wabisuke-san
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SCP-●●●-JP 「機械仕掛けの悪魔」

アイテム番号:SCP-●●●-JP

オブジェクトクラス:Safe Euclid Keter

特別収容プロトコル:SCP-●●●-JPは現在、エリア8███内に設けられた専用区画で収容されています。専用区画はSCP-●●●-JPを収めた格納庫と、SCP-●●●-JPの現在位置の確認及び格納庫内部の各種設備の点検を行うためのファイバースコープ及び格納庫内作業用の非電動式アームの制御室で構成されています。SCP-●●●-JPの性質上、エリア8███内部でのあらゆる記録行為は例外なく禁止されており、エリア8███周辺での記録行為も推奨されません。SCP-●●●-JPを利用した実験を行う場合、事前に実験内容を提出し、複数のO-5の承認を得る必要があります。現在SCP-●●●-JPに対するあらゆる実験は禁止されています。

格納庫内には、SCP-●●●-JPの「餌」となる物語が記録された情報媒体1の投入用設備と、改変済み情報媒体の廃棄用設備、作業用の非電動式アームが設置されています。エリア8███内専用区画を出入りする全ての職員は「エピソード」を含む情報を有するあらゆる書物、電子記録媒体に代表される各種情報媒体及びSCP-●●●-JPの情報改変対象となる「エピソード」を何らかの形で記録した物品を所持していないことの確認を行わなければなりません。

SCP-●●●-JPの餌の投入作業は、制御室にてDクラス職員が前述のアームを操作することによって行われます。作業を行うDクラス職員は、可能な限り財団に雇用てから日の浅い者で、かつ、Dクラス職員となる以前の社会との接点が少なく、小規模であった者を一時的にエピソード記憶の想起を困難にする暗示を施した上で利用してください。SCP-●●●-JPの性質上、保有するエピソード記憶の絶対量の少ない年少者のDクラス職員は一見すると理想的な作業実行者ですが、思春期の少年少女を作業者に選んだことを原因とする小規模な収容違反が複数発生していることから、彼らを作業要員として利用することは推奨されません。

SCP-●●●-JPによる情報改変中に、その情報が改変を受けている部分を破壊すると、SCP-●●●-JPは即座に同一対象の別部分の改変を始めます。対象情報全体を破壊した場合は、SCP-●●●-JPは別の改変対象に転移するため、この方法でSCP-●●●-JPを破壊することは不可能ですが、万が一、SCP-●●●-JPが現実改変が併発する恐れのある情報の改変を開始した場合には、この性質を利用することで、壊滅的な現実改変が起きる前にその改変を終了させることが出来ます。現在SCP-●●●-JPに投入される全ての改変対象には、この性質を利用したセーフティが施されています。セーフティの遠隔起動法は、配布用文書●●●‐██を参照してください。配布用文書●●●‐██及び文書内容をあらゆる方法でメモした物品をエリア8███内への持ち込みは禁止されています。セーフティ起動係の職員は、配布用文書●●●‐██の内容を全て暗記してください。

20██/01/██追記:20██/01/██に発生した収容違反により19██/05/██に████博士の提唱した仮説が正しいと証明され、特別収容プロトコルが大幅に変更されました。これにより、専用区画格納庫への全ての職員の入場は禁止されました、制御室内部での作業は原則的に前述の暗示を施したDクラス職員のみで行います。非常事態の発生により格納庫内部への入場を含む作業が必要になった場合等、やむおえない理由で入場する場合は、後述の処置を施した適切な数のDクラス職員に行わせてください。当該Dクラス職員は、事前に専用機器による脳内の全ての記憶情報の精査及びクラスD記憶処理による一切のエピソード記憶の削除と暗示の複合処理が施されます。作業中に蓄積したDクラス職員のエピソード記憶をSCP-●●●-JPが改変対象とする可能性があることから、暗示によりDクラス職員のエピソード記憶は█分おきに削除されますが、リスク回避のため、同一職員による██分以上の作業継続は禁止されています。██分以上の作業時間が必要な場合は、同様の処理を施した予備のDクラス職員を必要十分なだけ用意してください。

説明:SCP-●●●-JPは、はあらゆる形態で存在する特定の条件を満たした「情報」の中に存在する実体を持たないSCPです。

SCP-●●●-JPは、199█/02/██に、東京都███区[編集済]の書店の一角で立読みをしていたエージェント神代によって偶然発見され、収容されました。

SCP-●●●-JPは書物を始めとしたあらゆる情報媒体の「本文」へと干渉し、その内容を書き換えることが出来ますが、干渉可能な情報媒体には以下の条件2があります。

・対象となる情報が一定の「エピソード」を有すること。
・まだ改変を行っていない情報。
・何らかの形で世に出回ることで「エピソード」の具体的内容について一定の知名度がある情報。

SCP-●●●-JPは自身の周囲に存在する以上の条件を満たす情報を発見すると、その情報へと転移し、その情報のエピソードを悲劇的、破壊的、嗜虐的な内容へと改変します。SCP-●●●-JPが転移可能な最大距離は判明していませんが、20██/01/██に発生した収容違反の際には最大で5███Km先に離れた情報媒体への転移が確認されています。また、SCP-●●●-JPの転移を妨害するあらゆる試みは失敗に終わっています。この長大な転移可能距離故にSCP-●●●-JPの安全かつ永久的な収容がほぼ不可能であり、対象情報の改変を終えたSCP-●●●-JPは次の改変対象へと転移してしまうため、収容違反を防ぐためには前述の特別収容プロトコルによる、定期的な「餌」の供給が必要です。

████博士の行った研究により、SCP-●●●-JPが物語の最低限の流れ理解できるだけの知恵と、嗜虐的な性向、性格を持ったSCPであることが確認されています。また、改変対象の情報量や難解さ、エピソードの性質等により改変開始から改変完了までの時間に変化が生じることが判明していますが、その具体的な法則性については[編集済]。

SCP-●●●-JPによって対象情報の改変が行われる際、その情報が書籍等の実体にインクなどにより物理的に記された情報であれば、当該ページを開いた状態にすることで、情報改変過程を観察することが可能になります。SCP-●●●-JPは、改変物が本や巻物であれば、ページ数や巻物の長さをある程度自由に変更することが可能ですが、その変化量は元々のページ数(長さ)の±█0%程度に制限されることが確認されています。

20██/04/██追記:実験3██-██等でSCP-●●●-JPによるUSBやDVDに記憶された情報の改変が行われた際、その情報量が、元々のデータ容量の████%まで増量されたケースが確認されました。


メモ ●●●-JP-A:SCP-●●●-JPの情報改変に伴う情報量変化率の限界は物理的な制約によるもののようだ。 ―████博士


また、SCP-●●●-JPは、原稿用紙の外枠に字を書いたり、マス目を無視して字を書くような方法で情報量を変動させることは出来ません。ただし、元々の文章にそのような記述がみられる場合はその限りではありません。

研究当初、SCP-●●●-JPは、その性質がSCP-423 と酷似していたことから、SCP-423と同種ないし近縁の、緊急の収容を要する危険性の見られないSCPとして認知されていました。また、発見から収容完了までの過程において、SCP-●●●-JPによる直接的な危害の形跡が一切確認されなかったことも鑑みて、SCP-●●●-JPはSafeクラスに分類されました。

しかし、収容後に行われた各種実験の結果、SCP-●●●-JPはSCP-423とは違い日誌を用いたコミュニケーションが行えず、それに代替するコミュニケーション方法が現在に至るまで見つかっていないことや、SCP-●●●-JPの行った情報改変の傾向に見られる嗜虐性及び完全な収容をほぼ不可能にしているその転移能力の高さを鑑みて、SCP-●●●-JPはEuclidクラスへと再分類されました。さらに、その後発生した大規模な収容違反(後述)によりSCP-●●●-JPの持つ真の異常性が発覚、SCP-●●●-JPのKeterクラスへの再分類がO5評議会により決定され、前述の特別収容プロトコルが作成、実行されました。

SCP-●●●-JPの真の異常性は、SCP-●●●-JPが前述の改変条件に加え、さらに以下の条件を満たす情報を改変した際に発生します。

・情報を構成するエピソードに具体的な「史実」が含まれる。

SCP-●●●-JPが以上の条件を満たす情報を改変した場合、我々の住む世界の歴史がSCP-●●●-JPの改変に沿う形へと改変されます。SCP-●●●-JPが限定的な現実改変能力を有することは、SCP-●●●-JPによる[編集済]が発行した「[編集済]の歴史大全」の改変実験を切欠に発生した大規模な収容違反の際、複数の現実改変の痕跡が見られたことから判明しました。

大規模収容違反収束後の調査により、SCP-●●●-JPが現実改変能力を有すること、財団が既に確保したSafe又はEuclidクラスのうち比較的危険度の低いものだった██件のSCPの報告書が、そのオブジェクトクラスとともに報告書の内容が危険性の高いEuclid又はKeterクラス相当のものに書き換えられ、現実のSCPの性質も報告書の内容通りのものに変化していたことが明らかになりました。この事実を受け、O5評議会は全会一致でSCP-●●●-JPをKeterクラスへと再分類し、特定収容プロトコル実行用の大規模専用施設を太平洋上に建設することを決定しました。

201█/06/██ 追記:201█/06/██に再び大規模な収容違反が発生しました。自体の収束後、この収容違反の発生は、改変対象物の投入用機材の故障により、一時的に格納庫名部の情報改変対象物が既定数を大幅に下回ったことが原因と判明しました。施設の大幅の見直しが実施されました。以降のSCP-●●●-JPに対するあらゆる実験は永久に禁止されました。