万能シンセサイザー
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アイテム番号: SCP-909-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:
SCP-909-JPは、電子機器保全プロトコル-JA22によって収容されています。
財団が用意した特製のジュラルミンケースに収納した上、サイト-8195にある電子機器収容ルームの専用ロッカーに、「Top note(上面注意)」と書かれた面を上にして安置します。

ジュラルミンケースの鍵は、セキュリティクリアランスレベル2以上の職員2名の同時操作がなければ解錠、施錠はできません。

SCP-909-JPのヘッドフォンジャックを保護する電子ロック、特殊鍵909-JPの解除は、サイト-8195の保安主任及び研究主任の2名が管理しています。

SCP-909-JPは、3ヶ月に一度ジュラルミンケースから完全に取り出し、電源コードをコンセントにつないで、30分以上電源をオンにする必要があります。
この作業は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員にのみ許可されています。

この際、特殊鍵909-JPの解除は必要ではありません。
また、30分以上通電されていれば問題が無いため、電源スイッチ以外の操作も必要ありません。

SCP-909-JPの使用及び実験を行う場合、完全防音の部屋と、キュリティクリアランスレベル3以上の以下の資格を有する職員が必要です。

・財団規定の鍵盤楽器演奏技能
・財団規定緊急医療処置レベル3以上

説明:
SCP-909-JPは、白鍵20と黒鍵28からなる48の鍵盤と、16個のスライダー、23個のノブと複数のスイッチで構成されたシンセサイザーで、199█年に日本の楽器メーカー█████社から発売された内の1台です。
改造、分解、修理が行われた形跡はありません。

SCP-909-JPの特性は、その音色を聞いた人間(以下、SCP-909-JP-1)の四肢や眼球など、他者が目視確認できる部位のサイズや形状、体毛の長さや発毛範囲及び毛色を、SCP-909-JPに装備されたスライダーやノブで操作できることにあります。

SCP-909-JP-1たる条件は、SCP-909-JPのヘッドフォンジャックに接続されたヘッドフォン若しくはイヤフォンを装着する事と、ろう者ではないことです。

分岐アダプターで接続するヘッドフォンを増やした場合、効果は現れません。
同様に、どの音色出力口であっても、スピーカーから発音された音色には効果はありませんが、後述の現象の対象にはなります。

手順としては、SCP-909-JP-1がヘッドフォンを装着し、演奏者(以下、SCP-909-JP-2)によって(たとえ1音でも)発音操作を行うことで、その効果発現条件が揃います。

その後、スライダーやノブを操作することで、上腕部の伸縮や太さ、眼球直径、頭髪の発毛面積や毛色、毛髪の長さと言った、SCP-909-JP-1の各部位の変更が可能となります。

スライダーやノブの操作量と、SCP-909-JP-1の各部位の変化量およびSCP-909-JP-1が感じる痛みは、演奏レベルによって決まります。
演奏レベルが低ければ、少しの操作量で大きく変化し、SCP-909-JP-1が受ける痛みは大きくなります。

この変化は、人体の耐久度を大きく上回ることがあるため、四肢の断裂や各部位の破損が起こる可能性があります。
演奏レベルの判断はSCP-909-JPが行いますが、一般的な演奏判断レベルと同様のようです。
演奏レベルにかかわらず、スライダーやノブの操作は慎重に行ってください。

スライダーやノブと変化対象部位は、電源投入ごとにランダムで決定します。
したがって、前回の使用記録はあてになりません。
電源投入ごとに、少量の操作で確認して下さい。

SCP-909-JP-1とSCP-909-JP-2を兼任した(ヘッドフォン装着者が、電源投入を含めた一切の操作を行った)場合、兼任者の頭部は瞬時に破裂します。

また、以下の場合でも、演奏時にSCP-909-JPの音色が聞こえた人間すべての頭部が瞬時に破裂します。

・電源を切るまでの間に、SCP-909-JP-2以外の者がSCP-909-JPに触れた場合
・内部メモリー、外部機器を問わず、SCP-909-JPの自動演奏が行われた場合
・鍵盤を叩きつける等、SCP-909-JPへの操作が乱暴な場合

SCP-909-JPは、収容プロトコルに記述したとおり、3ヶ月毎にケースから取り出し、30分以上の電源投入が必要です。

この作業を怠った場合、これまでにSCP-909-JPが起こしたすべての変化が、過去SCP-909-JPの音色(録音されたものを含む)を聞いたすべての人間に適用されます。
頭部断裂の実験記録があるため、死亡は免れません。

SCP-909-JPは、収容直前の20██年度アメリカスーパーボールのハーフタイムショーで使用されました。
SCP-909-JPがEuclidクラスである理由は、上記の為です。