本投稿時に評価モジュールを忘れるくらいなら、砂箱のうちにモジュールを書いてしまえばいいじゃない。
SCP-タイガーの特別ビデオ
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の施錠可能な視聴覚アイテム収容ロッカーに保管されます。複製でないSCP-XXX-JP-1をDクラスでない職員が視聴する場合はレベル3以上の職員の許可が必要です。視聴終了後、実験に参加したDクラスでない職員は標準B式運動測定を行い、スコアが20以上低下していた職員は実験前のスコアに戻るまで身体トレーニングを行わなければなりません。運動室の利用が推奨されています。
説明: SCP-XXX-JPはラベルに「Brutal TIGER」の文字がサインペンで記入された、[編集済み]社製の8ミリビデオテープです。SCP-XXX-JPは通常のビデオ機器による再生が可能ですが、記録映像の上書き・追加の試みは未知の原因により失敗します。
SCP-XXX-JPには、モンゴロイドと見られる█歳ほどの少女を撮影した19分36秒の映像(SCP-XXX-JP-1に分類)が記録されています。SCP-XXX-JP-1を視聴すると、被験者に自身の身体的・精神的能力に関する誤った認識が生じます。被験者は自身の身体能力や思考能力が幼児並みであるという妄想を発症し、それに反する行動を行わなくなります。これは主に、全身の筋力低下、集中力の低下、行動の短絡化、複雑な思考に対する忌避感などの形で現れます。暴露による影響の定量的測定は成功していませんが、生じる誤認識はおおむね█歳児童の平均的な身体・頭脳能力と同等であると推測されています。被験者はこの変化を認識することができません。
被験者がなんらかの身体的あるいは頭脳的な活動を行うと、自身の身体的・頭脳的能力とその認識の間に齟齬を覚えると主張します。同時に被験者はSCP-XXX-JP-1視聴前後の変化を、困惑しながらではあるものの自覚できるようになります。活動を続けることで被験者の妄想は解消され、SCP-XXX-JPの影響は消失します。視聴時間が長くなるほど妄想の除去に必要な時間は増加するものの、現在までの実験ではすべての被験者が6日以内に回復しました。後遺症の発生は確認されていません。SCP-XXX-JP-1の全視聴時間にあたる19分36秒間ちょうど視聴した被験者は、回復まで安静を保った場合はおよそ24時間、高強度の運動や頭脳労働を行わせた場合は最短でおよそ25分を必要としました。視聴時間と回復時間の完全な記録は、別途実験記録XXX-JP-1の閲覧を申請してください。
SCP-XXX-JP-1のダビング映像は異常な性質を示さず、再生した動画をカメラなど他の媒体ごしに視聴した場合も異常な影響は現れません。
SCP-XXX-JPは██/██/██に、かつて大規模かつ残虐な暴力事件を起こして勢力を広げていた不良少年グループ「ブルータル・タイガー」の構成員が一斉に補導及び検挙された際、彼らの拠点で発見されました。テープを押収した警察官が検証のため視聴し、SCP-XXX-JP-1に曝露したことでその異常な性質が明らかになりました。関係者にはAクラス記憶処理が施され、テープは同メーカーの品と交換されました。少年グループのリーダーは、SCP-XXX-JPは「ブルータル・タイガー」初代リーダーが持ち込んだものであり、当時は他グループとの抗争前に全メンバーで動画を視聴していたと供述しました。テープは三代目リーダーが紛失し、四代目である現リーダーはテープの所在を把握していなかったと主張しています。初代リーダーの身元およびSCP-XXX-JPの入手先は不明です。
補遺XXX-1: SCP-XXX-JP-1再生記録
本ログは再生内容の要約です。動画のコピーを閲覧する場合はメディア記録室に問い合わせてください。
<再生開始>
0:00 - 映像開始。カメラは芝生で覆われた野原を映している。少し離れた場所に鉄棒や丸太製アスレチックなどの遊具が見える。鳥や虫の声以外に目立った音は記録されていない。
0:13 - 画面左から、水色のワンピースを着た髪の長い少女がフレームインする。スカートの裾をつまんでカメラにお辞儀をした後、辺りを見回しながら歩き出す。時おり立ち止まり、その場でくるくると回ってみせる。
1:43 - 少女が両手を上げ、画面右前方に向かって走り出す。カメラもそれを追いかけるが、18秒後に少女が転ぶ。少女は上体を起こして服に付いた芝を払い、カメラに顔を向けて不機嫌な表情を見せる。撮影者が右手を差し出し少女を立ち上がらせようとするが、少女はこれを無視する。
2:10 - 少女は再び上体を横たえ、芝生の上を転がって遊びだす。
3:07 - 少女が起き上がり、鉄棒に駆け寄る。少女が鉄棒を握ると、両足は地面にぎりぎり付くか付かないかの高さになる。逆上がりを試みるらしき振る舞いを見せるが、失敗に終わる。
5:28 - 少女がアスレチックに駆け寄る。はしごを登ろうとするが段差が高いために登れず、丸太を平手で叩いて回る。少女がカメラに向き直り、撮影者に対し不満を訴える。撮影者の返答は確認できないが、少女は不満を抑えているように見える。
8:59 - 少女が画面左後方を指差し、カメラがパンする。30mほど離れた場所に小さな池があるのをカメラが捉える。少女が走り寄り、カメラが追いかける。池に着いた少女は靴を脱いで池に踏み込む。水深は20cmほどであるように見える。少女は水遊びを始める。
10:48 - おそらく撮影者によると考えられる水飛沫が画面手前から上がり、少女の背中にかかる。少女は水を手で掻きあげることで撮影者に反撃し、カメラ左上に水滴が付く。ハンカチを持った手が画面左側から現れ、水滴を拭き取る。
14:18 - 少女は池から上がり、付近の樹木そばまで歩いて行く。撮影者が着替えを両手で持って少女に差し出す。少女は樹木の陰に隠れ、1分42秒後に白色のシャツと黄土色のオーバーオールを着て現れる。
16:47 - 撮影者が少女にレジャーシートを渡す。少女はシートを地面に広げて寝転がる。少女は52秒後に眠ったように見える。
18:56 - 少女の寝顔をアップで映した後、カメラはパンアップして空を映す。画面はそのまま40秒間静止する。
<再生終了>
メモ: 被写体および撮影者の身元は判明しておらず、両者のSCP/PoI指定は未定です。
補遺XXX-2: テープの電磁的記録データの調査により、SCP-XXX-JPにはSCP-XXX-JP-1以前に異なる動画が記録されていたことがわかりました。回復できた映像には、十代から二十代の男性5人が角材やバット、金属パイプ、素手を用いて、容貌の確認できない4または5人の人物に対して暴行を加えている場面が記録されていました。加害者の男性たちはいずれも、少年グループ「ブルータル・タイガー」のトレードマークである赤いパーカーを着用しています。被害者たちはいずれも全身に多数の裂傷や打撲傷が視認でき、うち少なくとも2人には大規模な開放骨折が見られ、1人はすでに死亡していると推測されます。被害者が動画に現れる時間は少なく、撮影は加害者の男性たちを主な被写体として行われています。SCP-XXX-JPからこの動画を直接再生する手段は現在存在しないため、この動画がSCP-XXX-JP-1と同様の特性を持つかどうかは不明です。
タグ:scp-jp safe 記憶媒体 認識災害 視覚 録画 精神影響
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: SCP-XXX-JPは25.5cm ×18.0cm ×2.5cmのハードカバーの書籍です。表紙は厚紙製で、真鍮とアクリル球により装飾されています。背表紙には破り取られた形跡があります。SCP-XXX-JPの内容は架空の異世界とそこに棲息する生物、社会構造、物理法則などを解説する絵付きの資料集です。後述する特定のページ以外は異常な性質を有しません。
SCP-XXX-JP中の特定のページ(SCP-XXX-JP-A,B,C,D)またはそれらのコピーを目視した被験者は、以降SCP-XXX-JP-1に指定されます。SCP-XXX-JP-1が閉鎖された室内に単独で留まると、室内の監視装置すべてが無力化されます。これは映像、音声、重量、温度その他いかなる種類の測定手段でも同様です。無力化の方法は様々ですが、室内にスイッチがある場合は単純にオフにされ、ケーブル接続されている場合は引き抜かれるか切断され、そうでなければ物理的な破壊、機械的故障、センサの妨害などで無力化されます。無力化の経緯を記録する試みは失敗に終わっています。SCP-XXX-JP-1が室外から肉眼で監視可能(ガラス越し、鉄格子越しなどで)な場合、観察者がいる限りはこの現象は起きません。
室内のSCP-XXX-JP-1が再び人間の観察下に置かれたとき、それは例外なく死体として発見されます。対象には物理的な外傷が見られ、それが致命傷になったであろうことが検死により確認されています。加えて室内には多数の、第三者の介入を思わせる痕跡が現れます。(実験記録XXX-JPおよび補遺XXX-1を参照してください。)
分類 |
該当ページ |
内容 |
被験者への影響 |
SCP-XXX-JP-A |
P41~42 |
原始的な生活を送る身長1mほどの小鬼、”ゴブリン”を解説するページです。醜悪な外見と不潔な生活環境から嫌悪の対象であるとされています。 |
SCP-XXX-JP-1は小型の刃物や鈍器による極めて多数の傷を負って発見されます。室内には悪臭を放つ汚物が塗り付けられ、およそ10cmほどの足跡や手形が多数現われます。 |
SCP-XXX-JP-B |
P79~80 |
口から火を吐く大型生物、”ドラゴン”を解説するページです。知性は持たず、棲家に踏み込んだ者を無差別に攻撃する凶暴な生物とされています。 |
SCP-XXX-JP-1は大規模に損壊された状態で発見されます。室内には広範囲にわたる焼け焦げが現われ、時にはくすぶっている炎が見られることもあります。 |
SCP-XXX-JP-C |
P113~114 |
弓を用いた狩猟採集生活を営む半獣人、”センタウル”を解説するページです。独自の信仰と哲学を持ち、人間と関わりを持たないとされています。 |
SCP-XXX-JP-1は急所への刺傷を負って発見されます。室内には蹄の跡が残され、壁や床に未知の文字が書かれている場合もあります。 |
SCP-XXX-JP-D |
P205~206 |
邪悪な悪魔”デーモン”を崇める邪教を解説するページです。邪教の信徒は、魔界に住むデーモンに力を蓄えさせる事を目的で習慣的に生け贄を捧げる儀式を行っています。同ページ中で作中世界に魔界及び”デーモン”が実在しないことが明記されています。 |
SCP-XXX-JP-1は |
SCP-XXX-JP-A,B,C,Dはすべて見開きです。
SCP-XXX-JP-1の死とそれに伴って現れる痕跡は、すべてSCP-XXX-JP-1自身によるものだという証拠が法医学的分析により複数示されています。
- SCP-XXX-JP-A閲覧後に現れる汚物は、ヒトの排泄物と泥土を混ぜたペーストでした。足跡や手形からは被験者の指紋や掌紋が発見されました。
- SCP-XXX-JP-B閲覧後に現れる炎や焦げは、少量のガソリンを壁や床にかけて燃やしたことによるものでした。
- SCP-XXX-JP-C閲覧後に現れる文字は、市販の染料を混ぜ合わせたものでした。被験者の傷からはボールペンのインクが検出され、傷の形状もボールペンによる刺突と一致しました。
- SCP-XXX-JP-D閲覧後
同時に、これらの痕跡を作り出したのはSCP-XXX-JP-1自身ではないという証拠も複数示されています。
- SCP-XXX-JP-A閲覧後、被験者が汚物のペーストを持っていなかったことは身体検査により確かめられています。足跡や手形は被験者の手が届かない天井にも現れました。
- SCP-XXX-JP-B閲覧後、被験者はガソリンや火種を所持していませんでした。
- SCP-XXX-JP-C閲覧後、被験者は染料を所持していませんでした。ボールペンも所持しておらず、死後も発見されませんでした。致命傷となる刺傷が複数現れる例もあります。
- SCP-XXX-JP-D閲覧後、
補遺XXX-1: 20██/██/██、
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
タグ:scp-jp safe 認識災害 視覚 文書
アイテム番号: SCP-███-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-███-JPはサイト-81██の収納ロッカーに、各個体を不透明な梱包材でそれぞれ包んだ状態でそれぞれ保管してください。SCP-███-JPを梱包材から取り出す場合、職員はオブジェクトの位置を確認する目視以外の手段を用意してください。標準カメラゴーグルの使用が推奨されます。
説明: SCP-███-JPは、それぞれに異なる大きさとデザインを持つ陶器製食器皿11枚のセットです。各個体(SCP-███-JP-1から11)はおおむね円形で扁平であるという共通点を持ちますが、大きさや色彩や絵柄の有無などについては共通性も規則性も見出せていません。物理的には通常の陶器と同一であり、破壊した破片は異常な性質を示しません。
SCP-███-JPはすべての個体を同時に目視した被験者に対し、異常な特性を発揮します。被験者はSCP-███-JPに含まれない12枚目の皿(これを仮にSCP-███-JP-Aと呼称)が存在すると主張し始め、それがSCP-███-JPと組になっていないことに不満を感じると述べます。この症状は暴露からの時間経過とともに悪化します。暴露後およそ15分でSCP-███-JP-Aの不在に対して強い動揺を示すようになり、1時間ほどで強迫的にSCP-███-JP-Aを捜し求め出します。暴露から6時間までにはSCP-███-JP-Aが誰かに隠されているという妄想を抱くに至り、多くの場合は非常に暴力的になります。記憶処理によりこの症状の進行を止めることができますが、症状そのものの除去には通常の医学的処置が別途必要となります。
被験者へのインタビューで得られるSCP-███-JP-Aの情報は矛盾しています。いずれの被験者もSCP-███-JP-Aと11枚のSCP-███-JPの間にはデザイン的な規則性があると主張しますが、半数はSCP-███-JP-Aの具体的な外見を描写することができず、残りの半数も被験者ごとに矛盾した特徴を述べました。11枚のSCP-███-JPとの規則性についてもまた同様で、12枚でひと連なりのパターンがあると述べる者、4枚の組が3つあると述べる者、2枚のペア1つと5枚の組2つからなると述べる者などがありました。このことから、SCP-███-JP-Aは実在しないと考えられています。
SCP-███-JPは██/██/██に、███県の古物商店[編集済み]で発見されました。商店店主は██/██に市内の警察署を訪れ、最近買い取った皿が何者かによって1枚盗まれたと訴えていました。署員の応対中に店主は突如激昂し、すでに盗難犯は警察に捕らえられていて、盗まれた皿は警察が押収して隠し持っているに違いないと主張しつつ暴れだしたため、署員に取り押さえられました。その後の症状の進行具合が財団の注意を引き、古物商店内からSCP-███-JPが回収されました。店主は財団施設に拘留され、治療法発見後に記憶処理を施して解放されました。商店にSCP-███-JPを持ち込んだ人物は判明していません。
補遺███-1: SCP-███-JPは確認されている範囲で1枚、推測される範囲でもう1枚が破壊されています。当初回収されたSCP-███-JPは12枚でしたが、サイト-81██での実験中に事件███-██/█に巻き込まれ1枚が破壊されました。また古物商店の買取記録には「食器皿13枚 - 1セット14枚のうち欠品1枚」と記載されているため、買取から回収までの間に1枚が失われた — おそらくは破壊されたと考えられています。
SCP-███-JPの性質は、この破壊により変化したとも変化していないとも言えます。事件███-██/█前後でSCP-███-JP活性化の条件は「12枚の皿の目視」から「11枚の皿の目視」に変化しましたが、「すべての皿の目視」からは変化しませんでした。この結果がSCP-███-JPによる自己認識の兆候であるとする説がありますが、実証はされていません。
タグ:scp-jp euclid 情報災害 精神影響
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8141の隔離式人型収容セルに収容してください。健康状態維持のためセルの床全面にカーペットを敷き、壁に埋め込み型の照明とスピーカーとマイクを設置してください。セル内に家具・調度・日用品を配置してはいけません(設置可能な内装については添付文書XXX-1を参照)。職員はセル内壁から3m以内の範囲に立ち入ってはならず、この範囲に知的生物を収容してはいけません。1日に2度、パック入りの標準流動食を支給してください。
可能な限り、SCP-XXX-JPとの接触はスピーカーの音声とカメラの監視映像のみに限定されるべきです。収容セルに入室する際はあらかじめターゲットを生成しておき、20 5分以内に退室してください。
説明: SCP-XXX-JPは身長1.6m体重48kgの、10台前半に見える人間男性です。SCP-XXX-JPは生物学的には一般的なモンゴロイドと同様の特徴を持ち、身体的に異常な性質は見られません。
30 8分から3時間の間の不規則な間隔で、SCP-XXX-JPは周囲およそ3mの範囲からランダムに選ばれた物体1つ(以下”ターゲット”と呼称)に対する特異的な感情反応を示すようになります。これはSCP-XXX-JPの意識や視覚の有無にかかわらず発生します。SCP-XXX-JPはターゲットの存在を認識している限り、ターゲットに対する強い嫌悪感と恐怖心を抱きます。SCP-XXX-JPはターゲットの外見などを正確に知覚できると述べますが、それがどんな特性であれネガティブな印象を持ち、常に同等のストレスを受けます。このときSCP-XXX-JPは逃避などの行動をとることはなく、多くの場合は緊張状態に陥ってターゲットを凝視し続けます。新たな物体がターゲットとなった際、それまでターゲットであった物体はその性質を失います。
ターゲットとなる物体は、SCP-XXX-JPが1個の独立した物体として認識したものに限られると考えられています。壁や床など建築構造物、水や煙など不定形物質、音声や光など物質でないものにもこの特性は発揮されません。(詳細な記録については、添付文書XXX-2を参照。)
ターゲットが知性を持っている場合、それはSCP-XXX-JPに対する強い好意を示し、SCP-XXX-JPに利益を与えるためにさまざまな行動をとるようになります。この際SCP-XXX-JPがターゲットに対して持つ恐怖心については、あらかじめ知らされていたとしても完全に無視されます。よってターゲットがもたらす「善意」により、SCP-XXX-JPはさらに強いストレスに曝されることとなります。
SCP-XXX-JPは20██/██/██、日本の東京の██区にて発見されました。当時休暇中であったエージェント███が█████ビルに隠れ住んでいたSCP-XXX-JPに遭遇し、サイト-8141の所在と財団へのアクセス方法を教えました。SCP-XXX-JPからの連絡を受けて回収班が派遣され、対象を確保しました。異常な性質が明らかになったことで対象はSCP分類を受け、エージェント███の機密漏洩に対する懲罰措置が解除されました。
補遺XXX-1: 心理学的な分析の結果、SCP-XXX-JPはターゲットへの曝露により生じる慢性的なストレスに対し強い耐性を有することが確認されました。これにより、通常ならば重篤なPTSDを負うであろう連続的なストレス状態に対してなんらの精神的疾患を負う事なく回復できるのであろうと推測されます。しかしながらこれは反応の鈍化についてもまた同様で、SCP-XXX-JPが自身の特性により感じる恐怖心は、それが何度繰り返されても常に同等であると考えられています。
補遺XXX-2: SCP-XXX-JPの取扱方を更新する場合、命令者が”ターゲット”でないことの確認を優先してください。住環境を「改善」する目的で家具その他ターゲットとなりうる物体をセル内に持ち込むことは禁止されていることに留意してください。
事件記録XXX-1:20██/██/██の██博士による実験中、入室から8分52秒後に██博士が”ターゲット”に変化しました。これは現在確認されている範囲でもっとも短い間隔で起きた変化です。██博士は同室したD-3107を殴打して昏倒させ、緊張状態のSCP-XXX-JPにサイト-8141出口までの経路、セキュリティ・コード、[編集済み]の配置を教えて退室しました。SCP-XXX-JPからの通報により事態が発覚し、封じ込めの回復が行われました。SCP-XXX-JPにCクラス記憶処理を施し、収容プロトコルを更新しました。
メモ:サイト-8141への収容を促したエージェント███とは対照的に、私はどうやらSCP-XXX-JPを解放するべきだと考えたようだ。これが個人的な差異によるものか、組織における立場の差異によるものか、単なる偶然によるものかは検討に値する。 ― ██博士
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:すべてのSCP-XXX-JPはサイト8181の標準ロッカーにまとめて収容されます。Dクラスでない職員はSCP-XXX-JPに直接接触してはいけません。被験者とのインタビュー記録にはビデオ装置の使用が推奨されます。
説明: SCP-XXX-JPは、十円硬貨に似た純銅製円盤(以下、コイン)とA4サイズの紙(以下、シート)のセットです。
コインは直径23.5mm厚さ1.5mmの円盤型で、一方の面が凹凸のない滑らかな平面になっている以外は十円硬貨に酷似した形状と装飾を持ちます。後述するシートとの相互作用を除けば異常な性質は見られません。
シートは白色で、一方の面にひらがな50音、「はい」と「いいえ」の語、アラビア数字の1~9および0、図案化された鳥居の記号が印刷されています。原料はパルプと一般的な添加剤、微量の[編集済み]であることが判明しています。経年劣化しているかのような色と感触をしていますが強度は高く、また非常に高い耐火性を示します。
SCP-XXX-JPの異常な特性は、シート上に置かれたコインに生きた人間の指が触れると現れます。SCP-XXX-JPとの接触からおよそ5秒後、被験者は触れた指が属する腕(以下”腕”と呼称)を動かす能力を永続的に失います。運動機能の喪失以外に被験者の変化は確認されず、”腕”の麻痺に関しては「ただ痺れているだけのよう」だと報告します。被験者が運動機能を失うと同時に”腕”は自律的に動き出し、コインをシート上で滑り動かすようになります。”腕”はシート上の文字を指し示し、周囲の人間に対して文章でのコミュニケーションを図ります。”腕”は接触その他の刺激に対して反応しませんが、被験者に対する視覚的及び聴覚的アプローチに対して反応します。”腕”はその自律性を除けば被験者の麻痺した四肢であり、麻酔等に対して通常通りの反応を示します。
”腕”は自らを被験者自身であると主張し、SCP-XXX-JPとの接触時に腕以外の全身が動かせなくなったと述べます。”腕”は被験者の記憶と知識に関する質問に対して正確に返答しますが、被験者が答えられない又は答えない質問に対しては不正確な回答か無回答で応じます。”腕”の示す文体は被験者に筆談を行わせた場合のそれとほぼ一致しており、文章から推測できる”腕”のパーソナリティも被験者と一致します。この一連の現象に対し、被験者と”腕”はもっぱら衝撃と混乱を示します。特筆すべき性質として、被験者がSCP-XXX-JPを視認できない状態であっても”腕”はコインを正確に操作し、正確な文章を示すことができます。
”腕”はSCP-XXX-JPから引き離されると非活性化し、再度SCP-XXX-JPと接触するまでは力が入っていないかのようにだらりと垂れ下がります。この状態の被験者に腕の運動機能を取り戻させる試みはすべて失敗しており、”腕”を再活性化させる試みも、SCP-XXX-JPとの再接触を除き成功していません。再活性化した”腕”は以前の記憶やパーソナリティを維持していますが、非活性化している間の記憶は有していません。
SCP-XXX-JP活性化の際、各SCP-XXX-JP構成要素の表裏は影響しません。両者が接触した状態で指が触れさえすれば麻痺および”腕”の自律化が発生します。”腕”による発話にはシートの表裏が影響します;コインをシートの裏面に置いた場合、”腕”はコインをシート状で不規則に動かします。すべてのSCP-XXX-JPは交換可能で、円盤・紙片・”腕”の間に固定の組み合わせは存在しません。
回収:SCP-XXX-JPは199█/██/██ に、██県の中学校で発見されました。SCP-XXX-JPを使用して「コックリさん」を行っていた生徒4人および発見者の教師1人が影響を受け、全員が片腕の運動機能を失いました。生徒および教師はAクラス記憶処理を施され、集団ヒステリーによる心因性の麻痺を発症したというカバーストーリーが適用されました。財団職員の捜索により、未開封のブリスターパックに収められたSCP-XXX-JPが校舎内に追加で6セット発見されました。パックの台紙は黄色の無地で、識別可能な文字や図は存在しませんでした。これらのSCP-XXX-JPの入手先は判明していません。
タグ:道具 神経 scp-jp safe
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPは、食品の作成と消費を通じた意思疎通を可能とする言語です。
- 藤子不二雄のSCP短編に出てきそうな少年少女が
SCPオブジェクトを拾って冒険するようなtale書いてみたい。
- Javascript?とかやってみたい。taleでもSCP記事でも。
- 1つでいいからEX書いてみたい。
- 壊れた神の教会やマナによる慈善財団が巨大かつ洗練された組織になったifとか面白そう。
未翻訳のUnfoundedに似たようなのありそうだけど。
SCP-1437の財団が似たようなものだけど。
- というかMCFを扱ってあげたい。
要注意団体ネタ
- 超常現象研究会
もともとはオカルト好きの集まる会だったが、いくつかの異常現象に遭遇したことでそれらの調査・カタログ化を行うようになった集団。
民間団体であり公的な権力は有していない。主な構成員は若者や主婦、一部には企業社長なども。
アイテム的な物には興味がなく、タグで言うと場所や儀式にあたるものを好む(建造物は微妙)。
基本的には趣味の会であるため武力は持たず、どんな団体に対しても敵対したことはない。というか他団体の存在を認識してすらいない。
しかし草の根的な調査力と行動力を持ち、未発見のSCPオブジェクトを見つけ出すことも多い。
封じ込め区域に立ち入ろうとしたり破壊の痕跡を見つけたりするなど、財団やGOCにとっては厄介な存在。
うかつに記憶処理するとそれが噂になって更なる注目を集めるため、対処にはカバーストーリーの適用が望ましい。
財団にとって障害となるため無力化の試みが続けられている。今までに5回壊滅させることに成功した。
生類創研も東弊重工も(博士も)SCPを「作る」GoIなので、カオスやMC&Dのような「利用する」GoIができないかなーと思っていたり