Kamikakusi No Ikisaki
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アイテム番号: SCP-555-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: ██道沿い██地点~██地点の道路周辺100メートルを完全に封鎖、エージェントを配置し許可を受けた人間以外誰も進入しないようにしてください。
██道は西側進入路は廃村化と道路の老朽化により封鎖、東側進入路は██町でコンクリート壁とシャッターによる通行禁止処置をとっています。意図して侵入した者は巡回員が確保しBクラス記憶処理を施し退去させてください。

説明: 東北地方岩手県山中の██道沿い█村周辺道路で起こる現象です。SCP-555-JPとする地点に、突如として人間が出現します。
出現した人間は各地で行方不明者として失踪した人間であり、30年以上前に行方不明になった人間が出現したケースもあります。SCP-555-JPが人間を取り寄せたために行方不明になったのか、別の原因で行方不明になった者がSCP-555-JPから出現しているのかわかっていません。
現在SCP-555-JPによって出現した人間は何故ここに現れたのか覚えておらず
その共通点も見つかっていません。SCP-555-JPから現れた人間の家族知人にもそれを覚えているものは殆どおらず、また覚えていたとしても印象に残っていない等の証言しか得られませんでした。
SCP-555-JPから現れた人間は回収し、SCP-555-JPに関する聞き取り調査を行った後Bクラス記憶処置を施し、財団の用意した住居に一時収容してください。本人の希望があれば家族や関係者に連絡を取り帰宅させて構いません。

補遺:
インタビューログ:

対象: 失踪者██氏

インタビュアー: エージェント██

付記:失踪者██氏は199█/10/12付で捜索願いが出されて以来行方不明となっていた人物です。201█/9/1早朝にSCP-555-JP付近を徘徊していた所を、巡回していたエージェントに回収されました。以下は回収時に録音されていたドライブレコーダーの音声記録です。

エージェント██: おはよう。此処に来た理由を記憶しているか?

失踪者██氏:わからない…気付いたら此処に…

エージェント██: 名前と年齢、住所を言えるか?

失踪者██氏: 俺は██ ████…27歳、奈良県██市██町██-██…

エージェント██: 家族に連絡は?

失踪者██氏: いや…誰も俺の事は…どうせ戻れやしない…

エージェント██: 希望するなら我々がしばらく住居と生活を用意することができる。希望するか?

失踪者██氏:それは…ありがたい

エージェント██: うむ、問題ないようだ。ありがとう。すまんな。

<録音終了>