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SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP - 安息の灯

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは当オブジェクトの封じ込めのため新たに建設されたサイト-81██に収容されます。SCP-XXX-JPは外部から光を取り込むことが可能な開閉式の屋根を備えた収容施設内にて、完全に水没させた状態で留め置かれます。SCP-XXX-JPの効果範囲の外縁に沿う形で高圧電流フェンス、複数の大型照明灯および大型サーチライトが設置され、日没から日出までの間は収容施設周辺を照射し十分な明るさを保つことで敷地内への侵入に警戒してください。SCP-XXX-JPへの接近を試みた侵入者はただちに武装警備員によって拘留・尋問され、現場の判断によって即時の無力化も許可されます。
SCP-XXX-JPの効果範囲内にて作業を行う職員は照明具の点灯を行わないよう十分な注意を払い、また40分以上内部に留まらないようにしてください。当オブジェクトの収容に関わる職員たちは週に一度精神鑑定を受け、SCP-XXX-JPの影響下にないことを証明する必要があります。

説明: SCP-XXX-JPは起源不明の石油ランプです。SCP-XXX-JP内にて燃焼する炎(以下、SCP-XXX-JP-1)は、水中や真空中といった如何なる状況下でも消えることなく燃え続けます。ただし、これを火種として外部へ燃え移らせたSCP-XXX-JP-1は通常の炎と同じく常識的手段で鎮火することが可能です。

SCP-XXX-JPから最低でも1.6km以内の距離に存在するあらゆる発光体は負の影響を受けます。それらは電気系統の故障、急速な消耗や劣化、物理的な崩壊、化学組成の変化、エネルギーの減少など、様々な要因をともなってただちに発光機能を喪失します。これは光を発するものであれば照明を目的としたものに限らず、映像機器や携帯機器といった電子機器、ルミノールやアルミン酸ストロンチウムなどの化学発光体、そして炎、何であろうと影響を受け速やかな消灯・消火に至ります。財団が把握する限り、この影響への耐性を有する光源はSCP-XXX-JP-1だけです。

またSCP-XXX-JPは上記の効果範囲内に存在する人間(以下、被験者)に対して精神的な影響を及ぼします。
曝露からおよそ1時間が経過した初期段階では、被験者は軽度の暗所恐怖症に似た症状を示し、暗所での不安感や恐怖心を報告するとともにそこに留まることへの心理的な抵抗を覚え始めます。この時点でSCP-XXX-JPの効果範囲から離れることができれば、数日から数週間で通常の精神状態に回復できます。
しかし曝露からおよそ4時間が経過した中期段階では、症状はより深刻なものとなり、SCP-XXX-JPの効果範囲から離れても症状は恒久的に残り続けます。中期段階の被験者は100lxを上回る照度の中にあっても、息切れ、発汗、吐き気、震えや動悸など、重度の暗所恐怖症の症状を見せるようになります。
曝露からおよそ6時間が経過することで症状は最終段階へと進行し、被験者は1000lx1を超える照度の中でも暗所であると認識するようになります。被験者は暗闇に対する著しい恐怖心から錯乱状態に陥り、より強い明かりを得るためにあらゆる試みを実行しようとします。十分な明るさを確保できなかった場合、被験者は1時間足らずで極度の緊張から脳溢血や心臓麻痺を起こし死亡します。

こうしたSCP-XXX-JPが周囲に及ぼす二つの影響の結果、唯一の光源となるSCP-XXX-JPのもとには必然として相当数の被験者が集います。彼らはSCP-XXX-JP-1を火種とし火を焚くなどして光源を確保しようとしますが、これらの行動は症状の進行にともない徐々に激化し、最終的にはすべてのケースで無差別かつ大規模な放火活動へと発展していきます。

外部に燃え広がったSCP-XXX-JP-1の火勢の強まりに応じて、SCP-XXX-JPはその効果範囲を加速度的に拡大させます。

回収記録XXX-JP:
財団がSCP-XXX-JPが起こす現象を最初に知覚したのは、███の山間部に位置する██村の住人から相次いだ奇妙な停電に関する通報でした。その内容は徐々に狂的な様相を帯び、その後日没とともに完全に途絶えました。財団のプロペラ機が調査のために派遣され、そこでパイロットはあらゆる照明が絶える中ところどころに火の手が上がる██村の様子を報告しました。パイロットはさらなる接近を試みましたが、SCP-XXX-JPの効果範囲に入ったことで発光機能の喪失を招き、それにともなう多数の機器の不全によって機体は制御を失い墜落しました。これを受けて、財団はただちに対策チームの派遣を決定しました。

およそ1時間後に出動した対策チームは、現場から離れた高空域から██村を中心としてSCP-XXX-JP-1が火勢を増しながら延焼していく光景と、SCP-XXX-JPの効果範囲が街明かりを消し去りつつ円状に拡大していく様子を観察しました。この時すでにSCP-XXX-JPの効果範囲は150kmにまで達しており、近隣の4つのコミュニティをその影響下に収めていました。コミュニティの住人らは起きた事態を把握できずに混乱しながらも、やがて遠方で燃えるSCP-XXX-JP-1の薄明かりに誘われる形で██村方面へ移動し始めました。このうちのいくらかは新たに投入された財団の増援部隊によって保護されましたが、ほとんどは道半ばの山中で死亡しているところを後に発見されました。

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山林への放火を行う██村の住人。

対策チームが現場に到着した時点で██村の住人は例外なくSCP-XXX-JPによる影響の最終段階にあり、村中の可燃物は放火されるか、もしくは解体されSCP-XXX-JP-1の火勢を強めるための燃料としてくべられていました。村の中心部では力の劣る子どもや老人を炎の中へと投げ込む者、恐怖心から炎へ身を投じる者などで溢れており、とりわけ行動的な一部の者らは村を離れ山林への放火活動に勤しんでいました。彼らは対策チームによる制止に応じることなく、強制的にSCP-XXX-JP-1から引き離そうとする試みは強烈な抵抗を招き失敗しました。
その後O5-█の許可が下りたことで、チームは██村の住人らの無力化に踏み切ります。村民らは財団エージェントたちから銃撃を受けてなお逃亡や隠れようとする様子を見せませんでした。彼らは最期までSCP-XXX-JP-1の前に留まり続け、結果として掃討は極めて容易かつ短時間で完了しました。

その後、財団の尽力と未明からの降雨によってSCP-XXX-JP-1の火災は消し止められ、幸いにも被害の拡大は最小限で食い止められました。仮に財団の対処があと数時間遅れていたならば、SCP-XXX-JPの影響は[編集済]にまで及んでいたと考えられています。
これら一連の出来事によって██名の民間人と██名の職員が精神に永続的な障害を負い、最終的な犠牲者数は民間人・職員合せ███名に上りました。

インシデントXXX-JP-██レポート
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あれやこれや

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