春日井磯也の管理保管庫

龍眼組

████/██/██、SCP-[N/A]-JPの回収作業、並びにその後に展開されるプロトコル"[N/A]"が制定された事案において、初めて存在が確認された、主に日本を主軸に活動を続ける暴力団組織です。日本の公安データベース上にも指定暴力団として登録がされていることも潜入中のエージェントにより報告されています。また龍眼組は、幾つかのオブジェクト回収時に同時に回収された文書等で、██県███市内に存在する屋敷を本部とし、龍眼象嵌氏を組長として活動を展開している組織であるということが判明しています。しかし、その組織規模は財団も完全に把握できているわけではなく、国内外に多数の支部や関連企業を所有し、オブジェクトの流通経路も関連企業を介しているなどといったために多岐に渡るものと推測されています。

龍眼組は主として異常オブジェクトを他の組織から強奪し、営利目的で転売するなどといった活動を行っており、またその多くの場合は多数の一般人や人類に対しての甚大な被害をもたらすものであることも調査報告などにより判明しています。また、異常オブジェクトを龍眼組が独自に開発したものも回収されています。

龍眼組は財団だけではなく多数の要注意団体等に対しても非常に敵対的であり、過去にはAre We Cool Yet?、マナによる慈善財団、現在は消滅済みの株式会社プロメテウス研究所、日本生類創研、東弊重工、犀賀派、かつての蒐集院・負号部隊が所有していたオブジェクト、そして財団が収容している幾つかのオブジェクトも強奪・転売しています。そのうちの幾つかは再回収されていますが、その他の要注意団体から強奪したものと思われる異常オブジェクトの数点は現在も未回収です。これらのセキュリティをどのような方法で突破しているかは不明ですが、龍眼組の行動性から得られている情報として、財団の行動を綿密に予測し、その予測に基づいた財団の防衛・攻撃の回避と施設への侵入を行っているのではないかとされています。そのため、現在財団の機密情報が龍眼組へ漏洩している可能性も視野に入れて厳重な警戒態勢が敷かれています。

龍眼組のタグが付いた全文書は、こちらを参照してください。


未定な設定(SCP記事としてではなく外部設定として)

アイテム番号: SCP-5600-JP

オブジェクトクラス Keter

特別収容プロトコル: SCP-5600-JPの収容はサイト-81██の建設によって行われます。SCP-5600-JP-1には最大3ヶ月間の拘束とインタビューが行われます。SCP-5600-JPによる財団の存在の露呈を防ぐため、カバーストーリー「幻覚」「心身疲労」が適宜流布され、関係者、及びSCP-5600-JP-1にはクラスA記憶処理が施行され解放されます。

20██/██/██追記 SCP-5600-JPはこれ以上の収容の価値が見られないため、O5-3、O5-8、O5-9、O5-11の命令により無力化が予定されています。

説明: SCP-5600-JPは、██県██市内に存在する1m×1m×1mの金属製の立方体を中心に、半径3km圏内で発生する異常現象です。SCP-5600-JPの構成物質は一般的な鉄とニッケル、炭素で構成されている以外には目立った異常は見られませんが、経年劣化等がこれまでに見られないなどといった特徴を有しています。

SCP-5600-JPはその異常性として、SCP-5600-JPを中心とした半径3km圏内に存在する人物(SCP-5600-JP-1)を異常空間上(SCP-5600-JP-2)へと転送します。転送時、SCP-5600-JP-1はサイレンのような音声を認識することがインタビューで報告されています。この際にSCP-5600-JP-1はGPSによる計測結果でSCP-5600-JPへと移動していることが判明しています。

SCP-5600-JP-2は、主にSCP-5600-JP-1のこれまでの生活環境を模した空間です。SCP-5600-JP-1はSCP-5600-JP-2空間内で様々な人物や異常現象を観測しますが、これによってSCP-5600-JP-1が死亡することはありません。SCP-5600-JP-2に出現するそれらの異常現象は、SCP-5600-JP-1が実際に発生した、あるいは発生する未来の現象であると説明していますが、20██年現在までに当該現象が発生したという記録は見られていません。

20██/██/██補遺: SCP-5600-JPは、その収容状態の維持の困難さ、SCP-███、SCP-████、SCP-███-JP、SCP-████-JP、SCP-████-RU、SCP-███-KO、SCP-CN-███などとの類似性が指摘され、特にSCP-████とほぼ同一存在であるという結果が科学部門の研究結果として提出されました。その結果、SCP-5600-JPは収容の無意味さを理由としてO5評議会によってオブジェクトの破壊措置が命令され、20██/██/█に破壊される見通しとして計画されています。

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BedTime.png

収容直後のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の専用収容チェンバーに収容されています。SCP-XXX-JPに対しての直接的な作業等はDクラス職員を用いてください。万が一SCP-XXX-JPに明確な変化等が見受けられた場合はSCP-XXX-JPの収容担当者及びサイト管理者へ速やかに報告してください。

説明: SCP-XXX-JPは、一般的に市販されているものに形状が類似した木製のシングルダブルベッドです。SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JPを使用して睡眠した人物(この人物を対象と指定)に対して発揮されます。SCP-XXX-JPは5mの範囲内に存在している対象に対して「SCP-XXX-JPを用いて睡眠を取りたくなる」という強制力が働きます。この効果により対象が睡眠を始めた場合、その睡眠中に一定の特徴を持った"夢"を認識します。この夢はレム睡眠時に対象の現在の生活・精神・経済状態などに反比例した内容が見られるものとされ、対象のそれらの状態が悪傾向であれば、その分に反比例した対象にとって「幸福的」である夢を認識させます。しかし、対象の状態が良傾向である場合はこの性質は適用されず、後述の対象に起こる状態も含めて目立った異常性は発生しません。SCP-XXX-JPを使用して認識された夢は、非常に強く印象に残るものであるものと対象は認識し、それこそが現実のものであるのだという感覚を引き起こすものとされます。そのため、覚醒した対象は多くの場合、それまで見ていたものが夢であるという事実に強い衝撃をうけたと主張します。

SCP-XXX-JPを用いて睡眠をした対象は、どのような手段を用いても覚醒させる事が難しくなります。この状態となっても、生命活動の兆候は通常の睡眠状態と同様に行われています。この段階で対象に対して脳波測定器を装着し脳波の計測を行いましたが、対象はノンレム睡眠に移行することはなく、レム睡眠状態が継続して続いていることが確認されています。この事から対象は、SCP-XXX-JPの影響により継続的に夢を見続けているものと推定されます。なお、対象をSCP-XXX-JPから強制的に分離させることは困難を極めることですが、分離が成功した場合、殆どの対象は極度の疲労状態となります。

BedTime-02.jpg

実験が行われた後に撮影されたSCP-XXX-JP。収容設備にも大きな影響を及ぼしている。

補遺-01: SCP-XXX-JPの持つ異常性の一環として、対象がSCP-XXX-JPで5時間以上の睡眠をした場合、SCP-XXX-JPの外見的形状及び、SCP-XXX-JPが配置されている収容チェンバー内が大きく変化することが判明しました。またSCP-XXX-JPの外見が変化すると同時に、SCP-XXX-JPが外部に対して睡眠欲求を誘発させる強制力が働くようになるものと思われます。

補遺-02: SCP-XXX-JPは、██県██市内に所在する雑居ビル内で発見されました。当時周辺地域で「ビル内に入ると戻ってこれなくなる」という噂が流行し、これが財団の興味を引き派遣した財団フィールドエージェントの調査によって、SCP-XXX-JPが回収されました。ビル内は財団が立ち入る3日前までに放棄されているものと思われ、SCP-XXX-JPと同時に関連する以下の文書が発見されました。

日本生類創研 無機生物開発部 製品開発記録報告書  20██/██/█

クライアント: ██ ███

依頼内容: 夢を作品に落とし込めるようなヤバいやつ。

クライアントからの要求は非常に曖昧な内容であるが、技術的には実現可能。製品番号2948-Bとして20██/██/█に開発を開始。

製品番号2948-B開発ログ

20██/██/█
一般的な寝具を用いて試作品制作。モルモットによる実験の結果、作品に落とし込めるようなレベルの結果には至らず。

20██/██/█
夢を効率よく取り入れるため、製品番号2245-Eで使用した改良済みバクを製品番号2948-Bに第3レベルの方法で合成。実験結果は最初のものよりも良好。

20██/██/██
製品番号2948-Bが一部の夢の取り込みの効率が低下。バクを合成したことによって取り込む夢の好き嫌いが発生したものと予想。

20██/██/██
製品番号2948-Bの形状と室内の外観が実験時に変化するようになる。これなら"ヤバさ"を表現できるかもしれない。

20██/██/██
開発中の製品番号2948-Bが強力な催眠効果を獲得したものと思われる。開発部の人員が2948-Bを使用して睡眠するようになり、疲労により開発が一時頓挫することが多くなった。また室内が限界まで変化し非常に使用しづらくなったため、安全確保も兼ねて一度製品番号2948-Bを解体する。解体後は今まで発生していた全ての効果がリセットされたものと思われ、変化した室内や製品番号2948-Bが全て元の状態へと戻った。

20██/██/██
製品番号2948-Bをもう一度組み立て直し、再度実験を行う。以前と同様問題なく夢を吸収し、その夢の内容に合わせて周囲が変化するようになる。一部の夢以外は吸収をしようとはしないが、現状でもクライアントからの要望を十分に満たしているものと判定し、20██/██/██に譲渡予定。

██ ███という人物は、現在財団が収容を行っているSCP-███、SCP-████、SCP-███-JPに関係しており、要注意団体「Are We Cool Yet?」との関係性が疑われている人物です。これらのことから想定される事柄として、日本生類創研はAre We Cool Yet?からの依頼によりSCP-XXX-JPの制作を行ったものではないか思われています。

補遺-03: 20██年██月██日、収容中のSCP-XXX-JPに対して収容担当者の███博士が睡眠するという収容違反が発生しました。収容違反発生から4時間後、SCP-XXX-JPは███博士を弾き出すように解放し、その後これまでの実験により発生したSCP-XXX-JPの変化が全て液体状に変化しました。この収容違反の発生後、SCP-XXX-JPの実験などにおいても異常性が発生する兆候を見せることはなく、異常性が消滅したものであるとして現在のオブジェクトクラスに再指定されました。


使用している画像:

pixabayの無料画像 - ベッド
pixabayの無料画像 - ベッド

(共にパブリックドメイン)

SCP財団 低重要度物品保管庫


特にこれといってはっきり遠く場所が決まっていない雑多なものを置いています。