日奉一族について

概要

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日奉紋: 日奉家の家紋。そのルーツについてはよく分かっておらず、モデルは輪宝、菊花、太陽など諸説あります。

日奉(Isanagi)家は正倉1及び蒐集院において神格存在2の封じ込めの任を担っていた一族です。通称は「日奉一族」「日奉一門」など。神格の研究を主任務とすると同時に、神格の封じ込め及び破壊に使用する呪具/術式の開発機関でもありました。任務実行部隊としての側面を有し、日奉家の人間のみで構成された対神格用の戦力を保有していました。また、優れた認知抵抗値3を持つ人間を多く輩出する特異な血族でもあり、一部は神格のミーム汚染を完全に跳ね除けることが可能だったとされています。

蒐集院においては七哲4の直轄の一門であり、その他の機関からの干渉を受けにくい立場にありました。蒐集院には神格を含む非実体存在への対応を専門とする部門が存在しましたが、日奉家はこれとは独立しており、当該部門からの批判や抵抗を受け付けないという特徴を持ちました。日奉家が組織的にやや切り離された位置に置かれていたのは、神格による情報災害5の事故を最小規模に抑えるためでもありました。

日奉家の主任務は、七哲の直轄に置かれていたあらゆる組織のそれと同様に重要機密として扱われました。そのため、傑出した妖術師/研儀官の一門として日奉の名を知る者はいても、その実態について知る者は決して多くはありませんでした。

日奉家は古くから神格研究機関として機能し、また不明な理由で記録されることを避けていたため、残されている史料は少なく6、未だに不明瞭な点が多いとされています。十分な確度の情報は、蒐集院が発足した明治時代以降のものに限られます。