mooonのメモ帳
だいたい2014年5月から翻訳に参加。
ひっそりと100記事達成。やったぜ。
誤訳こわいです。間違ってたら遠慮なく修正してやってください。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはあらゆる電力系統から物理的に隔離し、光吸収材料で全面を被覆した収容室内に保管してください。収容室への入室、及びSCP-XXX-JPを利用した実験は、レベル3以上のクリアランスを持つ職員3名以上の認可が必要です。
SCP-XXX-JPの取り扱い、及び曝露した被験者の遺体の処理は、必ず防護服と緊急時鎮圧用装置を装着させたDクラス職員によって実行してください。
説明: SCP-XXX-JPは財団の科学部門によって設計・開発された、SCP-███の構成素材を利用した大型LEDライトです。
SCP-XXX-JPは通電することで特殊な光子を放出します。これに接触した人間のおよそ63%(本稿執筆時点における統計)は、接触した部分から徐々に全身の細胞が変質し、泥状に融解します。この反応の発生条件は解明されておらず、これに関する研究がサイト-8189において進行中です。
曝露を誘導する精神的作用の存在が疑われるため、開発目的、開発工程を含む、SCP-XXX-JPの情報の大部分は秘匿されています。以上の機密はレベル4セキュリティクリアランスに属します。
注記:以下の文書は、201█年█月██日にサイト-8189で発生したエージェント██による収容違反事件の際、遺留品の一つとして発見されたレコーダーに録音されていた音声を文字に起こしたものである。発言は全てエージェント██の肉声であるため、話者名の表記は省略している。
<再生開始>
[00:04] [エージェント██の荒い呼吸音。レコーダーが床に置かれる音]
[00:11] 『…まずは謝罪を。責任は全て私一人にある。他の誰もこの…実験には関わっていない。ああ、勿論外部の組織も。調査に駆り出されるエージェントには、特にお詫びしたい』
[00:39] 『次に、理由を述べておく。この行動に至った経緯。私が抱いた危惧を伝えたい』
[00:55] 『どう受け取ってくれても結構。けれど、これを聞く貴方も財団の職員なら、けして他人事じゃない』
[01:01] [何度か深呼吸を繰り返す]
[01:11] 『本題に入ろう。今、私の目の前にあるライト。SCP-XXX-JP。これは本当に"異常"なのか?』
[01:27] [歩行音。鞄のジッパーを開け、何かを取り出す音]
[01:43] 『財団は日々様々な脅威に晒されている。世界のバグとも呼べる、異質な現象を引き起こすオブジェクトの数々によって』
[01:55] 『何百という報告書を読んでこう思った。私たちはいつだって後手に回っていると。まず初めに結果があり、犠牲者がある。そこから性質を推測し、対策を考察する』
[02:14] 『仕方がない。道理が通らないのだから。どれだけ頭を捻ろうとも、私たちはこの目で結果を観測することでしか、その異常性を分析できない』
[02:30] [歩行音。何らかの工具を用いた作業音。SCP-XXX-JPの配線を小型バッテリーに接続していると思われる]
[02:43] 『では、どうだろう。”もしも観測できない異常が存在したら?”』
[02:51] 『哲学的ゾンビという概念がある。物理的には完全に普通の人間であり、脳波といったものまで含め、完璧にその人間として振る舞う。しかしそれらは意識(クオリア)を持たない。ただの生ける肉塊だ』
[03:15] 『財団の人間がこれを只の思考実験だと笑えるだろうか?』
[03:30] 『あるオブジェクトに触れた瞬間、同僚が即死して死体だけがスムーズに動き出した。そんな現象が起きたとしても、私たちはそこに”違い”が無ければ気付けない。例えそれが、恋人だったとしても』
[03:53] [歩行音。重い物を引きずる音]
[04:17] 『生前となんら区別が付かないゾンビ。例えばキス一つ、握手一つ、会話一つで感染し、更に広がっていく。次々と人間が生ける死体に変わっても、しかし社会は平然と回り続ける…』
[04:38] [歩行音。重い物を引きずる音。呼吸が荒くなる]
[05:03] 『IFの話だが…これは根拠の無い妄想じゃない。心当たりが、ある』
[05:11] 『つい先週、このライトが起こした事故で、数年来の同僚が3人も溶けた。私と彼らは、一年ほど前、ある任務で妙な体験をした』
[05:23] [息を整えている]
[05:37] 『それの一時的な割り当て番号はSCP-512-JPだった。自分が██に見える█。今はAnomalousに分類されている』
[05:55] 『私たちは指示を受けて現地に向かった。所有者の説得を済ませ、アレを車まで運ぼうとした時…最初に触れた―██の顔が、ほんの一瞬だけ、のっぺらぼうに見えた』
[06:16] 『他の全員が見た。報告もした。再現性が無かったから、担当の研究者は幻覚で片付けた』
[06:24] [歩行音。重い物を引きずる音]
[06:28] 『貴方は自分が正常だと断言できるか? 私はできない。溶けて崩れた██の顔は、あの時見た顔とそっくりだった。他の皆は…頭の形が残っていなかったけれど』
[06:51] [溜息。歩行音。重い物を引きずる音]
[07:28] 『…このライトが真実を暴いたのではないか。今からその正否を確認する。76%。この数字を否定して、明白な結果を残そうと思う』
[07:46] 『私は財団という組織を信頼している。この事件は必ず上に報告される。残酷な結果にも正しい判断を下してくれる筈だ』
[08:18] [金属音。ライターの着火音と思われる]
[09:24] [エージェント██の遠隔操作により、停止していたセンサーが再起動する。収容室内の熱源と煙を感知し、警報が鳴り始める]
[09:43] 『最後に。私は忠実な職員だった。胸を張って言える、確かな真実だ』
[09:56] 『確保、収容、保護』
[10:03] 『忘れないで。お休みなさい』
[10:14] [スイッチを入れる音]
[10:26] [雑音。以降、回収されるまで無音]
<再生終了>
事件後報告:事件発覚後、収容室内部のSCP-XXX-JP正面で泥状に変化したエージェント██が発見された。SCP-XXX-JPは供給電力の不足によって既に消灯していた。投光されていたと思しき地点には、警備を担当していた保安職員1名の泥状に変化した遺体と、素性不明の人物3名が拘束されていた。この3名はいずれも薬物投与によって昏睡しており、SCP-XXX-JPの影響は見られなかった。後の調査から、これらの人物は事件発生当日、付近の車道を乗用車で走行していた際にエージェント██によって拉致された一般市民であることが判明した。現在はサイト-8189の住居房で隔離中。
『SCP-XXX-JP研究担当者並びにサイト-8189管理者に告ぐ。本報告書は不完全である。SCP-XXX-JPの研究過程を完全に開示した上で、結論を直ちに報告せよ。これ以上の猶予は与えない。前SCP-512-JPの再調査、SCP-XXX-JPの量産計画は既に開始している。 - 日本支部財団理事-██』
訳した順に10個ずつ。合計101記事。
''SCP-2740 - It Wasn't There (そこにはない)''
''SCP-1093 - The Lamp Man (ランプマン)''
''SCP-1013 - Cockatrice (コカトリス)''
''SCP-1016 - The Bloody Key (血を流す鍵)''
''SCP-1277 - Thirsty Cactus (カラカラサボテン)''
''SCP-2990 - Silently Soaring (静かなる飛翔)''
''SCP-353 - Vector (ベクター)''
''SCP-1919 - Hotel of Duplicates (ホテル・デュプリケート)''
''SCP-266 - Will o' the Wisp (ウィル・オ・ウィスプ)''
''SCP-647 - Hungry Box (腹ぺこの箱)''
''SCP-2469 - Sunny Valley (晴れ渡る谷)'' たったひとりのあなたのために
''SCP-2805 - Disney on Ice (氷の中のディズニー)''
''SCP-2800 - Cactusman (カクタスマン)''
''SCP-2117 - An Oxidist (オキシディスト)''
''SCP-2950 - Just A Chair (ただの椅子)''
''SCP-284 - twins (双子)''
''SCP-330 - Take Only Two (君に2つだけ)''
''SCP-302 - Ant Sculpture (彫刻のアリ)''
''SCP-2701 - True Solitary (完全なる孤独)''
''SCP-2156 - Red and Black (赤と黒)''
''SCP-959 - The Bogeyman (ブギーマン)''
''SCP-400 - Beautiful Babies (可愛い赤ちゃん)''
''SCP-980 - An Absence of Detail (細部欠如)'' 部屋の隅っこで震えるSCP-980かわいい
''SCP-370 - A Key (鍵)''
''SCP-899 - Lost Children (迷子の森)''
''SCP-522 - Blood-draining Carpet (吸血カーペット)''
''SCP-489 - Don't Rest Your Head (脳みそを休めるな)''
''SCP-636 - Elevator to Nowhere (███行きエレベーター)''
''SCP-483 - Anti-Aging Placebos (若返りの偽薬)'' 一番しっくりきたタイトル。
''SCP-1159 - The Wind Harp (風鳴琴)'' ほとんど他力本願。手伝ってくれた皆さんありがとう
''SCP-1196 - Chairopractors (手が無い指圧師)'' Chair+Chiropractor。按摩イス、按摩医師・・・うーん。
''SCP-1182 - Clockwork Octopus (クロックワーク・オクトパス)''
''SCP-1183 - Piles of Everything (塵でなくとも山になる)''
''SCP-1290 - Imperfect Teleporter (未完成テレポーター)''
''SCP-581 - The Equestrian's Soul (騎手の魂)''
''SCP-2569 - Blood Lamp (赤血のランプ)''
''SCP-1781 - Moonlight Theater Presents: Hugo Weaving (ムーンライトシアタープレゼンツ:ヒューゴ・ウィーヴィング)'' タイトルながっ。いやほんとながっ
''SCP-449 - Gut Dust (はらわたいっぱいの)''
''SCP-438 - Addictive Straitjacket of Espionage (スパイをダメにする服)''
''SCP-643 - Delicious Chocolates (おいしいチョコレート)''
''SCP-679 - Eyerot (眼球腐敗病)''
''SCP-700 - Graffiti Factory (落書き工場)''
''SCP-403 - Escalating Lighter (段階的過熱ライター)''
''SCP-1198 - Endless Echo (果てない山彦)''
''SCP-382 - Haunted Baby Carriage (呪いの乳母車)''
''SCP-649 - Matchbox Full of Winter (冬でいっぱいのマッチ箱)''
''SCP-596 - Cursed Regeneration Statue (忌まわしき再生の像)''
''SCP-2397 - Homesickness (懐郷病)''
''SCP-613 - "Wonder Bread!" (「ワンダーブレッド!」)''
''SCP-493 - Replicant (レプリカント)''
''SCP-282 - Ritual Devil Sticks (儀式用デビルスティック)''
''SCP-652 - Meteorological Dog (お天気ワンちゃん)''
''SCP-693 - Knotty Stalker (ノッティストーカー)''
''SCP-788 - Magma Carp (マグマを泳ぐ鯉)'' 超苦鉄質マグマってつまりなに? おいしいの?
''SCP-792 - The Body Farm (死体農場)''
''SCP-727 - Hephaestus's Forge (ヘパイストスの鍛造場)''
''SCP-729 - Marble Bath (大理石の浴槽)''
''SCP-432 - Cabinet Maze (箪笥迷宮)''
''SCP-749 - Rain Drops (雨の音)''
''SCP-355 - The Serrated Lawn (ギザギザ芝)''
''SCP-728 - The Forever Room (永遠がある部屋)''
''SCP-995 - Under The Couch (ソファの下で)''
''SCP-722 - Jörmungandr (ヨルムンガルド)''
''SCP-681 - Hostile Helium (敵性ヘリウム)''
''SCP-1037 - Rotbolt (侵食ボルト)''
''SCP-1329 - The Aquarium (水族館)''
''SCP-1315 - The Hardest Game (この世で一番難しいゲーム)''
''SCP-1306 - Universal Bird Food (万能鳥餌)''
''SCP-1224 - Li'l Chemist Kit (ちびっこかがくしゃキット)''
''SCP-1358 - Northern Lights (北極光)''
''SCP-1391 - Field of Stone (石像の野原)''
''SCP-1160 - Effective Containment (実効的収容)''
''SCP-605 - Living Storm Cloud (生きている嵐雲)''
''SCP-2996 - It Follows You (ついてくる)''
''SCP-1346 - Phobia Induction Corridor (恐怖症誘導通路)''
''SCP-1842 - Dr. Wondertainment's Magic Microwave Set! (ワンダーテインメント博士の魔法の電子レンジセット!)''
''SCP-550 - The Ghûl (グール)''
''SCP-1379 - Stab Your Inner Child (子供心を刺し殺せ)''
''SCP-731 - Rathole Cover (ラットホールカバー)'' appearが20回近く出てきた。
''SCP-2997 - Ashes of the Fallen (戦没者の遺灰)''
''SCP-2102 - Got Shoggoth? (ショゴス捕まえた?)''
''SCP-1489 - A "Ghost Train" (「幽霊列車」)''
''SCP-1407 - DJ's Headphones (DJのヘッドホン)''
''SCP-1475 - 100% Brainpower (脳力100%)''
''SCP-1465 - Photographos Thaumantos (写真のタウマントス)''
''SCP-1455 - Lagging Door (ずれるドア)''
''SCP-1444 - Brahmastra (ブラフマーストラ)''
''SCP-1432 - Doll DVD (人形のDVD)''
''SCP-1110 - Videos of a Robbery (強盗映像)''一度訳したのにファイル壊れて以来放置してた。リベンジ
''SCP-945 - Box of Shawabti (シャワブティの小棺)''
''SCP-1332 - Involuntary Shapeshifting (強制変身)''
''SCP-774 - Whistlebones (骨笛)''
''SCP-1418 - The Dowager's Comb (後室の櫛)''
''SCP-1353 - Comforting Centipedes (癒し系ムカデ)''749といいムカデ系はエグいぜ
''SCP-555 - Corpse Magnet (死体磁石)''
''SCP-1673 - Friendly Graveyard (フレンドリー墓地)''
''SCP-1698 - You Can't Get There From Here (到達不能点)''
''SCP-1620 - Reflection Infection (鏡に伝染る病)''
''SCP-1595 - Out of Time (時過ぎて)''
''SCP-730 - Decerebrating Plague (伝染性除脳病)''
''SCP-2584 - Loop Snakes (円環の蛇)''
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