アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル現在SCP-XXX-JPは現在影響下に置かれたDクラス職員と共に個室に収容されています。常時収容されている職員の生体反応を確認し一日に三回点滴を行って下さい。また収容施設内に一名以上のDランク職員4時間交代で配置し、収容されている職員が起きるもしくは死亡した場合、配置されたDランク職員のSCP-XXX-JPの感染を確認し拘束、収容して下さい。感染者への接触を行う際にはセキュリティクリアランス3以上の職員の許可を得る必要があります。
説明SCP-XXX-JPは伝染型の悪夢のようなものであると思われます。SCP-XXX-JPに感染すると腹部に直径5 cm程の黒い痣が発生し、その約6時間後に被験者は睡眠状態に入ります。被験者は平均約2週間ほど眠り続け、この状態は被験者がSCP-XXX-JPを克服する、もしくは死亡することによって終了し、腹部の痣は消滅します。その後被験者から最近地にいるヒトにのみ感染します。他の動物には感染しません。またこの時の死因は全て窒息死です。現在SCP-XXX-JPの影響は一度に二回以上確認されていないため拡散的に拡がるものではないと思われます。現在生還した人物が1名しかおらず、詳しい実態はわかっておりません。以下は初めて生還したDクラス職員へのインタビュー記録です。
対象: [D-73██]
インタビュアー: [██博士]
録音開始, [████/██/██]
██博士: [それではインタビューを始めます。まず貴方が見た夢はどのようなものでしたか?]
D-73██: [ああ 覚えてる。気づいたら見たことない場所に立ってたんだ。なんかの建物の中みたいだった。]
██博士: [中の状況について詳しく説明して下さい。]
D-73██: [ん〜とな、ずーっと長い廊下なんだよな。壁はコンクリだった。床は・・・所々崩れかけてたな。]
██博士: [外を見ることは出来ましたか?]
D-73██: [あ〜 窓はあったけど真っ暗闇だったな。な〜んにも見えなかった。でも中のものはなんとか見えたよ。あちこちに切れかけの蛍光灯が点いてたから。]
██博士: [なるほど。なかで何かに接触しましたか?]
D-73██: [いたよ、忌々しいアイツが。思い出すだけでも気持ち悪い。]
██博士: [それは一体どのようなものでしたか?]
D-73██: [逆なんだ。]
██博士: [逆とは?]
D-73██: [逆なんだ。形は人間だった。でも腕と脚の位置が逆だったんだよ。]
██博士: [その生物は貴方を見てどのような行動をとりましたか?]
D-73██: [お察しの通りさ。追いかけて来たよ、ニタニタ笑ってさ。まあ勿論逃げたよ。全速力で。]
██博士: [それどれくらいの速度で追って来ましたか?]
D-73██: [俺よりもずっと遅かった。追い付かれることは無かったな。ただ・・・]
██博士: [ただ?]
D-73██: [そいつら何百何千といたんだよ。右曲がっても、左曲がってもいたな。]
██博士: [なるほど。では貴方はどのようにして抜け出せたのですか?]
D-73██: [なんだろうな、ひたすら逃げ回ってたらドアがあったんだ。赤いような青いような、それでいて白いような・・・そんな感じの。一心不乱に開けて入ったら目が覚めた、ってとこかな。そこらへんあんま記憶ねぇな。]
██博士: [・・・分かりました。ご協力感謝します。]
<録音終了, [████/██/██]>