ちがう、そうじゃない

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは望む限り施設を自由に散歩することを許されていますが、その半径3m内に生物を近づけてはいけません。また、SCP-XXX-JPはストレスを感じやすいため定期的にSCP-XXX-JPに漫画やゲームなどの娯楽品を与えてください。

説明: SCP-XXX-JPは銀色の髪、青い瞳、やや白い肌をした10代頃のアジア系の少女に見えます。SCP-XXX-JPは半径3m内の生物の言動を狂わせます。SCP-XXX-JPは半径3m内の生物の言動が狂うたびに「ちがうそうじゃない」と言い、その生物の言動について説明します。

補遺: インタビュー記録-xxx-JP-1

対象: SCP-xxx-JP

インタビュアー: ████博士
付記: 実験のため、インタビュアーをSCP-XXX-JPの半径3m内に配置した。また、安全のためSCPXXX-JPに拘束を行い、収容セル内にてインタビューを行った。
<録音開始>

████博士:それでは、まず最初にあなたが何か、教えてください。

SCP-xxx-JP:ちがう、そうじゃない。こういう時は自分から名乗るべきだ。それに「何か、」ではなく「誰か、」と言うべきだ。

████博士:失礼、私は████。あなたは誰ですか。

SCP-xxx-JP:私は…ちがう、そうじゃない。「誰」と聞かれても私は私、としか答えれないではないか。もっと、具体的な質問をしてくれないか。

████博士:失礼、あなたの名前を教えてください。

SCP-xxx-JP:わからん。それについては君がつけてくてもかまわんよ?

████博士:ところで話は変わるが、今から一緒に食事でもしないか?

SCP-xxx-JP:ちがう、そうじゃない。それは私と「食べる」だ。君が今からしなければいけないのは私と「喋る」だ。

████博士:……、!!?(6秒ほどの沈黙)失礼、あなたは自分の力をどう思いますか?

SCP-xxx-JP:どうも思わんよ。強いていえば、もっと便利なのがよかったなぁ。

████博士:なるほど、よくわかりました。(手元のメモ用紙を破りながら)

SCP-xxx-JP:ちがう、そうじゃない!君がしなければいけないのはそのメモ用紙に「書く」ことだ!!メモ用紙を「裂く」ことでは絶対ないだろう!!!

████博士:……、!?!!?!!!??し、失礼!あ、あなたの夢は!?

SCP-xxx-JP:えっ!あ、ああ。わ、私の夢は死ぬほどの金もちかな!!

████博士:え?はっ、はは。意外に現金なんですね。(財布の中から取り出した1セントコインを勢いよく頭に叩きつけながら)

SCP-xxx-JP:ちがう、そうじゃない!!「死ぬほど」はただの比喩表現だ!!!それにその夢は私のものだ!!!!おい、誰かこいつを止めろ!!!!!
(その後、医療班が突入した。)
<録音終了>