Diary from the sideline (第三者の日記)
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
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肉眼でしか内容を確認できない。

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXの管理責任者は、毎日1度の頻度で専用のセキュアボックスから取り出して、内容を読み、再び収納と施錠を行ってください。
SCP-XXXは、物理的な制約を受けず消失と再出現を繰り返しています。もし消失が確認された場合でも驚かずに、レベル3職員へその事実を報告してください。

確保ガイドライン: 消失したSCP-XXXは、人が容易に立ち入ることのある場所で発見されていることから一般人の手に渡っていることを前提として確保してください。フィールドエージェントならびに諜報部隊は、教育、医療、教会、公安といった各機関への相談者に注意してください。
発見者が一般人であった場合は、生活圏内の記憶処置が必要となります。発見者には、クラスCの処置を施してください。上水道を利用したクラスBの記憶処置を施してください。クラスAの記憶処置を施してください。上水道を利用したクラスBの記憶処置は、安全管理上の問題から禁止されました。
このガイドラインは、常に見直されています。修正あるいは、再確保が行われた場合は、セキュリティ担当者(レベル3職員)に、内容の承認を得てください。

説明: SCP-XXXは、438ページの白紙の日記です。触れている者だけが自身の肉眼を通じて、自分が今まで経験してきた内容を、読むことができます。当人しか内容を確認ができないため調査は、状況を作った上での実験と記述内容の聴取で行われています。
SCP-XXXの記述は、とても変動的です。ページを進めた後で戻ると同じ日でも別の出来事が記述されているか、まったく別の日の出来事が記されています。
記述されている内容には、日記を読んでいる者が認識できていなかった事実(以下、不認識事実)が含まれる場合があります。不認識事実の事実性は、実験の範囲において誤ったことがありませんが断定は出来ません。
不認識事実の内容は、強い不快感を抱かせ、過度な期待を持たせ、疑心を煽るような内容となっています。以下は、不認識事実の記述を口述してもらったものの一部です。

██/██ (月曜日) 晴れ
同僚が飲みに行こうと誘ってきたが苦手なので遠慮した。同僚は、酔った勢いで私の悪口を31分18秒も愚痴りつづけた。そろそろ勘弁してやれよと話を遮ってくれたやつも心の中で愚痴に同意していた。

██/██ (日曜日) 晴れ
いつもの喫茶店へ向かう。いつもの席に腰掛けて、紅茶を楽しむ。おなじく斜め後ろの席から私を見つめている「あの人」のことは、まだ気づかない。

██/██ (金曜日) 曇り
受付でそっけないあの子は、私に強い関心を抱いている。一線を超えることも夢みている。

██/██ (水曜日) 晴れ
今日も精一杯働いた。泥棒がクローゼットの中で銃を抜いて息を殺していたけれども。そろそろ寝るとしよう。

██/██ (金曜日) 雷雨
愛する妻の料理は、いつもながらとても美味しい。例えそれが██████████の肝臓で作ったストロガノフだとしても。知らなければどうってことはない。美味いものは美味い。

不認識事実を目にした被験者は、その事実を確かめることに、強い関心を抱く傾向があります。以下は、被験者へのカウンセリングが行われた時の記録です。

*後ほど記載*

最初のSCP-XXXの消失は、研究員██████████が分析のために、ページの一部を切り取ったことが原因でした。それからおよ1カ月後、██████████美術館で深夜巡回中の職員が通路の真ん中に落ちているのを発見。イオタ-10経由で再確保されました。
この再確保の時に、SCP-XXXが新品同様の状態であったことから同一性の嫌疑がありました。しかし観測されている限りでは、同時に2冊以上の存在が確認できないため逸脱した状況が発生するまでサブナンバーは不要と結論つけられました。

補遺: 経験則から消失条件は、日記として読まれなくなった時――著しく棄損したとき、SCP-XXX自体を調査しようとしたとき、多数の好奇の目に晒されたとき、日記が読まれなくなったとき――であることから一部の研究員は、SCP-XXXが人格を有していると主張しています。特別収容プロトコルを厳守しSCP-XXXを満足させてください。


画像はこちらからお借りしました。
提供元: WikimediaCommons (at 2015-04-07 20:45 JST)
File:Twain - Eve's Diary, p. 118.jpg, File:Twain - Eve's Diary, p. v.jpg
作者: Samuel Langhorne Clemens