◯執筆リスト
SCP-324-JP : 私はあなただけを見つめる
2番目に投稿したSCPです。え?最初のSCP?知らない子ですね。性質は切り倒さないと増えるし増える範囲もひろがっちゃう。けど切り倒すと断末魔が聞こえるわ、周りのSCP-324-JPがこっち見てくるわでSAN値がピンチ!てな感じです。
このSCPには日本生類創研の研究員の死体が出てくるけどド外道な感じのイメージではなく、ちょっと切なさを感じるキャラクターにしてみました。ぼくは”頭のネジが外れた少女フェチの変態研究者”だけが日本生類創研だとは思っていなかったので、そんな中で葛藤していた研究員もいたのではないか?と考えながらSCP-324-JPをかきました。まあ、やってることはやっぱりド外道なんですけどねwww。
私はあなただけを見つめる
火炎放射による除去の後、サイト-8181の方角を向いているSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが群生するエリアXXX-JPから半径およそ1kmをフェンスで囲い、カバーストーリー「大規模な土砂崩れ」を流布し周辺住民を近づけないようにして下さい。フェンス内では警備員5名による巡回を行い、侵入者を発見した場合は拘束し、記憶処理を行ってフェンス外に解放してください。エリアXXX-JPではDクラス職員10名によってSCP-XXX-JPを一日500本以上を除去し、エリアXXX-JPの拡大を防いでください。
説明: SCP-XXX-JPは一般的なヒマワリ(Helianthus annuus)とよく似たキク科キク亜科ヒマワリ属の植物です。SCP-XXX-JP本体には遺伝子的に異常は見られません。SCP-XXX-JPは████県████市の████山中の開けた広さ4ヘクタールの丘に群生しており(群生しているこの領域をエリアXXX-JPと指定します。)現在確認されているだけで██████本が確認されています。
SCP-XXX-JPは季節に関係なく1年中花を咲かせており気温や天候に関係なく常に極めて良好な生育状態です。種子は作られず、SCP-XXX-JPはなにもない地面から突然発芽し約10秒で開花するまで成長します。出現時、花弁は太陽の方を向き、何もしなければその向きは変化しません。SCP-XXX-JPは1日で約500本出現し、徐々にエリアXXX-JPを広げていきます。エリア内に1ヘクタールあたり16万本以下の密度の箇所がある場合はエリアXXX-JPの拡大はされず、エリア内の密度が小さい場所で出現します。一度拡大したエリアではSCP-XXX-JPの出現を防ぐことはできません。SCP-XXX-JPを完全にビニールのドームなどで覆い隠したり地面に鉄板を敷いたりしたとしてもSCP-XXX-JPの出現、エリアXXX-JPの拡大を止める事ができず、エリアXXX-JPの拡大を止める唯一の方法は1日に500本のSCP-XXX-JPを駆除するのみです。
SCP−XXX-JPは花の付け根にあたる花柄から切り落とす、または燃やすなどして全体の80%を損傷させることで駆除することができ、駆除されたSCP-XXX-JPは切り落とした花、地面に残った部分も共に即座に褐色に変色、枯死しその異常性を失います。SCP-XXX-JPを切断によって駆除された場合、駆除した人物は様々な年齢、性別の人間の悲鳴の幻聴が駆除したSCP-XXX-JPから聞こえたと主張します。また、駆除したと同時に駆除者の周囲半径10m内のSCP-XXX-JPが花弁を駆除者に正対するように動きます。SCP-XXX-JPを1体駆除するごとにこの範囲は10mずつ広がります。この正対運動はSCP-XXX-JPが駆除者の範囲内にいる間常に続き、範囲外になったSCP-XXX-JPは正対運動をやめ静止します。この正対運動の範囲の解除は24時間の時間経過のみです。
SCP-XXX-JPを火炎放射器などにより燃やして駆除した場合、SCP-XXX-JPの発する悲鳴は幻聴ではなく実際に音声として録音機器などで観測することができその悲鳴の大きさは最大110dBです。悲鳴は切断による駆除と同様に多種多様な性別、年齢の人間の声でその悲鳴はSCP-XXX-JPが炎上している間続きます。SCP-XXX-JPの炎上後即座に周囲のSCP-XXX-JPの茎が伸びて炎上したSCP-XXX-JPの周りを取り囲み、半球のドームを形成してドーム内を無酸素状態にし消火を行います。このドーム形成は炎上後10秒の間に完了し、消火が終了するとSCP-XXX-JPは元の大きさに戻ります。また、消火終了後エリアXXX-JP内の全てのSCP-XXX-JPが着火した人物に対し正対します。この正対運動は72時間に渡り継続され、どれだけSCP-XXX-JPから離れたとしても正しく正対し続けます。現在この正対は着火した人物がエリアXXX-JPから███km離れても続くことが確認されています。
SCP-XXX-JPを駆除した人物に対して与える精神的な悪影響が、SCP-XXX-JPの異常性によるものであるかは現在調査が進められています。精神鑑定の結果、駆除を行なった人物の精神状態は殺人を行なった時のものとよく似ていることが判明しました。また、また元殺人犯であったDクラス職員などには精神的な負荷が少ないことも調査により判明しています。
SCP-XXX-JPは水分を与えなくても健康状態に影響は現れませんが、SCP-XXX-JPに水を与えると葉を上下に振ったり花を左右に揺らしながら、水を与えた人物に様々な年齢や性別の穏やかな笑い声の幻聴を聞かせます。この幻聴は多くの場合聞かせた人物をリラックスさせる効果があることが判明しています。この反応はSCP-XXX-JPを除去し正対されている人物には示されません。
補遺1: 観察ログXXX-JP-A01
日付 |
内容 |
20██/07/13 |
SCP-XXX-JPをDクラス職員によって刈り取らせた。刈り取るたびDクラス職員の方を向くSCP-XXX-JPの数が増えていく、複数のDクラス職員と範囲がかぶる場合はより近いDクラス職員の方を向くようだ。Dクラス職員によると切るたびに人間の悲鳴が聞こえるらしい。人が死ぬときの断末魔にそっくりだとも話していた。 |
20██/07/15 |
エリアXXX-JPの拡大を防止するために、前日エリアXXX-JPを幅5m、厚さ1cmの鉄板で囲ったが、SCP-XXX-JPが鉄板の敷かれている部分を飛び越え発生した。地面への鉄板の配置はエリアXXX-JPの拡大を促進するだけに過ぎない。本日すべての鉄板は取り除かれた。 |
20██/07/27 |
SCP-XXX-JPの駆除に火炎放射器を試験的に採用した。結果、炎上中何百もの幻聴ではない悲鳴が山中に響いた。録音記録にも音声が残っている。燃えていないSCP-XXX-JPたちの茎が突然伸びてドームを作り15秒後に消火された。仲間の緊急時にはかなり俊敏な動きをする割には、何の抵抗もなく刈られるのが不思議でならない。消火後は火炎放射器を使用したエージェント██の方をすべてのSCP-XXX-JPが見ていた。この事件により近隣住民から「たくさんの悲鳴がした」という通報があったが、幸いここが山間部であったため数人の記憶処理を行うだけで済んだ。今回のことを踏まえ以後火炎放射器の使用は禁止する。 |
20██/07/30 |
火炎放射器の事件をよほど根に持っているのかSCP-XXX-JPたちはずっとエージェント██の方を見ている。エージェント██は「常にたくさんの視線を浴びてるみたいだ」と言ってノイローゼ状態だ。この状況が長く続かないことを祈る。 |
20██/08/01 |
SCP-XXX-JPが今日の昼になってやっとエージェント██の方を見るのをやめた。エージェント██は現在カウンセリングのためサイト-8181に戻っている。ここからサイト-8181までは██km離れているのにSCP-XXX-JPは正確にサイト-8181の方角を見続けていた |
20██/08/07 |
SCP-XXX-JPの駆除に大型の乗用芝刈機を採用し、担当研究員の操作で500本の除去を行った。悲鳴の幻聴は常に担当研究員に聞こえていたらしいが、火炎放射器の時のように実際には聞こえなかった上に、駆除がずっと早く効率的にできるようになった。以後この方法の採用を検討する。 |
20██/08/09 |
先日SCP-XXX-JPの刈り取りを行った██研究員が自殺した。SCP-XXX-JPの影響であるかは不明であるが貴重な研究員を失ってしまったことは確かだ。大型の乗用芝刈機の使用は一時的に保留し、これまで通りDクラス職員による手作業の刈り取り作業を継続する。 |
20██/08/10 |
エリアXXX-JPの一部の区画をビニールシートで覆い内部で200匹のアワダチソウグンバイを放した。SCP-XXX-JPの害虫に対する反応を確認する。 |
20██/08/17 |
アワダチソウグンバイを放して1週間目だがSCP-XXX-JPに変化は見られなかった。それどころかアワダチソウグンバイの影すら見えない。害虫によるSCP-XXX-JPの駆除は失敗だろう。 |
20██/08/18 |
今日はSCP-XXX-JPの新たな性質が観測された。DクラスがSCP-XXX-JPに対して支給していたペットボトルの水を与えた際に、子供の笑うような声をだし、喜ぶように左右に揺れたそうだ。子供の笑うような声は水を与えたDクラスにしか聞こえなかったらしい。刈り取り終了後、同じDクラスがまた水を与えたが反応はなかったようだ。 |
20██/08/31 |
今日はSCP-XXX-JPの様子がおかしい。今朝の8:43になった瞬間すべてのSCP-XXX-JPが下を向いたまま動かない。Dクラス職員がSCP-XXX-JPを刈り取っても見向きすらしない。念のため、近隣の財団施設に機動部隊の派遣を要請し、SCP-XXX-JP収容エリア及び最寄りの財団施設は現在厳戒態勢となっている。いったい何が起こっているのだ? |
20██/09/01 |
いまだ、SCP-XXX-JPたちは下に俯いたままだ。そしてそれ以外のことはまだ何も起きていない。眠れない日が続きそうだ。 |
20██/09/02 |
男の白骨化した死体が発見された。これまでエリアXXX-JP内はかなり詳細に調査していたはずだが今日なって発見された。半分以上土に還りかけていて季節を考えてもすでに結構な時間が経っている。ボロボロの白衣を着ていたが研究者だろうか?すぐにサイト-8181の連中が回収してしまったからよくわからない。男の死体が運びだされるときSCP-XXX-JPが男の方を見ていたような気がした。今もSCP-XXX-JP下に俯いている。 |
20██/09/03 |
SCP-XXX-JPたちの反応が通常に戻った。いや元々おかしかったが。今のところあの白衣の男が原因ではないかと考えられるが遺体の詳細に関する上からの報告はない。何にせよしばらくは厳戒体制がしかれたままだろう。 |
20██/09/10 |
SCP-XXX-JPの変化はなし。本日を持って厳戒態勢は解除された。 |
補遺2: SCP-XXX-JPの発見後の20██/09/02、エリアXXX-JPの中心部で男性の白骨化した遺体が発見されました。遺体はボロボロになった白衣を着ており、白衣の胸には日本生類創研のロゴの刺繍がありました。白衣には銃弾による複数の穴と血痕があり、その下の肋骨が銃弾によって砕かれていました。また遺体は何度か移動させられた跡があり、幾らかの骨などが欠損しています。白衣のポケットには財布が入っており、財布の中は幾らかの現金と写真が入っていました。写真にはSCP-XXX-JPとSCP-XXX-JPにじょうろで水をやる白衣を着た笑顔の男性が写されており、裏面にはラベルライターで書かれた日付と検体番号と手書きの文字が書かれていました。内容は以下のとおりです。
20██/04/12 試験体 A-010-D21
たのむ この子たちを殺さないでくれ
█████
発見された当日の19時21分に撮影されたSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは不透明のケースに入れられた状態でサイト-81██の収容機密金庫内に保管されます。SCP-XXX-JPオブジェクトを許可無く金庫から持ち出した人物は厳しく処罰されます。Dクラス職員を用いての実験の際は必ずチェンバー内にDクラス職員を固定した状態で行わなくてはなりません。201█/██/██現在、O5-██によってSCP-XXX-JPのつまみを操作する実験は禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは、直径300mmの八角形で下部に時間調節用つまみの付いたアンティーク調の壁掛け時計です。現在SCP-XXX-JPは未知の方法で動力を得ており、199█年に財団に収容されてから1度も停止せず動作し、誤差は発生していません。SCP-XXX-JPは未知の金属、[削除済み]のパーツで構成されておりいかなる分解行為も失敗に終わっています。また、SCP-XXX-JPの内部構造はごく一般的な電池式クオーツ時計の構造ととても類似しています。SCP-XXX-JPの裏面には製品型番、製造元などは表記されていませんが、最近貼られたと思われる[3500円]と書かれた値段シールが貼られています。発見当初SCP-XXX-JPは日本標準時から10分ほど遅れた時間を示していました。
SCP-XXX-JPの異常性は被験者がSCP-XXX-JPの文字盤を肉眼で観測している時に発生します。SCP-XXX-JPの文字盤を肉眼で観測している状態の被験者をXXX-JP-A状態の被験者と指定します。人間以外のいかなる生物、無生物はXXX-JP-A状態になることはありません。XXX-JP-A状態意外の生物及び、直接、間接的であれXXX-JP-A状態の被験者を観測、記録しているものはXXX-JP-B状態の観測者と指定します。
SCP-XXX-JPはXXX-JP-A状態の被験者(以下の文では単に被験者と呼ぶ)やXXX-JP-B状態の観測者(以下の文では単に観測者と呼ぶ)に対し、以下の現象が起きた様に記憶や現実を改変するオブジェクトです。被験者にはSCP-XXX-JPが完全に動作を停止しているようにみえます。また同時にあらゆるものが静止し現実の時間も静止しているように見えます。被験者は現実の時間が静止した中で自由に行動することが可能です。また静止している物体に対して触れるなどして干渉し、移動させることができます。被験者がSCP-XXX-JPから目をそらすと時間停止状態が解除されます。また複数人同時にXXX-JP-A状態になったり、観測者の視線上にSCP-XXX-JPの文字盤を向けることでXXX-JP-A状態に参加することが可能です。現在最大5人が同時にXXX-JP-A状態になることが確認されています。観測者からはXXX-JP-A状態の被験者が行った行動は瞬時に行われ、干渉した物体は瞬時に移動させられたと認識されます。ビデオカメラなどの映像機器でも動作の過程が一切観測されず結果だけが記録されます。
SCP-XXX-JPの下部に付いている時間調節用つまみは被験者以外は操作することができません。SCP-XXX-JPの時間調節つまみを被験者が時間の進行方向に1分回すと被験者は即座に90歳ほどの老人のような見た目に変貌します。またその時被験者は意識を失いXXX-JP-A状態から解除されます。その様子は観測者からは突如被験者が老人に変貌し気絶したように見えます。またSCP-XXX-JPの長針も即座に1分進んだように見えます。これまでの実験で一度に10分以上回せることが判明しています。しかし、被験者の老化具合は1分の時とほとんど変化はありません。気絶状態になった被験者はたいていの場合数分で目を覚まします。そして自身の体と顔を見て錯乱状態になり、老人となったすべての被験者がSCP-XXX-JPのつまみを時間の進行方向の逆方向に回すことを要求します。XXX-JP-A状態の被験者がSCP-XXX-JPのつまみを時間の進行方向とは逆向きに1分回すと、被験者は即座に消失します。観測者の消失した被験者についての記憶は改変され、もともと存在しなかったと認識します。また、被験者の先祖に当たる人物やその先祖の子孫の家系すべての人物が同様に消失します。実験の結果1分辺りおおよそ4世代ほど前からの家系が消失したことが判明しています。しかしSCP-XXX-JPの針は1分戻っておりこの事実及び記憶は改変されません。また、消失人物の観測された記録は改変され失われますが、観測を伴わない名簿などには影響しません。現在SCP-XXX-JPのつまみを時間の進行方向の逆方向に回す実験を含めたSCP-XXX-JPのつまみを操作する実験はCK-クラス:再構築シナリオにつながる危険性があるためO5-██により禁止されており、1分以上のつまみの逆方向への操作は以降確認されていません。また、この現実改変が解明された背景については補遺1を参照してください。
実験記録XXX-JP:
実験記録XXX-JP-1 - 201█/██/██
対象: ███研究助手
実施方法: SCP-XXX-JP に曝露しXXX-JP-A状態下でゴム製ボール(安全性のため)をチェンバー内の箱Aから箱Bへ移動させる
結果: 箱Aから箱Bへの移動は行われた。観測していた研究員、ビデオカメラからの記録では動作の過程が一切観測されず結果だけが観測された。
清水博士の分析: 仮定通りです。現段階ではSCP-XXX-JPは時間を停止させる特性があることは自明でしょう。
実験記録XXX-JP-2 - 201█/██/██
対象: 担当研究員5名
実施方法: 一人がまずXXX-JP-A状態下に入り、次の人物に対してSCP-XXX-JPの曝露を行う。最後に全員がXXX-JP-A状態の時の作用を確認する
結果: XXX-JP-B状態の人物に対してSCP-XXX-JPの曝露を行うと曝露された人物はXXX-JP-A状態になることが可能だった。また、5人同時であってもXXX-JP-A状態下で行動が可能であった。
清水博士の分析: たとえ、時間停止状態下で動きがとれない人物がいても、その人にSCP-XXX-JPを暴露すれば行動ができるようになるようです。時間停止状態への参加、解除は任意のタイミングで可能のようです。
実験記録XXX-JP-3 - 201█/██/██
対象: 実験用ボノボ1匹
実施方法: SCP-XXX-JPで担当研究員1名がまずXXX-JP-A状態下に入り、ボノボに対してSCP-XXX-JPの曝露を行う
結果: ボノボは時間停止状態下で行動することはなかった。
清水博士の分析: 人間以外の生物には効果がない可能性があります。
補足1: 実験記録XXX-JP-3と同様の内容で実験用ラット、実験用ゴキブリ、実験用ニワトリ、実験用ニシキヘビに対しSCP-XXX-JPの曝露を行ないましたが、同様の結果となりました。
実験記録XXX-JP-4 - 201█/██/██
対象: 実験に参加するD-XXX-JP-1
実施方法: D-XXX-JP-1の体を椅子に固定し、顔と瞼を固定する。なるべくSCP-XXX-JPをD-XXX-JP-1に対して近づけ、XXX-JP-A状態を回避できない状態にする。
結果: D-XXX-JP-1は死亡、死因は飢餓と衰弱によるものと見られる。全身にかけて痣があり、暴れようとした形跡がある。死亡推定時刻は実験直後であった。
清水博士の分析: D-XXX-JP-1は自分から時間停止状態を解除できなかったため死亡するまで我々の時間が経過しなかったのでしょう。
実験記録XXX-JP-5 - 201█/██/██
対象: 実験に参加するD-XXX-JP-2
実施方法: D-XXX-JP-2の下半身を椅子に固定後XXX-JP-A状態にしSCP-XXX-JPのつまみを時間の進行方向に1分回させる。
結果: D-XXX-JP-2は即座に90歳以上の老人のような見た目に変貌し気絶。数分後目を覚まし錯乱状態になり、SCP-XXX-JPのつまみの逆回転を要求。
清水博士の分析: つまみを回すことによって起こる時間経過は時間停止状態下の人物のみだということがわかりました。しかし、以前の実験のように死亡せずに老化現象が起きました。SCP-XXX-JPの特性はより慎重に調べる必要があるでしょう。
補足: D-XXX-JP-2の要求は却下しました。つまみを逆に回せば若返るという安直な考えでしょう。 - 清水博士
実験記録XXX-JP-6 - 201█/██/██
対象: 実験に参加するD-XXX-JP-3
実施方法: D-XXX-JP-3の下半身を椅子に固定後XXX-JP-A状態にしSCP-XXX-JPのつまみを時間の進行方向に10分回させる。
結果: D-XXX-JP-3は即座に90歳以上の老婆のような見た目に変貌し気絶。数分後目を覚まし錯乱状態になり、SCP-XXX-JPのつまみの逆回転を要求。
清水博士の分析: 前回とは10倍多く回しましたが変貌の程度には変化はありませんでした。回す分数は関係ないものと考えられます。
補足: D-XXX-JP-3の要求は却下しました。前回と同様の理由です。 - 清水博士
実験記録XXX-JP-7 - 201█/██/██
対象: 実験に参加するD-XXX-JP-4
実施方法: D-XXX-JP-4の下半身を椅子に固定後時間停止状態にし、SCP-XXX-JPのつまみを時間の進行とは逆方向に1分回させる。
結果:[実験不成立]
補足: 実験に参加するD-XXX-JP-4は存在しませんでした。名簿には載っていましたがミスでしょう。しかし、SCP-XXX-JPの針が1分戻っています。これはどういうことでしょうか。 - 清水博士
由来: SCP-XXX-JPは富山県███町で201█年に発生していた不可解な連続盗難事件の調査中に発見されました。盗難された施設のほぼ全てに監視カメラが設備されていたにもかかわらず盗難された時刻にだれも映らないことから地元警察組織に潜伏していたエージェントが目をつけました。201█年12月██日に富山県███町の████という建物の外に設置された階段に突如成人男性が出現し、階段から転落しまもなく死亡しました。その手には建物内に保管されていたものと同じ日本円の紙幣の束とSCP-XXX-JPがあり、SCP-XXX-JPに近寄った財団エージェントによってその異常性が認められました。なお、その日は大変冷え込んでおり、階段は凍結し非常に滑りやすい状態であったため、SCP-XXX-JPを見ていて足を滑らせ死亡に至ったと予想されています。現在男性がいかにしてSCP-XXX-JPを入手したか調査中ですが、依然入手元は不明です。
補遺1: 実験XXX-JP-7の数日後、██県███村の役所に潜入するエージェントにより、戸籍上に存在するが実際に存在しない数多くの村人が発覚したことを受け、財団に報告されました。調査により、実験XXX-JP-7で実験に使用されるはずであったD-XXX-JP-4の名字"千███"が消失した村人の多くと同じ名字でありまた、"千███"という名字が日本国内でその村のみにしか存在しないことからSCP-XXX-JPとの関連が示唆されました。さらなる調査により、D-XXX-JP-4や消失した村人たちがすべて同じ家系に属することが判明しました。現在、村人768名の消失が確認されています。███村のほとんどが千███一族で構成されていたと考えられます。またD-XXX-JP-4が含まれる4世代前からの家系に属する人物が消失していることも判明しました。この報告を受けSCP-XXX-JPが現実改変によって千███一族を消失させたと認定され、O5-██によりCK-クラス:再構築シナリオにつながる危険性を示唆し、SCP-XXX-JPのつまみを時間の進行方向の逆方向に回す実験を含めたSCP-XXX-JPのつまみを操作する実験は禁止されています。また、発見当初SCP-XXX-JPの時刻が日本標準時から10分遅れていたことから同様の消失者の存在の確認がされています。
補遺2:
D-XXX-JP-4が非常に珍しい名字であったのは本当に幸運だ。あのまま再実験していたらまた新たな犠牲者を生んでいただろう。そして、SCP-XXX-JPの10分の遅れが、どうか最初からのものであってほしいと願うばかりだ。そうでないのなら、我々はすでにとんでもない人数の犠牲者を出していることになる。 - 清水博士
見せ掛け時計 - 見ている間だけ時間が止まるような時計
百聞は一見にしかず - このオブジェクトをみた人間はその構造を完璧に理解し満足する
過剰検閲 - ███ ██████ █████████ ███
ひまわり - こっちみんな
変身ベルト - Jokeになるかも
プレゼントボックス - 楽しんでね!
SCP体操第█!
ウィッスッ!
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ローイレ ローイレ サイトにローイレ
収容大事!
確保 収容 保護
ウォッチッチ!!
カイ カイ [編集済み] [編集済み]
クイ クイ [削除済み] [削除済み]
来い 来い SCP
ウォッチッチ!!
「今日は朝か~ら収容いは~ん
夢のなか~では収容したのに!!
どうして、収容できなんだ?
どうして収容できないんだ?!」
ドォワッハッハー!
K e t e r のせいなのね、
そうなのね
ウォッチ!今何時?
(一大事!)
ウィッスッ!
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ローイレ ローイレ サイトにローイレ
収容大事!
確保 収容 保護
ウォッチッチ!!
カイ カイ [編集済み] [編集済み]
クイ クイ [削除済み] [削除済み]
来い 来い SCP
ウォッチッチ!!
どうしてあの子に忘れられたの?
こんなに[編集済み]なのに
どうして 僕ちゃん忘れられたの?
どうして 僕ちゃん忘れられたの?
ドォワッハッハー!
Aクラス記憶処理 のせいなのね、
そうなのね
ウォッチ!今何時?
(辛いぜ マジ!)
ウィッスッ!
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ローイレ ローイレ サイトにローイレ
収容大事!
確保 収容 保護
ウォッチッチ!!
カイ カイ [編集済み] [編集済み]
クイ クイ [削除済み] [削除済み]
来い 来い SCP
ウォッチッチ!!
今日はSCP-871食べられた
いつもは絶対残すのに
どうしてSCP-871食べられた?
どうしてSCP-871食べられた?
ドォワッハッハー!
NK-クラス:世界終焉シナリオ のせいなのね
そうなのね
ウォッチ!今何時?
(いけるぜこの味!)
ウィッスッ!
もいうっちょ
収容してみよ~うかい
どうしてSCP-070-JPは[削除済み]
侵入したのはDクラス
あれは犬じゃないワンワンワン
あれは犬じゃないワンワンワン
ドォワッハッハー!
ワンワンワン ワンワンワン
ワンワンワン
ウォッチ!今何時?
([削除済み])
ウィッスッ!
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる
SCPでるけん でられんけん
ローイレ ローイレ サイトにローイレ
収容大事!
確保 収容 保護
ウォッチッチ!!
カイ カイ [編集済み] [編集済み]
クイ クイ [削除済み] [削除済み]
来い 来い SCP
ウォッチッチ!!
みんなSCPのせい - エージェント・██
百聞は一見にしかず
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-8181内の二重扉が付いた収容チェンバーに保管されます。収容チェンバーの二重扉は同時に開かないような構造になっています。Dクラス職員を用いた実験以外でチェンバー内に入ることは禁止されています。入ってしまった場合は最低限のインタビューの後Aクラス記憶処理を行います。SCP-XXX-JPを撮影した写真、ビデオテープなどはサイト-8181内の収容金庫に保管され閲覧は禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPを見た人物はその性質、動作原理、正しい取扱法などを完璧に理解したと報告します。この影響はSCP-XXX-JPを撮影した写真、ビデオテープなどを見た際にも現れます。SCP-XXX-JPを理解した人物は、精神的にこの上ない満足感で満たされるようになり、常に微笑を浮かべます。それと同時にSCP-XXX-JPに対して興味を失います。SCP-XXX-JPについて話すことに強い煩わしさを示すようになり、その内容について聞き出そうとするとすべての場合でうやむやにされ、本質的な部分についてはいかなる拷問を行ったとしても聞き出すことはできません。精神鑑定及び嘘発見器による調査の結果、SCP-XXX-JPを理解しているという主張は正しいと診断されました。日常生活における支障は現在のところ確認されておりません。Aクラス記憶処理を行うことでSCP-XXX-JPに関する知識を失いますが無関心、満足感を取り除き、正常な状態に戻すことが可能です。
SCP-XXX-JPを完全に目隠しした状態で触ることによる観測では上記のような影響は現れません。しかし、表面が非常に滑らかであること以外不明で、その具体的な形状は触覚による形状把握の特別な訓練を受けたエージェントであっても把握できませんでした。担当したエージェントは「触っている間は動いているような感じはないのに、触るたびに形状がちがう印象を受ける」とコメントしています。また、三次元測定機、赤外線距離センサによる測定は、全て原因不明の動作不良により失敗に終わっています。
SCP-XXX-JPを理解した人物は、収容中の他のSCPを見るとすべての場合で錯乱状態になり「駄目」「ちがう」「無意味」などの言葉を繰り返し、壁に頭を打ち付ける等の自傷行為を行います。大抵の場合、この状態になってから20秒から30秒後に脳内出血により急死します。
SCP-XXX-JPは当時はまだ何も収容されていなかった収容チェンバーに、Dクラス職員が定期清掃のため入ったことにより発見されました。SCP-XXX-JPは前回定期清掃が行われた19██/██/██ ██時██分から発見時刻の19██/██/██ ██時██分の間に出現したと思われますが、正確な出現日時はわかっていません。異常性の発覚からチェンバーに扉が追加され現在の収容形態になりました。SCP-XXX-JPを発見したDクラス職員はインタビューの後Aクラス記憶処理を行いました。
対象: SCP-XXX-JPを理解したと報告するD-120213
インタビュワー: ██博士
<録音開始>
██博士: SCP-XXX-JPについて理解したそうですね。
D-120213: おうよ!いやーもうほんと目からウロコだったぜ!あーいう仕組みになってたんだな-って!まっ、今となっちゃどうでもいいけど
██博士: SCP-XXX-JPについて説明してください。
D-120213: うーんそうだな…ああ…どっから説明しよう…[13秒沈黙]あーやっぱめんどいからいいや、とにかく一目見ればわかるよ。
██博士: D-120213、説明になっていません。では、どんな形をしていましたか?
D-120213: 形?それこそ見りゃわかるだろ?うーんそうだなー…なんかこう…[10秒沈黙]ああ面倒臭い!とにかく見れば分かるって!わざわざ俺に聞くよりずっと早いよ。
██博士: 構いません。D-120213、とにかく説明してください。
D-120213: だ か ら!一目見れば分かるって言ってるだろうが!説明しようにも多すぎて面倒臭いんだっつーの!見たら仕組みも形も全部わかるから!それでいいだろ!
██博士: ですから!その多すぎるのを一つ一つ掻い摘んで!単語を並べるだけでもよろしいので!
D-120213: あーもう面倒臭い!なんでわかんないかな!こんなの時間のムダだぜ!?一目見ればわかるのによ!
██博士: …インタビューを一時中断します。
<録音終了>
終了報告書: この後一般的な拷問により聞き出そうとしましたが、結局口を割らずSCP-XXX-JPは説明が非常に面倒であるということ以外はわかりませんでした。 - ██博士
付記: SCP-XXX-JPを理解したと報告した███博士は、その後一時的にSCP-XXX-JPの担当から外されました。その後、███博士がSCP-XXX-JPとは別に担当するSCP-███-JPの収容状況検査に参加した際の映像ログです。
<録画開始>
[微笑みを浮かべた███博士がSCP-███-JPを収容するチェンバー内に入室する]
██研究助手: お待ちしておりました!███博士。早速チェックの方…
[微笑みが消え、███博士がSCP-███-JPを見て硬直している]
██研究助手: ███博士?どうかいたしましたか?
███博士: そ、そんな・・・違うそんなはずは・・・SCP-███-JPは・・・ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ ダメだ
[███博士が激しく錯乱し頭をチェンバーの壁に強く何度も打ち付ける]
███博士: そんな・・・これじゃダメだ!なんの意味もない!我々のしてきたことは無意味だったんだ!
██研究助手: は、博士!落ち着いてください!いったい何が無意味なのですか!?
[███博士は頭を打ち付けるのをやめ、体を震わせながら██研究助手に振り返る]
███博士: すべてだ
[███博士がその場で倒れ意識を失う]
██研究助手: ███博士!大丈夫ですか!?誰か!救急メディカルチームを呼んでください!
<録画終了>
終了報告書: まもなく███博士は死亡しました。死因は脳内出血であると判定されました。この事件を受けSCP-XXX-JPを理解した財団職員は、Aクラス記憶処理を受けることが義務付けられています。
見せ掛け時計v1.0
発見された当日の19時41分に撮影されたSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは不透明のケースに入れられた状態でサイト-81██の重要物収容金庫内に保管されます。SCP-XXX-JPオブジェクトを許可無く金庫から持ち出した人物は厳しく処罰されます。Dクラス職員を用いての実験の際は必ずチェンバー内にDクラス職員を固定した状態で行わなくてななりません。SCP-XXX-JPは201█/██/██現在、O5-██によって未来永劫実験が禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは、直径300mmの八角形で下部に時間調節用つまみの付いたアンティーク調の壁掛け時計です。現在SCP-XXX-JPは未知の方法で動力を得ており、199█年に財団に収容されてから1度も停止せず動作し、誤差は発生していません。SCP-XXX-JPは未知の金属、[削除済み]のパーツで構成されておりいかなる分解行為は失敗に終わっています。また、SCP-XXX-JPの内部構造はごく一般的な電池式クオーツ時計の構造ととても類似しています。SCP-XXX-JPの裏面には製品型番、製造元などは表記されていませんが、紙のシールの剥がし跡が存在しています。発見当初SCP-XXX-JPは日本標準時から10分ほど遅れた時間を示していました。
SCP-XXX-JPの異常性は被験者が正面の文字盤を見た際に発生します。被験者がSCP-XXX-JPを正面から見るとSCP-XXX-JPは完全に動作を停止しているように見えます。それと同時に現実の時間も停止している状態になります。(以下の文では前記の状態の被験者を時間停止状態下の被験者と呼びます。)時間停止状態は肉眼による観測のみに有効で、監視カメラなどの映像機器を通して観測したとしてもその効果は現れません。また、人間意外の動物に対しても効果は現れません。ですが、人間の死体に対しては効果があることが実験記録により判明しています。
SCP-XXX-JPの文字盤を見つめている間被験者は停止した時間内を自由に行動することができ、時間停止中の物体に対し触るなどして干渉し物理的に動かすことが可能です。SCP-XXX-JPの文字盤から目を反らすと時間停止状態が解除され、被験者以外の文字盤を見ていない人物は被験者や被験者によって干渉された物体が瞬間的に別の場所に移動したように見えます。SCP-XXX-JPには下部に時間調節用つまみが付いており回すことができます。時間を進める方向に回すと、時間停止状態下にある被験者は即死します。検査の結果そのすべての被験者の死因が飢餓及び衰弱であることが判明しています。詳細は実験記録XXX-JPを参照してください。
SCP-XXX-JPは富山県███町で201█年に発生していた不可解な連続盗難事件の調査中に発見されました。盗難された施設のほぼ全てに監視カメラが設備されていたにもかかわらず盗難された時刻にだれも映らないことから地元警察組織に潜伏していたエージェントが目をつけました。201█年12月██日に富山県███町の████という建物の外に設置された階段に突如成人男性が出現し、階段から転落しまもなく死亡しました。その手には建物内に保管されていたものと同じ日本円の紙幣の束とSCP-XXX-JPがあり、SCP-XXX-JPに近寄った財団エージェントによってその異常性が認められました。なお、その日は大変冷え込んでおり、階段は凍結し非常に滑りやすい状態であったため、SCP-XXX-JPを見ていて足を滑らせ死亡に至ったと予想されています。
実験記録XXX-JP: 実験記録XXX-JP-1からXXX-JP-3は同日に行われました。
実験記録XXX-JP-1 - 201█/██/██
対象: ███研究助手
実施方法: SCP-XXX-JP に曝露し時間停止状態下でゴム製ボール(安全性のため)をチェンバー内の箱Aから箱Bへ移動させる
結果: 箱Aから箱Bへの移動は行われた。観測していた研究員、ビデオカメラからの記録では一瞬で動作が行われたように見えた。
███博士の分析: 仮定通りです。現段階ではSCP-XXX-JPは時間を停止させる特性があることは自明でしょう。
実験記録XXX-JP-2 - 201█/██/██
対象: 担当研究員5名
実施方法: SCP-XXX-JPにまず一人曝露し時間停止状態下で次の人物に対して曝露を行う。最後に全員が曝露状態の時の作用を確認する
結果: 時間停止状態下で動けない人物に対してSCP-XXX-JPの曝露を行うと曝露された人物は時間停止状態下で行動することが可能になった。また、5人同時であっても時間停止状態下で行動が可能であった。
███博士の分析: たとえ、時間停止状態下で動きがとれない人物がいても、その人にSCP-XXX-JPを暴露すれば行動ができるようになるようです。時間停止状態への参加、解除は任意のタイミングで可能のようです。
実験記録XXX-JP-3 - 201█/██/██
対象: 実験用ボノボ1匹
実験方法: SCP-XXX-JPで担当研究員1名がまず時間停止状態下に入り、ボノボに対してSCP-XXX-JPの曝露を行う
結果: ボノボは時間停止状態下で行動することはなかった。
███博士の分析: 人間以外の生物には効果がない可能性があります。
注:
実験記録XXX-JP-3と同様の内容で実験用ラット、実験用ゴキブリ、実験用ニワトリ、実験用ニシキヘビに対しSCP-XXX-JPの曝露を行ないましたが、同様の結果となりました。
実験記録XXX-JP-4 - 201█/██/██
対象: 実験に参加するD-XXX-JP-1
実施方法: D-XXX-JP-1の体を椅子に固定し、顔と瞼を固定する。なるべくSCP-XXX-JPをD-XXX-JP-1に対して近づけ、SCP-XXX-JPの曝露から回避できない状態で時間停止状態下でない研究員により10秒間の曝露を行う
結果: D-XXX-JP-1は死亡、死因は飢餓と衰弱によるものと見られる。全身にかけて痣があり、暴れようとした形跡がある。死体はすでに死後硬直から解硬していたが、腐敗が見られないため死亡推定時刻は不明。
███博士の分析: D-XXX-JP-1は途方も無い時間経過を体験したでしょう。またこの実験から死亡後も時間停止状態下であったことが確認されました。
実験記録XXX-JP-5 - 201█/██/██
対象: 実験に参加するD-XXX-JP-2
実施方法: D-XXX-JP-2を椅子に固定後時間停止状態にし、時間停止状態でない担当研究員がSCP-XXX-JPのつまみを時間の進行方向に1分回す。
結果: D-XXX-JP-2は死亡、死因は飢餓と衰弱によるものとみられる。死後の腐敗は見られなかった。███博士の提案により放射性炭素年代測定をした結果死後███年経過していることが判明した。
███博士の分析: つまみを回すことによって起こる時間経過は時間停止状態下の人物のみだということがわかりました。しかし、時間停止状態下でとれた行動に対して死後の経過時間が少ない印象を受けます。
実験記録XXX-JP-6 - 201█/██/██
対象: 実験に参加するD-XXX-JP-3
実施方法: D-XXX-JP-3を椅子に固定後時間停止状態にし、時間停止状態でない担当研究員がSCP-XXX-JPのつまみを時間の進行とは逆方向に1分回す。
結果:[実験不成立]
███博士の分析: 実験に参加するD-XXX-JP-3は存在しませんでした。名簿には載っていましたがミスでしょう。再実験を要求します。
補遺1:
実験記録XXX-JPによる実験XXX-JP-1からXXX-JP-3の後、財団内すべての時計が32分19秒遅れる事案201█-██-██が発生しました。SCP-XXX-JPとの関連が示唆されています。
補遺2:
補遺1による実験XXX-6の後、各地の役所に潜伏していたエージェントから戸籍上に存在するが実際には存在しない一家の報告が相次ぎました。共通点の調査の結果D-XXX-JP-3と同様の苗字であり、D-XXX-JP-3の苗字が日本国内ではとても珍しい苗字であることから、SCP-XXX-JPとの関連性が示唆されました。さらなる調査の結果、報告されたすべての存在しない人物が同じ家系に属することが判明しました。現在発覚している人数で786名です。これを受けO5-██によりSCP-XXX-JPを用いた実験はCX-クラス:再構築シナリオにつながるとされ、未来永劫禁止されました。
訂正依頼: SCP-XXX-JPの異常性は"時間停止"ではありません。"現実改変"の可能性があります。記事の訂正を依頼します。 - エージェント ██