megabomb

ハトさんtale

波戸崎壕が父親に連れられて職場を出たのは、業務がひと段落した午後3時だった。

そこから財団の御用バスに揺られる事3時間、さらに目隠しをされた状態でオートウォークに乗る事約5分。目隠しを外されて最初に目に入ってきたのは、鋼鉄製の扉と綺麗に磨かれた黄銅製の小さな銘板だった。

「着いたぞ壕。サイト-81██大資料室だ」

サイト-81██大資料室。

ある人曰く、あらゆる記録媒体で成り立つ伏魔殿。

ある人曰く、文字と数字と記号で形作る九龍城砦。

ある人曰く、人の叡智と傲慢さで膨張する大迷宮。

先輩職員が新人を脅かすように語る大袈裟な文句の数々。だが、波戸崎壕がここに来るのは初めてではなかった。機関の訓練生だった時、一度だけ見学に来たことがあったからだ。そして、そこが先輩職員が言う混沌とした場所とは真逆であることも知っていた。

飾り気のない防火壁とリノリウムの床。直線だけで構成された通路と部屋。装飾を一切排した機能美の極致の様な施設。ただ知識だけを蓄積するために建造されたその施設を、波戸崎壕はとても同じ人間が設計したとは思えなかった。

此処では蓄積された資料こそが主人であり、人間はその世話をする従者でしかない。波戸崎壕にとって、生命を拒絶し突き放すかのようなサイト-81██大資料室は、不気味で非情な秩序を詰め込んだ箱モノだった。

「親父、さっきから人っ子一人見かけないけど、本当に職員が残ってるのか?」

「あ?まあな。此処の連中は偏屈な上にちっとも捕まらなくてな。やっと一人予定を拘束できたんだ」

「憂鬱だなぁ。訓練生の時もあんまり良い感じがしなかったんだよ、此処」

「だろうな。まぁ、資料室マフィアの連中に顔が利くのは後で何かと便利だからな。粗相はするなよ?」

「分かってるよ……」

しばらく歩くと、何の意匠も凝らされていないテーブルと椅子が並んだカフェテリアに出た。広々とした空間ではあったが、やはり殺風景そのものであった。ただし、今までの通路と違うのは、部屋の一角に人が座っていることだった。

その人は、季節的に合わない丈の長い灰色のコートと、同色の中折れ帽子で身を包んでいた。右手に不自然に膨れた革手袋をはめており、左手は革手袋をテーブルに置き去りにして重厚な装丁の本を捲っている。何より鼻の下に蓄えたカイゼル髭が波戸崎壕に強い印象を残した。

「お、いたいた。種子島調査員、しばらくだな」

カフェテリアの一角にあるテーブルを占領していた人物が、呼びかけに応じて顔を上げた。

不沈戦艦
Nomen est omen
Names and natures do often agree.

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impregnable

アイテム番号: SCP-356-JP-GOI

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-356-JP-GOIへの対処のため、監視衛星と海上任務部隊「Adventurer」の分遣隊がアメリカ東海岸およびモロッコ、西サハラの各港湾に展開します。所属船舶はフロント企業による運航を装い、SCP-356-JP-GOIの沈底している海域を哨戒してください。

後部機雷投下口は溶接によって閉塞されていますが、閉塞部の状態を確認するため半年ごとに深海調査船による検査が行われます。閉塞部破損による防潜網流出が確認された場合、事前に指定される周波数帯で「Adventurer」本部へ通報し処理部隊を誘導してください。処理部隊は周辺海域を管制後、防潜網及び付属している機雷を安全に処理しなければなりません。

説明: SCP-356-JP-GOIは、北大西洋の北緯25度から33度、西経35度から67度付近の海域内1に存在し、防潜網を放出する海中物体です。海中物体は、帝政ロシア海軍の潜水艦Krabに酷似しており、本来は機雷投下口である箇所から防潜網を放出しています。防潜網それ自体に異常性は確認されていませんが、膨大な量の防潜網が断続的に放出される事で大規模な航路障害物を形成します。

全ての防潜網は海面下で浮遊するように調整されており、船舶の航行上重大な損傷を発生させます。SCP-356-JP-GOIとして分類後から現在までに民間船舶187隻、海軍艦艇24隻、財団所属船舶8隻がスクリューへの絡網などによって航行不能となりました。このうち、民間船舶8隻と潜水艦2隻は救助の遅れにより乗員乗客全員が死亡しています。1915年からは放出される防潜網に対潜水艦用と思われる機雷が付属するようになり、SCPS Dough-boyの触雷沈没など処理部隊の被害が続出しました。

SCP-356-JP-GOIの発見当時、哨戒システムが構築される前に多数の船舶に被害が生じたため、被害者によって出没海域に関する流言が多数発生しました2。財団は、海上保険の高騰と海運関係者の業務拒否による社会的混乱の発生を憂慮し、各国政府、保険組合、報道機関と連携してSCP-356-JP-JPに関する流言を沈静化させました。被害者については、当時の「個人記録に関する諸手続3」によって処理が行われました。

SCP-356-JP-GOIは、1897年にアメリカ船籍の客船Lexington号が航行不能に陥っていた貨物船を救助した際にその存在が確認されました。当初、該当する海域に防潜網が自然発生する現象として記録されていましたが、1900年に客船Square Mile号が海中を移動しつつ防潜網を放出する物体について報告したことで情報は改訂されました。

1939年10月以降、SCP-356-JP-GOIによる防潜網の放出が極めて狭い範囲に限定されたため、財団は対象が何らかの理由で停止したと判断し位置特定を試みました。1955年の第6次海底探査では、新鋭バチスカーフを含めた最大規模の部隊が動員され、その結果西経██度██分、北緯██度██分に着底している潜水艦の発見に成功しました。艦尾の機雷投下口から露出していた防潜網は、以前に回収されていた防潜網と同一であると判明し、この潜水艦がSCP-356-JP-GOIの本体であると結論付けられました。

SCP-356-JP-GOIと断定された潜水艦は、類似した形式の艦の安全潜行深度をはるかに超えた地点に在るにもかかわらず、水圧による破壊の痕跡が見られませんでした。右舷前方と艦橋直後に大きな凹みがありますが、これは爆雷による被害状況に酷似しており、SCP-356-JP-GOIは外部からの攻撃によって撃沈されたと考えられます。艦橋の側面には「C.I.C.P」及び「Ile-211」と塗装されており、何らかの組織に属していた可能性があるため調査部門が追跡調査を行っています。また、潜水艦Krabが1915年竣工であるのに対してSCP-356-JP-GOIが1890年代から出現したことに関する矛盾についても、同一の性質を持つオブジェクトの存在を視野に入れて調査中です。

補遺-356-JP-GOI-1: ドイツ海軍装甲艦Deutschlandによる記録
1939年10月25日、ドイツ海軍所属の装甲艦Deutschlandに搭載された偵察機が、西経██度██分、北緯██度██分で10隻前後の艦艇と飛行船3隻が爆雷攻撃を実施しているのを発見し、艦長Paul Wennekerに報告しています。その報告は当日の航海日誌に記載され、艦長Paul Wennekerによって以下の注釈が加えられました。

偵察機からの報告とほぼ同時刻に通信室でも大量の通信を傍受した。様々な言語が混じり合い内容は不明瞭。書きとめられた単語で頻出していたのはsciphereとcicp。sciphereは英単語としては古すぎる。cicpに至っては全く意味不明。

艦長Paul Wennekerは11月の帰港後に本件を報告していますが、海軍総司令官Erich Raederは、当日の航海日誌の差し替えと注釈の削除を指示しました。

補遺-356-JP-GOI-2: 引き揚げ作業の中止について
SCP-356-JP-GOIからは防潜網の流出が続いており、溶接による閉塞も一時的な対処しかできないため、より確実な収容を意図して引き揚げ後に陸上保管する計画が立案されました。

しかしながら1986年の作業開始以来、潜水船及び調査船に対する探信音の発振、調査船へのリムペットマインの設置など妨害行動が多発しました。特に、引き揚げ作業で運用予定だった深海潜水調査船3隻が相次いで破壊されたことは引き揚げ計画を中断させるのに十分な理由となりました。

現在、引き揚げ計画は無期延期となっています。

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魚雷群メモ
発見された最も古い魚雷
・ホワイトヘッド
・Salvacoste Luppis (1860)

魚雷だらけの海

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回遊中に座礁したSCP-XXX-JP-1の個体。

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは、現在I5サイト群の監視地点-1860に指定されています。SCP-XXX-JPに隣接する島の周辺は魚雷防御網によって隔離され、あらゆる部外の船舶の接近は排除されなければなりません。対象の観察のため船舶を利用することは禁止されており、ヘリコプターまたは魚雷型ROVが投入されます。閉鎖区域内からのSCP-XXX-JP-1の流出が確認された場合、海上任務部隊「スピアフィッシング」による掃討作戦が実施されます。

備考:1989年まで、SCP-XXX-JPの回遊に対する全世界規模の航路管制プログラムと合同任務群「Gamecock Fleet」が運用されていました。しかし、SCP-XXX-JPの現地点への隔離と周辺の閉塞が完了したことにより、「Gamecock Fleet」は解散、航路管制プログラムは緊急度を下げられ予備状態となっています。

説明: SCP-XXX-JPは、異常な性質を示す魚雷によって構成された群体の総称です。各魚雷の個体はSCP-XXX-JP-1として定義されています。群体を構成している魚雷は、形式の新旧や製造国などに統一性は見られず、魚雷である事が唯一の共通点となっています。発見された最も古い魚雷は1860年開発のSalvacoste(沿岸防御機)であり、試作や計画段階で放棄された魚雷も同時に確認されました。

SCP-XXX-JPは、通常60から80の個体で極性の有る群体を形成しており、時速50ノットで統一した運動を行っています。SCP-XXX-JP-1の個体数は常に増減を繰り返しており、座礁や船舶への衝突などによって爆発する様子が確認されている一方で、新たな個体がどこから発生しているのかは依然として不明です。ただし、1973年に所属不明の潜水艦から発射された魚雷がSCP-XXX-JPへ合流してそのまま群体の一部となった事が確認されています。そのため、SCP-XXX-JPの一部は訓練や実戦で発射された魚雷、もしくは沈没艦の魚雷によって構成されている可能性が高いと考えられています。

群体は時速50ノットで統一した運動を行い、1956年の発見以来、常に環太平洋造山帯に沿って回遊をしています。回遊が特定の目的4を持っている可能性は極めて低いとみなされています。

群体は船舶などに対して攻撃を仕掛ける事は無く、反対に積極的に回避を試みます。しかし、群体の全長が長大になる事と、前述の航跡を残さない特徴から発見が遅れ、船舶や海上構造物の破壊を引き起こしています。特19██の推定████体、全長██ kmに達した観測史上最大の群体によって、船舶██隻沈没、██隻損傷、建設途上の石油プラットフォームの崩壊が引き起こされました。

財団では、より詳細な調査を行うべく3次に亘るSCP-XXX-JP-1捕獲作戦「モルモット」が実行されましたが、対象の自爆とそれに伴う試航船3隻の喪失によって失敗に終わりました。しかし、1981年に貨物船「まなうす丸」

1989年までに、SCP-XXX-JPは環太平洋造山帯沿った大規模な回遊を4度行っています。回遊の発生前にはSCP-XXX-JP-1の個体数が急激増加し、最も大規模であった19██年には推定████体、群体の全長が██ kmに達していました。回遊中のSCP-XXX-JPは、通常とは異なり船舶への突入を行わなくなり、回避しようと試みるようになります。一方で回遊中のSCP-XXX-JP-1の大部分は座礁や島などへの衝突、海象による破損などによって自爆し、無人島へ戻るまでに群れは通常の個体数へと減少します。そのため、この回遊は個体数を調整するための行動であることが示唆されています。


スピリット・オブ・モンタナ

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調査結果から作成されたSCP-xxx-JPの模型。
黒く塗装された箇所が形状の変化と分離を行う。

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPの移動を監視するために、モンタナ州ヘレナに観測拠点CP-315が設置されています。移動追跡班は、常時3班をSCP-XXX-JPの追跡に従事させ、観測拠点CP-315へ対象の位置を送信し続けてください。SCP-XXX-JPの通過によって陥没またはライフラインの寸断が発生した場合、カバーストーリー「公共工事」および「地盤沈下」によって隠蔽を行ってください。


郷土防衛カワカマス

迷信戦艦

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SCP-xxx-JPに類似したトラファルガー型装甲艦。

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは、現在西太平洋を漂流しています。民間航空機や船舶との接触を避けるために、担当部署は必要な航路管制を行ってください。


毛奇閣下ノ測量紀行

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画像処理後のSCP-xxx-JP。

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは、その性質上固定された空間に収容することができません。武装収容サイト-8145大資料室は、SCP-xxx-JPの出現1週間前から収容手順-xxx-JP「毛奇来寇」の管理下に置かれます。封じ込め作業終了まで大資料室への入室は制限され、資料の貸し出し業務は停止します。

SCP-xxx-JP出現の際には、担当職員は大資料室に隣接する講義室へSCP-xxx-JPを誘導してください。講義室内へ入り封じ込め作業に従事する職員には、当日指定された国家または地域のの軍籍と軍服が貸与されます。当日は、SCP-xxx-JPから採集した情報を記録するために、速記者と法廷画家を配置してください。

説明: SCP-xxx-JPは、「毛奇閣下ノ測量紀行」と題された厚さ5 cm程度の上制本です。内容は、存在しない地域に関する測量の記録を中心に、当該地域の歴史、軍事に関する分析、著者の雑感によって成り立っています。現在までに同様の題名の本が出版されたという記録は存在しません。

SCP-xxx-JPの異常性は、1991年10月26日にSCP-xxx-JPが確認されて以降、その厚さに対して明らかにページ数が多く、読了されていない点にあります。当初、巻頭目次には12の章が確認されていましたが、現在目次は██章と改訂されています。財団では、SCP-xxx-JPの詳細解明のために█████ページ分の記録が完了していますが、これはSCP-xxx-JPの7章目までであり、最初期の全12章の記録完了の目途は立っていません。


スピリット・オブ・モンタナ
戦象
伐開鬼
最大戦艦
軍艦招来
沈めないミューロック-マル
四手四足両顔仰ぎ見る
撃ち方待ての砲身伸びる
定期航路 オリンピック級ジャイガンティック
毛奇のさいわい
ケルビムの大車輪 J
海底から引き揚げた船をバラバラに分解してそっくりだけどやたら高性能な船を再生する大型浮きドック。
The Ships Engineering of Under Sea・・・・・・Theseusの船
結城博士にクイバサーリへの出張がばれて必死こいて逃げる種子島調査員Tale(砲塔砲台があるのだ)



図上演習
アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはサイト-8181の低脅威度保管金庫内に保管されています。実験はセキュリティレベル3以上の職員が統制し、実験後はSCP-xxx-JPが全て揃っているかチェックしてください。現在、SCP-xxx-JPを用いた人間同士の実験は凍結されています。

説明: SCP-xxx-JPは、複数のアイテムで構成された図上演習用のセット一式です。製造者などに関する詳細な情報は確認できませんが、収納用の箱上面には「幼年学校教育用図上演習器材」と記入されています。また、側面には構成物の内訳と「艦隊教育本部 推薦」との文句が確認できます。

SCP-xxx-JPは以下のアイテムで構成されています。

・収納箱
・2 m四方の折り畳み式樹脂製プレート
・██万個の金属製の各種駒5
・駒と対応した番号を持つ樹脂製のカード
・電子端末2個
・解説書1冊(内容から複数冊で構成されていたと推測。)

SCP-xxx-JPは、それぞれの構成物単体では何ら特異な性質を発現しません。解説書と実験から、地図の選定、駒の初期配置、作戦目標の設定という手順を実行することでSCP-xxx-JPは「演習」を開始する事が判明しています。

構成品の一つである2 m四方のプレートは、戦場となる場所を表示する地図になります。電子端末内部に表示できる地図のデータが確認されており、全て戦場となった地域か演習場になります。特に、戦場となった地域の地図は、その当時の地形や地名で表示されており、建造物についての情報も非常に正確です。一方で現在の地形や施設に関しての情報は皆無であり、後述する駒の性質と合わせて広範囲に被害を及ぼす要因となります。

構成物品の内で最も数量の多い各種駒は2陣営分用意されており、それぞれ赤と青の塗装が施されています。初期配置として地図上に駒を配置すると、駒は地図上の同じ地点に実体として出現します。この時出現する実態は、駒と対応する番号の樹脂製カードに記入された部隊となります。この部隊に関する記入は、年代や型式などを厳密に記入しなければ想定と異なる実態が出現する事になります。6駒の挙動や殺傷能力は実際の兵器と同一ですが、外部からの攻撃に対しては無関心であり、破壊に成功した例はありません。駒は互いの攻撃によってのみ破壊する事が可能であり、撃破と判定された駒の実態は瞬時に消滅、駒そのものは黒く変色し「演習」終了まで動かすことができません。


KILLERとTK

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1945年当時のSCP-xxx-JP。

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは武装収容サイト-8145内の汎用車両ガレージB群No.5に収容されています。ガレージ内部には火器および軍事目的で製造された物品の持ち込みが禁止されています。持込禁止物品の詳細は配布されるパンフレットを参照してください。また、収容違反に備え機動阻止システム「サクラチル2号」が増設されました。

SCP-xxx-JPの収容突破の試みが確認された場合、対処のため機動部隊け-5「ゲバ棒」が招集されます。また、保守管理に携わる職員も特別講義-8145-88を受講しなければなりません。

説明: SCP-xxx-JPは、第二次世界大戦中にクェゼリン環礁のてロイ(ルオット島)=ナムル島へ投入されていた装甲車両です。SCP-xxx-JPは以下2台の装甲車両によって構成されています。

■アメリカ海兵隊第4戦車大隊に所属していたM4A2中戦車。同大隊所属の「KILLER」のニックネームを持つ2両のM4A2中戦車の内の1両であり、「KILLER-2」として海兵隊員に認知されていました。

■ 大日本帝国陸軍の九四式軽装甲車の後期型。ロイ=ナムル島での収容時には損傷が大きく、銃塔は脱落寸前でしたが、事件-xxx-JPの際には完全に修復されていました。

SCP-xxx-JPは、内部に乗組員が存在する兆候が皆無であるにもかかわらず自律して行動する事が可能です。自律行動を開始したSCP-xxx-JPは積極的に収容の突破を図り、搭載火器で障害となり得る物や人間を破壊しようと試みます。また、吸排気装備無しで水中を行動する、エンジンルーム直上の九四式軽装甲車を載せたまま垂直な壁を登攀するなど本来の性能を大きく逸脱しています。すでに収容から半世紀以上が経過しており、その間に燃料弾薬の補給やオーバーホールを一度も実施していないにもかかわらず、SCP-xxx-JPのエンジンや火器は全て正常に動作する事が確認されています。

また、SCP-xxx-JPは明確な視野を有していることが判明しています。視野となるのは照準器や覘視孔などに限られており、それ自体も非常に狭い事が調査結果から明らかになりました。そのため、SCP-xxx-JPへ接近する場合は、相対的に視野となる部分が最も少ない右後方からが比較的安全であると考えられます。

財団は、ロイ=ナムル島での収容時にSCP-xxx-JPを「定期的に自律行動をするだけの戦車」として認識していました。当時は5日置きに行動を開始し密林内部を徘徊するのみであり、火器が使用されることもありませんでした。収容に関しても同地をアメリカ政府が軍事施設と使用していることから監視が容易であり、小銃の射撃程度でもガレージへ戻っていたことから、職員にも危険はありませんでした。この状態が半世紀以上継続し、安全に取扱いができていたことから、SCP-xxx-JPは大きな脅威とはみなされていませんでした。

しかしながら、1995年に発生した事件-xxx-JPによってSCP-xxx-JPの持つ本来の異常性が明らかとなり、財団は対象への認識を完全に改める必要に迫られました。それと同時に、SCP-xxx-JPが半世紀に亘ってその異常性を隠蔽し続け、なおかつ高度な戦術的判断が可能な程高い知能レベルにあることが明らかとなりました。

ネタ:「怪力」線
カバーストーリーとして旧日本軍が研究していた兵器とされている。
パラボラ型の機材を中心にいくつかの機材で構成。
壱号器から参号器を順に操作すると作動。
・大出力の高周波による物体の溶解。加熱用コイルが無いにもかかわらず誘導加熱を行っている。
・人体に致命的な殺人音波のパルス放射
・低周波による物体の疲労破壊。照射中は対象に最も適した周波数となる。
・強力な可視光線。
・物体を浮遊させて崩壊させる「怪力」

ネタ:迷信戦艦
大本のネタは戦艦フライデー。ネット上の都市伝説かなと思ったけど1979年の本には載ってるのね。
海に関する迷信の他にナイフを交差させたらケンカが起きるとかの迷信を内部の人間に強く意識させる。
外観はロイヤルソブリン級。艦名はHMSフライデー、艦長はジェームズ・F・フライデー。
艦内のタラップやハシゴは全て13段。食堂のテーブルも白いテーブルクロスを引いてひとつで13人分。
起工、進水、竣工は全て金曜日。それぞれ6:6:6、17:17:17、13:13:13に行われた。

・無限信管
・戦略的厭戦放送
・回遊魚雷群:世界各地の海域で目撃される数十~数百に及ぶ魚雷の群れ。古今東西の魚雷が入り混じっている。
・Z航空機
・航海の導:所属不明の船舶群が航跡で描く巨大な円。円を描き終わると同時に、描いていた船と円の内側の船は消失する。ある種のポータルと推測されている。
・ワーカーホリックなコッペリア

・放浪戦艦「サン・パウロ」
1951年に大西洋で行方不明になったブラジルのド級戦艦。
南大西洋→マガリャネス海峡→太平洋中部の順に目撃例がある。
沖ノ鳥島の沖で漂流しているところを発見。
内部は完全にオートメーション化されており、主機や主砲の性能が異常に向上している。

次、戦車SCP!どうしようか。
・東京戦車塔:基礎の部分に無限軌道の車体が出現。内部では戦闘中の無線が鳴り響き、多様な砲塔が出現。現在鎮静中。

・子連れ戦車:M4シャーマンの上にのったTK装甲車。引き離そうとすると威嚇してくる。しとしとぴっちゃん。

・独立国家CVA-58:予算上で「撃沈」されることになった大型空母。実際は処女航海中に赤道付近で消息を絶つ。再度確認された時には空母を領土とした独立国家を自称。内部は艦長=大統領以下幹部士官による独裁政権。搭載機や兵装は異常な性能になっており、乗員は生物学的には死亡している状態。財団との交戦で無人島付近に座礁、以後監視サイトとされる。核兵器の有無については「運用能力はある。」とはぐらかしている。

・回収船『富士壺』
表向きは財団のフロント企業のひとつである石油関連企業に保有された掘削船。
内部にはグロマル・エクスプローラー号のような海底からの物品を引き上げる設備あり。
各種実験設備も整っており、各セクターやサイトに着くまでに調査を行うこともできる。
ヘリコプターの運用能力も備えており、シーホークタイプのヘリを常時1機搭載。
自衛のためにコンテナに偽装したCIWSと携帯式対空ミサイル、短魚雷発射管を装備。


種子島 巨爆(たねがしま なおはぜ)
test
██

出オチとか言わないでぇ

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この撮影直後にSCP-xxx-JP-jは活性化。付近のイギリス陸軍は壊滅的打撃を受けた。

アイテム番号: SCP-xxx-JP-J その名はメルカバ

オブジェクトクラス: Keter Euclid

特別収容プロトコル: 神頼み。7

説明: SCP-xxx-JP-Jは未知の金属で構成された一対の車輪状物体です。