reikasama
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アイテム番号: SCP-525-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-525-JPはサイト8181のSCP-525-JP専用鍵付き冷蔵庫に3℃~6℃の状態で、且つ冷蔵庫内に2/3以上の空き容量を残すようにして収容されています。サイト外部でSCP-525-JPが発見された場合は現場に最も近い財団職員が即座に回収し、担当エージェントの到着を待たずに流通経路の調査を始めてください。

サイト外部でSCP-525-JP-Aが発見された場合はモニターゴーグルを装備したエージェントが出動し、無力化した後に保護します。さらに現場とその周辺にてSCP-525-JPの捜索・回収も行い、SCP-525-JPの表出物が確認された場合にはそれを不透明な容器に収容し、対象の他にSCP-525-JPの表出物を目視した人物が存在しないか慎重に確認してください。

SCP-525-JP-AはSCP-525-JP同様サイト8181に収容し、状況に応じて拘束具を使用してください。収容室は常に警備員二名によって監視し、暴行、脱走、自殺を行おうとした場合には麻酔銃・睡眠ガス等で眠らせてください。またSCP-525-JP-Aには財団が管理した食事または点滴を与え、可能な状態であれば警備員の付き添いのもとカウンセリングと健康チェックを行い、治療と延命を行ってください。

説明: SCP-525-JPは現在268箱が確認されている板状のチョコレート菓子です。緑色のパッケージ表面には商品名と思われる「LIKE CHOCOLATE」という大き目の文字の他、「最高のチョコレート」「ようやく辿り着いた味」という小さめの文字がいずれも金色に縁どられた赤い文字で記されています。パッケージ裏面には「種類別名称:チョコレート」「原材料名:さとう、カカオマス、全粉乳、ココアバター、植物油脂、乳化剤、香料」「内容量:72.4g」「賞味期限:20██/██/██」「保存方法:26℃以下の涼しいところに保存してください」「製造者:株式会社ポゴ・アーティファクト」とそれぞれ白い文字で記されています。栄養成分表は表記されていません。

SCP-525-JPは外見上通常の板状チョコレート菓子と変わらず、味に関しても異常性を感じさせることはありません。また摂取後に体調不良などが報告されることもありませんでした。SCP-525-JPを摂取した人物はチョコレートが嫌いでない限り、甘さや苦みの好みに関わらず、「今まで食べた中で一番美味しい」とSCP-525-JPを評価し、しかしながら甘さと苦みに関して質問をされるとただ「普通」と報告しました。

SCP-525-JPの異常性はSCP-525-JPが加熱によって溶かされた際に生じます。これまでの実験とその他のいくつかの事例で、SCP-525-JPは加熱によって溶かされた際にそれぞれ「眼球」「耳」「舌」「膵臓の一部」「第三関節から先の指」「前頭葉の一部」などといった人体の一部を表出させました。加熱ではなく胃液・唾液を始めとした酸で溶かした場合にはいかなる表出物も検出されず、またX線による溶解前のSCP-525-JPの検査で、その内側にチョコレート以外の異物を確認することはできませんでした。いずれの表出物に関しても融解や圧迫の形跡は確認できず、切断面は鋭い刃物で一気にカットされたようであり、極めて新鮮な状態でした。

SCP-525-JPの表出物が目視された場合、第二の異常性が目視した人物(以降SCP-525-JP-A)に発生します(写真・モニター越しでの映像観察では異常性は発生しませんでした)。目視から数時間後、SCP-525-JP-Aは食人の欲求を覚え、周囲の人間を襲うようになります。ただしこの行動は欲する食材を手に入れるためのものであり、目的のものが提供されれば、再び欲求が沸き上がるまでの数十時間、それ以上暴れることはありません。欲する食材を手に入れたSCP-525-JP-Aはそれを使用して可能な限り手の凝った料理(以降SCP-525-JP-B)を作り上げます。SCP-525-JP-BはSCP-525-JP-Aの料理の腕に関わらず極めて美味なものとなり、また外見上・味覚上人体の使用は確認できないものとなります。SCP-525-JP同様、SCP-525-JP-B摂取後の体調不良・精神異常は報告されていません。料理の種類に関わらず(チョコレート菓子も含みます)、SCP-525-JP-Bには加熱によって溶かされた際に人体の一部が表出するという異常性はありませんでした。

SCP-525-JP-Aの食人の欲求と一連の行動はいかなる記憶処理によっても消し去ることはできませんでしたが、SCP-525-JPからの表出物の目視から一度も食人に至らなかった場合に限り、約半年間約1年間の点滴治療の後、食人の欲求は消失します。現時点では一度でも食人行為に至ってしまったSCP-525-JP-Aの食人欲求を消失させる試みは成功していません。

補遺01: 収容の経緯
 
補遺02: インタビューログ525-JP-A01-001からの抜粋

補遺03: 人間以外の生物(猿・犬・鳥・魚・ふんころがし)で実験を行なった場合も生物達に食人の欲求は生じましたが、程度に関わらず調理が行われることはありませんでした。またあくまで生じたのは食人の欲求であり、それまで摂取することのなかった人間以外の動物の肉を欲するようになるということはなく、共食いの傾向も見られませんでした。

補遺04: SCP-525-JPからの表出物のDNAはいくつかで一致し、またいくつかでは遺伝子的繋がりも確認されましたが、そうした繋がりのないDNAも多く確認されました。さらに追調査ではSCP-525-JPの表出物のDNAが過去数年間に行方不明となった人々と一致しました。DNAが一致した行方不明者はいずれも日本人で、そのうちの全てが同じ姓の人物でした。