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#掌編・短編tale企画「“無名”職員は語る」 が始まったら出したい。

「食堂担当職員の会話」

お昼前、混み始める前のサイト-8181の食堂にて。

空白

「食器出してきましたー。」
「ありがとー、そろそろ混む時間だから一緒にカウンターに立っててくれる?」

カウンターの中には2人の職員が昼食のラッシュに備えており、奥の厨房では出される料理が次々に用意されていた。

「そういえば、自分がここにきてもう1年近くなるんですよね。」

ふと、1人の職員がつぶやいた

「そうだねぇ。初めのころはいろいろと厳しくてびっくりしてたでしょ?」
「ですね。トイレに行くにも警備の人の付き添いが必須って時点でびっくりでしたけど、まさかトイレの中にも監視カメラが置いてあるとは…。」
「あー、僕はなかなか慣れなかったなぁ。」
「えー・・・自分はまだ気になって仕方がないんですけど・・・。」

もう片方の職員がフロアを眺めつつ苦笑した。

「秘密にしなきゃいけないらしいモノばっかり扱ってるとこだからね。仕方ないと諦めた、が正しいかなぁ。」
「ここに来る人たちも、まるでマンガか何かの登場人物みたいですからねぇ。」
「風変わりな格好の人とかは確かにいるね。」
「ですね。自分はその人たちって何か秘密の理由があるのかなって・・・。」
「あー・・・あまり詮索しない方がいいらしいよ?君の前に勤めてた人なんて・・・。」
「えっ、どういう・・・。」
「お、お客さんだ。お疲れ様ですー。」