真実のテーブルマナー
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アイテム番号: SCP-1997-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 当オブジェクトは財団管理下にある十分な大きさと耐久性のある金属製の箱に収納してください。
現在は30cm×30cm×5cmの箱に収納され、保管施設に保管されています。何らかの用途により必要となった場合は、レベル3以上の職員の許可を得てから開錠してください。直接接触する際は素肌では接触しないでください。素肌で接触する必要がある場合のみ、当該オブジェクトの性質を十分に理解した上で接触してください。

説明: SCP-1997-JPは、ごく一般的な食事用のナイフ、フォーク、皿で構成されています。指紋の付着・損傷の付与は不可能です。現時点では腐食は確認できません。
SCP-1997-JPは素肌で接触している間、能力が接触した人物に発現します。三つのオブジェクトは、異なる能力をそれぞれ一つずつ有し、複数同時に接触した場合は複数同時に能力が発現します。
ナイフをSCP-1997-JP-A、フォークをSCP-1997-JP-B、皿をSCP-1997-JP-Cと呼称します。

  • SCP-1997-JP-Aはイギリスの一部地域にて流通しているステンレス鋼製のナイフです。接触者は他の人間の発する言葉、及び他の人間が書いた文字の正しい認識が不可能となります。 
  • SCP-1997-JP-Bはイギリスの一部地域にて流通している鉄製のフォークです。接触者は他の人間の容姿が、生物らしき未確認の物体に変貌して認識されます。
  • SCP-1997-JP-Cはイギリスの一部地域に流通している円形の白い皿です。接触者は味覚と嗅覚に異常をきたします。

実験分析記録

実験記録1997-A-1 日付20██/██/██
Cクラス財団職員一人を被験者とし、3m×3m×4mの密室に被験者1名と記録員1名のみを入室させる。被験者はSCP-1997-JP-Aに素肌で接触する。
・被験者は接触中に出された記録員の、実験を終了してよいという命令に対して何度も聞き直した。5回聞き直した後、記録員自ら被験者の手を掴み終了させた。
・被験者曰く、自分の知らない言語を記録員は話していた。

実験記録1997-A-2 - 日付20██/██/██
4人のCクラス財団職員を被験者とし、同室にてSCP-1997-JP-Aに同時に接触させた状態で4人は会話をする。
会話は7秒で終了。被験者全員が黙ったまま顔を強張らせていた。記録員の声への反応も同様だった。
・次にSCP-1997-JP-Aに同時に接触させた状態で「私は本を読んでいる」「彼らは楽しそうだ」「彼女は20歳です」という三つの文を標準的な英語で被験者一人ずつに順番に発言させた。
結果、被験者全員が他人の話した言語を知らなかった。記録員は正しく理解できた。
・次に被験者全員に上記と同様の英文を1枚のA4の紙に書かせた。
結果、SCP-1997-JP-Aに接触している間のみ紙に書かれた文は理解不可能な言語だと視認できた。SCP-1997-JP-Aへの接触をしていない場合のみ、紙に書かれた英文の認識が可能であった。
 
分析記録
これらの実験記録からSCP-1997-JP-Aの能力は、接触した人物が聞いた他人の言語、及び他人の書いた文字を正しく認識させなくするものと推測できる。
・接触した被験者が見たという紙の文の文字を、他のノートに模写した。蛇のように激しく曲がりくねった文字、単語が全て繋がっている角張った文字、グチャグチャで途切れ途切れの文字、波長のように上下するだけの文字、これら4つを解析した。
結果、該当する言語は存在しなかった。また、言語として成立していなかった。

実験記録1997-B 日付20██/██/██
Cクラス職員一人を被験者とし、SCP-1997-JP-Bに素肌で接触する。
・被験者曰く、SCP-1997-JP-Bに接触している状態でのみ記録員の姿が正しく認識できなかった。正六角柱の無機質な頭を持ち、首とみられる部分は無い。頭とみられる正六角柱のの下には水色のフックのような物が3つ生えていた。背中からは正六角柱の下部を覆う黄色の毛に似た物が伸びていた。四肢は確認できなかった。
・二人目の記録員を動員し、同様に被験者に接触させた状態で視認させた。 
被験者曰く、二人目の記録員の姿は点々に発光したビニール袋のような半透明の物に変わっていた。右上には目玉に似た黒い球団が張り付いていた。

分析記録
・これによりSCP-1997-JP-Bの能力は、接触した人物が見た他人の容姿を全く違う未確認の物体に変える能力だと推測できる。

実験記録1997-C-1 日付20██/██/██
Cクラス財団職員一人を被験者としてSCP-1997-JP-Cに素肌で接触する。
結果、SCP-1997-JP-Bに見られた能力と類似する能力は確認できなかった。
・記録員と被験者はそれぞれメモ用紙にアルファベットを書き、被験者にSCP-1997-JP-Cに接触させた状態のままメモ用紙を視認させた。
結果、アルファベットだと認識できた。

実験記録1997-C-2 日付20██/██/██
SCP-1997-JPの発見された精神科病院にて料理が不味く異臭がするという入院患者の意見が確認されたため、Cクラス財団職員4人を被験者としてSCP-1997-JP-Cに乗せた一般的な冷凍食品のミートソーススパゲッティを通常のフォークを用いて食べる。
結果、被験者全員がスパゲッティは吐瀉物に似た臭いがした・多少辛味があるが、ほぼ無味であった・食感はスパゲッティであった・とても食べるような物とは思えなかったと話した。
・次に、記録員自らが作ったミートソーススパゲッティを同様の方法で被験者全員に食べさせた。一口食べた後、被験者全員は嘔吐した。
結果、被験者全員がスパゲッティは生魚の臭いと刺激臭がした・酸味が尋常ではなかった・酸味の味は無く食べられる物でなかったと話した。
・次に、被験者全員にそれぞれ作らせた4つのミートソーススパゲッティを同様の方法で、被験者1人ずつに自分で作ったスパゲッティ1つを食べさせた。
結果、被験者全員が極めて一般的な味のするミートソーススパゲッティであったと話した。
分析記録
・SCP-1997-JP-Cの能力は他人の料理にのみ対して、接触した人物の味覚と嗅覚を狂わせるものだと推測できる。

追記 日付20██/██/██
現時点では上記の記録以外のSCP-1997-JPの能力は確認されていません。実験記録1997-Bの能力によるものが幻覚か実在するものなのかは不明です。SCP-1997-JP-AとSCP-1997-JP-Bに上記の実験と異なった状況でいかなる人物が接触した場合でも、特定の個人に対して確認される言語・文字・未確認物体の種類は一定です。

補遺: SCP-1997-JPは日本の███の███にある重度の精神病患者のみを対象とした精神科病院で日常的に使用されていました。SCP-1997-JPは幾人もの入院患者に使用されたと見られています。病院職員はSCP-1997-JPをトレーに乗せて運搬していたため、長期間に渡り能力の発見に至りませんでした。
20██/██/██に入院患者の落としたSCP-1997-JP-Bに触れた病院職員によって能力が発見され、財団職員により施設内の全ての食器及び調理器具が回収されました。病院職員には記憶処理が施されています。
SCP-1997-JPの購入・製造時期は不明です。