ki43

アイテム番号:SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス:██████

特別収容プロトコル:収容は現在サイト-250の機動部隊ほ-5("兎探検隊”)が従事しています。サイト-250およびSCP-XXX-JPは米空軍基地に擬装し、周辺に存在する各国基地駐留職員に疑念を持たれないよう注意してください。ただし、各国基地司令には、最低限の事実が伝えられています。また、SCP-XXX-JP内部前哨基地には、最低一個小隊規模の機動部隊員と、それに随伴する空間戦闘工兵隊を駐屯させ、異変に備えてください。区画SCP-XXX-JP-F8-4より先のブロックは、常時無人戦闘ドローンによる警備を行ってください。前哨基地駐留部隊からの異常報告および定時連絡が途絶えた場合、即座に機動部隊からなる偵察部隊を派遣、サイト-250全職員は定められた手順に従って行動してください。

結果的にSCP-XXX-JPの収容は達成されていると考えられています。しかし、SCP-XXX-JPには不明な点が多く、更なる研究と調査が必要です。

2000/██/██付け更新
事件SCP-XXX-JP-1において、機動部隊が甚大な人的被害を被ったことから、以後の調査、探索にはセキュリティクリアランス4以上の職員の許可が必要です。また、“機動部隊ほ-5”には1個大隊の増員が為されました。詳しくは探索ログSCP-XXX-JP-103を参照。現在これ以上の探索ログ-103の公開は禁止されています。

説明:SCP-XXX-JPは月地表、静かの海に位置する大型ハッチおよびそれに付随する地下構造物です。現在、財団は10層目まで到達済みですが、内部地下構造の全容は未だ不明で、未確認、未到達ブロックがさらに15層以上はあるとみられています。施設全域で(一部を除き)電気、空気、水が未知の施設から供給されています。財団が発見した不完全な内部地図と照らし合わせた結果、最下層核融合炉より電気が供給されていると見られていますが、未だ到達例はなく、実際のところは分かっていません。

月面に存在するハッチは国際規格のものと酷似しており、表面にはハーケンクロイツのような紋章が描かれ、ドイツ語で、[ドイツ宇宙軍月面第5基地地下ブロック 関係者以外の立ち入りを禁ず]と表記されています。また、発見当時、ハッチ周辺の月地表には人工建造物と見られるものの残骸、人間の部位と見られる肉片、宇宙服の一部、などが発見されました。ただし、過去、現在を通し、ドイツ宇宙軍なる組織は存在せず、ドイツは月面に基地を建造していません。

SCP-XXX-JPは197█年から197█年にかけて行われた、財団の月面施設建造作業中に偶然発見されました。財団は、SCP-XXX-JP発見後ハッチの暗号解読に3年を要し、発見から3年2か月後の198█年にロックは解除されました。ロックの解除後、財団機動部隊は速やかにSCP-XXX-JP地下構造物へ突入、内部の調査を行いました。

最初の突入から現在に至るまで財団は████回に渡る調査を行ってきました。事件SCP-XXX-JP-1までの間に行われた調査の中で特記すべきものを以下に記載します。

調査SCP-XXX-JP-1
最初に行われた調査により、ハッチ内部(第1層)には地下施設へと繋がる高速エレベーターとエアロックのみが存在することが判明しました。その後、突入した部隊はエレベーターを使用し、第2層に到着しました。第2層は典型的なフロントロビーとラウンジで構成されたフロアでした。当時部隊が発見した物品は以下の通りです。

回収アイテムSCP-XXX-JP-1 先進的な一般的なラップトップコンピュータ
発見当時としては非常に先進的なラップトップコンピュータです。現在市販されている██████社製ノートPCに酷似しています。第2層フロントロビーで発見されました。 PCの内部データは標準的な財団ノートPCのそれと一致し、いくつかの既知、未知のSCPについての基礎データが保存されていました。未知のSCPが実在するかは現在まで不明です。

回収アイテムSCP-XXX-JP-2 人骨
第2層ラウンジにて発見されたスーツを着用した成人男性の遺体です。死後████年が経過しているものと見られています。

回収アイテムSCP-XXX-JP-3   先進的な携帯電話端末
上記の遺体が所持していた携帯電話端末です。再充電を施したところ、オンライン状態となり、電波も受信していることが判明しました。ただし、月に設置されている携帯基地局とは異なる場所と送受信を行っている様です。このことから、月のどこかに未知の携帯基地局およびなんらかの施設があると考えられており、現在調査中です。

端末に保存されていたデータは、ごく個人的な写真、未知の電話番号の登録された電話帳、██████映像などでした。これらのデータに特に不審な点は発見されていません。

回収アイテムSCP-XXX-JP-4  磁気システム式のセキュリティカード
標準的なセキュリティカードです。遺体が所持しており、表面にゲスト用低レベルクリアランスカードと表記されています。

分析: 発見された人骨の経過年数と遺留品の技術水準から言って、少なくともこの施設は我々の世界の産物ではないだろう。機動部隊司令官198█年6月3日

調査SCP-XXX-JP-3

財団は第2層に仮の前哨基地を設置することを決定しました。従って当面の安全確保のため、3回目の調査では、第2層よりも下層になにが存在するのかの調査を行いました。
部隊は第2層から下へ繋がるエレベーターを使用。エレベーターには磁気カードシステムと網膜スキャンが装備されています。しかし、回収したセキュリティカードがゲスト用だったためか、網膜スキャンをクリアすることなくエレベーターは起動しました。

第3層は数十人が使用できる居住スペースと監視、制御室、外部侵入者に対すると見られる防衛施設などで構成されています。リスク管理のためか、エレベーターはフロアごとに別のシャフトが設けられ、フロアの反対側に設置されていることが分かりました。これにより財団は、シャフトの直接降下による施設全階層踏破計画の見直しを行いました。

突入時、部隊はフロア全域に転がる数十の人骨を発見しました。即座にポータブル式の有毒ガス検知器を使用しましたが、空気に異常は発見されず、放射線量も通常レベルでした。ただし、細菌感染の可能性を考慮し、空気サンプルを採取したほか、部隊が着用していた標準戦闘用宇宙服は帰還後適切に処分されました。なお、空気サンプルからは如何なる異常も発見されませんでした。

回収されたアイテムは以下の通りです。

回収アイテムSCP-XXX-JP-5~204  遺体

約200体と見られる遺体です。廊下及び居住区角に倒れていたものはすべて白骨化しており、多くの者が先進的な無重力、低重力下向け戦闘服を着用していました。その他、いくつか真空状態に保たれている部屋(訓練室だったと見られる)内部に大量のミイラ化死体が積み重なるように倒れていました。彼らの多くはDクラス職員に酷似したオレンジ色のツナギを着用していますが、第2層で発見された白骨のように、スーツを着用した者も混ざっています。彼らの死因に一貫性はありませんが、その多くは射殺だとみられています。また、居住室のひとつでも大量の白骨が発見されていますが、すべては全裸だったとみられ、各部位を切り離され押し込められていました。