Tanabolta

本投稿時に評価モジュールを忘れるくらいなら、砂箱のうちにモジュールを書いてしまえばいいじゃない。


SCP-タイガーの特別ビデオ

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の施錠可能な視聴覚アイテム収容ロッカーに保管されます。複製でないSCP-XXX-JP-1をDクラスでない職員が視聴する場合はレベル3以上の職員の許可が必要です。視聴終了後、実験に参加したDクラスでない職員は標準B式運動測定を行い、スコアが20以上低下していた職員は実験前のスコアに戻るまで身体トレーニングを行わなければなりません。運動室の利用が推奨されています。

説明: SCP-XXX-JPはラベルに「Brutal TIGER」の文字がサインペンで記入された、[編集済み]社製の8ミリビデオテープです。SCP-XXX-JPは通常のビデオ機器による再生が可能ですが、記録映像の上書き・追加の試みは未知の原因により失敗します。

SCP-XXX-JPには、モンゴロイドと見られる█歳ほどの少女を撮影した19分36秒の映像(SCP-XXX-JP-1に分類)が記録されています。SCP-XXX-JP-1を視聴すると、被験者に自身の身体的・精神的能力に関する誤った認識が生じます。被験者は自身の身体能力や思考能力が幼児並みであるという妄想を発症し、それに反する行動を行わなくなります。これは主に、全身の筋力低下、集中力の低下、行動の短絡化、複雑な思考に対する忌避感などの形で現れます。暴露による影響の定量的測定は成功していませんが、生じる誤認識はおおむね█歳児童の平均的な身体・頭脳能力と同等であると推測されています。被験者はこの変化を認識することができません。

被験者がなんらかの身体的あるいは頭脳的な活動を行うと、自身の身体的・頭脳的能力とその認識の間に齟齬を覚えると主張します。同時に被験者はSCP-XXX-JP-1視聴前後の変化を、困惑しながらではあるものの自覚できるようになります。活動を続けることで被験者の妄想は解消され、SCP-XXX-JPの影響は消失します。視聴時間が長くなるほど妄想の除去に必要な時間は増加するものの、現在までの実験ではすべての被験者が6日以内に回復しました。後遺症の発生は確認されていません。SCP-XXX-JP-1の全視聴時間にあたる19分36秒間ちょうど視聴した被験者は、回復まで安静を保った場合はおよそ24時間、高強度の運動や頭脳労働を行わせた場合は最短でおよそ25分を必要としました。視聴時間と回復時間の完全な記録は、別途実験記録XXX-JP-1の閲覧を申請してください。

SCP-XXX-JP-1のダビング映像は異常な性質を示さず、再生した動画をカメラなど他の媒体ごしに視聴した場合も異常な影響は現れません。

SCP-XXX-JPは██/██/██に、かつて大規模かつ残虐な暴力事件を起こして勢力を広げていた不良少年グループ「ブルータル・タイガー」の構成員が一斉に補導及び検挙された際、彼らの拠点で発見されました。テープを押収した警察官が検証のため視聴し、SCP-XXX-JP-1に曝露したことでその異常な性質が明らかになりました。関係者にはAクラス記憶処理が施され、テープは同メーカーの品と交換されました。少年グループのリーダーは、SCP-XXX-JPは「ブルータル・タイガー」初代リーダーが持ち込んだものであり、当時は他グループとの抗争前に全メンバーで動画を視聴していたと供述しました1。テープは三代目リーダーが紛失し、四代目である現リーダーはテープの所在を把握していなかったと主張しています。初代リーダーの身元およびSCP-XXX-JPの入手先は不明です。

補遺XXX-1: SCP-XXX-JP-1再生記録

本ログは再生内容の要約です。動画のコピーを閲覧する場合はメディア記録室に問い合わせてください。

<再生開始>

0:00 - 映像開始。カメラは芝生で覆われた野原を映している。少し離れた場所に鉄棒や丸太製アスレチックなどの遊具が見える。鳥や虫の声以外に目立った音は記録されていない。

0:13 - 画面左から、水色のワンピースを着た髪の長い少女がフレームインする。スカートの裾をつまんでカメラにお辞儀をした後、辺りを見回しながら歩き出す。時おり立ち止まり、その場でくるくると回ってみせる。

1:43 - 少女が両手を上げ、画面右前方に向かって走り出す。カメラもそれを追いかけるが、18秒後に少女が転ぶ。少女は上体を起こして服に付いた芝を払い、カメラに顔を向けて不機嫌な表情を見せる。撮影者が右手を差し出し少女を立ち上がらせようとするが、少女はこれを無視する。

2:10 - 少女は再び上体を横たえ、芝生の上を転がって遊びだす。

3:07 - 少女が起き上がり、鉄棒に駆け寄る。少女が鉄棒を握ると、両足は地面にぎりぎり付くか付かないかの高さになる。逆上がりを試みるらしき振る舞いを見せるが、失敗に終わる。

5:28 - 少女がアスレチックに駆け寄る。はしごを登ろうとするが段差が高いために登れず、丸太を平手で叩いて回る。少女がカメラに向き直り、撮影者に対し不満を訴える。撮影者の返答は確認できないが、少女は不満を抑えているように見える。

8:59 - 少女が画面左後方を指差し、カメラがパンする。30mほど離れた場所に小さな池があるのをカメラが捉える。少女が走り寄り、カメラが追いかける。池に着いた少女は靴を脱いで池に踏み込む。水深は20cmほどであるように見える。少女は水遊びを始める。

10:48 - おそらく撮影者によると考えられる水飛沫が画面手前から上がり、少女の背中にかかる。少女は水を手で掻きあげることで撮影者に反撃し、カメラ左上に水滴が付く。ハンカチを持った手が画面左側から現れ、水滴を拭き取る。

14:18 - 少女は池から上がり、付近の樹木そばまで歩いて行く。撮影者が着替えを両手で持って少女に差し出す。少女は樹木の陰に隠れ、1分42秒後に白色のシャツと黄土色のオーバーオールを着て現れる。

16:47 - 撮影者が少女にレジャーシートを渡す。少女はシートを地面に広げて寝転がる。少女は52秒後に眠ったように見える。

18:56 - 少女の寝顔をアップで映した後、カメラはパンアップして空を映す。画面はそのまま40秒間静止する。

<再生終了>

メモ: 被写体および撮影者の身元は判明しておらず、両者のSCP/PoI指定は未定です。

補遺XXX-2: テープの電磁的記録データの調査により、SCP-XXX-JPにはSCP-XXX-JP-1以前に異なる動画が記録されていたことがわかりました。回復できた映像には、十代から二十代の男性5人が角材やバット、金属パイプ、素手を用いて、容貌の確認できない4または5人の人物に対して暴行を加えている場面が記録されていました。加害者の男性たちはいずれも、少年グループ「ブルータル・タイガー」のトレードマークである赤いパーカーを着用しています。被害者たちはいずれも全身に多数の裂傷や打撲傷が視認でき、うち少なくとも2人には大規模な開放骨折が見られ、1人はすでに死亡していると推測されます。被害者が動画に現れる時間は少なく、撮影は加害者の男性たちを主な被写体として行われています。SCP-XXX-JPからこの動画を直接再生する手段は現在存在しないため、この動画がSCP-XXX-JP-1と同様の特性を持つかどうかは不明です。


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