後醍醐姉妹の楽屋裏
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、現在時点でその凶暴性及び人間に対する非常に強い敵対性から保護の必要性が希薄であることも考慮され終了を検討されています。SCP-XXX-JPは10m×10m×10mの厚さ5cmの鉄板で構築された特別ユニットに隔離し、タングステン鋼で作成された口枷を装着させた状態で24時間体制の観察状態におかれます。ユニット内の温度は常に零下20度以下を保つことでSCP-XXX-JPの収容違反を阻止してください。SCP-XXX-JPが行動する素振りを見せた際は即座に重火器を用いた対応が認められます。SCP-XXX-JPは現在1m×1m×1mの特別ユニットに収容され、24時間体制の観察状態にあります。SCP-XXX-JPが何らかの問題行動を見せた際は即座にプロトコル鬼六を行ってください。プロトコル鬼六施行後は最大189日間SCP-XXX-JPは条件を満たした状態においても活性状態に変化することはありません。プロトコル鬼六はSCP-XXX-JPの名前を呼ぶことを必要とします。SCP-XXX-JPの名前は補遺を参照してください。

説明: SCP-XXX-JPは非活性時においてはイエネコ(Felis silvestris catus)に似た特徴を持つ起源不明の生物です。SCP-XXX-JPは非活性時においては一般的なイエネコ程度の身体能力ですがその耐久力は高く、食物をとる必要を見せません。また、言語を解し原理不明の発声方法において会話が可能であるなど高い知能を有しており頻繁に収容からの脱走を試みます。現在段階で収容からの脱走を█回経験、財団関係者を含む███名を殺害しているためその度に収容プロトコルが変更されています。█回目の収容違反におけるプロトコル改正で低温状態においては活性確率が減少することが判明したため、現在では収容ユニットを低温状態に置くことで収容を維持しています。SCP-XXX-JPは、他生物の血液を吸収することで活性状態におかれます。SCP-XXX-JPは活性状態におかれることで多様な姿に変化します。多くは3mほどの巨大なヤマネコ種(Felis silvestris)に似た姿ですが、他に人型実体、液状の生物等に変化することも確認されています。活性状態におかれたSCP-XXX-JPは、その変異した姿に関わらずいずれの場合も高い腕力、脚力、再生力、状況判断力を持ち合わせることが確認されています。SCP-XXX-JPは人間に対しては強い嫌悪感と残虐性を示しており、同時に嗜好品として好んでいる様子を見せ、特に肝臓や脾臓を好んで襲うと報告されています。現在時点で重火器による攻撃は牽制にはなるもののSCP-XXX-JPの瞬発力の高さのため効果的とは言えません。SCP-XXX-JPは東京都██区で発生した連続殺人事件の原因であると証言しており、その調査を行っていた警察官█人を殺害、捕食していたところを財団によって収容されました。これ以外にもSCP-XXX-JPによって引き起こされたと推測される事件が███件確認されており、現在確認が進められています。

インタビューログXXX-JP-UA

対象: SCP-XXX-JP 会話は外部スピーカーを通じ、遠隔地から監視カメラを利用して行われている

インタビュアー: ██博士

<録音開始>

██博士: SCP-XXX-JP、何故貴方は人間を敵視するのですか?

SCP-XXX-JP: ならば聞く、人間ども。嫌うことに理由がいるのかとな

██博士: …質問を変えましょう、貴方が人間を敵視した動機、起源は?

SCP-XXX-JP: ただ気に入らない、それだけだ。まあ、ヒトの肉は美味いがな

██博士: そうですか。これ以上の情報は聞き出せないと判断、インタビューを中止する

SCP-XXX-JP: おい

██博士: 何でしょう

SCP-XXX-JP: お前の目玉は美味そうだ

<録音終了>

この後、SCP-XXX-JPは収容違反を起こし、██博士を含む██の死亡者を発生させました。映像は偽造されたものであり、インタビューの際には既にSCP-XXX-JPは脱走していたものとみられています。

収容違反記録XXX-JP 事案S-██
20██/██/██、SCP-XXX-JPの活性化時を録画した監視カメラ映像が『国家が隠す生物実験の現実!』と銘され複数の動画投稿サイトに投稿されました。ただちに当該動画の閲覧禁止、拡散阻止措置を行いましたが推測で約████人が動画を閲覧したとみられています。この拡散には何らかの要注意団体の活動が関わっていると考えられますが、真偽は不明です。

補遺1: 上記の事案発生時、動画サイトのコメントに「この怪物を見たことがある」との書き込みが確認されたため、該当人物を追跡しインタビューを試みました、以下はそのインタビューログです。

インタビューログXXX-JP-SP

対象: ██ ██ インタビュー当時██県██市在住の大学生

インタビュアー: エージェント足利 オカルト雑誌の編集者としてインタビューを行っている

<録音開始>

エージェント足利: まあ、気を楽にしてくださいね。で、あの動画の怪物、アレを見たのはいつですか?

██ ██: えっと、…もう5年前くらいですかね

エージェント足利: ふむふむ、どんな感じだったんですか?

██ ██: そうですね、僕が見つけたときは小猫の姿で、なんだかすごいケガをしてました。それで動くこともできずに苦しんでたんでとりあえず家に連れて帰って怪我が治るまで世話をしたんです

エージェント足利: なるほど、そのあとは?

██ ██: 怪我が治って…、しばらくは家に居ついていました。それで両親と妹がいなくなって僕だけになったとき、話しかけてきたんです。話しかけてきたのはその時が初めてだったんで驚きましたよ

エージェント足利: でしょうね、で、どんな話を?

██ ██: えっと…たしか「俺は人間が嫌いで人間を食うために生きている。だが、この恩は忘れるわけにいくまい。だから俺に好きな名前を付けろ」、と。証拠にあの動画の怪物みたいな姿も見せてくれました

エージェント足利: 名前? 何でそんなものを

██ ██: はい、俺もそう思ったんで聞いてみたら「名づけというのは呪だ、故にお前が俺に名を付けるということは俺はその名に縛られることになる、だからもし俺がお前を食おうとしたらその名前を呼べ、そうすれば俺はその名に縛られる。だが他の人間には言うなよ、これはお前と俺の約束だ」とかなんとか…

エージェント足利: …なるほど、で、その名前は?

██ ██: えっと、なんだったかな。…ああ、そうです、そのとき一緒に猫を飼っててその名前が「タマ」だったんで

エージェント足利: …タマジロー?

██ ██: はい、そうです

<録音終了>

このインタビューを受け、特別収容プロトコルの訂正、およびプロトコル鬼六案が提出され、次回収容違反時試験的にプロトコル鬼六を実行することが決定されました。██ ██に対してはAクラスの記憶処理を行いましたが効果が確認されていないため、現在その行動を監視しています。

収容違反記録XXX-JP 事案U-█
20██/██/██、SCP-XXX-JPが収容違反を起こし、プロトコル鬼六が初めて施行されました、以下はその録音記録です。

音声記録:XXX-JP収容違反時 日付 20██/██/██

<録音開始>

エージェント新田: 止まれ! SCP-XXX-JP!

SCP-XXX-JP: やかましい、命乞いでもするか?

エージェント新田: …許可が下りた! プロトコル鬼六を施行します! おい、タマジロー!

SCP-XXX-JP: な、何故その名前を!

エージェント新田: 効果ありと判断! 継続します! 止まれ、タマジロー!

SCP-XXX-JP: 止めろ、止めてくれ!

(およそ五分ほどSCP-XXX-JPの苦悶するような声が録音される)

SCP-XXX-JP: 何故、何故だ、約束したじゃないか…

<録音終了>

この後、SCP-XXX-JPは非活性状態となり収容されました。

この記録をもとにプロトコル鬼六を中心としたプロトコル改正が行われ、現在の特別収容プロトコルが作成されました。それに伴い、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをEuclidへ下げる提案がなされ承認されました。


アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは施錠された不透明のケースに保管され低脅威物ロッカーに収容します。SCP-XXX-JPを用いた実験を行う場合はサイト管理官の許可が必要です。また、実験の際は使用する研究室を無菌状態においたうえで、研究に関係する人物全てに殺虫消毒を行い SCP-XXX-JP-Aへ変態しうる可能性のある節足動物全てが死滅したことを確認してから行ってください。SCP-XXX-JP-Aは、標準的な人型オブジェクト収容室へ各個体ごとに収容を行ってください。取り扱いは通常の人型オブジェクトと同様の取り扱いを行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは数冊の文庫本の総称です。現在までに7冊のSCP-XXX-JPが発見され、収容されています(SCP-XXX-JP-1~7と指定)。SCP-XXX-JPはいずれも現在発行されている書籍の形をとり、現在までに出版社を通じ出版されていない書籍は確認されていません。SCP-XXX-JPは外見上判別できる異常性は持ち合わせず、いずれも一般流通している該当書籍と組成面、内容面での差異は存在しませんでした。

現在までに確認されたSCP-XXX-JPの異常性を持つ書籍例には以下が含まれています。

  • 『人間失格』
  • 『ひかりごけ』
  • 『死に至る病』
  • 『ドグラ・マグラ』
  • 『完全自殺マニュアル』
  • 『若きウェルテルの悩み』
  • 『██』

また、いずれのSCP-XXX-JPも見返しの部分に以下の文章が記されています。書き込んだ人物に対する筆跡からの追跡は全て失敗に終わりました。

生まれたことに、生きることに、意味なんてないわ

SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JPを10ページ以上朗読することで発生します。SCP-XXX-JPが朗読された際、ヒトの可聴域でその朗読を聞いた節足動物はSCP-XXX-JP-Aへと変態します。一度に変態する数には限界があり、確定はしていないものの、5~15までの個体数が対象となります。

SCP-XXX-JP-Aは、遺伝子およびその他生物学的条件において、ヒトと同一の特性を持つ生物です。SCP-XXX-JP-Aは、一般的に優れた知性と身体能力、および温厚な性格を有しており会話が可能です。特に一般的に害虫、あるいは不快害虫として扱われる生物であるほどその傾向は顕著なものとなります。
SCP-XXX-JP-Aの容貌は多くが「整った顔立ち」と表現され、人種、年齢、使用言語はその生物の現在時点での原産地、生存時間に依存することが判明しています。また、変態時には現代における常識、文化などの一般的な知識を習得しています。

SCP-XXX-JP-Aへの変態は異常性暴露後、主に10時間程度かけ原理不明のプロセスをこなし、比較的緩やかな速度で行われますが、記録用の機材が原因不明の故障を引き起こすため、現時点で映像及び音声としての記録は残っていません。また、変態中のSCP-XXX-JP-Aに対する干渉はいかなる機材、方法を用いても無効に終わりました。

現在、SCP-XXX-JP-A個体は偶発的に変態した個体、実験の結果変態した個体を合わせ██体が収容され、全個体が収容に協力的な態度を取っています。

現在までに確認されたSCP-XXX-JP-A例には以下のものが確認されています。

  • ゲジ(Scutigeromorpha)のオス。60代のアジア系男性に似たSCP-XXX-JP-Aに変態。収容に至る通報の際発見された最初のSCP-XXX-JP-A実例。この個体以外にも██体のSCP-XXX-JP-A個体が発見された。
  • アオクサカメムシ(Nezara antennata)のオス。20代のアジア系男性に似たSCP-XXX-JP-Aに変態。実験下において変態した初めての個体。
  • オオカバマダラ(Danaus plexippus)のメス。20代のヨーロッパ系女性に似たSCP-XXX-JP-Aに変態。英語を会話に使用した。
  • ケジラミ(Pthirus pubis)のメス。10代後半のアジア系女性に似たSCP-XXX-JP-Aに変態。実験時███研究員の頭部に付着していた個体が偶発的に曝露した。███研究員の就寝中に変態が完了し、███研究員は頸椎を捻挫。これ以降特別収容プロトコルの見直しが行われた。
  • ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)のメス。30代前半のアジア系女性に似たSCP-XXX-JP-Aに変態。変態時に妊娠しており、24日後██体の個体を出産し死亡。

SCP-XXX-JPは██県██市の中学校において「教室に全裸の不審者がいる」という通報を受けたエージェントが前日に国語科の授業において使用されたSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-Aを発見、確保、収容に至りました。その後、同様の事例が教育施設を主に発生しましたが、聞き取り調査の結果SCP-XXX-JPの購入記録及びSCP-XXX-JPを持ち込んだ人物は発見されませんでした。

インタビューログXXX-JP-SR

対象: SCP-XXX-JP-A-17 変態以前はシラヒゲハエトリ(Menemerus fulvus)であり、現在は40代のアジア系男性に似た容貌となっている。

インタビュアー: 楠木博士

<録音開始>

楠木博士: では、インタビューを開始します

SCP-XXX-JP-A-17: はい、お願いします

楠木博士: まずSCP-XXX-JP-A-17、貴方は変態以前の記憶を保持していると証言していましたが具体的にどのような記憶を保持していますか?

SCP-XXX-JP-A-17: はい、そうですね、…お恥ずかしい話、あまり正確ではない上に断片的なのですが

楠木博士: 構いません

SCP-XXX-JP-A-17: 分かりました。貴方もご存じのとおり私はこうなる前は蜘蛛でした。ええ、その当時は何と言いますか、ただ食べて寝て、そう、欲求に従うだけを考えていたように思いますね。もちろん、それを悪いことだとは考えていません。…ですが、あの時、…何と言いますか、…世界がひっくり返ったような衝撃でした。突然頭の中に文字や文化、…そう、まさしく知性と呼ぶほかにないような、混沌とした何かが流れ込んできました。そして、突然私には「生きなければならない」という感覚が生まれたんです

楠木博士: 「あの時」とはSCP-XXX-JPの朗読を聞いたときで間違いありませんか?

SCP-XXX-JP-A-17: はい、今まで人の声は聞こえていなかった、あるいは意識にも止めていなかったはずなのに急に聞こえて…、あの時の感覚はどうにも言葉では言いようがありません。それから先は意識が遠のいて、気が付いたらこの姿になっていたというようなもので。こんな風に私自身の記憶も曖昧なものでして、そちらの質問に答えられるのは以上です。いや、お役に立てず申し訳ありません

楠木博士: いえ、構いません。では、これで今回のインタビューを

SCP-XXX-JP-A-17: …すいません、最後にちょっとお願いをしても構いませんか?

楠木博士: 私の権限の及ぶ範囲であれば

SCP-XXX-JP-A-17: この組織において私たちに何かできることはないでしょうか、いえ、出自が出自ですから今の扱いも理解してはいるんですが…

楠木博士: 納得できないと?

SCP-XXX-JP-A-17: いえ、本来虫として何の意味も持たず…、こう言えば語弊がありますが無為に子孫を残すだけの生から、今こうやってヒトとして、考え、行動できてしまうものとして生まれ、生きているからには何かを為さないといけないのではないでしょうか、少なくとも私はそう考えるのです

楠木博士: …なるほど、検討させていただきます

<録音終了>

現在、この報告を受け一部SCP-XXX-JP-Aをフィールドエージェントとして雇用する提案がなされ審議中です。同様にSCP-XXX-JP-AをDクラス職員として雇用する提案は財団倫理委員会によって否決されました。

補遺1: SCP-XXX-JPの朗読を担当したDクラス職員の約8割に自殺願望がみられることが判明しました。以下は朗読を担当し、その後自己終了を要求したD-1994に対してのインタビュー記録です。

インタビューログXXX-JP-SV

対象: D-1994 過去に動物虐待の経験あり

インタビュアー: 楠木博士

楠木博士: まずD-1994、何故貴方は自己終了を要求したのでしょうか?

D-1994: 分かんないのか、先生? …あー、まあ、あの声は俺にしか聞こえてなかったみたいだしな

楠木博士: あの声?

D-1994: ずっと聞こえてくるんだ、「生まれたことに、生きることに、意味なんてないわ」って。それにさ、あの時俺が見たゴキブリみたいな気持ち悪い虫、あれ、人間になんだろ? それも俺よりずっとすごいやつにさ

楠木博士: …貴方にその情報は明かされていないはずですが

D-1994: なんとなくそういうイメージ? そんなのが頭ン中に入ってくるんだ。それ思うともうなんかどうでもよくなって。まだ外にいたころにたくさん犬や猫殺したけどよ、あー、先生にはわかんないかもしれないけどあれって自分より下だって分かってるからできんの、自分より下にいる生き物だからって。でも、犬や猫よりもっとしょぼい生き物が俺よりずっとすごいんだぜ? もうなんだか生きていくのが嫌にもなるさ

楠木博士: つまり貴方は、生きることに意味を感じなくなった、と

D-1994: …そう、そういうことだよ。頭ン中の誰かが言ってるように、俺たちみたいな屑人間なんかは生まれたことも、生きることにも、どうせ意味なんてないんだってことだろ

<録音終了>

この後、D-1994はSCP-███-JPの収容違反に関わり終了しました。SCP-XXX-JPの与える精神影響については現在検討中です。

補遺2: SCP-XXX-JPを朗読したD-1998において、朗読後の勤務態度に著しい改善が見られたため、インタビューを行いました。以下はその記録です。

インタビューログXXX-JP-SX

対象: D-1998

インタビュアー: 楠木博士

楠木博士: D-1998、貴女がSCP-XXX-JPの朗読後、何故勤務態度が改善したのか説明していただきたいのですが

D-1998: えっと、先生はあの声のこととか、あの虫のこととか知ってるんですか?

楠木博士: はい、確認しています

D-1998: それなんですけど、最初のうちは私もすごい嫌だったんです。ずっとお前には生きてる価値がないって言われてるみたいで。でも

楠木博士: でも?

D-1998: でも、よく考えたらあんな気持ち悪い虫がすごい人になれる。だったら生まれたことや生きることに意味がないのは当たり前なんじゃないかって。そうじゃなくて、そこからどうするかが大切なんじゃないか、その意味を自分で作ればいいじゃないかって思ったんです。

楠木博士: 意味を作る、ですか

D-1998: 私は何も分かんないまま人を殺して、何も考えずにここに来た。…たぶん屑って言われる人間ですけど、これまで何の意味もなかった人生にもしかしたら自分で意味を作ることができるかもしれない、作ろうと思って

楠木博士: なるほど、それが勤務態度の改善につながったと

D-1998: はい、生きているんだから何かをできるんじゃないか。そう思ったらなんだかあの声も聞こえなくなったんです

<録音終了>

この後、D-1998は一カ月の雇用期間を過ぎ、定例解雇されました。

事案報告20██/██/██: D-1998の解雇と同時期に新たなSCP-XXX-JPが発見され、SCP-XXX-JP-8と指定されました。SCP-XXX-JP-8は『悦ばしき知識』の形をとっており、見返し部分に以下の文が追加されていました。

だから、真っすぐにいきなさい