家族
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを含むSCP-XXX-JP周辺の土地は財団が所有し、財団職員を近隣住民として配備します。SCP-XXX-JP-1の各条件に見合う職員を、それぞれ4名以上配備してください。過去にSCP-XXX-JP-1であった可能性が疑われる者はSCP-XXX-JP任務には割り当てられません。SCP-XXX-JP周辺への一般人の立ち入りは阻止されます。各SCP-XXX-JP-1は常に監視し、死亡又は条件の逸脱が確認された場合は速やかに代わりの人員をSCP-XXX-JPへ配置してください。SCP-XXX-JP-1集団から外れた者には規定の検査を行い、適切な処置が施されます。
説明: SCP-XXX-JPは鳥取県米子市の郊外に位置する、日本家屋の建つ広さ635坪の土地です。この土地にはSCP-XXX-JP-1が居住しています。SCP-XXX-JP-1が5名以下になった場合、欠けたSCP-XXX-JP-1の条件に合う人間(Homo sapiens)が未知の手段でSCP-XXX-JPに引き寄せられます。この誘引現象によるSCP-XXX-JPへの人間の接近を妨害する試みは成功していません。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPに居住する6人の人間の集団です。条件と合致する人間がSCP-XXX-JP領域内に侵入すると、SCP-XXX-JPが自分の住処であり、SCP-XXX-JP-1は自分の家族であると認識するようになります。この状態に陥った人間は、以降SCP-XXX-JP-1集団の一員となります。各SCP-XXX-JP-1は1名までしか存在できず、既存のSCP-XXX-JP-1が除外されない限り、SCP-XXX-JP内の人間が新たなSCP-XXX-JP-1に変化する事はありません。
SCP-XXX-JP-1 |
役割 |
条件 |
SCP-XXX-JP-1-A |
祖父 |
満60歳以上の男性 |
SCP-XXX-JP-1-B |
祖母 |
満60歳以上の女性 |
SCP-XXX-JP-1-C |
父親 |
満18歳から満60歳までの男性 |
SCP-XXX-JP-1-D |
母親 |
満16歳から満60歳までの女性 |
SCP-XXX-JP-1-E |
息子 |
満18歳までの男性 |
SCP-XXX-JP-1-F |
娘 |
満16歳までの女性 |
SCP-XXX-JP-1の条件は、誕生日ではなく出生時間に起因する事が判明しています。財団が観測して以来、SCP-XXX-JP-1はその人間の誕生日になってもすぐにはSCP-XXX-JP-1からは外れず、出生時間を迎えた瞬間にSCP-XXX-JP-1から除外されています。SCP-XXX-JP-1集団から除外された人間は、今まで同居していたSCP-XXX-JP-1やSCP-XXX-JPに強い郷愁を示します。個人差はありますが、この懐かしむ気持ちは日常生活に支障をきたす程の物ではありません。
SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPが人間を引き寄せSCP-XXX-JP-1へと変化させる事、そしてSCP-XXX-JP-1となる条件についての知識をSCP-XXX-JP-1となった時点で獲得します。SCP-XXX-JP-1から除外されたとしてもこれらの知識は失われず、異常性に対する違和感も覚えません。SCP-XXX-JP-1から除外された人間は記憶処理による知識の消去が可能となります。
妊娠中の女性、及び胎児はSCP-XXX-JPへの誘引対象とならず、SCP-XXX-JP内に存在したとしてもSCP-XXX-JP-1へ変化しない事が確認されています。SCP-XXX-JP-1は自発的に子供を作ろうとはせず、「現状の家族で満足している」という共通の認識を有しています。Dクラスから変化したSCP-XXX-JP-1-C、-Dを用いた妊娠によるSCP-XXX-JP-1からの脱却実験が行われましたが、妊娠したSCP-XXX-JP-DはSCP-XXX-JP-1から除外されず、出産後も変化はありませんでした。出産された新生児はSCP-XXX-JP-1-C、-Dからの要望により財団に引き渡されました。SCP-XXX-JP-1全員に対してインタビューを行った処、SCP-XXX-JP-Dから生まれたとしても生まれた子を家族とは認めがたい、という意見で一致していました。新生児は検査を受けた後、異常性無しと認められ財団に保護されました。
他にも様々な方法でSCP-XXX-JP-1脱却実験が行われましたが、いずれも失敗に終わりました。SCP-XXX-JP-1を長期間SCP-XXX-JP外に拘束した場合、SCP-XXX-JP内の不明な位置から鐘を撞くような音が広範囲に響き渡るようになる為、隠蔽リスクの増大を考慮し拘束実験は現在凍結されています。
SCP-XXX-JP-1はお互いに深い愛情を示しており、SCP-XXX-JP-1間での暴力を伴う諍いが報告された事例はありません。稀に小規模な衝突は見られるものの、最終的に関係は修復します。SCP-XXX-JP-1から外れた者にもこの影響は残っており、自身の家族、親類に対する愛情の増大が確認されています。
インタビュー記録042 — 日付1991/06/19
対象: D-64653(対象はドメスティックバイオレンスの傾向が強く、暴力的。アルコール依存症)
≪記録開始≫
甘夏博士: インタビューを開始します。D-64653、あなたの殺害した妻と娘について、何か思う事はあるでしょうか?
D-64653: あ? これ、取り調べか何かか? もう随分前に答えただろ。
甘夏博士: 今現在、妻と娘についてどう思っているのか答えてください。
D-64653: そんなもん変わりゃしねえよ。悪いのはあいつらで、俺は悪くねえ。俺が気持ち良く酒飲んでたってのによ、██(D-64653の娘)が昼間っから酒飲むなって生意気な事言いたがったから殴って躾けてやったんだよ。親に向かってその態度はなんだって思うだろ? そしたら███(D-64653の妻)が邪魔してきたからよ、殴って黙らせたんだよ。後の事はあんまし覚えてねえけど、気が付いたら警察がうちに乗り込んできたっけなぁ。俺も酔っちゃいたけどよ、あいつらが生意気な事しなけりゃ死なねえで済んだんだよ。俺は一家の大黒柱だぜ? 家長のやる事に口出しするなってんだよ。なぁ?
甘夏博士: 後悔はない、と。
D-64653: あいつらが死んだせいで捕まっちまったし、酒も飲めなくなったしなぁ。後悔はしてるよ。
甘夏博士: 良く分かりました。インタビューを終了します。
≪記録終了≫
このインタビューの3日後、D-64653はSCP-XXX-JP-1-Cに変化しました。SCP-XXX-JP-1に生活物資と共にアルコール飲料を供給。D-64653はアルコールを接種すると暴力的な傾向を見せ始めましたが、付近に居るSCP-XXX-JP-1に対する暴力は避けるように動きました。この一件の後、他SCP-XXX-JP-1からの説得によりD-64653は以降のアルコール摂取を自主的に控えるようになります。D-64653はSCP-XXX-JP-1-Cから除外されるまで断酒を続け、他SCP-XXX-JP-1に対して暴力を振るう事もありませんでした。
インタビュー記録079 — 日付2007/08/26
対象: D-64653(対象はSCP-XXX-JP-1-Cから除外された直後である)
≪記録開始≫
霧崎博士: これよりインタビューを開始します。D-64653、あなたはアルコール依存症でしたが、10年以上の禁酒に成功していますね。何か理由はありますか?
D-64653: 酒をやめた理由か? そりゃ、██(1991年当時のSCP-XXX-JP-E)に酒を飲んだ父ちゃんは怖いって言われたからだよ。酔っ払って、気付いたら周りのもんをぶっ壊してたからな。酔って家族を傷付けたらと思ったら、酒なんて飲めなくなっちまった。
霧崎博士: 以前の記録を見ると、あなたは家族を含め、他人に対して配慮するような人物には見えませんが。
D-64653: そんな事はねえよ。いや、前の俺なら確かにそう思ってたかもしれねえ。けどな、あいつらと家族になって、分かったんだよ。家族は大事なもんだってな。家族程、大切なもんはねえよ。そうだ……家族程……大切なもんは……。[D-64653は顔を覆うと、泣き始める]
D-64653: すまねえ……すまねえ……███……██(D-64653が殺害した妻と娘の名前)。俺……俺は……なんつう……取返しのつかねえ事を……。
霧崎博士: 2人の事について、どうかしましたか?
D-64653: どうもこうもねえよ! 過去の俺をぶん殴ってやりてえ [嗚咽] なんで……俺は……[しばらく嗚咽が続く]
霧崎博士: D-64653の心境の変化については分かりました。それではインタビューを—
D-64653: なあ。
霧崎博士: —何でしょうか?
D-64653: その……二人の……███と██の墓参りって、できねえかな。どうしても、二人に謝りたいんだ……頼む!
霧崎博士: 検討します。
D-64653: 頼むぞ! 一度で良いんだ。一度で良いから、二人の墓の前で謝りたいんだ……███……██……。
霧崎博士: それでは、インタビューを終了します。
≪記録終了≫
D-64653の要求は却下され、D-64653は記憶処理の後、別オブジェクトの任務に異動となりました。
SCP-XXX-JPの北東の一角には死亡したSCP-XXX-JP-1を乗せる為の岩(以下SCP-XXX-JP-2)が存在します。SCP-XXX-JP-2の大きさは変動する為、現在の大きさは別紙を参照してください。初期収容時では長さ2.2m、幅0.7m、高さ1.2mでした。SCP-XXX-JP-2の下部は約0.7mが地面に埋まっていました。
過去にSCP-XXX-JP-1であった事がある人物の遺体をSCP-XXX-JP内に置いた場合、他SCP-XXX-JP-1は遺体の葬儀を行います。通常、SCP-XXX-JP内の何処に置かれてもSCP-XXX-JP-1は遺体を発見できますが、直径3cm以下の小さな遺体の一部は偶然か他者からの指摘が無ければ発見できません。体毛や爪は遺体の一部とは認識されず、単体で放置されてもゴミとして処理されるか、関心を持たれません。
葬儀はSCP-XXX-JP内に存在する土蔵から運び出された犬槇で作られた棺桶に遺体が納められ、SCP-XXX-JP-2の上に置かれる事で完了します。この時、喪服を着たSCP-XXX-JP-1が数珠を手にして合掌する様子が多く確認されますが、これは日本における一般的な葬儀を行っている為と判断されています。特定宗派の僧侶やキリスト教の神父を招く等、死んだ個体の信奉していた宗教に沿うような葬儀を行おうとする場合もありますが、実行が困難な場合は生存個体の判断で葬儀が執り行われます。どのような葬儀であっても、最終的に遺体はSCP-XXX-JP-2の上へ置かれる事になります。
SCP-XXX-JP-2の上に置かれた棺桶は3秒から10秒経過してからSCP-XXX-JP-2に吸収されます。棺桶を用いず、直接遺体をSCP-XXX-JP-2の上に置いた場合も同様の結果となります。SCP-XXX-JP-1となった事のない遺体はSCP-XXX-JP-2へ吸収される事はありません。
遺体がSCP-XXX-JP-2に吸収されると、SCP-XXX-JP-2の体積が僅かに増加します。この時に体積が増加する度合いが、吸収された遺体の体積よりも小さい事は注目に値します。SCP-XXX-JP-2の組成を調査した結果、閃雲花崗岩を主として、微量の人骨、人間の歯、体毛を含んでいる事が確認されました。吸収された筈の筋肉や血液、遺体が纏っていた衣服、棺桶に使われた犬槇等は確認されていません。
死後50日以上が経過した遺体、又は既にSCP-XXX-JP-2で葬儀が行われた個体の未吸収の部位では上記のような葬儀は行われず、SCP-XXX-JP-2の上へ遺体を置き手を合わせるだけの簡易的な弔いで終了します。
SCP-XXX-JP-2の近くには赤い実を付ける南天(Nandina domestica)が、SCP-XXX-JP南西の石燈籠の近くには白い実を付ける南天が存在します。どちらの南天も地下深く広範囲に渡って根を張っており、お互いの根が地下で複雑に絡み付いています。SCP-XXX-JP外へ南天の根が伸びていない事は確認済みですが、根の正確な情報は調査中です。南天の実、及び枝の一部を採取し研究施設へ持ち帰り栽培を試みましたが、SCP-XXX-JP内で見られるような異常な根の成長は確認されず、非異常性の個体と同様の研究結果しか得られませんでした。
SCP-XXX-JPの南東ではオランダイチゴ属(Fragaria)の栽培種がSCP-XXX-JP-1によってハウス栽培されています。SCP-XXX-JP内で生育したオランダイチゴ属の実を摂食した者は、食べ物の嗜好に関係無く好意的な反応を示します。イチゴアレルギーを持つ者が摂食したとしても、アレルギー反応を起こさず摂食可能です。この異常性の獲得には生育中のオランダイチゴ属が10日以上SCP-XXX-JP内に存在し、かつSCP-XXX-JP内で実を結ばなければなりません。異常性を獲得した後であれば、SCP-XXX-JP外へ持ち出したとしても異常性は持続します。
SCP-XXX-JPの北西にてセージ(Salvia officinalis)が群生していますが、異常性は無いものと見做されています。
事件記録2001006 — 日付2000/10/06
<10:00>: D-78390が通常業務でSCP-XXX-JPに侵入する。業務内容はSCP-XXX-JP-1への生活物資の供給。
<10:03>: SCP-XXX-JP-1-CとSCP-XXX-JP-Dが対応に出る。D-78390は規定通りに業務を遂行している。
<10:08>:
SCP-XXX-JP南西に存在する石燈籠には以下の文字が刻まれています。
家族
昭和二十二年七月七日 佐伯正信
石燈籠に刻まれている佐伯正信(さえき まさのぶ)についての調査が行われた結果、SCP-XXX-JPにて1971年に死亡している事が確認されました。この情報はSCP-XXX-JPに近い██寺の記録から得られた物で、寺の記録では佐伯正信の葬儀が1971年2月4日に行われたとされています。佐伯正信についての情報はこれが最後であり、当該人物の出生記録から算出される現在の年齢を考えても死亡は確実のものと判断されました。SCP-XXX-JPが1981年まで財団に発見されなかったのは、当該人物がSCP-XXX-JPに何等かの隠蔽措置を施していた為と考えられています。しかしながら、どのような手段で財団の監視網から逃れていたのかについては不明のままです。
██寺にある記録から得られたものですが、
SCP-XXX-JPの北東の一角には産地不明の岩があります。
SCP-XXX-JPの北東の一角には以前のSCP-XXX-JP-1と思われる人物達が埋葬されている墓地があり、側には白い実を付ける南天(Nandina domestica)が存在します。南西の一角にも南天が存在し、こちらは赤い実を付けます。どちらの南天も地下深く、広範囲に渡って根を下ろしており、お互いの根が複雑に絡み合っている事が調査で判明しています。
インタビュー記録XXX — 日付2010/XX/XX
対象: ████(対象はSCP-XXX-JP-1-E-2だったが、条件を外れた為SCP-XXX-JPより退去した)
霧崎博士: これよりインタビューを開始します。██さん、貴方はこの家屋で6人の共同生活をしていますね? [SCP-XXX-JPの日本家屋を映した写真を見せる]
████: はい、その家で暮らしています。
霧崎博士: 何故この家屋で暮らしているのでしょうか? 貴方のご家族は、貴方が居なくなった事で大変心配していますよ?
████: 俺の家族が? [4秒間の沈黙] ああ、前の家族の事ですか。確かに、黙って出て行ったのは悪かったと思います。帰ったら連絡を入れますよ。
霧崎博士: 前の家族とは?
████: だから、前に俺が住んでいた家の家族の事でしょう? [██家の人物を3名述べる]。この人達の事ですよね? 俺の事を心配しているって言ったのは。
霧崎博士: ええ、その方達の事です。その口振りからすると、今は家族ではないと言う事でしょうか?
████: そうですね、今は新しい家族と暮らしているので。
霧崎博士: この表札の無い家に住んでいる人達の事ですか? [SCP-XXX-JPの日本家屋を映した写真と、SCP-XXX-JP-1-A、-B、-C、-D、-Fを見せる]
████: はい、そうです。
霧崎博士: この家に住んでいる者達の素性を調べましたが、貴方とは血縁関係にないようです。姓も全員異なっており、貴方がこの家に来る以前に接点があったという調査結果も得られませんでした。なのにどうして、見ず知らずの人達の事を家族だと?
████: どうしてって言われても [5秒間の沈黙] 何かおかしいですか? 世の中の結婚する人達は、血の繋がりはないけど結婚して家族になるし、養子縁組だってそうです。まさか俺が父さん母さんの実の子じゃないから家族じゃないなんて言いませんよね!?
霧崎博士: いいえ、失礼しました。確かに血縁でなくとも家族にはなれますね。では次の質問です。貴方がこの家の者達と家族になった経緯を話してください。どうやってこの家へ行き、何が起こったのかを。
████: 俺があの家に行って家族になった日の事ですか? 素晴らしい日でした! あれは忘れもしない今年の5月22日。
霧崎博士: 入籍した場合、姓は同じになります。ですが貴方達は別姓のまま、お互いを家族と言っているように見えます。
████: それが自分達の名前ですからね。別に同じ姓を名乗らなきゃ家族にはなれないって事もないでしょう。
霧崎博士: [SCP-XXX-JP-1-F-2の写真を見せる] この人物は貴方にとって何ですか?
████: 俺の大事な妹です。お菓子作りが趣味で、休みの日にはクッキーやプリンなんかを作ってくれるんですよ。スーパーで買う物よりずっと美味いんです。将来はパティシエになるのが夢だって言っていました。悪戯好きで、よく俺の事を驚かせるんです。廊下の角なんかで隠れて、俺が来た時に「わっ」って。最近は慣れてきたので驚かなくなりましたが。あいつ、それが気に入らないらしくてすねてるんですよ。次は絶対に驚かせてやるから覚悟しろって— [以降は重要でない為割愛]
霧崎博士: 貴方が妹さんをどれだけ思っているかはよく分かりました。ですが貴方が妹と呼んでいる人物は、貴方と血の繋がりはありませんよね? 貴方が父や母と呼ぶ者達もそうです。そしてその両親と貴方の妹も又、血は繋がっていない。それなのにどうして家族だと思っているのですか?
████: 血の繋がりが無ければ家族じゃないんですか? それじゃあ養子縁組の人達は家族じゃないとでも言うつもりですか! 俺には妹が居るし、父さんや母さん、じいちゃんもばあちゃんもみんな俺の家族です。世界で一番大切な、掛け替えの無い家族です。血の繋がりなんて関係無い。そんなものは家族にならない理由にはならない。これ以上俺の家族を侮辱するようならもう何も答えないぞ。
霧崎博士: では、最後の質問をします。これに答えてくださったらお帰しします。
████: やっと帰れる……。じゃ、さっさと質問しちゃってください。
霧崎博士: いつから、どのようにして彼等と家族になったのですか?
████: ああ、それは忘れもしない。今年の5月22日の事ですよ。あそこの山にはキャンプ場があって、昔子供会で行った事があるんです。懐かしくなって、ちょっと自転車に乗ってキャンプ場までサイクリングしたんですよ。で、帰りに脇道を見付けて、ちょっと探検のつもりでそっちに行ってみたんです。道を進んでる途中で小屋みたいな建物をいくつか見ましたね。そのまましばらく進むと、今住んでいる家が目に入りました。家を見た瞬間、無我夢中で自転車を漕ぎました。気が付くと俺は家の玄関に居て、家族が出迎えてくれてたんです。「息子が帰ってきたぞ」って父さんが喜んでたっけ。そう、見た瞬間に分かったんです。父さん、母さん、じいちゃん、ばあちゃん、そして妹。その時はまだ名前を知らなかったけど、でも絶対に父さんだ、母さんだって確信できたんです。自然と俺の口からは「ただいま」って言葉が出ました。家族みんなが「おかえり」って言ってくれて、初めて来た筈なのに、なんだか懐かしい気持ちになって……ああ、俺は帰ってきたんだな、って気持ちになったんです。不覚にも俺、涙を流しちゃって……母さんは今でもその事を話題に出してくるんですよ。いや、たまになんですけどね。後はそう、その日は俺が帰ってきたお祝って事で御馳走だったんですよ。[以降は重要でない為割愛]
霧崎博士: ありがとうございました。それではインタビューを終わります。
[記録終了]
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
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霧崎博士:
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霧崎博士:
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霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
████:
霧崎博士:
此処に家族を建てる
昭和二十三年十一月二十三日
佐伯正信
加齢によりSCP-XXX-JP-1の構成条件から外れるか、3箇月以上SCP-XXX-JPに戻らない、或いは3箇月以上他のSCP-XXX-JP-1と親密な接触ができなかったSCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JP-1集団から除外されます。
温もりを求めて
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 12月から3月の間、SCP-XXX-JP発生地域に派遣された職員は深夜1時から朝6時までの5時間、SCP-XXX-JPの周囲を道路工事等のカバーストーリーを立てて封鎖し、一般人を遠ざけてください。その間、周囲のSCP-XXX-JP全個体の動きを観測し、不測の事態に備えます。SCP-XXX-JPには150℃以上の熱源を近付けさせないようにしてください。
SCP-XXX-JPが発生する4箇月の間、SCP-XXX-JPに対してエリア-1514に向けた誘導を行ってください。SCP-XXX-JPの痕跡は朝6時以降に隠滅してください。
説明: SCP-XXX-JPは12月から3月までの4箇月間、深夜1時から朝6時にかけて発生する人型存在です。発生範囲は直径180mから317mの間である事が観測されています。SCP-XXX-JPの発生開始日と終了日は不定ですが、4月から10月までの期間においてSCP-XXX-JPの発生報告は現在までありません。SCP-XXX-JPは『山口伊助氏が公園で凍死している。周りには氷でできた複数の足跡があって不気味だ』という内容の通報があり、財団に発見されました。
SCP-XXX-JPは不可視の人型存在です。発生地域の熱分布を測定した結果、周囲よりも非常に低い温度を示す空間を発見。さらにその空間は移動する人型のように見える事が観察されました。現在までに観測されているSCP-XXX-JPは██体で、ばらけて行動、あるいは集団で行動しているのが確認されています。低温存在であるため観測できていますが、コンクリートや金属等の障害物をすり抜ける事から、実体を持たない存在であると結論付けられました。
SCP-XXX-JPに触れた物体は、その低温域によって凍結します。この性質を利用し、水を凍らせる事でSCP-XXX-JPの姿を観測する実験が行われました。正確なSCP-XXX-JPの姿を観測する為に、動きの見られないSCP-XXX-JP-12に向けて遠距離から慎重に放水した結果、和服姿の日本人女性の形をした氷像が出来上がりました。その他のSCP-XXX-JPに対しても同様の実験を行った結果、それぞれ服装や姿は違うものの、概ね日本人らしき形となる事が判明しています。現在までに1体のコーカソイドらしきSCP-XXX-JPが観測されています。
SCP-XXX-JPは30℃から40℃の物体が付近にある場合、その物体に接触しようと試みますが、炎等の高温体からは遠ざかる動きを見せます。最初にSCP-XXX-JPが発見された地域には、12月から3月にかけて家の出入り口に篝火を焚く等する風習が伝わっており、これはSCP-XXX-JPへの対策であると見られています。
SCP-XXX-JPに松明に灯した炎を当てた処[データ削除]。
SCP-XXX-JPが物体に接触すると、接触部分が凍結します。更に、接触部分には急速な霜の生成が確認されます。この霜の一部を採取し鑑定した結果、その発生原理以外に異常性が無い事が確認されました。SCP-XXX-JPが触れた痕跡で最も多いのは“足跡”で、殆どの足跡は靴や草鞋で歩いたような形状をしています。
SCP-XXX-JPに接触した人間が死亡した場合、SCP-XXX-JPの個体数が増加する事が判明しています。
実験記録005- - 日付1997/01/19
対象: SCP-XXX-JP-17
実施方法: D-XXX-12に-180℃の環境でも生存可能な防寒装備を取り付け、対象に触れさせる。
結果: D-XXX-12の手が対象内部に侵入した瞬間、それまで停止していた対象が動き出した。対象はD-XXX-12を通過。傍観装備内部のマイクからは凍結音のみが拾われた。D-XXX-12はこの時点で全身が凍結。活動状態となった対象は辺りを歩き回り、早朝5時と共に消失した。
分析: 対象との接触に防護服は意味を為さない事が判明。物理的な囲い込みでは収容できないだろう。
翌日、SCP-XXX-JPの新たな個体が1体観測されました。
実験記録008- - 日付1997/02/05
対象: SCP-XXX-JP-42
実施方法: 対象に炎を接触させる。
結果: D-XXX-16が松明の炎を対象に近付けると、対象は炎から逃れるような行動を示した。そのまま炎を対象と接触させると[データ削除]。
分析: 炎等の熱源を忌避する性質から、熱による無力化が可能であると考えられていたが[データ削除]。しかし一般人を守る為には、この地域に存在する篝火の風習は効果を発揮しているようだ。
翌日、SCP-XXX-JPが8体増加している事が観測されました。これは死亡した被害者の数と一致しています。
1997/02/05: SCP-XXX-JP-1へ150℃を越える熱源を接触させる事が禁止されました。
事件記録005- - 日付1997/02/11
04時44分、山口家の住民全員がSCP-XXX-JPの集団に襲われる事件が発生しました。山口家は熊本県龍ヶ岳町からSCP-XXX-JP発生地域に引っ越してきた一家で、当地域の風習を知らず、もしくは知っていても実行せずにいた為に今回の襲撃に遭ったものと思われます。玄関の扉から腰の曲がったSCP-XXX-JP-38が通過し、その後を追うようにして他のSCP-XXX-JPが家内に進入した事が判明しています。この事件は観測中のSCP-XXX-JP群が、山口家を目指すように移動し始めた事で発覚しました。財団が現場に駆け付けた時には、山口家内に居た5人全員がSCP-XXX-JPとの接触による凍結で死亡していました。この事件は集団食中毒として処理され、遺体は調査の後、異常性が無い事が判明した為に親戚遺族に返却されました。
この事件を受けて、SCP-XXX-JP全個体を監視する為に担当職員の増員が決定されました。
1997/02/12: SCP-XXX-JPが5体増加している事が観測されました。
SCP-XXX-JPは、消失地点付近から再発生する事が確認されています。これは4月から11月の8箇月の期間を開けたとしても同様です。そしてSCP-XXX-JPは炎等の高温を忌避する性質から、追い込みによる誘導が可能です。周囲一帯に民家の存在しないエリア1514にSCP-XXX-JPを誘導し、誘導後SCP-XXX-JP群を篝火で囲い込む収容計画が現在進行中です。
補遺:
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの周囲は機動部隊によって厳重に警備されます。SCP-XXX-JP-3には高さ11m以上の壁を二枚建設し、扉によって壁を通過できるようにします。扉は常に施錠され、人間の通過を防いでください。壁は振動探知機、赤外線カメラ、肉眼等で常に監視されます。SCP-XXX-JPが活用される場合は機動部隊長に三名以上のO-5より通知がなされます。通知の無い者がSCP-XXX-JPに接近した場合は如何なる人物であろうと鎮圧され、SCP-XXX-JPより隔離されます。
説明: SCP-XXX-JPは岩手県[編集済み]に存在する斜面の一部です。SCP-XXX-JPは岡山県在住の女性が奇妙な死体となっているとの通報を受け、その周辺を調査した結果発見に至りました。この三年後、SCP-XXX-JPを使ったとみられる成人男性を確保しています。男性については事件記録-XXX-ηを参照してください。
SCP-XXX-JPの効果は幅1.8m、長さ██m、高さ10.3mの空間を人間(以下“対象”と呼称)が通るで発揮されます。この空間は斜面に沿うように斜めに存在している事が確認されました。対象がSCP-XXX-JPの存在する斜面下部(SCP-XXX-JP-1)から空間内部(SCP-XXX-JP-3)を通り、斜面上部(SCP-XXX-JP-2)へと到達する事で、対象は現在の状態を三年後の自分自身へ上書きします。状態の上書きは現在の対象が存在する位置と同位置で行われます。SCP-XXX-JPを“上った”対象を、三年後のSCP-XXX-JPへ近付けさせない試みは全て失敗しました。
SCP-XXX-JP-2からSCP-XXX-JP-3を通り、SCP-XXX-JP-1へ到達すると、今度は逆に三年前の対象へと現在の状態が上書きされます。この時、三年前の対象がSCP-XXX-JPから離れた位置に存在していても、何らかの理由
でSCP-XXX-JPへと移動する模様です。
実験記録015- - 日付2014/09/05
対象: エージェント・蒼樫千聡
実施方法: “現在の対象”をSCP-XXX-JPに近付けさせず、三年後の未来において、対象を過去へ上書きする実験を計画。計画は2017/09/05に遂行される予定。
結果: 2014/09/04、対象がSCP-XXX-JPへ接近する徴候を見せたので拘束。[編集済み]。2014/09/05、対象は財団の追跡を振り切りSCP-XXX-JP-1へと到達。財団からの逃走の際に負った傷はSCP-XXX-JP-1へ到達すると同時に完治したように見える。同時に顔付きの微少の変化、服装の変化が見られた。実験後のインタビューの結果、対象は計画されていた実験通りにSCP-XXX-JPを活用し、三年後の未来から来たと主張。財団の拘束から逃走した記憶は保持しておらず、2014/09/05はSCP-XXX-JPに近付かないようサイト-████で監視を受けていたと証言した。
分析: 未来から過去に自身を上書きした場合、“SCP-XXX-JP-1に対象が存在する”ように何らかの作用が働く事が判明した。服装その他の装飾品も上書きされる事が確認された。
対象の肉体年齢が加齢している事から無限ループに陥る事は無いでしょうが、対象が同じ三年間を死ぬまで繰り返す可能性を考え、三年後に計画されている過去への移動実験は中止とします。 — 霧崎博士
実験記録016- - 日付2014/09/05~2017/09/05
対象: エージェント・蒼樫千聡
実施方法: 対象をSCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP-3へと移動させ、三年後へ帰還させる。
結果: SCP-XXX-JP-2に到達した対象に変化は見られず、インタビューの後、再度SCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP-2への移動がなされた。その後のインタビューでも変化は認められず、通常業務へ復帰させた。2017/09/05、針で小さな傷を負わせた後、対象をSCP-XXX-JP-2へと移送。状態の上書きが確認され、針の刺し傷も消失していた。2014/09/05~2017/09/05の間の記憶は保持されていなかった。その十二分後、同地点において再び状態の上書きが確認された。
分析: 上書きされるまでの三年間、対象の状態に異常は見られない。その状態でSCP-XXX-JPを用いた移動を行うと、後から行われた移動も反映されてしまう。
過去へ移動する実験の中止による異常は確認されませんでした。過去、対象が未来において過去へ移動する実験が行われたという事実が記録されているにも関わらず、です。この事から、SCP-XXX-JPは過去改変を行う事が可能であると思われます。この可能性は以前から示唆されていましたが、SCP-XXX-JPの警備はより厳重なものへと変更すべきです。 — 霧崎博士
実験記録███- - 日付20██/09/08
対象: エージェント・蒼樫
実施方法: SCP-XXX-JP-1を通り、SCP-XXX-JP-2へ到達する前に引き返す。
結果: 実験日の前後三年間、異常性は確認されませんでした。
実験記録███- - 日付20██/09/08
対象: エージェント・蒼樫
実施方法: SCP-XXX-JP-1を通り、SCP-XXX-JP-2に接触せずにSCP-XXX-JP-3から出る。その後、SCP-XXX-JP-3内に戻り、SCP-XXX-JP-2に到達する。
結果: 実験日から三年間、異常性は確認されませんでした。
実験記録███- - 日付20██/09/08
対象: エージェント・蒼樫
実施方法: SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2に接触せずにSCP-XXX-JP-3へ侵入する。そのままSCP-XXX-JP-2に到達する。
結果: 実験日から三年間、異常性は確認されませんでした。
以下、SCP-XXX-JP-2から進入する、上空、または地下から進入する等の類似した実験を繰り返しました。
分析: SCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP-3へ進入し、SCP-XXX-JP-3から逸脱せずにSCP-XXX-JP-2へ到達する事で異常性は発揮されるようです。SCP-XXX-JP-2からの進入も同様の結果となりました。
実験記録XXX- - 日付2014/09/15
対象: 霧崎博士
実施方法: 現在の日付の新聞を封入した箱を持ち、SCP-XXX-JPを用いて過去へ移動する。箱は現地の職員に渡し、三年間金庫に保管する。
結果: 霧崎博士はSCP-XXX-JP-2からSCP-XXX-JP-1へと移動した後、箱を持ったままSCP-XXX-JP-1に触れずにSCP-XXX-JP-2へ戻った。その後、箱を持たずに歩いてきたような姿に更新され、持っていた箱は地面に落下した。霧崎博士の手に突然謎の箱が出現した事が過去の記録に存在する。金庫に保管されていた箱の中身と、現在の箱の中身は一致した。
分析: 何も持たない状態で更新が起こると、未来、または過去に何かを所持していた場合、その物体が消失する事はないのか。でも服は更新の影響を受けているね。興味深い。
実験記録XXX- - 日付2014/09/05
対象: エージェント・蒼樫
実施方法: 3mの棒を横に持ち、SCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP-2へ移動する。
結果: 三年後、1.8mを持った対象に更新された。
分析: 効果範囲外の物体は更新の対象外である事は判明した。SCP-XXX-JP内を移動する際は、体の一部でもSCP-XXX-JP-3の外に出ないように注意する事。
長い物体を用いる実験を繰り返し、SCP-XXX-JPの効果範囲を割り出す事に成功しました。
実験記録XXX- - 日付2014/XX/XX
対象: エージェント・カナヘビ
実施方法: 対象をSCP-XXX-JP-2からSCP-XXX-JP-1へ移動させ、過去に更新が起こるか確認する。
結果: 異常性は確認されませんでした。
分析: 知性の有無ではなく、異常性は人間に対してのみ発揮されるようです。
実験記録XXX- - 日付2014/XX/XX
対象: 宇喜田博士, 宇喜田博士-1
実施方法: 対象をSCP-XXX-JP-2からSCP-XXX-JP-1へ移動させ、過去に更新が起こるか確認する。
結果: 宇喜田博士、及び宇喜田博士-1の更新が確認されました。
分析: 宇喜田博士と宇喜田博士-1が人間である事が証明されました。SCP-XXX-JPがどこまでを人間と認識するか興味はありますが、これ以上の実験は無意味でしょう。
実験記録XXX- - 日付2014/XX/XX
対象: D-303-1
実施方法: 対象をSCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP-2へ移動させた後、対象を終了させる。遺体は焼却処分とする。遺灰は土に混ぜ、サイト-XXXXの金庫に保管。三年後、安全の為に機動部隊が金庫をエリア-XXXXに移動させる。
結果: SCP-███-JPの収容違反が発生。SCP-███-JPに暴露された事で[データ削除]。[データ削除]。[データ削除]SCP-XXX-JP-2へ到達した事で上書きが発生。生前のD-303-1がSCP-XXX-JP-2に存在していた。調査の結果、SCP-███-JPの効果は完全に消失している事が確認された。D-303-1は終了された。
分析: どのような手段を用いてでも、SCP-XXX-JPを使った者は三年前、あるいは三年後にSCP-XXX-JPに到達するようです。SCP-XXX-JPを使用し、後に死亡した者が居る場合、遺体は上書き日時にSCP-XXX-JPへと移送されます。
分析:
補遺:
対象: SCP-XXX-JP-α
インタビュアー: 霧崎博士
付記: 対象の変化が確認された後
<録音開始, 2014/09/05>
SCP-XXX-JP-α: ああああ助けてくれ! 助け……なんでこんな事になった!? ああああああああ!!
エージェント・蒼樫:
霧崎博士:
SCP-XXX-JP-α:
御坂博士:
エージェント・蒼樫:
御坂博士:
エージェント・蒼樫:
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
私は岩手県[編集済み]を探索中に、偶然あの坂……SCP-XXX-JPを登りました。そして携帯を確認すると、日付が三年後に変わっている事に気が付きました。私は慌てて周囲を確認し、自分がどのような状況に陥っているのか確認するためにSCP-XXX-JPを下りました。そこで携帯の画面を確認すると、日付は通常の、自分の感覚で現在へと変化していました。坂の上り下りを数回繰り返し、どうやらこの坂が異常性を発揮している事を把握しました。そこで……財団に連絡を入れる前に、ふと思ったのです。どこまで過去へ行けるのか、と。私は好奇心から繰り返しSCP-XXX-JPを下りました。自分がどのような状況になっているのか……わからなかったのです。SCP-XXX-JPを下る事7回……それまで代わり映えのしなかった風景が、突如として暗転しました。何か、生温かい感触に包まれていました……。手持ちのナイフで周囲の何かを切り開き、外に……外に……。外に、出ました。母でした。私が見たものは、死んで、中から私に切り裂かれた母の姿でした。私は何が起こったのかわからず、母を助ける為に過去に戻ろうと再びSCP-XXX-JPを下りました。ですが再びあの生温かい暗闇に閉ざされてしまいました。私はもがきました。もう、ナイフを使う気にはなれませんでした。肋骨が砕ける音が聞こえました。
実験記録XXX- - 日付2014/09/05
対象: エージェント・蒼樫
実施方法:
結果:
分析:
補遺:
SCP-XXX-JP進入記録1
D-XXX-JP-XX: (舌打ち)
SCP-XXX-JPは人間(以下“対象”と呼称)が斜面を上る、あるいは下る事で異常性が発揮されます。対象がSCP-XXX-JPを上った場合、その人物は丁度三年後の自分自身へとSCP-XXX-JPを上り切った時点の状態を上書きします。SCP-XXX-JPを下った場合は逆に三年前の対象へ、現在の状態を上書きします。上書きされる地点は必ず“現在の対象”が存在している地点となります。過去、対象がSCP-XXX-JPから離れた場所に存在していたとしても、何らかの理由で過去の対象はSCP-XXX-JPへと移動する模様です。未来への上書きにおいても同様で、SCP-XXX-JPを上った対象を三年後にSCP-XXX-JPから遠ざける試みは全て失敗しました。
SCP-XXX-JPの効果は幅1.8m、長さ██m、高さ10mの範囲で発揮される事が調査の結果判明しました。斜面の下部(SCP-XXX-JP-1)から前記の空間(SCP-XXX-JP-3)を通り、斜面の上部(SCP-XXX-JP-2)へ到達する事で未来へ、SCP-XXX-JP-2からSCP-XXX-JP3を通りSCP-XXX-JP-1へ到達する事で過去へ自身を上書きするようです。
構想
・大口バッグ
・凍る足跡
・プラナリア人間
・面白ゾンビ
・何処かに繋がる道、又は侵略する植物
・左甚五郎の龍
・見猿言わ猿聞か猿……はもうありますね(遠い目)
・魔法少女いたちごっこ
・無力化されたSCP……軍艦島?
・手裏剣か忍者刀
・星空の人
・白紙の本
・爪切り
・皇帝ペンギン、もしくは幼帝
・絵の中の軍隊
・移動する大鳥居
・千本鳥居
・赤いトランペット
・白いペットボトル
・ガラスに映る彼女
・博士シリーズ
・ウルトラマンと怪獣のSCP-XXX-JP-J
・山彦EX
・三年坂
・放射線吸収人間
・仮面の王国
・自殺セールスマン 幽玄会社? 有限会社幽玄、訪問販売会社
・
・企業的コロシアム
・座敷童→収容生物が幸運に
・死の商人
・魔女裁判
・過去からの贈り物、未来予知の逆
・家族
・私は存在しない博士(EX?) 天風晴夫
・人格交換人間
・馬(UMA) ←上手く思い付かない
・リア充爆発しろ!
・壁殴り代行
・メリーさんの人形遣い
・天使の詩(うた)
・日本海溝ハダス
・終わった後の毛利小五郎
・トムとジェリー
・ウィリーと蒸気機関車
・赫映姫(かぐやひめ)>難題
・仏の御石の鉢>僧侶のお経を四十九日間聞かせないと活性化して弥勒菩薩が降臨=末法の世になる
・火鼠の裘>耐火裘以上のイメージが湧かない・・・逆に着ると燃えるとか?
・蓬莱の玉の枝>代金をお支払いください! それとも普通に宝石の生る木?
・龍の首の玉>この玉の存在こそ、龍が存在する証なのです。 → もう飛龍で良いかな?
・燕の子安貝>手にした物に災いが降りかかる? 落ちる? 落下?
↑まだ不安定
・Fictional Reality Entertainment Ltd.>SCP-759-JP
・Entertainment & Enterprise>SCP-092-JP
・スワンプマン(複製人間)
・質屋 人質屋?
・減るSCP……でも減るならその内無力化するだけ……実は減ってない?
・未来、現在、過去
・墓嵐
https://twitter.com/NanimonoKashira/status/541894919346860032
https://twitter.com/NanimonoKashira/status/541908250191360001
・太陽が付いてくる。本当に付いてきて太陽が分裂するJ
・決闘を申し込む!!!
・風の終わり
・墓守犬(チャーチ・グリム) ブラックドッグ
ホワイト・ドッグと被りそう。逆に引き込む? 変異する犬。墓を守る。
・食べる水
・リセットできないゲーム
・色が見える 片桐飛鳥研究員
・軽やかに飛べる! スケボー!
・白に染まる世界。白黴の世界。
・財団職員-J
・月曜日-J
・逃げ惑う人々、突然動きを止める。人間に見える、人間ではない者達。
・健全な肉体にこそ健全な精神が宿る
・正体不明が正体 常に姿を変える 正体を確定させない
・財団が感知できない感染……寄生生物? の知的コミュニティ
・ハゲ頭J
・ゴートシュミレーター(現実シュミレーター)
・生きる皮
・忘却の村 木梨村
・過去の鳥。鳥籠の中に居ると思われる鳥。
・確保、収容、保護 隔離研究所 境界の向こう
分離アイテム。牛乳とコーヒーの分離
生物再生アイテム。生物を健全な状態へと戻す
言語再生アイテム。声の出せない者にも声を
記憶復元アイテム。失われた、改竄された記録の回復。
即身成仏。人が使用するのと同様の効果を発揮
人口皮膚の塊。上記と同様の効果
我々は必ず救う。諦める事は無い。人類を、恐怖から守るのだ。
・七つの子の流れる書
・日本のゴッドハンド
・O5-6の耳は驢馬の耳-J
・ネコと和解せよ
・ピエログリフ
・眠ると朝になる月曜日-J
・課金ガチャ
・行き止まり、もう出られない通路
・夢の薬。幸せな夢を見続ける
・収集、保存、展示の博物館
・財団博物館
・ロブスター通信
・他の異常存在が原因の現象-EX
・チベットスナギツネ、レッサーパンダ、ミーアキャット
・フォッサ、タヌキ、
・永久の飛行
・毬藻
・駄菓子屋と他世界の基金
・人型霊的実体。もう、一人きり
・ティラミスの膝の肘
・人のように振舞うオウム。シャミセン系
・異世界へと逃げた消防車。Neutralized
・アソボー。危険な遊びで爆発四散。Neutralized
・俺を殺せ!
・未来しか感じない人間。未来に生きる人間。
・ヒメヤマトオサガニ
・緑の地獄
・運命共同体(共同体)
・人間を叩くとビスケットになるゲーム
・盗まれた(盗まれる)自転車
・天堂宗
轉空
至星
光爛
・救済会
・境界無き医師団
・財団警察
・あなた達を救うのです。以前の状態。2722? 214-JP?
エージェント・蒼樫千聡
泉谷釟寛研究員
芹沼博士 茜
甘夏玉代博士
おばあちゃん
PoIは容疑者
GoIは要注意団体
#リプされた単語を組み合わせてSCP記事書く
Eメール、モリゾー、蕎麦、ケア、たらい、吊り、友情パワ-、ガンダム、コルク、経験値、袋とじ、デスクリムゾン、千枚通し、イエローストーン国立公園
この単語を使ってSCP記事を書いたよ!(吐血)
SCP-XXX-JP-1は蕎麦粉像職人を自称する人型存在です。見た目は日本人の特徴を有しており、自身を“モリゾー”と名乗っています。
SCP-XXX-JP-1はEメールを使って“どんな像でも作ります!”との広告を打ち出していました。そのダイレクトメールに記載されていた住所であるアメリカ合衆国イエローストーン内の█████にてSCP-XXX-JP-1は発見、財団に確保されました。既に出回ったEメールは全てイタズラメールであるとして処理しました。
SCP-XXX-JP-1は自身の持つたらい(SCP-XXX-JP-2)の中で蕎麦粉をこね、様々な像(SCP-XXX-JP-3)を製作します。製作された像は蕎麦粉と水のみを材料としているにも関わらず、モチーフとした物と同様の性能を有します。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-3全てにタイトルを付けるようです。
SCP-XXX-JP-2以外を用いて像を製作する、SCP-XXX-JP-1以外の者がSCP-XXX-JP-2を使って像を制作するどちらの事例においても異常性は発揮されませんでした。この事からSCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2の二つが揃わなければSCP-XXX-JP-3は出現しないと結論付けられました。
実験記録XXX-043
製作物: 猫
タイトル: ミケ
結果: 猫の像が完成。猫の像は鳴いたり歩き回る等の動作を行った。
一部を採取したが、蕎麦粉で出来ている事以外に発見は無かった。
14時間後、動きがぎこちなくなり始め、その1時間後に完全に動きを止めた。
調査の結果、水分が蒸発し乾燥した事が判明した。
分析: ある程度の水分がなければ機能しなくなるらしい。
実験記録XXX-045
製作物: 千枚通し
タイトル: 穿ち針
結果: 一本の千枚通しが完成。通常の千枚通し同様に使用できた。
乾燥した後に使用すると像は耐久性を失い砕けてしまった。
分析: 長く使いたいなら乾燥させないようにしないといけないな。
実験記録XXX-050
製作物: 化粧水
タイトル: 貴婦人のスキンケア
結果: 化粧水の入っているように見える瓶が完成。蓋を開け内容物を取り出すと液体が出て来た。調査の結果蕎麦粉と水の混合物である事が判明した。
分析: 液体も製作可能らしい。成分は蕎麦汁だが。
実験記録XXX-061
製作物: 週刊誌
タイトル: 世界のコルク
結果: 雑誌一冊が完成。内容は世界で使われているコルクについて書かれていた。
分析: 袋とじがあったから開けたんだけど、中身は加工前のコルクの写真だった。
なんで袋とじされていたんだ。
実験記録XXX-180
製作物: ロープ
タイトル: 首吊り
結果: 輪の付いた一本のロープが完成。ロープの感性と同時にSCP-XXX-JP-1が自分の首に輪を掛け自殺を図る。警備員によりすぐさま取り押さえられ、SCP-XXX-JP-1の自殺は防がれた。
分析: 精神鑑定が必要かもしれん。あとこのロープ茹でたら美味いな。
実験記録XXX-187
製作物: 戦隊ヒーロー
タイトル: 僕達の友情パワーをくらえ!
結果: 高さ10cmの戦隊ヒーローを模した5人の人型が完成。5人は密集すると、直径8cmの銃のようなものを取り出し、近くの職員に向けてエネルギー弾を撃ち出した。職員は軽傷。5人の像及びSCP-XXX-JP-1は警備員により鎮圧された。像を熱湯に入れると動きが止まる事が判明した。
分析: まさかフィクションまで再現できるとは思わなかった。何レンジャーかは知らないが彼らは職員達で美味しくいただいたよ。
実験記録XXX-191
製作物: 巨大ロボ
タイトル: ガンダム
結果: 30mの人型ロボットが完成。
動き出し、職員を襲おうとしたが、事前に用意していた装置から熱湯を浴びせると動きを停止した。
分析: もうちょっとどう動くか見たかったな……空を飛べるのかとか。これも美味かった。
実験記録XXX-202
製作物: [削除済み]
タイトル: デスクリムゾン
結果: 赤黒い物体がSCP-XXX-JP-2から溢れ出し[削除済み]。
分析: 危うく死にかけた……。だが美味かった。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPは低脅威度物品用ロッカーに収容されます。誤ってSCP-XXX-JP-3内に他オブジェクトが入ってしまわないよう、SCP-XXX-JP以外の物を一緒に保管しないでください。SCP-XXX-JPに行われる実験には解雇予定のDクラス職員が割り当てられます。
説明:
SCP-XXX-JPは███████ ████████製のリュックサックです。
SCP-XXX-JPには開口部が二つあり、上部の大きい口をSCP-XXX-JP-1、下部の小さい口をSCP-XXX-JP-2、SCP-XXX-JP-1内部に広がる空間をSCP-XXX-JP-3とします。
SCP-XXX-JP-1を開けると、その内部は光の差さない広大な空間(SCP-XXX-JP-3)となっています。SCP-XXX-JP-3の容量を測定するあらゆる調査は全て測定不能に終わりました。SCP-XXX-JP-2開口部からは異常空間の存在は確認できません。
SCP-XXX-JP-3に物体を投入すると、数時間後SCP-XXX-JP-2からその物体が排出されます。果物を入れた際には皮だけが、生きた鶏を入れた際には鶏の骨だけがSCP-XXX-JP-2から排出されました。果肉や内臓といった消失してしまった部分がSCP-XXX-JP-2から排出された記録は現在までありません。
明らかにSCP-XXX-JP-2を通らないような大きさの物体も、SCP-XXX-JP-2から排出される事が確認されています。
SCP-XXX-JPを大容量のバッグ、又は大量の物品の保管に使うという提案がなされましたが、SCP-XXX-JP-2からいつ保管した物品が飛び出すかわからない、又破損した物体が排出される事例や回収できていない物体が存在する事からこの提案は却下されました。
SCP-XXX-JPに関わった人物が死亡した際、SCP-XXX-JP-2からその人物の骨と衣服が排出される事があります。SCP-XXX-JPの実験に関わった職員全てに対してこの異常が発現する訳ではないようです。この異常が発現する条件は現在も調査中ですが、ランダムではないかとの考えが主流となっています。
排出された骨の大半は実験に関わったDクラスの物でした。
実験記録XXX-28 - 日付2014/09/05
対象: D-XXX-24
実施方法: 洋梨を2個SCP-XXX-JP-3内に入れる。
結果: 問題なく洋梨は投入された。4時間後、SCP-XXX-JP-2から2個分の洋梨の皮と種、成人男性一人分の人骨、Dクラスの衣服一式が排出された。洋梨の皮は実験前に書き込んだ印と一致。人骨はD-XXX-24のDNAと一致。衣服もD-XXX-24の物である事が確認された。
実験記録XXX-30 - 日付2014/09/05
対象: D-XXX-25
実施方法: 生きた鶏を一匹SCP-XXX-JP-3内に入れる。鶏には発信機を体内に埋め込んだ。
結果: 少し手こずったようだが鶏はSCP-XXX-JP-3内に投入された。1分後、発信機からの通信が途絶。3時間後、SCP-XXX-JP-2から鶏一匹分の骨と成人女性一人分の人骨、Dクラスの衣服一式、鶏に埋め込んだ発信機が排出された。鶏の骨及び人骨は、実験に使われた鶏とD-XXX-25のDNAと一致。衣服もD-XXX-25の物である事が確認された。
実験記録XXX-150 - 日付2014/09/10
対象: D-XXX-138
実施方法: ワイヤーを結びつけたD-XXX-138をSCP-XXX-JP-3内に投入し、内部を調査する。
結果: この時用意したワイヤーの限界2000mに達した為、調査を終了。調査は闇がどこまでも広がっており、底にも辿り着けなかったというD-XXX-138の証言以外に収穫は無し。D-XXX-138は少し憔悴した様子だったが問題無く回収された。3時間後、SCP-XXX-JP-2からD-XXX-138の物と一致する人骨とDクラスの衣服一式が排出された。
警告します。Dクラス職員を消費し過ぎです。実験内容を拝見しましたが、日に何人ものDクラスが必要な実験とは思えませんし、月末の解雇を待たずして終了させる程の事態が起こっているようにも見えません。倫理委員会では尾口博士がDクラスを終了させる事を目的に無意味な実験を繰り返しているのではないかとの声も上がっています。たかだが不思議なリュックに何十人ものDクラスを用いて実験を行う必要もないでしょう。過剰なDクラス職員を使用する申請は今後却下されます。同様の申請が続くようならば、実験責任者である尾口博士に対する査問会が開かれる予定です。 — 倫理委員会Dクラス職員管理部長 ██ ███
では終了が決定されたDクラスを寄越してくれ。終了間際に実験を行うだけなら人的資源の無駄遣いにはなるまい? — 尾口博士
審議の結果、申請は受理されました。 — 倫理委員会Dクラス職員管理部長 ██ █
実験映像XXX-12 - 日付2014/09/03
実験対象: D-XXX8, D-XXX-9
D-XXX-8: おい……おい……どういう事だよ! こんなの聞いてねえぞ!!
尾口博士: 落ち付け、D-XXX-8。速やかにそのリュックの口からレモンを投入するんだ。
D-XXX-8: ふざけんな! おいつは……D-9(D-XXX-9の事と思われる)の奴があのリュックに食われたんだぞ!! 近付けるか!!
(D-XXX-9はこの実験中、問題無くSCP-XXX-JP-1にレモン1個を投入済み。D-XXX-9の無事も確認されている)
尾口博士: あのリュックはそんな危険な代物ではない。そこのレモンを1個、指定された通りに投入するだけで良い。この実験が終われば君は解放される。
D-XXX-8: (8分間喚く事が続いたが、次第に落ち着き始める) ……本当だな? 本当に、あの[罵倒]リュックにこいつを入れれば俺は解放されるんだな!?
尾口博士: ああ、その通りだ。D-XXX-8、レモンをそこのリュックに投入しなさい。
D-XXX-8: [罵倒]……[罵倒]……! ああ、やってやるよ……[罵倒]っ!
D-XXX-8は問題無くSCP-XXX-JP-1にレモンを1個投入した。D-XXX-8はSCP-XXX-JPの特性調査の為、D-XXX-9と共に終了された。
実験終了から4時間後、果肉が半分消失したレモン1個、投入時と同じ状態のレモン1個、成人男性の人骨2人分、Dクラス職員の衣服一式2人分がSCP-XXX-JP-2から排出された。人骨、衣服共にD-XXX-8とD-XXX-9のものである事が確認された。
これ以降、柑橘類を用いた実験は中止する。 — 尾口博士
補遺: 現在SCP-XXX-JPは研究され尽くしたとされ、Anomalousアイテムへの分類が検討されています。Anomalousアイテムに分類された場合、Dクラス宿舎の娯楽室に設置される予定です。
SafeじゃないのにSafe分類されてる、というSCPを作ろうとしたけど、説明が無いと伝わり辛いのが難点。
現実改変能力を持たせると、現実が改変されているので記事内で説明する事も難しい。
上手く料理する事ができず廃案。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter
特別収容プロトコル:
説明:
実験記録XXX- - 日付201█/09/05
対象: D-XXX-
実施方法:
結果:
補遺:
— ████博士
SCP-XXX-JP進入記録1
D-XXX-JP-XX: (舌打ち)
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: 霧崎博士
付記: SCP-XXX-JPとは接触せず、通信によってインタビューは行われた。
<録音開始, 2014/09/05>
霧崎博士:
SCP-XXX-JP:
霧崎博士:
SCP-XXX-JP:
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
画像の貼り方はSCP-774なんかを参考に。
飛龍
スペースシャトル『ディスカバリー』から撮影された写真
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを収容する試みは現在まで、全て失敗しています。地中探査、水中探査、人口衛星による監視によって常にSCP-XXX-JPの位置は把握されなければなりません。SCP-XXX-JPを示す物的証拠は全て回収、又は捏造であると喧伝され、必要ならば記憶処理を行ってください。SCP-XXX-JPによって引き起こされる地震の発生源は、配属されている財団職員によって適当な物へと改竄されます。SCP-XXX-JPが地上での活動を始めた場合、800石の日本酒、禊を行った5人以上の十代から二十代の処女、禊を行った12名以上の神職によりプロトコル“龍神祭”を遂行してください。プロトコル“龍神祭”が失敗した場合、O-5の承認の下、軍事兵器によるプロトコル“龍退治”が行われます。プロトコル“龍退治”は避けるべき措置である事は十分留意してください。プロトコル“龍退治”時においても、SCP-XXX-JPの頸部けいぶへの攻撃及び接触は禁じられています。
説明: SCP-XXX-JPは全長16kmある巨大な生物です。体表は蛇のような鱗で覆われています。その爬虫類的な特徴にも関わらず、口辺には長髭が蓄えられており、眉、頭部から生える珊瑚のような形をした二本の角の存在も確認されています。胴体の前部からは2本の肢が生え、それぞれ3本の指と鋭い爪を有しています。頸元くびもとには白、黒、緑、赤、黄の五色に輝く珠のような部位が露出しており、この珠はSCP-XXX-JPと結合しているように見えるとの観測結果が出ています。
SCP-XXX-JPの姿は伝説上に語られる龍の姿と酷似しており、それらの伝説はSCP-XXX-JPの目撃例が伝承されたものではないかと考えられています。
SCP-XXX-JPは地中、空中、海中と広範な移動範囲を持ち、特に海底下を移動するSCP-XXX-JPの追跡は困難を極めます。SCP-XXX-JPが地中を移動する際に発生する振動は、地上に軽度な地震として現れる為、地震発生源を偽装する必要があります。
地表に現れたSCP-XXX-JPは、殆どの場合上空へ飛翔します。この飛翔する原理は現在も不明のままです。SCP-XXX-JPの飛翔範囲は対流圏内に留まり、成層圏へ到達した記録はありません。
海中を移動するSCP-XXX-JPの追跡中、水深6000mの海底から更に地下へと潜行する姿が観測された事があります。SCP-XXX-JPがどのようにして高圧下の水中又は地中、低圧環境である対流圏界面等の過酷な環境で問題無く活動できているのか、その理由は解明されていません。
SCP-XXX-JPが地表付近で活動する事は稀ですが、地表で活動するSCP-XXX-JPは殆どの場合“暴れる”と形容される激しい活動で地上に甚大な破壊を齎します。この状態のSCP-XXX-JPは神職によって執り行われる[編集済み]によって“鎮まる”事が確認されています。活動が穏やかになったSCP-XXX-JPは上空に飛翔、あるいは地中へと潜行します。
SCP-XXX-JPへ追跡装置を取り付ける試みは幾度となく繰り返されてきましたが、地中を移動する衝撃に耐えられず全ての追跡装置は破壊されました。
SCP-XXX-JPの追跡を困難としている要因の一つとして、SCP-XXX-JPの周囲に発生する不透明雲の存在があります。SCP-XXX-JPが活動する地域は、およそ八割の確率で不透明雲に覆われ、時には暴風雨が発生します。SCP-XXX-JPが不透明雲に覆われている地域に姿を現すのか、それともSCP-XXX-JPが不透明雲を発生させているのか詳細は不明です。しかし、SCP-XXX-JPの出現と不透明雲の発生は、偶然では片付けられない奇妙な合致を見せています。SCP-XXX-JPは不透明雲中を好んで移動する為、人工衛星による監視を困難なものにしています。
SCP-XXX-JPが地上での活動を始めた場合、800石の日本酒、50人の十代から二十代の処女、禊を行った12名以上の神職によりプロトコル“龍神祭”を遂行してください。プロトコル“龍神祭”が失敗した場合、軍事兵器によるプロトコル“龍退治”が行われます。プロトコル“龍退治”は避けるべき措置である事は十分留意してください。プロトコル“龍退治”時においても、SCP-XXX-JPの頸部けいぶへの攻撃及び接触は禁じられています。
SCP-XXX-JPは全長16kmある巨大な生物です。多くの場合、“雲”がSCP-XXX-JPの周囲を覆っているために、その姿を明瞭に捕えた記録はありません。
体表は蛇のような鱗で覆われています。その爬虫類的な特徴にも関わらず、口辺には長髭が蓄えられており、眉、頭部から生える珊瑚のような形をした二本の角の存在も確認されています。胴体の前部からは2本の肢が生え、それぞれ3本の指と鋭い爪を有しています。頸元くびもとには白、黒、緑、赤、黄の五色に輝く珠のような部位が露出しており、この珠はSCP-XXX-JPと結合しているように見えるとの観測結果が出ています。
SCP-XXX-JPの姿は伝説上に語られる龍の姿と酷似しており、それらの伝説はSCP-XXX-JPの目撃例が伝承されたものではないかと考えられています。
地中を移動する際は地下3~10kmの深さを移動するため、地上への影響は軽度の地震として現れますが、比較的無害です。地上に現れたSCP-XXX-JPは対流圏内を飛翔します。何故SCP-XXX-JPが飛翔可能なのか、その原理は不明です。SCP-XXX-JPは高度5000m付近を好んで飛翔する事が観測されています。SCP-XXX-JPが対流圏界面まで飛翔した事が観測された事はありますが、成層圏に突入した事例はありません。海中を移動する姿も確認されており、
更には、SCP-XXX-JPは“雲”を纏っているようにも見え、雲中と地中を移動する際のSCP-XXX-JPの姿を捕える試みすらも常に失敗しています。雲に覆われていないSCP-XXX-JPを捉えた記録は、スペースシャトル『ディスカバリー』が偶然撮影したものしか存在しません。
http://ja.scp-wiki.net/forum/t-1068729/scp#post-2188712
・空飛ぶミミズ
・雲で出来ている存在
忘れられた博士
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 人型収容施設に収容します。72時間に一度以上、この報告書を一通り読んでください。SCP-XXX-JPは監視カメラによって常時監視されます。
説明: SCP-XXX-JPは元財団職員を名乗る日本人男性です。自身を“天風 晴夫(あまかぜ はるお)”と名乗っています。SCP-XXX-JPはXXXx/XX/XXにサイト-XXXXで発見、確保されました。当初は要注意団体のスパイだと思われていましたが、SCP-XXX-JPの証言と、財団職員の複数名がSCP-XXX-JPの事を完全に忘却した事からSCP-XXX-JPへと指定されました。
SCP-XXX-JPは72時間に渡ってSCP-XXX-JPの事を意識しなかった場合、SCP-XXX-JPに関する記憶、及び記録が完全に抹消されます。この効果はSCP-XXX-JPに関わった人間の記憶、SCP-XXX-JPを記録した媒体の個々で発生します。人間が72時間SCP-XXX-JPの事を思い出さなければ、その人物は完全にSCP-XXX-JPの事を忘れ、SCP-XXX-JP記録されたデータは、そこにその記録があったという情報ごと消失します。この効果はSCP-XXX-JPの証言と、XX回の実験により確認されました。SCP-XXX-JPはこの特性以外に何ら異常性はなく、通常の人間と同様であるように思われます。
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: 霧崎博士
付記:
<録音開始, 2014/09/05>
霧崎博士: それではインタビューを開始します。SCP-XXX-JP、貴方はどうやってサイト-XXXXの使われていないオフィスへと進入したのでしょうか?
SCP-XXX-JP: 何度も言っているが……あそこは私のオフィスだったんだ……。SCP-███-JPに対する考察でこんを詰めていて、五日程引き籠っていた。溜め込んでいた缶詰が無くなったので、売店でまた缶詰を購入しようと研究棟から出るために自分のIDを使ったら警報が鳴った。侵入者を警告するものだ。私はCOGが攻撃してきたのかと思ったんだが、警備の者がやってきて私を拘束した……。何度も私は天風博士だと言ったが、聞き入れられる事は無かった……。
霧崎博士: つまり、あなたは第三研究棟で発生したと?
SCP-XXX-JP: 私は以前から存在していた! 突然発生したのではない!
霧崎博士: しかし進入記録がどこにも残されていないんです。貴方に空間転移能力が無い事は調査済みです。ならばあの場所で発生したとしか考えられません。
SCP-XXX-JP: なあ……悪い冗談ならもうよしてくれ……。霧崎博士、君が慰安旅行先のXXX山の崖から落ちそうになった時、傍に居た私が君の腕を掴み、間一髪の処で助けた事があるだろう? 確か転落しかけた理由は、エージェント・XXXと、どちらが崖の先端まで走れるかというチキンレースだったな? それも覚えてないと言うのかい? 君は……冗談とは言え仲間の精神をここまで追い詰めるような事はしないだろう?
霧崎博士: ……何故私がXXX山で崖から転落しかけた事を知っているのでしょう? 確かに私はその時崖から落ちそうになりましたが、自力で生還できましたよ。
SCP-XXX-JP: あんな大勢から人間が自力で戻れる訳がないだろう! よく思い出してくれ! それに自力で戻れたのなら、何故君がチキンレースで敗北しているんだ! 私が手を貸してしまったからだ、違うか?
霧崎博士: あのレースはどれだけ崖の先端に近付けるかの勝負であり、崖から一度飛びだしたら負けでしたからね。肝を冷やしましたよ。
SCP-XXX-JP: だから! 崖から飛びだしたら一人では戻れないだろう!?
霧崎博士: 体をくるっと捻って崖にしがみつきました。流石にそこからはエージェント・XXXの手助けも必要としましたが。この話は終わりです。続いての質問です。何故貴方はそのように財団職員の情報を知っているのでしょうか?
SCP-XXX-JP: 私も……職員だったんだ……君達と仲間だったんだ……! 記録が残っている筈だ! XXX/XX/XXに私は財団に入団した! 私を登用してくれたのはXXX博士だ! ……彼は私の大学での恩師だ。
霧崎博士: XXXX/XX/XXの記録だけではなく、全記録を調査しましたが、財団が天風晴夫なる人物を雇用した事はありません。XXX博士も天風晴夫という名前を知らないと証言しています。
SCP-XXX-JP: 嘘だ……もう、エイプリルフールは過ぎているだろ? ドッキリならドッキリとそう言ってくれ、お願いだ!
霧崎博士: 残念ながら事実です。仮に貴方が財団職員で我々の仲間だとたら、冗談でも三日もの間身柄を拘留するのは度が過ぎています。どんなに長くても24時間でドッキリ大成功です……失礼。
SCP-XXX-JP: 私は本当に天風晴夫なんだ……どうしてみんな忘れてしまっているんだ……。そうだ、戸籍はどうだ!? 財団の力なら私の戸籍を調べる事くらい容易いだろう!?
霧崎博士: 戸籍、ですか。貴方の証言するXXX県XX市の記録を調査しましたが、天風晴夫なる人物は存在しませんでした。貴方の言う家には確かに天風夫妻が住んでいます。ですがこの夫妻には子供は居ませんし、晴夫なる人物も聞いた事がないとの事です。
SCP-XXX-JP: [口を開けたまま30秒無言]
霧崎博士: 加えて貴方が友人知人と証言した者達も、一様に貴方との関与を否定しています。
SCP-XXX-JP: …………私はSCP-███-JPと███-JPに関わった事がある。その記録に私の名前があるはずだ。
霧崎博士: 確かに記録がありました。改竄された形跡もありません。ですが研究に携わった職員は天風晴夫なる人物を記憶していません。どうやって報告書を改変したのですか?
SCP-XXX-JP: 改変などしていない……。どういう事だ何なんだ! 私が何をしたと言うんだ! きちんと報告書に私の名があったんだろう!? 改竄の形跡も無いと君は今言ったじゃないか! なら、私が関わったという確かな証拠だろう!?
霧崎博士: ですが、天風博士という人物が、SCP-███-JP及びSCP-███-JP、並びに貴方の証言した他SCPの研究に関わった事実は認められませんでした。
SCP-XXX-JP: 報告書に名前があるという事実があってもか?
霧崎博士: 何らかの手段を用いたのでは? その方法を我々は知りたいのです。繰り返しますが、“天風晴夫”という人物は財団の調査でその存在が認められていません。実験報告書のいくつかにその名前は確認されましたが、それ以外の手掛かりがまったくありません。もう一度問います、貴方は何者なのですか?
SCP-XXX-JP: 天風……晴夫だ……。どうしてだ……私が何をしたというんだ……思い当たる事なんて……何もない……。
この後、SCP-XXX-JPの精神状態は不安定となった為、インタビューを中止。メンタルケアを行い、精神状態が回復してから再調査を行う。
財団データベースの自分の記録を消去して、“存在しない筈の博士”としてSCPになろうとしたEXSCPを作ろうとしたけど、財団の調査力ならそれぐらい看破するし、ならジョークで本当にSCPとして扱われて収容されちゃった系を作ろうとして、本当に忘れられる博士にしちゃえば良いじゃんとなって出来上がりましたもうちょっと推敲予定。
彼は本当に過去に存在していたのか? それとも突如として発生したSCPなのか?
現在も調査は進められています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在SCP-XXX-JPは人型収容セルに収容されています。SCP-XXXJP収容セル内への人間の進入は禁止されます。
説明: SCP-XXX-JPは自身の人格を他者と交換する存在です。現在のSCP-XXX-JPは梧博士の肉体に存在しています。
SCP-XXX-JPは視認した相手の人格と自身の人格を交換する事ができます。写真、通信映像等では人格交換は起こせない事が確認されています。人格交換が行われた場合、SCP-XXX-JPは転移先の人間の記憶を獲得します。この特性からSCP-XXX-JPは転移した人間に成り済ます事が容易です。記憶の獲得はSCP-XXX-JPのみの特性であるようで、人格交換の対象とされた被害者は、自身の記憶しか保持していません。
動物との接触実験が行われた際には、人格の交換は行われませんでした。SCP-XXX-JPが人格交換を行わなかったのか、人間以外には行えないのかは不明です。他の知性ある生命体との接触実験は禁止されています。
事件記録
SCP-XXX-JPの収容違反が発生し、█名の財団職員が人格交換の犠牲となりました。SCP-XXX-JPは梧博士の献身的な活躍によって、梧博士ごと人型収容セルに収容できました。
付記:
<録音開始, 2014/09/05>
梧博士: SCP-XXX-JPを確保する事に成功した。だけど……まいったな。俺を救出する事はできるかね?
岸島警備員: おい、何を言ってやがるSCP-XXX-JP! お前が確保されたSCP-XXX-JPだろうが! 俺の体を返しやがれ!
梧博士: ふん、私の……いや俺のふりをしてもこの収容セルからは逃れられないぞSCP-XXX-JP。あー、観測室、岸島の人格は無事かね?
霧崎博士: こちら観測室。こちらからは梧博士を名乗る二名の存在が確認されます。まず、梧博士の救出ですが、どちらが本物の梧博士であるのか不明である事。収容違反の可能性が高い事から難しいものと思ってください。
梧博士:
岸島警備員:
梧博士:
岸島警備員:
梧博士:
岸島警備員:
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: 霧崎博士
付記: SCP-XXX-JPとは接触せず、通信によってインタビューは行われた。
<録音開始, 2014/09/05>
霧崎博士: 聞こえますかSCP-XXX-JP。
SCP-XXX-JP:
霧崎博士:
SCP-XXX-JP:
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
報告書作成ウィザード
できれば問い合わせないで貰えるとありがたいのですが、テクニカルサポートが必要な場合は、デイヴィッド・ローゼンまでお願いします。
注: Androidやお気に入りのブラウザでこのウィザードが動作しないからと言って、私を呼ばないように。とにかく、データベースにアクセスする時は標準的なブラウザを通して、十分綺麗にしたシステムを使用したまえ。
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Archived SCPsについての詳細は、FAQあるいはArchived SCPsのハブをチェックしてください。
アイテム番号: SCP-132
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-132 is to be accommodated in a 4 m x 3 m room located 8 kilometers below the surface level of Site-19. Walls of this room are to be lined with no less than 12 millimeters of SCP-148. The room contains standard living appliances and furniture, as well as a few luxuries, including a television (without cable), VCR, and DVD player. SCP-132 is given a moderate selection of entertainment consisting of literature, CDs, videocassettes, and DVDs. These forms of entertainment may only be those released prior to SCP-132's admission. SCP-132 has access to a computer terminal designed solely for communication with 2/132-███-███ and other qualified personnel.
The south wall of the room features a door which leads to a high-speed elevator with access to the surface. SCP-132 is to be accessed once every six (6) hours for nutritional sustenance and observation. SCP-132 is permitted to deny and therefore postpone up to two (2) tests in a 24-hour span. SCP-132 is permitted to temporarily leave special containment procedures under supervision of a single Level 1+ personnel. All personnel who interact with SCP-132 are to be evaluated to determine that they have no contemporary traumatic personal issues. If a dark fluid begins to ooze from SCP-132's eyes, nose, or mouth, SCP-132 is to immediately be escorted back to containment unless authoritative personnel elect the opportunity to perform examination.
Description: SCP-132 is an ethnic Palauan human female in her early to mid twenties, with a height of approximately 152 centimetres and a mass of approximately 52 kilograms. SCP-132 objects to being referred to by her SCP designation and prefers her own title, "Dolores". SCP-132 is of average intelligence, having an IQ of 113. SCP-132 is fluent in English and Palauan and can speak limitedly in Japanese. SCP-132 requires all the basic sustenances of a regular human: food, drink, sleep, etc. SCP-132 is diagnosed with esophageal peptic ulcer disease, but is otherwise completely healthy.
SCP-132, when successfully isolated from other humans, has a euthymic disposition. However, when in the direct presence of others, SCP-132 will accumulatively acquire the negative or positive dispositions of those present. SCP-132 apparently has no control over these abilities. The radius of this "affective absorption" is unknown. It has been recorded to reach ranges of 7800 kilometers, though the strength of the radius effectively decreases with altitude or depth.
Because of the vast numbers of those on Earth suffering outnumbering those flourishing, negative disposition frequently outweighs positive. SCP-148 has been found to help filter outside human affects. During these affective absorptions, SCP-132 will exude a dark, viscous liquid from her facial orifices. CAT scans have revealed this liquid to originate in the pharynx, although its ultimate origin is presently unknown. The amount of this fluid secreted is dependent upon how severely negative disposition outweighs the positive.
Analysis has shown that this liquid is composed 40% of bodily fluids (mucus, blood, bile, and cytoplasm) and most of the remainder an unidentified, black acid of pH 2.3. Unsurprisingly, SCP-132 will complain that this substance "burns the inside of her face". Other symptoms of SCP-132's affective absorption include migraines, depression, aches, nausea, convulsions, hypochondria, paranoia, hallucinations, and what have been substantiated to be factual visions. Visions are almost exclusively of past and present situations involving mass deaths. The severity of these symptoms varies depending on the level of negative affect SCP-132 experiences.
Addendum 132-01: SCP-132's room has been successfully installed with reinforcement of SCP-148 [see Addenda-148]. SCP-132 is responding well and no longer requires active access to antisymptomatic medications.
Addendum-132-02: SCP-132 has requested psychiatric conditioning of her abilities. Request approved. Acquisition of a qualified parapsychological psychiatrist is pending.
Document #132-1: Concerning SCP-132's discovery and admission.
SCP-132 was born in [DATA EXPUNGED], Palau, in 198█ and had lived there most of her life. She has reportedly experienced these absorption abilities for as long as she can remember. SCP-132 was discovered when Agent ████-████████ was vacationing in [DATA EXPUNGED], Palau, in 200█ and encountered SCP-132 displaying her odd behavior. Interested, Agent ████-████████ approached SCP-132 and inquired about her condition. Upon concluding that SCP-132 warranted Special Containment Procedures, he recommended SCP-132 submit herself to the Foundation, promising to suppress SCP-132's abilities. SCP-132 hastily agreed. Because of Agent ████-████████'s unprofessional approach to SCP-132's admission [refer to PROTOCOL-XII of Retrieval Code of Conduct], he was subsequently terminated.
Nanimono Demonaiさんの技らしい。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter
特別収容プロトコル:
説明:
Acquisition Log SCP-███-█
SCP-1264
SCP-2077
scp-jp 生命 蘇生 自己複製 知性 自我 人間型 国内収容
SCP-2077の最も一般的な外見の二つ。左のソフトカプセルは魚油を含み、右のカプセルは骨粉を含んでいる。
アイテム番号: SCP-2077
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 全ての薬物の小売業者はSCP-2077の事例の為に監視されるべきです。確認された事例は押収し、それらの元の出所は可能な限り追跡されます。人間がSCP-2077を消費する事は、輸入品の処方薬は危険であると個々人に教育する計画、及びキャンぺーンを通じて防止されます。財団はSCP-2077の事例が報告されている指定の『ホットスポット』に対して、フロント企業である『サンライズ・ケア・プラクティッショナース(Sunrise Care Practitioners)』ブランド名のジェネリック医薬品であるノルアドレナリン再取り込み阻害薬(NRI)、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、非ステロイド性炎症薬(NSAID)を配布する職務を維持してください。
説明: SCP-2077は、粗雑な家と屋根の上にちょこんと輝く太陽が描かれているロゴマークで表現された、『スタッフ・インダストリー』という名の無認可の会社で製造されている、鎮痛剤、抗不安剤、抗うつ剤、及び抗痙攣剤として様様に宣伝されているカプセルと錠剤を指します。
錠剤は宣伝の通りに機能するように見えますが、カプセルの中身を解析した結果、各カプセルはガラス、石英、植物体、火山灰、砂糖、骨粉、そしてフクロウのペレット等を含んだ、粉砕された粉末のオブジェクトで満たされている事を明らかに示しました。錠剤も同様の物で構成されており、造粒もしくは廃棄物でポリマーコーティングされています。カプセルの中身を空にして消費した場合、SCP-2077の効果は維持されません。
SCP-2077の最初の事例は、マレーシアの█████████に出現した『スタッフ・インダストリー』から、薬物捜査によって押収された、██,███kgのカプセルと錠剤の一部でした。分析により不正な薬効成分が検出された錠剤、及び押収された物品の多くは、財団が保管する前に破壊されました。SCP-2077の更なる事例は、東南アジア、インド、オーストラリア、中国そして南アメリカで散発的に出現し始めました。
[[div class="scp-image-caption" style="width:300px;"]]
実験中に落とされた被験者D-██████の前方部。
SCP-2077を使用し続けると、2~4週間を過ぎた頃に追加の効果が見られます。
この時期の間、個人の体は切り離され、毛髪及び皮膚細胞から皮下細胞層に至るまで、それぞれが一晩で失われた組織の再生を開始します。より長くSCP-2077がそれぞれに残留していると、体の大きな部分が置換され始めます。臓器と組織が複製された問題については、オリジナルの組織と遺伝的に同一で、疾患及び/又は怪我はSCP-2077によって治療されるか、自由に除外されます。
SCP-2077を使用した被験者は、ゲルストマン症候群及び/又は自己身体部位失認と一致する症状を示し、自己の身体の部位を識別する事ができないと報告しています。被験者は多くの場合、自身の手足を自分自身の一部と認識できない事により、目標と自身の手足の距離を決定する事にしばしば苦労します。被験者は鏡の中の自分自身を見る事により、認識の不整合を軽減する事ができますが、しかし自分の身体の特定の部分を識別する事ができないという領域を決まって示します。
実験記録
このグループはSCP-2077の作用を確認する為に150人のDクラスから選ばれた。彼らは物理的及び精神的苦痛に基づいてグループ化された。
グループ1はSCP-2077の効果を教え、偽薬を投与した。
グループ2はSCP-2077の効果を教え、内容物を空にしたSCP-2077のカプセルを投与した。
グループ3はSCP-2077の効果を教え、SCP-2077の内容物を別のカプセルに入れて投与した。
グループ4はSCP-2077の効果を伝えず、SCP-2077をそのまま投与した。
グループ5はSCP-2077の効果を教え、SCP-2077をそのまま投与した。これは統制群である。
テストは3ヶ月掛けて行われた。
グループ1 (偽薬)
時間 |
効果 |
3週目 |
効果は報告されず。 |
6週目 |
30人の被験者の内11人が回復すると主張した。測定可能な改善は見付かっていない。 |
9週目 |
効果は報告されず。 |
12週目 |
効果は報告されず。 |
15週目 |
5人の被験者が精神的苦痛が「治った」と主張する。精神的評価は、この主張が誤りである事を示している。これ以上の結果はこのグループから検出されていない。 |
グループ2 (空っぽ)
時間 |
効果 |
3週目 |
1人の被験者が胸の痛みを経験する。後に実験とは無関係である事が確定する。 |
6週目 |
4人の被験者が、自分の症状が改善されたと報告する(被験者は、様様な呼吸器疾患に羅漢していた) |
9週目 |
効果は報告されず。 |
12週目 |
効果は報告されず。 |
15週目 |
効果は報告されず。 |
グループ3 (代替カプセル)
時間 |
効果 |
3週目 |
6人の被験者が腹痛を訴え、短時間の胃腸の問題に苦しんだ。後にSCP-2077の内容に反応したものと特定された。 |
6週目 |
19人の被験者は全体的に健康状態で、小さな改善を報告している。測定可能な改善は見付かっていない。 |
9週目 |
1人の被験者が、SCP-2077の内容物によって引き起こされたナトリウム値の増加により、一時的に入院した。 |
12週目 |
効果は報告されず。 |
15週目 |
効果は報告されず。 |
グループ4 (SCP-2077)
時間 |
効果 |
3週目 |
30人中28人の被験者が皮膚及び脂肪の層に続いて爪と歯の喪失と重複を含むSCP-2077の効果を経験する。眠っている被験者の映像は、皮膚に重度の膿瘍が形成され、破裂して皮膚と脂肪の層の剥離が引き起こされる事を示している。血液が洗い流されると、皮膚と筋肉は通常通りに現れる。落とされた身体部分は被験者が眠っている間に処分された。1人の被験者はニキビを除去するのに有効であると報告した。 |
6週目 |
30人中14人の被験者は手足の喪失を経験し、複製されたコピーに置換される。影響を受けた全ての被験者は、新しい手足との整合を「酷くちぐはぐだ」と報告し、何人かは置換された手足の触角を知覚できないと報告している。 |
9週目 |
30人全ての被験者は身体部位のいくつかの喪失と置換を経験し、腎臓、肝臓の小片、及び胆嚢を含む臓器の逆流が7例報告された。 |
12週目 |
30人中4人の被験者は、湿疹、肝硬変、腎不全及び不眠症を含む彼らの苦痛が「治った」と報告している。 |
15週目 |
30人中25人の被験者は、今や精神的苦痛を含む全ての苦痛が「治った」と報告している。25人中21人は、いくつかの義肢を持っていると例え、自己の身体部位を識別する事ができないと報告した。残りの3人の被験者は、彼等が死亡しており、新しい身体に置き換えられてしまったと信じている。残りの1人の被験者は、1つの肉体を共有する2人の異なる個人であると主張した。 |
グループ5 (対照実験)
時間 |
効果 |
3週目 |
結果は予想通り。 |
6週目 |
結果は予想通り。 |
9週目 |
結果は予想通り。. |
12週目 |
SCP-2077に対応できなかった1人の被験者が全身の複製により苦しんだ。被験者は、SCP-2077は彼等に「第二の人生」を与える為に「神の介入」によって造られた作品であると主張した。被験者は自己身体部位失認の重篤な症状を示し、腰の下から全ての移動性を失った。 |
補遺: SCP-2077を消費する極端なケース では、被験者の中に『重複した』彼等の身体を残して『オリジナル』の身体が死んでいき、個人の体全体が『二重化』される可能性があります。この状態の被験者は多くの場合、記憶や人生経験を保持しながら行動や性格の明確な変化を経験し、深刻な離人症に悩まされる事になります。
一人の被験者は、SCP-2077の使用は彼等を「殺し」、その効果で自分自身の完璧な生きているコピーを作成したと主張しました。少なくとも3例の文書化されたケースでは、被験者は『自分自身』とその『かつての自分達』との間で識別する事を可能としながら、個人的な出来事を思い出す事のできる『全く異なる』人々であるかのように感じると記載されています。
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