SCP-960-JP(天狗の団扇)

アイテム番号: SCP-960-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-960-JPは、縦・横ともに30センチメートル以上、高さ3センチメートル以上の大きさの箱の中に収納し、箱の見えやすい場所に「SCP-960-JP 落下厳禁」と48pt以上の大きさの文字で記述してください。箱に収納したSCP-960-JPは、耐震設計が施された建屋内の、隙間風が一切入らない部屋に設置された、鍵が掛けられる引き出しまたは扉付きの、地震発生時でも収納物が外に飛び出さない整理棚に収容してください。

SCP-960-JPを収容した整理棚は部屋の壁面に沿って設置し、壁面と整理棚の天面にそれぞれ3個ずつ備え付けたフック同士を長さ15センチメートルのワイヤーで固定し、整理棚の床面はアンカーで部屋の床面と固定してください。またSCP-960-JPを整理棚に収容する際は、部屋の床面から高さ15センチメートルを超えない高さの範囲内に収容してください。

SCP-960-JPを整理棚から取り出す際は、SCP-960-JPを収容している部屋の扉と窓を全て閉め、空調設備の運転を停止してください。SCP-960-JPを収容している部屋から持ち出す場合は、SCP-960-JPは箱から取り出さずに箱のままアタッシュケースに収納してから持ち出してください。

SCP-960-JPを収納したアタッシュケースを開いても良い場所、及びSCP-960-JPの実験を行っても良い場所の条件は、SCP-960-JPを整理棚から取り出しても良い状態の、SCP-960-JPが収容されている部屋の条件と同様とします。この条件を満たしていない場所(屋外または条件が満たされていない屋内、即ち耐震設計が施されていない・隙間風が入る・扉や窓が開いている・空調設備が運転している状態の屋内)でSCP-960-JPが収納されたアタッシュケースを開いたり、SCP-960-JPの実験を行う事は厳禁とします。

SCP-960-JPを取り扱う際、未使用時は必ず広く安定したテーブル等の中央に置き、15センチメートルを超える高さから誤って落下させる事の無い様に十分注意してください。

説明: SCP-960-JPは、幅・長さともに最大25センチメートル、厚さ最大5ミリメートルの、日本でよく使用される「団扇」のように見えます。扇であると思われる部分は一般的な紅葉の葉をそのまま大きくした様な容姿をしており、色は赤、オレンジ、黄、黄緑の4色がそれぞれグラデーションとなって斜めの縞模様を構成しています。表面を指先で触れると水分を含んだ紅葉の葉に感触が近似していますが、強度はボール紙で出来た厚紙の様な芯の強さを感じさせます。現在SCP-960-JPの強度実験は非破壊検査においてのみ許可されています。

SCP-960-JPの中央下部には団扇の取っ手に相当すると思われる、長さ10センチメートル、幅1.5センチメートル、厚さ5ミリメートルの桐の木材で作られた部品のようなものが取り付けられており、右手で持ちやすい様に湾曲した形を取っています。部品の中央下部寄りには幅3ミリメートルの穴が開いており、絹糸を編んで作られた長さ10センチメートルの白い組紐が取り付けられています。更にその先には同じく絹糸で作られた白い房が取り付けられています。

SCP-960-JPは、███県███郡にある███山付近の山道で発見されました。団扇の取っ手に近似した部分を手で持って団扇のように扇ぐと、一般的な団扇よりも遥かに強力な風を生み出します。実験の結果、一般的な男性が普通の力で扇いだ場合にはおよそ風速20m/s、一般的な男性が力一杯に扇いだ場合にはおよそ風速███m/sの風が発生する事が判明しています。犯罪等に使用される危険性を鑑み、SCP-960-JPは収容されました。