砂場
アイテム番号: SCP-仮-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル:
SCP-仮を囲うように、SCP-仮から77町(約8.4㎞)の位置にサイト-仮が建設されました。現在のところ、指定された職員以外は原則的にサイト-仮に立ち入ることが許可されていません。海上も含めたサイト-仮の周囲は常に7人1組の警備員7組によって監視され、近づこうとする者は誰でも、拘束され尋問の上Aクラス記憶処理が施されます。これは例外なく行われる処置であり、例えO5であっても指定されていない職員ならばこの手続きが実行されます。
サイト-仮内の全職員はあらかじめ定められたプロトコル-仮-に-Eを速やかに実行できるよう、新たに配属された職員は規定の文章を必ず読まなければなりません。
(以下は199█年10月3日に追加されました)
SCP-仮に関するいかなる実験も永久に禁止されています。
(以下は200█年10月3日に追加されました)
サイト-仮及びその周囲でSCP-仮の効果以外で死者が発生しないようにしなければなりません。
説明:
SCP-仮は高知県██████市に位置する█████████岬に立っている灯台です。灯台の高さは約12.6m、色は白でコンクリートで建造されています。██████市の公的な記録によれば建造は1917年7月██日とされていますが、財団による何度かの調査からこの日付は正しくなく、少なくとも187█年まで遡れるものと考えられています。さらに現地住民の私的な記録を精査した結果、現在のSCP-███が建造される以前に同様の存在があった可能性が高まっています。
SCP-仮は7年毎の5月29日に異常な効果を発生させます。活動状態に入った時点でSCP-仮の内部およびSCP-仮から77町以内に存在する全ての脊椎動物は7日後に死亡します。死因は多くは病気などの自然な要因によるものですが、事件事故に巻き込まれるというものも確認されています。それから更に7日後、SCP-仮のもう一つの効果が発動します。SCP-仮内部に死亡した脊椎動物の中から7体分、生前の形と同様の形をしたぼんやりとした実体(SCP-仮-1と指定)が出現します。SCP-仮-1たちは無作為に選ばれるものと考えられており、物理的な接触をすることはできず、また現在の周囲の状況を無視して生前と同様の行動を取り続けます。例えばSCP-仮-1として魚類が選ばれた場合は「空中で」泳ぎ続けますし、鳥類が選ばれた場合は、空を飛んでいるような振る舞いを見せますが、外からは空中に浮かんだまま一か所に止まっているようにみえます。また、選ばれたSCP-仮-1が人間ならば、会話を試みることも可能です。度重なるインタビューから、SCP-仮-1は生前の記憶をそのまま維持している事が判明しました。
出現してから24時間経過後、SCP-仮-1は彼らが例外なく「恐ろしい」と形容する何らかの存在を認識します。48時間後にはSCP-仮-1は完全な恐慌状態に陥り、コミュニケーションを取ることが一切できなくなります。それから120時間かけて何らかの存在によってSCP-仮-1はゆっくりと食べられていきます。SCP-仮-1が完全に食い尽くされた後、新たなSCP-仮-1が出現します。このSCP-仮-1の出現サイクルは、7年後にSCP-仮が再び異常な効果を発生させるまで続きます。
いかなる手段をもってしてもSCP-仮の異常な効果の発生を抑えることはできません。SCP-仮による被害を抑える唯一の方法は、SCP-仮の周囲に誰も近づかせないことだけです。
補遺:
199█年7月7日に不規則なSCP-仮の活動が記録され、少なく見積もっても7██人の死者が発生しました。当時セキュリティクリアランス3の職員だった███████████████博士がSCP-仮に侵入し、何らかの未認可の実験を行ったことが原因であると考えられたため、収容手順の改訂とSCP-仮に関する一切の実験が禁止されました。
補遺:
200█年7月7日に不規則なSCP-仮の活動が記録されました。幸いにしてこの時は7人の死者で済みました。SCP-仮の周囲でのDクラス職員の死が関係しているものと見られており、この事を踏まえて更なる改訂が行われました。
補遺:
[[collapsible show="+ 以下の文章の閲覧にはセキュリティクリアランス4以上が必要です。" hide="- 文章を閉じる"]]
アイテム番号: SCP-仮-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
SCP-仮の内部にサイト-仮が建設されています。SCP-仮-1はサイト-仮の特別研究室にいます。現在のところ、レベル4以上の職員以外は原則的にSCP-仮に立ち入ることが許可されていません。海上も含めたSCP-仮の周囲は常に7人1組の警備員7組によって監視されます。レベル4以上の職員以外がSCP-仮に近づいた場合、速やかにBクラス記憶処理が施されます。
SCP-仮-1が喋った内容は全て記録されなければなりません。
概要:
SCP-仮は高知県██████市に位置する█████████岬です。SCP-仮には█████████岬灯台とサイト-仮が存在しています。█████████岬灯台には何の異常な点も存在していません。
SCP-仮-1はSCP-仮の特定の位置に存在する7人組のヒト状の実体です。SCP-仮-1はSCP-仮で死亡した人間の形を取っており、動くことはありません。SCP-仮で新たに人間が死亡した場合、その中で最も古く死亡した人間の姿を取っていたSCP-仮-1の姿が新たに死亡した人間の姿に変化します。現在のSCP-仮-1の姿のリストは記録-仮-イを確認してください。SCP-仮-1の変化が起きた時、SCP-仮-1は順に言葉を発します。変化しなかったSCP-仮-1のうち、最も古く死亡した人間の姿をしているものは今から1年以内に起こることを予言し、2番目に古いものはそれが起きないようにする方法を詳述します。以下、3番目に古いものは1年以上2年以内に起こることを予言し、4番目に古いものが起きないようにする方法を詳述し、5番目に古いものは2年以上3年以内に起こることを予言し、6番目に古いものが起きないようにする方法を詳述します。これまでの予言と解決方法は文章仮-イを参照してください。SCP-仮-1は予言と解決方法以外の言葉を発しません。
SCP-仮-1の予言は良くない物であることが多く、またその解決方法は一見して無関係であるようにみえます。SCP-仮-1の変化が不用意に起きない様にしなければならず、その為に一般職員に向けてのダミーの報告書が作成されました。ダミーの報告書ではKeterに分類されていることに注意してください。
この草案の問題点
・ダミーにKeterはやり過ぎ
・本物の報告書が薄い
・そもそも偽の報告書を用意する理由が弱い
アイテム番号: SCP-仮-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
SCP-仮-JPを含む周辺地域には高さ3mのフェンスが張り巡らされており、警備員が常時周囲を監視しています。
いかなる映像及び音声をも記録するための装置もまた設置されており、不審人物が確認された場合はすぐに担当職員に報告がもたらされることになっています。
これは外部からの侵入者を防ぐためという目的もありますが、それ以上にSCP-仮-JPの効果により出現した対象を速やかに確保する目的が主です。
確保した対象は尋問の上、Bクラス記憶処理が施された後にしかるべき場所にて解放されます。
概要:
SCP-仮-JPは岡山県にある████山の麓にある23体の彫刻群(それぞれ順にSCP-仮-JP-1から-23と指定されています)および周辺一帯で起きる異常現象です。
SCP-仮-JPの周囲半径3㎞以内にはSCP-仮-JP以外何も存在していません。
SCP-仮-JP-1から-23は成分分析からいずれも花崗岩でできていることが示されています。
不定期な間隔で、SCP-仮-JPに何らかの方法で対象が出現します。出現した対象は5分以内に何らかの形を取り、そのまま10分間完全に停止します。
この動きは時に物理法則を逸脱し、空中で完全に停止することもあります。10分が経過した後、対象のすぐそばに新たなSCP-仮-JPが出現し、対象は再び動き始めます。
その際、「作成」されたSCP-仮-JPのそばには「案内板」も作成されます。「案内板」には作品名と作者名(対象の名前が記録されます)、およびいくつかの文章が記されています。
SCP-仮-JPを「作成」した対象は、そのままSCP-仮-JP一帯から立ち去り、本来の生活に戻ろうとします。
元の生活に戻った対象はSCP-仮-JPに居たことを全く覚えていません。また、SCP-仮-JPはその生成方法以外に何の異常性もありません。
財団のこれまでの努力にも関わらず、対象がSCP-仮-JPに出現する方法、出現する対象が誰であるか、
次に出現するのはいつか(20██年█月██日のSCP-仮-JP-23生成までに最短で37時間40分、最長で1年4か月11日16時間3分の出現間隔が記録されています)、
そのいずれも分かっていません。
SCP-仮-JPは、休暇中に████山を訪れていた████████博士によって発見された後、財団の監視下に置かれました。
その後休暇を終えたはずの████████博士が████山に再び出現した事で生成方法が確認されたためSCPとして指定され、財団が土地の所有権を買い取りました。
その際、以前の所有者とされていた藤田玲央奈なる人物が架空の人物であることも判明しました。
本来の持ち主が誰だったのかは現在も調査中です。
財団の回収以降作成されたSCP-仮-JPの作者は全て特定されていますが、それ以前のSCP-仮-JPについては作者を特定できていないものがあるため、その調査もまた継続中です。
補遺: SCP-仮-JPリストの抜粋
アイテム番号: SCP-仮-JP-1
作品名: 鑑賞
概要: 2m×2m×2mの大きさの立方体。上下の面を除いた4面の中央部分に1m×1mの大きさの正方形の穴が開いており、穴の中から30代と推定される男性が外に向かって覗き込んでいる。4面全て同じ人物であるものと推定される。男性に目立った特徴はなし。
付記: 作者名として藤田玲央奈の名前が刻まれているが、元の持ち主との関連は不明。作者の正確な特定ができなかったうちの一つ。案内文に記された解説は以下の通り。「鑑賞とは創作であり創作とは鑑賞でありこちらとあちらは常に等価であり外部と内部を隔てる物はなくこの世界に芸術家は存在し且つ存在しない」
アイテム番号: SCP-仮-JP-3
作品名: 安心
概要: 木に逆さ吊りにされた、20代と推定される男性。逆さ吊りに使用されている木と紐どちらも花崗岩でできている。
付記: 作者名として阪井 ████████の名前が刻まれている。阪井氏は現在収賄の罪で府中刑務所に服役中。財団の調査によりSCP-仮-JP-3の作成は自首前であることが確認された。案内文に記された解説は以下の通り。「どれだけ世界を騙しても自らを騙すことはできない。死か、更なる嘘か、逃れる方法は二つに一つ。」
アイテム番号: SCP-仮-JP-7、SCP-仮-JP-8
作品名: 不倫の果て
概要: SCP-仮-JP-7は70代と推定される女性、胡坐をかいて座っている。笑みを浮かべている。SCP-仮-JP-8はSCP-仮-JP-7の胡坐の上に座る10歳前後と推定される男性。SCP-仮-JP-7に顔を向けて怒りの表情を浮かべている。
付記: 作者名として田野上 ███と原 ████の名前が刻まれている。田野上氏は秋田県秋田市在住の72歳の女性、原氏は岡山県矢掛町在住の12歳の男性。両者のインタビューおよび周辺調査から、両者は面識も血縁関係もない事、まず田野上氏がSCP-仮-JP-7を作成し4か月後に原氏がSCP-仮-JP-8を作成した事、両者とも一時的に失踪届を出されており東京都港区で保護された事が確認された。また田野上氏は14年前に死別した男性以外と付き合った事がないことも確認された。案内文に記された解説は以下の通り。「愛は時間とは違って常に一方通行である。たまにねじ曲がることは共通しているが。」
アイテム番号: SCP-仮-JP-14
作品名: 母の元へ
概要: 30代と推定される女性。両手を空に向けて掲げている。地面から20㎝浮いた中空で静止しており、如何なる手段でもってしても動かすことはできない。
付記: 作者名として█████████ ████████████の名前が刻まれている。作者の正確な特定ができなかったうちの一つであり、財団のこれまでの調査にも関わらず、█████████氏が存在した痕跡を発見することはできなかった。案内文に記された解説は以下の通り。「ふるさとは遠きにありて思ふもの。そして悲しくうたふもの。」
アイテム番号: SCP-仮-JP-15
作品名: 生誕祭
概要: ████博士に類似した女性、ただし41個のパーツに分解され並べられており、周囲を1㎝ほどの人型のオブジェ2000体が囲んでいる。このオブジェを含め全てがSCP-仮-JP-15と指定された。
付記: 作者名として████博士の名前が刻まれている。████博士および周囲の研究員は████博士がSCP-仮-JPで確認されるまでSCP-仮-JPに████博士が現れたという異常に気付かなかった。2000体の人型オブジェについての詳細は不明。案内文に記された解説は以下の通り。「昨日と今日で貴方の同じところは、名前だけです。」
アイテム番号: SCP-仮-JP-20
作品名: 道化?
概要: 年齢性別不明。頭部と右足と両手の薬指と小指が存在せず、右手と左足で自分の体を支えている。左手は本来の位置にはなく、腹部とつながっており、ワインボトルを握ったまま中指を立てている
付記: 作者名として██████ ██████の名前が刻まれている。██████氏は東京都三鷹市在住の51歳の男性で、出現してから作成するまではSCP-仮-JP-20と同様の欠損状態だった。SCP-仮-JP-20作成後に五体満足の状態に瞬時に変化した。案内文に記された解説は以下の通り。「私は踊り続けなければなりません。誰も見ていなくても。そうしなければ[編集済]」
事件:
20██年██月█日、サイト-██勤務のDクラス職員であるD-89425が突如消失し、SCP-仮-JPに出現した。異常を確認した職員によって監視下に置かれ10分後、「案内板」が出現したにも関わらず彫刻は作成されず、D-89425は一切動かなかった。さらに3分後、調査のためにDクラス職員がD-89425に接近しようと試みたが、10m以内に接近することが出来なかった。案内板に記された作品名は「孤独」であり、解説はただ一言「ほっといてくれ」。