以降、前述の特異的な能力を有している以外は何ら通常の人間と変わらないオブジェクトをSCP-XXX-JP-1と呼称し、
この様な特異的な遺伝子配列のオブジェクトをSCP-XXX-JP-2と呼称する事となりました。
SCP-XXX-JP-2は血液検査の受けた人間の約██であり、その収容において彼らには、持病の悪化や詳しい検査が必要と関係者にカバーストーリーを伝えた上で、
一般的な独房に収容して下さい。
その後の詳しい調査の結果、SCP-XXX-JP-2は1人に付き概ね人間には含まれていない生物██体分の遺伝子配列が確認され、
それらは外見上に関係なく全て人間以外の生物で構成されています。
SCP-XXX-JP-2は、人間以外の遺伝子が確認される以外は、特に特出した異常は見られませんが、彼らの置かれる社会においての立場、
および世代によって、構成される生物の遺伝子の傾向に偏りがあります。
今後の調査の為にも収容したSCP-XXX-Jp-2へ状況説明を行う場合、当人と通常の人体の相違点を説明するが、
セキュリティクリアラン2未満の職員は、セキュリティクリアランス3以上の職員の指示を仰く事。
さらに今後の検査で、遺伝子に関して特異的な異常が見られた場合、彼らの近辺調査を行い、家族や近親者が居ればその都度、その者が所属する組織に潜入した財団員との連携によって人間ドッグ等の理由で検査を行う事を推奨する。
ただし、該当する者が独り暮らしでフリーランスをやっている場合等の理由で組織に所属していない時は、何らかの催しを装い、居住地を出た所を見計らい確保して下さい。一切外出しない場合は、自宅に侵入した上で該当者の確保を推薦します。これらのどちらでも確保した該当者には、検査の異常性を発見できなかった場合にのみ、Aクラス記憶処理を施して元の場所で解放して下さい。
対象: SCP-XXX-JP-2nnf 20代男性で会社員、会社が行っている健康診断の血液検査によって、マダコの遺伝子を発見し、上記の手順で収容した。
インタビュアー: 山之内博士
インタビュー対象:SCP-XXX-Jp-2nnf:
<録音開始, 20██/██/█>
[重要度の低い内容のため編集済/省略]
山之内博士:あんたの普段の生活を教えてくれ。
SCP-XXX-Jp-2nnf:私は世間一般的なサラリーマンだと言われる部類だと思います。朝の7時に出勤し、夜の6時頃まで会社で働いています。
山之内博士:まあそうだろうな。みけくれは何も変わったとこはないな。続けてくれ。
SCP-XXX-Jp-2nnf:
山之内博士:取りあえず、そこに筆立てがある。そこから好きなペンを一つ取って、あんたの手元に置いてある紙に何か書いてくれ。
SCP-XXX-Jp-2nnfは、複数指してある筆立ての中から一つを手に取ろうとするが、掴み損ねたのか手をすぐさま裏返し、手の全体を使う様に握ってから引き抜いた。
SCP-XXX-Jp-2nnf:すみません。手が不器用なものでして、時々こういう感じにしないと手に取れないんですよ。
SCP-XXX-Jp-2nnfは、顔を赤らめながら職場の悩みを話した。
<録音終了, 20██/██/█>
事案報告: SCP-XXX-Jp-2nnfは一人暮らしのサラリーマン。家族は両親二人に兄弟が1人という至って一般的な家族構成である。この後の検査では家族にはSCP-XXX-Jp-2に該当する特徴は見つからなかった。家族に対するインタビューではSCP-XXX-Jp-2nnfは小学生の頃に、家族旅行で山へ出かけた所
対象: SCP-XXX-JP-2oyb 34代女性で近所のスーパーでパート勤めをしている主婦、健康ドックの血液検査によってホエザルの遺伝子を発見し、入院手続きを勧めた所、暴れた為にエージェント数名で取り押さえ、収容した。
インタビュアー: 山之内博士
<録音開始, 20██/██/█>
[重要度の低い内容のため編集済/省略]
SCP-XXX-JP-2oyb:なんであたしの子供に会わせてくれないのよ。
山之内博士:申し訳御座いませんが、貴女には重大な遺伝子疾患があります。
SCP-XXX-JP-2oyb:はぁ?何言ってんの。
SCP-XXX-JP-2oybはとても興奮している様だ。
山之内博士:ですから貴女には重大な遺伝子疾患があります。その為、ご家族に
山之内博士:警備員さん、彼女を止めて下さい。
SCP-XXX-JP-2oybは、駆けつけた警備員に取り押さえられた。
<録音終了, 20██/██/█>
事後報告:SCP-XXX-JP-2oybは、夫一人と子供一人の3人家族の構成であり、夫には特異的な遺伝子の特徴は無かったものの、子供にはSCP-XXX-JP-2oybと同じ特徴が見られた為、SCP-XXX-JP-2oycという番号を与え、収容する事にした。
事案報告:
日付20██/██/█、エージェント鳴焚からSCP-XXX-JP-2のある個体に不穏な動きがあるという報告がありました。
山之内博士らが観察した所、█████。
███、████ █████、████████。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Bacikal
特別収容プロトコル:
保管する個体が全長█0cm程度なら、厚さ3cmの鉄板で製造された20cm×20cm×30cmのゲージ内に収容し、
内部の個体が外部の刺激を受けない様に、厚手の黒い布を覆い被せて保管して下さい。
それ以上の全長を持つ個体は、厚さ7cmの██合金で製造された四方と上下面共に動物型オブジェクトの収容室に収容して下さい。
さらに餌の給仕を行う場合、事前に鋼鉄製厚さ3mmの手袋をはめ、各個体が死なない程度の約██A、██Vの電流を流して一度気絶させてから、意識を取り戻すまでの間に餌の入った容器を配置する必要があります。
概要:
SCP-XXX-JPは、地球上に生息する既知の動物の集合体です。SCP-XXX-JP-2が今回発見された個体群に関係が無い場合を考慮し、
収容された集合体をSCP-XXX-JP-3とし、SCP-XXX-JP-3を構成する生物はSCP-XXX-JP-4と呼称します。
SCP-XXX-JP-3及び、SCP-XXX-JP-4は、201█年6月█日に██、██市の山奥に謎の建造物があるという通報により、出動した機動部隊█████の侵入によって押収した、SCP-XXX-JP-4██体とSCP-XXX-JP-3██体を捕獲。この研究所に居た従業員らのうち、██人がSCP-XXX-JP-3でした。
SCP-XXX-JP-3:
対象: [SCP-XXX-JP-3-a]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [████年/█月/█日]>
インタビュアー: [会話]
多井出:君達は、██研究所という所で確保されたが、なんの目的で製造されたか教えてくれ。
SCP-XXX-JP-3-a:それを教えてどうする?
多井出:それは当然・・・、
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
インタビューログ:
多井出:SCP-XXX-JP-3a、君は我々が収容した時にはSCP-XXX-JP-3の中で人間の姿を取っていたが、
どういう事をしていたのか教えてくれ。
SCP-XXX-JP-3a:俺達はお前達、財団の作戦を妨害工作を行う為に研究をしていた。
多井出:具体的にどういった物を研究した?
SCP-XXX-JP-3aは一息ついた。
SCP-XXX-JP-3a:ま、お前には教えねぇけどな。
エージェント多井出はここで、SCP-XXX-JP-3-aへ近寄り、怒号を挙げる。
小鳥隠博士:ちょっとよろしいかね?私は、たかきたと読む。多井出、君は席を離れてくれ。
エージェント多井出は、気持ちを抑えながらも軽くうなずき、部屋を出る。
SCP-XXX-JP-3:お前は・・・見た所、他の奴は違うようだな。
小鳥隠博士:先程の男はとは違い、私はしがない研究員です。話を本筋から入らせて貰いますが、君達は体を繋ぎ合わせる形で、我々が人間として思っていた物に化けている様ですね。
そこから私は考えたのですが、それをするという事は我々人間にとって代わるという事だと思うのだが、どうでしょうか?
SCP-XXX-JP-3は暫く黙り込む。
小鳥隠博士:お答えできないのでしたら、またの機会に行います。
事案報告:
同年、█月█日、収容サイト████のSCP-XXX-JP-3収容エリアはの何者かの手によって扉の施錠が破壊され、
収容していたSCP-XXX-JP-3███体を収容していた部屋の扉が破壊されており、数██名の職員で原因を調査している床に、
サイト███の事務室の電話に何者かからの着信が入った。その声は財団に所属している物なら聞いた事のある声
???:やぁ財団諸君!私の傑作を集めてくれた所で悪いのだが、彼らにはまだ重要な用がある。
それで少し悪いんだけど返して貰うよ?
駆け付けた警備員数名の証言によると、収容サイトに電話による接触を行った男の見た目は、革の靴を履いた黒目のスーツ姿で、
顔や後頭部に当たる部分には大きな眼球が一つずつあり、それを囲う様に幾つもの鳥の嘴が歪に生えた頭部が生えているという風貌の様である。
防犯カメラを確認した所、体の特徴から行方不明となっていた財団員のエージェント鳴焚の物であると断定された。