マンボウ

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1550-jp.jpg

SCP-1550-JP

アイテム番号: SCP-1550-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1550-JPはサイト-8195の強化水槽B2に収容します。一般的なマンボウと同一の飼育環境が与えられますが、SCP-1550-JPはセーフティカテゴリー「避被視認」に分類されており、観察や給餌などの業務はELKEAIによる遠隔操作で行われます。

説明: SCP-1550-JPはマンボウ(Mola mola)です。近くにいるヒトの顔を執拗に凝視し続ける独自の習性を除いて、確認される生態は正常なマンボウと変わりありません。

ヒトがその顔面をSCP-1550-JPに視認されると、その特異性に曝露します。曝露者の体内では以下の5種類の人体寄生虫があらゆる箇所で発生し、異常な速度で成長/繁殖を始めます。

  • ヒト回虫(Ascaris lumbricoides)1
  • ヒトヒフバエ(Dermatobia hominis)2
  • 芽殖孤虫(Sparganum proliferum)3
  • 無鉤条虫(Taenia saginata)4
  • [不明]5

過去の曝露者はいずれも極度の疲労/臓器不全/呼吸不全などで曝露から2~3日程度で死亡しています。曝露者を救命する試みはいずれも失敗しています。

文書:実験記録1550-JP-A-1(簡略版)

被験者: D-819577

内容: 被験者をSCP-1550-JPの特異性に曝露させ、経過を観察する。

結果: 曝露から6時間後、被験者は咳/嘔吐/腹痛/胸痛/下痢などの症状を訴えた。「非常に不快」と評される掻痒感を伴う発疹を数箇所で確認。

「耐え難い」痛みを伴う赤い腫れが両大腿部の内側と下腹部にでき始めた。腫れは徐々に身体の数カ所に広がっていき、その腫れを被験者が引っ掻くと、膿と血と共にヒトヒフバエの幼虫群が流れ出た。被験者が精神錯乱の傾向を見せたため、鎮静剤と鎮痛剤を投与した。

2日目。両大腿部が肥大化。全身の皮膚や眼球の粘膜で化膿と潰瘍が起こり、種によっては肛門や皮膚などから出て来る寄生虫が現れ始めた。被験者は喀血/脳障害などの症状を示し、咳/嘔吐をするたびに虫体が共に体内から吐き出されるようになった。

3日目。被験者の眼球は腐食によって消滅し、眼窩の内壁には虫卵が植えつけられていた。被験者は自身の終了を要求したが、実験監督官により却下された。最終的に被験者は気道を虫体と虫卵に塞がれたことによる窒息死で終了した。

死亡後の被験者を解剖すると、体腔内は肥大化した虫体と虫卵によってほぼ埋め尽くされていた。被験者の屍体とそれに発生した寄生虫は、調査後全て残らず焼却処理された。

これ以降の実験は倫理委員会によって禁じられました。

追記: 当オブジェクトの収容監督官である██博士が、SCP-1550-JPの特異性に曝露しました。しかし、██博士がSCP-1550-JPの収容エリアに立ち入った記録はなく、どのような経緯で特異性に曝露したのかが分かっていません。
現場の医療班が即応して██博士の救命を試みましたが、これは失敗に終わりました。救命の際、██博士は非常に錯乱した様子で「マンボウが見てる」といった内容の発言を繰り返していました。

SCP-1550-JPの観察記録を参照したところ、██博士に特異性が発揮されている間、SCP-1550-JPはその正面を常に██博士がいる方向に向けていたことが判明しています。
これらの報告を受けて、収容班はSCP-1550-JPの特異性解析が不十分であるとし、追加の実験を実施するために倫理委員会に実験禁止令の一時的な取り消しを要請しています。