Satoshi_Sekine

アイテム番号: SCP-Grav-JP(重力過敏性金属)

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:

SCP-Grav-JPは、████山山頂に設置されたサイト81██内の特別保管チェンバー内に収容されています。その構造的脆弱さが露見したことで、現在物理的接触を伴う全ての実験は自動的に却下されています。これには全てのSCPアイテムとの相互干渉実験が含まれます。結露による侵食、振動による落下、風化などによる欠損が起こる可能性に備え、常時0.00(編集済み)001グラムまで計測可能な秤に乗せ、計測データを常時監視してください。██グラム以上の変動が起こった場合、5分以内に███博士に連絡して下さい。地震や地殻変動などでサイト81██自体の標高が大きく上下する、またはなんらかの知性体による攻撃がサイト81██に加えられた場合は、速やかにセキュリティレベル5以上の職員がSCP-Grav-JPの全実体を確保した上で、VTOL機などの飛行手段をもって上空方向へ脱出して下さい。
現在の特別収容プロトコルは、SCP-Grav-JPの危険性を鑑みると、長期的には全くの無力と言わざるを得ません。現在財団と███との技術協力による宇宙ステーションの建造が計画されていますが、SCP-Grav-JPをそちらへ移設する予定はありません。

説明:
SCP-Grav-JPは、


アイテム番号: SCP-NaN-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
SCP-NaN-JPはサイトXXの15m×15m×2mの施錠可能な収容室の中央に備えられた台座に立てた状態で収容してください。収容室内は4個以上の動体センサーつきカメラにより監視し、SCP-NaN-JPの移動が検出された場合は即座に所定の位置に戻す努力を行ってください。”ジャンプ”は行われないことが確認されています。床面は全て??cm以上の厚みがある模様の無い淡色のマットレスで覆い、硬質軟質を問わずいかなる物体もその上に残らないよう定期的に清掃を行ってください(SCP-NaN-JPの活性化を誘発する懸念があるため、全ての車輪のついた清掃器具の使用は却下されます)。入室人数が2名を超える場合は、不意の接触を防ぐため必ず30秒以上のインターバルを置いてください。清掃や調査、再収用といったいかなる目的においても、SCP-NaN-JPと接触する者は特殊拘束服”HeavyLocker-NaN-JP”の着用が義務付けられます。

HeavyLocker-NaN-JPは、両足を??cm以上開くことができないように固定する鎖と、サイクルを1??bpmに固定された電子メトロノームを付け加えた拘束服です(上半身は着用者の行動を妨げるように作ってはなりません。予期せぬ負傷の原因となります)。SCP-NaN-JPの収容室内で30秒以上不動のままでいる、あるいはHeavyLocker-NaN-JPを着用していない者が発見された場合は、SCP-NaN-JPの影響下にあるとみなしただちに隔離します。SCP-NaN-JPの活性化による徴候が見られた場合は、加えて自己申告があれば対象の[編集済]を含む外科手術もしくは終了が許可されます。封じ込め違反などの有事に備え、全ての担当スタッフはHeavyLocker-NaN-JP着用時の歩行マニュアルの精読と5時間以上の事前トレーニングを課せられます。

その性質上、SCP-NaN-JPの人為的な封じ込め違反のリスクは極めて小さいものと考えられます。収容室外にSCP-NaN-JPを許可なくあるいは強奪し持ち出した人物に対しては、[編集済]や[編集済]、あるいは”ジャンピンジャックボーイ”として知られるバネ仕掛けの床のような原始的なトラップが有効です。

説明:
SCP-NaN-JPは、縦1.49m×横0.87mの大きさを持つ作成者不明の十字架状構造体です。主な材質は2本の竹(Bambuseae Kunth ex Dumort.)で、それらは1本の麻製ロープにより結び付けられています。横軸の両端には軍手がそれぞれ1つずつ、縦軸の短い側には布に綿を詰め人間の頭を模した物体が据えられています。いわゆる”かかし”に極めてよく似た外観的特徴を持っていますが、その見た目の脆弱性にも関わらずSCP-NaN-JPの結合を損なう試みはこれまでの所全て失敗に終わっています。

SCP-NaN-JPは、その周囲にいる生命体の移動速度が一瞬でも時速??kmを超えた時点で活性化し、対象にいくつかの段階を踏む不可逆の影響を及ぼします。SCP-NaN-JPの影響を受けた対象は、第1段階として即座にその場で”硬直状態”に陥り多くの場合は転倒します。脈拍や脳波などのバイタルサインはこの時点では正常の範囲内であるにもかかわらず、対象は頚椎より下の身体に自発的な行動を起こすことができません。およそ?分ほどでこの硬直は解除されますが、対象が転倒により傷を負っている場合はそうならず第2段階へ移行します;傷の箇所を中心に対象の体は急速に竹と見られる繊維質に入れ替わっていきます。変換中に対象の質量は消失し、胴と後脚、前脚もしくは両翼がそれぞれ1本の竹となり、それらが交差する箇所はSCP-NaN-JP同様にロープでくくりつけられています。外科手術により[編集済]。頭部に変換現象は起こらず意識もはっきりしていますが、第3段階に移行するとそれも永遠に失われます。この段階において、頭部はやはりSCP-NaN-JP同様の布の塊に入れ替わります。これまでの実験結果により、自力であれ他力であれ、意図的であれ偶発的であれ、どのような要因による速度の獲得においてもSCP-NaN-JPの活性化が引き起こされるということが判明しています。第3段階を通過すると、対象はSCP-NaN-JPと酷似した物体(以下SCP-NaN-JP-1と呼称する)となりますが、その全長は影響を受ける前の対象と等しくなります。SCP-NaN-JP-1にはSCP-NaN-JPに見られる特異性はなく、容易に結合を破壊することができます。

補遺:
19??/09/16、SCP-NaN-JPは財団エージェントによる周辺地域の行方不明事件調査の過程において??県の農場で発見されました。財団エージェントを含む??人の犠牲者を出すものの、SCP-NaN-JPの特性を確定することに成功、同日確保されました。同時に多数のSCP-NaN-JP-1と見られる物体も回収されましたが、それらは時間が経つにつれ結合力を失い、20??/09/16までには破片を含めて全て失われています。周辺地域の住民には記憶消去措置を行い、カバーストーリー”神隠し”を発令しました。

発見当時は[編集済]、SCP-NaN-JPを活性化させる為の速度を得る手段は限定されていました。現在では多くの機械が足の代わりとなり、人類社会が複雑化するにつれてその潜在的危険性は増大していきます。特にSCP-NaN-JPが[編集済]や[編集済]といった交通過多地域に曝露された場合は、少なくとも????人を超える犠牲者が発生すると予想されています。

SCP-NaN-JPを別のSCPオブジェクトの収容に利用する試みは却下されました。レベル4以上のスタッフの許可なしに別のSCPオブジェクトをSCP-NaN-JPの収容室に入れることは固く禁じられています。特にSCP-??は[削除済]