GEL_0916

アイテム番号:SCP-██-JP

オブジェクトクラス:Keter

特別収容プロトコル:

とりあえず梗概
・能舞台と神木の周りに武装サイト81XXを建てる。能面に乗っ取られないよう周囲20kmを立入禁止。
・イベント-███の為に任務部隊わ-8"外相手猿楽団"を編制。TF わ-8の編成内容。
・神木自体の封じ込め違反に対応するための武装即応部隊わ-44"入れ子細工"を編制。
・神木の封じ込め違反への対応方法。プロトコル(なんか能楽関係の名前)。
・イベント時の対応。
サイト監督者の直接監督必須。
イベントへの干渉は現在禁止。
ARTFわ-44は隣接施設で臨戦態勢で待機。
TF わ-8"外相手猿楽団"の編成を完全なものとする。
失敗したとみなされた場合、あるいは武装サイトからの連絡が途絶えた場合はデッドマンスイッチ的なアレで核兵器と[データ削除]を起動。核爆発及び[データ削除]が観測されなかった場合はタイフーン級戦略原潜、SCPS-███"サジタリウス"によるIRBM攻撃を行う。

説明:SCP-███-JPは██県███山山中に位置する能舞台周辺で発生する一連の異常現象の総称です。18██年、この能舞台を管理していた集団から財団にその管理が移管されました。現在は能舞台、檜様の樹木(SCP-███-JP-1)を覆う能楽堂とその付随施設として武装サイト-81XXが構築されています。

一連の異常現象の発生源は能舞台に隣接する形で存在している檜(SCP-███-JP-1)です。SCP-███-JP-1の最古の記録は15世紀にまで遡っており、その樹齢は500年近いものと推測されています。SCP-███-JP-1は一連のイベント-███(後述)の進行に必要な様々なSCPオブジェクトを供給するとともに、暗示及び催眠に対する抵抗を除去する影響を持つフィトンチッド類似体を散布する能力を有しています。能舞台には複数回の改築が記録に残っており、またその建材に用いられている木材もSCP-███-JP-1と同一の物であることから、この檜が一連の異常現象を管理、運営しているものであると考えられています。

SCP-███-JP-1は地表から1.5mほどの高さに複数の(イベント-███の必要に応じた数の)瘤を形成します。瘤は約3-6時間の期間をかけてその内部に江戸初期までに作られた約80種の様式の能面と██種の未知の様式の能面をその内部で製造します。SCP-███-JP-1によって製造された能面(SCP-███-JP-2-nnn)はある種の精神汚染能力と、自立した移動能力と知覚能力を有しています。また、現在までSCP-███-JP-1との通信が確認されていないことから、限定的な独立した知性すら有しているものと考えられています。

SCP-███-JP-2が人間に着用されると、SCP-███-JP-2は着用者に能楽を能演するにあたって必要な知識の教化を行います。この知識はSCP-███-JP-2を外した後にも続く永続的なものであり、イベント-███を行うための能力であるものと考えられています。また、この能面の汚染は身体改変に及ぶケースも存在します。財団に委譲される以前に集められた記録及び財団研究チームによる実験の結果、SCP-██-JP-2のもたらす精神汚染及び身体改変は幾つかのステージに分類されます。以下はその分類です。

ステージ-1:最小限度の精神汚染です。イベント-██における集中力の強化、能演に必要な知識の教化のみが行われます。高い身体能力と音感、そしてイベント-██に対するモチベーションを有した被験者の場合はこのステージの身体改変に留まります。イベント-██の進行中、極度の逸脱を行わない限りはその自由意志で能演を行う事が可能です。任務部隊わ-8"外相手猿楽団"の隊員は編入時にこの基準に達している事を要求されます。

ステージ-2:小規模な身体改変です。ステージ-1の改変に加え、事実上の洗脳が加えられます。健康な被験者ではあるがイベント-██に対する高いモチベーションを持たない場合、改変はこのステージにまで進行します。このステージに達した被験者はイベント-██では変性意識状態のまま曲に従った能演を行います。また、能面をつけていない状態でも生存に必要な幾つかの欲求に優越する能演に対する執着が見られます。大規模な(いわゆるトカゲの脳にまで及ぶ神経構文改竄)記憶処理によりこの影響は抑制することは可能ですが、この処置は事実上人格を新たに編纂することに等しいため、任務部隊わ-8"外相手猿楽団"を解任されたステージ-2被験者は解雇することが推奨されています。封じ込め違反の結果イベント-██に強制徴用された民間人及び財団職員はほとんどの場合このステージの汚染を受けます。

ステージ-3A:大規模な身体改変です。身長160cm体重55kgの成人男性を標準値とした改変が行われます。この段階に至った被験者はSCP-██-JP-3Aと指定されます。極端に年長、あるいは年少であったり、身体的に健康でない被験者がSCP-██-JP-2の接触を受けた場合このステージにまで汚染が進行します。この段階では人体組織をSCP-██-JP-1と類似した組織へと置換することでイベント-██に最適化されることとなります。また、大規模な人体改変の影響のためにSCP-██-JP-2を外した時点でその生命活動は停止します。ステージ-3の6ヶ月生存率は30%未満です。任務部隊わ-8の編成が完全でない以外の状況では、ステージ-3Aまで進行した職員及び民間人は終了することとなっています。遺体は標準焼却手順を行い、ガラス封印を行って下さい。

ステージ-3B:大規模な身体改変です。身体能力の向上を目的としたと推測される骨格及び内臓のSCP-██-JP-1類似組織への置換が行われます。ステージ-3Aとの顕著な違いは、この段階に及んでもなお被験者が自意識を維持しているという点です。イベント-██の[編集済み]に対応した身体改変だと考えられています。このステージまで汚染が進行した被験者はSCP-██-JP-3Bと指定され、任務部隊わ-8"外相手猿楽団"に終身勤務することとなります。

なお、長期間SCP-██-JP-2に接触し、イベント-███に参与することでSCP-██-JP-2の汚染は進行する傾向にあります。

イベント-███は、SCP-███-JP-2を着用した人間によって行われる能演です。SCP-███-JP-1に隣接した能舞台で行われます。この能演は現在最も正式な形であるとされる番組、翁付き五番立の形式で行われます。翁付き五番立とは能楽の番組の形式で、現在ではその上演時間から行われることの少ない形式です。これは、一番初めに宗教儀式的な要素の強い"翁"から始まり、5曲の能楽、4曲の狂言を交互に行うものです。能演される曲は多岐にわたっており、その時点では起きていない出来事に取材した曲も見られます。

現在、イベント-███の能演は任務部隊わ-8"外相手猿楽団"の要員によって行われています。通常の能演と異なるのは、原則的にシテ方(主人公)のみではなく、能面を用いない曲でも全員が能面をつけて能演を行う点です。ワキ方、狂言方はたいてい役柄の類型に沿った既存の面と同様のものをかけますが、囃子方は吹奏楽器を演奏する必要性から、鼻から上を覆う独自の面を用います。

SCP-██-JPは、イベント-██の実行を最優先に行動します。イベント-██の実行が妨げられた、あるいは必要な人員の提供が行われなかった場合、SCP-██-JP-1は実力を以って反撃、あるいは必要な人員の確保を行います。SCP-██-JPの封じ込め違反は財団にその管理が委譲されてから█回発生しました。そのいずれのケースでも財団の資産、人員に多大な被害が発生しています。最新の封じ込め違反事例については付属文書 "文書 インシデント███-195█-A"を参照して下さい。

補遺1:文書 インシデント███-195█-Aの要約

補遺2:文書 イベント-███ タイムライン

以下はイベント-XXの一般的な進行を要約したタイムラインです。

書きかけ。梗概だけ。詳細は後で詰める。

演目説明:

1 翁
能にして能にあらずとも呼ばれる神事芸能。詳細については文書なんとかを参照、みたいな感じで。まじめに本読んでも状況を想定するのが難しすぎるので省略も検討。
これはストーリー性の存在しないある種の儀式。ここで翁面(神様の化身を意味する)みたいなのをかぶったり国家安穏などを祈願する舞を舞ったりする。翁面を付けた所でイベント-XXが開始される。

2 初番目
「翁」の祝祷芸的な性格を継承しつつもドラマとしての能の世界へ転換する役割を担っている。「脇能」とも。神を主人公(シテ)とし、前シテが神の化身の老翁、後シテが神自身が天下泰平国家安穏などを寿ぐ。ここで夢幻能の説明。接続はもうちょっと考えないと……

1 旅の僧(ワキ)がある土地を訪れると曰く有りげな里人(前シテ)が声をかける。
2 里人(前シテ)が遠い昔の出来事を見てきたように語る。僧が疑問に思って尋ねると、実は私こそが語った物語の主人公であるのだと名乗って姿を消す。(中入)
3 不審に思った旅の僧がその土地のもの(アイ)から当地にまつわる物語を聞き事の次第を理解する。土地の者が亡霊の魂を弔うようすすめる。
4 僧が弔いをしていると、里人(前シテ)が在りし日の姿で現れ(後シテ)回想シーン。見せ場。僧が気がつくと全ては夢のなかの話だった。

(演目説明:未定。現実の演目をそのまま使う感じでいいかなあ。)

3 二番目物
死後殺生の罪で修羅道に落ちた源平武士の苦悩を描いた作品。修羅能とも。多くは風流な武士が主人公。

(演目説明:歴史改変とかの割りと異様な演目を適当に考える。
・ブラックホークに乗せられてグアンタナモへ向かうウサマ・ビンラディン。彼を自殺させないためにイスラム教関連のネタで説得するパキスタン系CIA職員。
・夢幻能形式の実際にあるなんか有名なやつ。)

4 三番目物 
美しい女性を主人公とした歌舞中心の能。鬘をつけることから鬘能とも。

(演目説明:とりあえずまんま? 全部に現代能入れなくてもいいかなあ……でも入れたいなあ……)

5 四番目物
現実の人間世界での出来事を描く現在能が主流。様々な曲趣があるため総括して雑能とも。物狂い物。

(演目説明:カオス・インサージェンシーとかソ連崩壊とか231-7に花を送った奴とかなんかその辺で)

6 五番目物
最後に演じられるため「切能」とも。鬼、天狗等と戦ったりする派手な作風。短め。早いテンポ。

(演目説明:内容は[編集済み])

セキュリティクリアランス要求する隠しテキストによる説明。
ここがキモ。地下から出てきた封印されてたSCP-CK405と"外相手猿楽団"のシテ方(主人公)が能演に従って倒す。
シテ及び後見(演者に不測の事態が発生した時の補欠)はSCP-██-JP-3B(能面つけたせいで改変されてる)。
化物はなんかこう、曲によって変わる?
能の形式を取らずにガチンコ勝負したら航空支援込の2個機械化中隊が壊滅したからこの形式じゃないとまずい。
封印しようとしているものはある種の現実改変現象であり、改変者の観測する現実を様式化することにより際限のない改変を阻止するのがこの特別収容プロトコルなのであった。

補遺3:サイト管理者 エージェント紫藤の書簡(今日更新)(構文使って今日の日付入れる方法を調べよう……)