Job2のお花畑

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███高等学校の生徒によって撮影されたSCP-XXX-JP-2の一部。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の第拾八オブジェクト保管庫に収容されています。SCP-XXX-JPへのアクセス・実験はレベル4以上の権限を持つ職員の承認が必要ですが、SCP-XXX-JP-4は閲覧が許可されています。閲覧希望者はサイト-8181の第三資料室へ申請してください。SCP-XXX-JPを用いて実験する際には、転送が予定されている人員以外はSCP-XXX-JPに素手で触れないように細心の注意を払ってください。

説明: SCP-XXX-JPは未知の合金を含んだ15cm×10cmの紙片です。表面には「皇都先端技術大学 一般入学試験」と記載されています。██高校での失踪者の人数から、元々は220枚存在していたと推測されますが、現在収容されているのは218枚のみです。SCP-XXX-JPを分析したところ、微量の放射線が確認されました。

SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JPに触れた人間の名前を自身に表記するという特異性を持っています。この特異性はまだ名前が表記されていないSCP-XXX-JPのみに見られるものです。名前が表記されたSCP-XXX-JPは毎年2月25日になった時点でSCP-XXX-JPに名前が記載されている人間を未知の手段によってSCP-XXX-JP-2へ転送します。この転送を観測する試みは計測器機の偶発的な故障や予期せぬ事故により、全て失敗に終わっています。尚、転送時には転送者が身につけている衣服などがすべて共に転送されます。この性質を利用して携行可能な範囲の火器の持ち込みも可能です。

SCP-XXX-JP-2は日本国立██大学のような外見を持つ建造物です。SCP-XXX-JP-2の敷地は未知のセラミックとガラスによって構成されている巨大なビル群に囲まれているため敷地外に出ることはできません。また、このビル群には扉は存在せず、携行可能な火器では破壊不可能だったため、ビルの内部への侵入は成功していません。

SCP-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP-2に出現する人型実体です。SCP-XXX-JP-3は転送者のことを受験者と呼び、SCP-XXX-JP-2の敷地内にある大部屋へと案内します。大部屋の中にはおよそ218席の椅子と机が用意されており、自分の名前が彫られた席に着くよう指示されます。転送者全員が席に着くとSCP-XXX-JP-4と解答用紙、筆記用具を配布され、120分の試験時間内にSCP-XXX-JP-4に回答するように指示されます。尚、SCP-XXX-JP-3の指示を無視しようとするとSCP-XXX-JP-3に他の転送者に迷惑をかけないように注意されはしますが、強制はされず、SCP-XXX-JP-2内を自由に行動することが可能です。

SCP-XXX-JP-3は約15ページほどからなる一般的なコピー用紙によって刷られた問題用紙です。問題文は日本語で書かれてはいますが、意味不明なものや財団関係者でなければ知り得ないようなものが大半を占めています。以下は問題文の抜粋です。

  • 煌空間においての璽器定数について考えうるものを全て書き出せ。ただしJcd係数は3.042とする。
  • 甲種統合炉の量子統合式を答えよ。
  • コーレント保護地区で定期的に熾嵐が発生するのはなぜか。
  • 相対性心理学の観点から考察した認識災害の発生について記述せよ。
  • SCP-██の収容プロトコルに関する問題。
  • サイト-████の建造時期と2015/██/██時点の収容オブジェクトの種類を問う問題。
  • これからの世界において、自分がするべきだと思っていることを自由に書きなさい。

制限時間が終了すると、SCP-XXX-JP-3が全対象者の解答用紙とSCP-XXX-JPを回収した後に問題用紙と共に対象者全員を元の場所へと転送します。

SCP-XXX-JPは20??/2/25に██県██市立██高等学校三年生の生徒220名が突如失踪した事件において回収されました。

補遺1: 20██/██/██に発見されていない生徒である、████の家族計5人が自宅にて未知の手段によって殺害されているのが発見されました。家族の遺体は██████℃を超える異常な高温によって焼き切られ、計208の部位に分けられていました。

補遺2: ████の家族が殺害された三日後に██████の家族が旅行先で宿泊しているホテルで大量の骨粉と直径約10cmの筋肉で構成された球体が大量に発見されました。これらのDNAからは██████の家族のものが検出されました。ホテルの従業員にはBクラス記憶処理が施されました。現在、SCP-XXX-JPによって失踪した生徒の捜索を続けています。


アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: ██県内で発生する傷害事件は常に監視され、SCP-XXX-J