アイテム番号: SCP-356-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:SCP-356-JPは日本の█████刑務所と同様の設計で、室内をマジックミラーで目視できるように6時間交代で監視してください。SCP-356-JPに質問や話題を持ちかけられても応答しないでください。
現在、他の研究員と同様に施設内の行動を許可しています。
説明: SCP-356-JPは、神話上でいう狼人に似た種族です。
SCP-356-JPの身体は身長173cm、体重63kg、人間型SCPです。
外見は全身に体毛が生え、SCP-356-JPの毛皮は赤色をしています。顔はホッキョクギツネの顔をしており目はエメラルドグリーンで、長さ50cmの尻尾が生えています。SCP-356-JPの身体年齢は14歳とされます。性別は女性です。
SCP356ーJPは人間のように滑らかに英語、ラテン語、中国語、日本語、ロシア語でコミニュケーションがとれます。その中で日本語を好んで使います。
SCP-356-JPのIQは500以上と分析されました。
SCP-356-JPは運動神経、握力、持久力などは全て14歳女性の平均に当てはまります(IQや身体は除く)
補遺1: SCP-356-JPは、20██/6/██ 福岡県███市██区████丁目█ー██の地元の民間人の110通報により、いち早く駆けつけた偽警察部隊ひ-5("ハヤブサ”)が確保しました。同時に、周辺の人々には記憶処理をしました。
SCP-356-JPは確保時に衣服を着ていませんでした。
補遺2: 収容して2日後の████博士とSCP-356-JPとの音声記録
インタビュアー████博士
<録音開始、20██/6/██ >
████博士:やあ、気分はどうだい?
SCP-356-JP:あなたは、誰?(日本語)
████博士:私は、████博士だよ。
SCP-356-JP:そっか・・・私は国に捕まちゃったんだ・・・(英語)。
████博士:そんなことはないよ。君は保護されただけだ。
SCP-356-JP:この服は?(日本語)
████博士:白衣のことかい?それは君が裸だったからさ。ここの職員からの贈り物だよ。
SCP-356-JP:ふーん(日本語)。
SCP-356-JP:ここはどこなの████博士?(日本語)
████博士:それは言えない。言えるのなら日本ってだけだね。それに名前は博士でいい。
SCP-356-JP:よかった、まだ日本だったんだ(ロシア語)。
SCP-356-JP:ねぇ、博士(日本語)。
████博士:ん?
SCP-356-JP:ここから出れるの?(日本語)。
████博士:君が安全って確認されたら出れるよ。
████博士:だから、もう少しだけ待っててね。
SCP-356-JP:わかった(日本語)。
<録音終了>
終了報告書:会話していると、とても素直になってくれる。あの様子だとこちらに敵意はない様子。
補遺3:収容して2週間が経ち、安全性を確認した上でIQテストを行った実験記録。
実験記録356-1 - 日付20██/07/██
対象:SCP-356-JP
実施方法:マーキングシートでのIQテストを行う。IQテスト範囲(10~500まで)
結果:IQテストは無事に終えスタッフルームへ戻りました。
分析:分析の結果、IQは500になりました。
補遺4:IQテストの2日後に身体検査が行われたときの実験記録
実験記録356-2 - 日付20██/07/██
対象:SCP-356-JP
実施方法: 医療スタッフ5名によって身体検査を行います。
結果:SCP-356-JPの身体検査は終わり、分析を進めています。
分析:SCP-356-JPは人間の臓器と変わりはありませんが盲腸がなく、耳や鼻、肌、目などは狐と同様で、発声器> 官も少し特徴的なものでした。
生殖器は女性の物と見られるためSCP-356-JPは生物学上、女性と判断されました。
補遺5: SCP-356-JPの過去について████博士とSCP-356-JPが面談している音声記録
インタビュアー████博士
付記: ████博士とSCP-356-JPは面談室で話しています。(監視カメラなし、二人だけ)
<録音開始、20██/7/██ >
████博士:やあ、とてもきれいな目だね。その白衣も似合っているよ。
SCP-356-JP:あなたが博士ね(日本語)。████博士:ああ、そうだよ。今日は君の過去について聞きに来たんだ。
SCP-356-JP:私の過去?例えば?(日本語)
████博士:そうだな・・・君の名前や出身は?
SCP-356-JP:私の名前はセヴィルツィニア・アカーネだよ。日本の名前では陽狐 茜。自分の出身地はたぶん████だったと思います。(日本語)
████博士:その2つの名前には名付け親がいるの?
SCP-356-JP:はい、今は亡き母が付けてくれました。(日本語)
████博士:どうしてお亡くなりになられたんですか?
SCP-356-JP:すみません、思い出せないんです。確か400年前に亡くなりました。(日本語)
████博士:40年前?では、あなたがお生まれになった年は思い出せますか?
SCP-356-JP:今から2万年前だったと思います。その頃はウルペース文明がありました。多分もっと昔から。(日>本語)
████博士:紀元前1250年には自分のような種族がいたんですね?
SCP-356-JP:はい、でも今は私が最後の一人だと思います。(日本語)
████博士:では、なぜその文明は崩壊したのですか?
SCP-356-JP:大飢饉が起きたんです。それで皆が気が気じゃなくなってて、そして私たち一家は████から九州まで逃げてきたんです。(日本語)
████博士:よく、福岡で何年間も過ごせましたね。でもなんで20██/6/██ 福岡県███市██区████丁目█ー██の街に出たんですか?
SCP-356-JP:私もよく、わかりません(ラテン語)。<録音終了>
終了報告書彼女の実年齢は2万歳というとてつもない年齢だったことがわかりました。SCP-356-JPは紀元前
1250年にウルペース文明があったと言っています。他国の言葉は逃げながら覚えたのでしょう。彼女が何年間も目撃されていなかった理由は、旧ウルペース文明の建物の中にある[消去済]によって長く生きてきたと見られます。なお、生成された食料は生物学上では考えられない不老不死が実現する遺伝子が組み込まれていました。
補遺6:SCP-356-JPが言っていたウルペース文明の痕跡とされる地下建造物が福岡の███に確認されました。
建造物の構造は現代の科学力を超えており、およそ███年進んでいると思われます。建造物は███と██████半島に存在しており、その土地の散らばり方によりSCP-356-JPの言う大飢饉が原因で集団の大移動によって造られたものとみられます。この建造物の技術と大きさを見るとかなり大きな文明だったと思われます。SCP-356-JPの種族達は食物を[消去済]によって遺伝子複製をしていたと思われます。
無人機探査によると、建造物内には5つのデータログがあり、回収部隊と-5("鶯")によって回収されました。内容は未知の言語で書かれています。
データログはSCP-356-JPによって解読されました。以下の内容になります。
1つ目、我ら[消去済]は、[消去済]の[文字化け]エネルギーが[文字化け]なった為以下の命令を[文字化け]。
2つ目、全スクライダー([消去済]を動かすためのエンジンだと思われる。)を動かし上限エレクターLv2(解明されていません)にし、200ハル(何かしらの出現エネルギー量の単位と思われる。)を常に生み出せる状態にします。
3つ目、衛星██████(現在の調査では確認されていない)を10ハルで動かし、地下の次元電波を宇宙に向けて全射出します。
4つ目、ETL反応が起こった場合は[消去済]オペレーションを行います。全[文字化け]類に栄光あれ。
5つ目、[文字化け」あぁ、わかったよ。[文字化け]だったね。了解。うちも困ってるんだ。
この内容により大飢饉を受けた一部の文明が他の文明の協力の元、地球外の有生星を発見して危機を逃れたのだと思います。SCP-356-JPの一族はその政策を知らずに、逃げてきたと考えられます。
補遺7:安全性と高度数値のIQが出されたため O5は研究員としてSCP-356-JPを採用しようと提案しました。よって現在、SCP-356-JPはBクラスの職員として働いています。今後の名前を呼ぶときは、SCP-356-JPの旧名の
大石 茜で呼んでください。