U-1sakimura

今考えてるネタをぶっこんでおきます。

***

「記録保存」…題名未定。テーマは記述と保存、描写・捨象と解体…辺りの問題。

アイテム番号: SCP-???-JP

オブジェクトクラス: ???

特別収容プロトコル:

説明: SCP-???-JPは、A4サイズのリングノートです。表紙に社名・ロゴ等の表記は無く、製造元並びに販売業者は現在のところ判明していません。[…]

※文体整えるのが面倒なので以下雑かつ簡単にメモ。

書かれた物が書かれた時点の状態で永久に保存される(以後保存された対象をSCP-???-JP-1とする)ノート。ただし、あくまで書かれた物「だけ」にしか保存効果が及ばない為、捨象された部分については保存されることはない。また、単に固有名詞を書き込むだけでは効果は発揮されない。

例えばとある美人について適当に描写してみたとしよう。「青く澄んだ眼にカールした豊かな睫毛、柔らかな桃色の唇、ゆるくウェーブのかかった肩ほどまでの亜麻色の髪…」とかとか。本当に適当な描写だなこの場合、たとえこの人物が数十年の時を経て皺くちゃのおばあちゃんになっても、或いは亡くなってしまい火葬場で焼かれ見る影もないような灰になったとしても、”青く澄んだ眼”と”カールした豊かな睫毛”、”柔らかな桃色の唇”に”ゆるくウェーブのかかった肩ほどまでの亜麻色の髪”だけはそのままの姿で残ってしまう、というわけ。ちなみに唇の桃色が仮に口紅の色だったとしたら、その口紅はもう落ちないし、眼がカラコンだったら外れない。髪型や髪色も変えられないしそもそも伸びてこなくなる。(うざそうだな。)

保存したい対象について、書けば書くほど保存される。でも書かれない部分はやがて朽ちていく→描写が保存ではなく実は解体を招いてしまう、みたいな悲しい題材…と捉えてもらえるだろうか…。単にキモいアイテムで終わりそうだな…。

対象の精神面について描写した際は結果的に分裂症を引き起こすことにしたいんだけど、説明が難しい…一応『杳子』からの発想。細かく書き込み過ぎて都度都度その精神状態が保存されることを繰り返した結果、心がバラバラに散逸してしまう感じ。『杳子』の場合引鉄は外見描写だけどさ
元々の所持者(SCP-???-JP-A)はこの効果を知らず、自身の心境等もどんどん書き連ねていってしまったため、現在は精神分裂状態に陥ってしまっている。記憶処理等を試みるも結果は失敗。SCP-???-JP-A君を終了できない設定にするかどうか迷ってる。精神を”保存”された人間は果たして死ねるのか→書かれた部分だけが残骸だけ残るとするなら幽霊化する、が妥当?

捏造したものを書き込んでも無効。架空の人物や物事なんかはそもそも保存のしようがないし、実在の他人の精神についても所詮は書き手(SCP-???-JP-A)の想像に過ぎないため、捏造扱いとなり保存不能。

一度書いたものを消しゴム等で消すことは不可能。砂消しで削るのも無理。上から線を引いて消したり黒く塗りつぶした場合、SCP-???-JP-1に線が浮かび上がったりSCP-???-JP-1が真っ黒になる。ページを切り離しても効果は持続。文字が書いてある部分を切り刻んだ場合はSCP-???-JP-1が切り刻まれ、燃やされた場合はSCP-???-JP-1も燃えてしまう。”消す”試みは失敗するけどノート自体は破壊可能なので、ノートごと破壊することは可能、と。GOCに見つかったら焼却処分確定じゃん…
紛失ページの存在を臭わせるかどうか、臭わせても多分Safe。

ノートを見ると見た者にとって”保存したいもの”を書き込みたくなるor一旦書き込みはじめるととことん詳細に描写したくなる(ただし描写は書き手の文章力に依存する)という力を組み込むかどうかは考え所。SCP-???-JP-Aの執念によって生み出されたSCPだとしたらこの能力は要らないし、別の経緯で生まれたSCPならアリだと思っている。

・このオブジェクト自身のことを書いたらどうなる?

「私は全てを記録したかった、あの時確かに在ったものを…書き留めておきたかった。…ただそれだけだったんだ。」