NUMADU_0x00

ざっくばらんに纏めれば、学生時代に関する苦々しい記憶を持つ四人の人間からなる団体です。
SCPを作り出す技術を秘めていますが危険度は皆無であり、他の要注意団体との繋がりもありません。
詳細なアイデアを以下に記します。SCP記事モドキとインタビューログです。


アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、構成員に関する有効な収容手段は確立されていません。あらゆる方法での無力化や拘束には成功していますが、必ず何らかの空間異常に自ら呑み込まれるようにして忽然と姿を消します。該当団体が異常な物体を複数保有している以上、可能な限り速やかに特別収容プロトコルを構築する必要があります。

説明: 該当団体は『不登校生徒会』と名乗っており、SCP-XXX-JPとして識別されます。四名の構成員からなり、それぞれにSCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP-4までのナンバーが割り当てられています。東京都████区でSCP-XXX-JP-2によって引き起こされた事案██████がきっかけとなり財団の目を引きました。エージェントによって収集されたデータは作成途中の特別収容プロトコルの構築に使用されます。████/██/██現在、全ての構成員はオブジェクトクラスEuclidに分類されています。団体に関する情報は現在収集中ですが、「学生時代に関する負の感情を持つ者の救済」を目標としているようです。

SCP-XXX-JP-1は狼の耳を持つ少年で、非常に優れた聴力を持ちます。狼耳は半径10マイル程度の範囲の物音を感知する機能を有しており、他人の心の声がテレパシーのように聴覚に流れ込んでくるのだと主張しています。エージェント██████の尾行及び盗聴によって収集された情報から、幼少期の予期せぬアクシデントによってSCP-XXX-JP█の影響を受け狼の形質が肉体に表れたのだと結論付けられました。それ以降狼耳を理由とした迫害に苦しめられ、現在は帽子等で頭部を隠して生活しているようです。接触を試みた結果、特定の情報の守秘を条件に渋々ながらも財団の聴取に対し協力する意思を示しました。

SCP-XXX-JP-2は特徴のない小柄な少女で、その瞳には人間に特定の記憶を想起させる特異な性質が認められます。SCP-XXX-JP-2と目を合わせると学生時代の心良い記憶が呼び起こされ、「学校帰りに恋人と二人で花火を見に行った時の記憶」や「部活動での輝かしい栄光」などを思い出すようです。「みんなしね」という言葉を多用しますが、財団に対して非常に協力的な姿勢を見せています。

SCP-XXX-JP-3は現在性別不詳です。年齢は十代後半と見られています。SCP-XXX-JP-3は何らかの空間的異常を意図的に引き起こす事が可能であり、望んだ相手を異空間へ誘います。対象として選ばれるのは学生時代に対するマイナスの感情を抱えている人間に限定されます。空間内には学校と思しき機関(以降「学園」と表記)が存在しており、対象は『不登校生徒会』の構成員と共に学生生活をやり直す事を強制されます。SCP-XXX-JP-3は心理学に精通していると見られ、対象の学校に対する負の記憶を懸命に取り除こうとします。それが終わり、効果が確認されると対象は異空間から開放されます。『不登校生徒会』の構成員は亜学園に自由に出入り可能であると見られています。SCP-XXX-JP-3の財団に対する協力の度合いはひどく気まぐれで、『不登校生徒会』の特異な性質に関する質問には絶対に返答しません。

SCP-XXX-JP-4は特徴のない高身長の青年で、SCPを作り出す何らかの能力を有していると見られています。懸命な情報収集活動にも関わらずSCP-XXX-JP-4に関するデータは現段階ではほぼ存在しません。財団の聴取に対して非協力的で、インタビューでは必ず沈黙を貫きます。

補遺: SCP-XXX-JP-4によって作成された特異な物品に関する情報が収集され次第、それらに関する特別収容プロトコルの構築を開始します。