アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが財団ネットワーク上に発生しているのを確認した場合、改変された文章に対し肯定する選択肢を選ばないでください。肯定的な選択肢を選択した場合、ただちに責任者に報告してください。なお、SCP-XXX-JPに関する報告書はDクラス職員を除くすべての職員が閲覧する義務があります。
説明: SCP-XXX-JPは財団ネットワーク上に不定期に発生する現象です。SCP-XXX-JPは報告書、メール等のドキュメントファイル上に発生し、その文章を改変し、閲覧者に対し問いかけを行います。
上記の問いかけに対して肯定的な選択肢を選択した場合、閲覧者は突発的な疾病の発作や事故発生により12時間以内に死亡します。この現象は不可避であり、確率改変を伴うため閲覧者の隔離等は意味を成しません。閲覧者の隔離が厳重であると、隔離した建物の倒壊や危険度の高いSCPオブジェクトの収容違反が発生するなど大規模災害が発生するおそれがあります。閲覧者の処理に関しては別紙の「SCP-XXX-JP閲覧者終了手順」に従ってください。
SCP-XXX-JPにより改変された文章の問いかけは改変前の文章と比較して非常に稚拙です。また、改変後の文章の特徴として、必ず「死亡してもよいか?」と問う趣旨の一文があるため、事前知識のある職員ならば回避可能です。SCP-XXX-JPは閲覧後その内容を肯定する選択肢を選ばなかった場合、2-3時間程度で改変前の文章に戻り、その特異性は消失します。
SCP-XXX-JP対策としてネットワークの構成やプログラムの見直し等が行われましたが、2015/6現在において、SCP-XXX-JPの発生を防ぐ有効手段は発見されていません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが財団ネットワーク上に発生しているのを確認した場合、改変された文章に対し肯定する選択肢を選ばないでください。肯定的な選択肢を選択した場合、ただちに責任者に報告してください。なお、SCP-XXX-JPに関する報告書はDクラス職員を除くすべての職員が閲覧可能です。
説明: SCP-XXX-JPは財団ネットワーク上に不定期に発生する現象です。SCP-XXX-JPは報告書、メール等のドキュメントファイル上に発生し、その文章を改変し、閲覧者に対し問いかけを行います。
上記の問いかけに対して肯定的な選択肢を選択した場合、閲覧者は突発的な疾病の発作や事故発生により12時間以内に死亡します。この現象は不可避であり、確率改変を伴うため閲覧者の隔離等は意味を成しません。閲覧者の隔離が厳重であると、隔離した建物の倒壊や危険度の高いSCPオブジェクトの収容違反が発生するなど大規模災害が発生するおそれがあります。閲覧者の処理に関しては別紙の「SCP-XXX-JP閲覧者終了手順」に従ってください。
SCP-XXX-JPにより改変された文章の問いかけは改変前の文章と比較して非常に稚拙であるため、事前知識のある職員ならば回避可能です。また、改変後の文章の特徴として、必ず「死亡してもよいか?」と問う趣旨の一文があります。SCP-XXX-JPは閲覧後選択肢を選ばなかった場合、2-3時間程度で改変前の文章に戻り、その特異性は消失します。
2015/6現在において、SCP-XXX-JPの発生を防ぐ有効手段は発見されていません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの存在が確認された位置から半径1kmがSCP-XXX-JP発生範囲に指定されます。SCP-XXX-JP発生範囲内の賃貸物件に住む一人暮らしの住民の死亡が確認された場合、ただちに死亡した住民宅の調査を行う必要があります。SCP-XXX-JPの発生が確認された部屋及び隣接する部屋は財団のフロント企業を通し財団の管理下に置く必要があります。SCP-XXX-JP-bの扉はSCP-XXX-JP-aにしか開閉できないため、内部に侵入する際はSCP-XXX-JP-bの扉の前に障害物を置き閉じさせないようにしてください。SCP-XXX-JP-aは餓死や栄養失調などの可能性はなく、SCP-XXX-JP-aが食事を望んだ場合でも自身の特性により、SCP-XXX-JP-b外から持ち込まれたものを摂食することが不可能なため食事を与える必要は有りません。SCP-XXX-JP-aに精神異常が見られた場合、可能な限り非薬物的療法による治療を行ってください。改善がみられない場合、プロトコル"埋め込み"が実行されます。
プロトコル"埋め込み"
SCP-XXX-JP-aにプロトコル"埋め込み"を実行することが決定した場合、SCP-XXX-JP-aにSCP-XXX-JP-bからの解放や生活環境改善などの虚偽の情報を与え、それらのためにドアや窓を開放させるように指示してください。SCP-XXX-JP-aの睡眠が確認されたのち、実行部隊によりSCP-XXX-JP-aの周囲にコンクリートを流し、コンクリート内部にSCP-XXX-JP-aを拘束してください。プロトコル"埋め込み"が実行されたSCP-XXX-JP-aは半年毎に拘束状況を確認する必要があります。
説明: SCP-XXX-JPは人型実体であるSCP-XXX-JP-aとその住居であるSCP-XXX-JP-bから構成されます。2015年現在、SCP-XXX-JPは滋賀県██市を中心に189件の確認がされています。財団による初めての発見例であるSCP-XXX-JP-1が1994年に██市で確認されて以来、SCP-XXX-JP-1を中心として出現範囲は広がっていき、現在、SCP-XXX-JP発生範囲は██市全域及び███市南部にまで及んでいます。SCP-XXX-JPは別のSCP-XXX-JPが出現した位置から半径約1km以内の賃貸物件に住む一人暮らしの住民(年齢、性別を問いません。)が住居外で死亡したときに確率的に発生すると推測されています。
上記の条件を満たした際、死亡した住人と同一の外見及び記憶を保持したSCP-XXX-JP-aがその時点で住民自身が住んでいた住居内に出現します。同時に該当住居および住居内の家具、家電、日用品、接続された電気配線、水道管などがSCP-XXX-JP-bに変化します。SCP-XXX-JP-aの人格は死亡した住人に依存し、通常の会話などのコミュニケーションを取ることが可能です。しかし、SCP-XXX-JP-aとの物理的接触を試みても透過するため接触することは不可能です。生物以外の物体はSCP-XXX-JP-aと干渉しますが、SCP-XXX-JP-aによる使用や移動は不能です。SCP-XXX-JP-aの自発的意思によりSCP-XXX-JP-bから外に出ようと試みることはできますが、SCP-XXX-JP-bから外に出ると瞬時にSCP-XXX-JP-aは霧散し、SCP-XXX-JP-b内に再出現します。SCP-XXX-JP-aを"幽霊のようである"と表すこともできますが、SCP-XXX-JP-aの存在はあらゆる人間が視覚・聴覚的に認識することが可能です。全てのSCP-XXX-JP-aで老化の兆候は確認されておらず、死亡原因になった身体的傷害・疾病などもSCP-XXX-JP-a化の際に消失します。なお、SCP-XXX-JPが発生した場合でもSCP-XXX-JP-aの元となった人物の遺体には影響はなく、SCP-XXX-JP-aと遺体の両方が存在することになります。
SCP-XXX-JP-bに変化した物体は如何なる手段を用いても移動や破壊をすることが不可能となりますが、SCP-XXX-JP-a以外の存在でも接触は可能です。また、同時にSCP-XXX-JP-bは腐敗や経年劣化の兆候が現れなくなります。唯一、SCP-XXX-JP-aによる使用や移動は可能ですが、SCP-XXX-JP-aによるSCP-XXX-JP-bの破壊実験は全てのケースで失敗しています。また、SCP-XXX-JP-aによりSCP-XXX-JP-bを外部に運び出した場合、運びだされた物体はSCP-XXX-JP-aと同様に霧散しSCP-XXX-JP-b内の元の位置に再出現します。SCP-XXX-JPの発生した建造物を発破解体する実験では、SCP-XXX-JP-bに指定された部屋の壁及び電気配線、地面から伸びる水道管ガス管が無傷のまま空中に固定されるという結果に終わりました。なお、SCP-XXX-JP-bに変化する範囲は最大でもSCP-XXX-JPの発生した建築物の施設までであり、例として水道の場合、敷地内の給水管はSCP-XXX-JP-bに変化しますが敷地外の配水管には影響は及びません。
現在SCP-XXX-JPの無力化に成功した事例は存在しません。SCP-XXX-JP発生のメカニズム解明後、SCP-XXX-JP隔離プログラム"都市開発計画"が実行され、発生範囲の最外部に位置するSCP-XXX-JPから1km以内に存在する賃貸住宅の撤去を行いました。以後、SCP-XXX-JP発生範囲の増大は見られませんが、発生範囲内に存在する賃貸住宅では依然として新たなSCP-XXX-JPの発生が確認されています。
補遺1: 1997/2/5 発見当初、精神的異常の見られなかったSCP-XXX-JP-11が突如錯乱し、自身が監禁状態にあることをSCP-XXX-JP-bの窓を開けて叫び、SCP-XXX-JPの存在が公衆に露見するという事案が発生しました。SCP-XXX-JP-11にはカウンセリングを行い、周辺住民には記憶処置を行いました。
補遺2: 1998/5/3 SCP-XXX-JPを財団エージェントのセーフハウスとして利用する計画がありましたが、錯乱したSCP-XXX-JP-a-35がSCP-XXX-JP-b化した包丁を用いてエージェントを負傷させる事案が発生しました。これはSCP-XXX-JP-a化による直接的作用ではなく、閉鎖環境での生活を強いられていることによって発症した精神異常によるものだと結論付けられました。現在、この事案を受け計画は凍結中です。
補遺3: 2002/11/16 収容の初動が遅れ、SCP-XXX-JP-a-57がインターネット掲示板に自身の異常を書くという事案が発生しました。書き込みは作り話として処理されましたが、今後のインターネットの普及を考慮し迅速な初期収容を行うことが要求されます。
補遺4: 2012/5/12 SCP-XXX-JP-17へのインタビューログです。
対象: SCP-XXX-JP-17
インタビュアー: ██博士付記: SCP-XXX-JP-a-17は1998年に収容され、インタビュー時に至るまで精神的異常は見られていません。
<録音開始>
██博士: では、録音を開始します。SCP-XXX-JP-a-17: ええ、今日は一体何の用でしょうか?
██博士: 今回は簡単な動向の調査です。あなた以外にもSCP-XXX-JP-aと呼ばれる存在がいることは以前に説明されましたね?
SCP-XXX-JP-a-17: はい、聞いています。
██博士: あなたはそうではないようですが、多くのSCP-XXX-JP-aは長期的な収容で精神的な疲弊がみられます。その違いについてあなたは何だと思いますか?
SCP-XXX-JP-a-17 うーん、確か僕と同じで、外から持ち込んだ物はSCP-XXX-JP-aには使えないんですよね?やはり娯楽の差じゃないですか、僕の部屋には蔵書が多いですし。
██博士: 同じ本ばかりで飽きるのでは?
SCP-XXX-JP-a-17 読み返すのは好きだし、まあ、新刊が読めないのが残念ではあるかな。
[中略]
SCP-XXX-JP-a-17: そういえば、以前申請したんですが専用ネットワークを使ってメディアを送信するっていう案はどうなりました?
██博士: それに関しては申請待ちです。こちらも人員の配置変更があったばかりで予定が遅れています。
SCP-XXX-JP-a-17 よかった、断られたわけじゃないんですね。去年からテレビも見れなくなったし、楽しみだなぁ。
SCP-XXX-JP-a-17 村上さん(前SCP-XXX-JP-17担当の研究員)が来なくなったのも人員変更のせいですか?彼とは仲良くなれたと思ったんだけどなぁ。
[数秒間の沈黙]
██博士: 彼は…この仕事を辞めました。残念ながらもう来ることはないでしょう。
SCP-XXX-JP-a-17: え…
[数秒間の沈黙]
SCP-XXX-JP-a-17: …そうなんですか、すごく残念だな。彼、元気だといいんだけど。
██博士: すみません、今回のインタビューはここまでです。
<録音終了>終了報告書: インタビュー終了後、SCP-XXX-JP-17は「僕はいつになったら、いつまでなんだ…」と呟いていました。
恐らく村上研究員が死亡したことに勘付かれてしまったようです。今後、SCP-XXX-JP-17への何らかの影響が考えられます。-██博士
2014/5/12 追記: 長期のカウンセリングも及ばず精神的に問題ありと判断されSCP-XXX-JP-17にプロトコル"埋め込み"が適用されました。現時点でプロトロル"埋め込み"の適用は計104件となりました。
タグメモ
scp-jp euclid 建造物 人間型 破壊不能
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの存在が確認された位置から半径1kmがSCP-XXX-JP発生範囲に指定されます。SCP-XXX-JP発生範囲内の賃貸物件に住む一人暮らしの住民の死亡が確認された場合、ただちに死亡した住民宅の調査を行う必要があります。SCP-XXX-JPの発生が確認された部屋及び隣接する部屋は財団のフロント企業を通し財団の管理下に置く必要があります。SCP-XXX-JP-bの扉はSCP-XXX-JP-aにしか開閉できないため、内部に侵入する際はSCP-XXX-JP-bの扉の前に障害物を置き閉じさせないようにしてください。SCP-XXX-JP-aは餓死や栄養失調などの可能性はなく、SCP-XXX-JP-aが食事を望んだ場合でも自身の特性により、SCP-XXX-JP-b外から持ち込まれたものを摂食することが不可能なため食事を与える必要は有りません。SCP-XXX-JP-aに精神異常が見られた場合、可能な限り非薬物的療法による治療を行ってください。改善がみられない場合、プロトコル"埋め込み"が実行されます。
説明: SCP-XXX-JPは人型実体であるSCP-XXX-JP-aとその住居であるSCP-XXX-JP-bから構成されます。2015年現在、SCP-XXX-JPは滋賀県██市を中心に189件の確認がされています。財団による初めての発見例であるSCP-XXX-JP-1が1994年に██市で確認されて以来、SCP-XXX-JP-1を中心として出現範囲は広がっていき、現在、SCP-XXX-JP発生範囲は██市全域及び███市南部にまで及んでいます。SCP-XXX-JPは別のSCP-XXX-JPが出現した位置から半径約1km以内の賃貸物件に住む一人暮らしの住民(年齢、性別を問いません。)が住居外で死亡したときに確率的に発生すると推測されています。
上記の条件を満たした際、死亡した住人と同一の外見及び記憶を保持したSCP-XXX-JP-aがその時点で住民自身が住んでいた住居内に出現します。同時に該当住居および住居内の家具、家電、日用品、接続された電気配線、水道管などがSCP-XXX-JP-bに変化します。SCP-XXX-JP-aの人格は死亡した住人に依存し、通常の会話などのコミュニケーションを取ることが可能です。しかし、SCP-XXX-JP-aとの物理的接触を試みても透過するため接触することは不可能です。生物以外の物体はSCP-XXX-JP-aと干渉しますが、SCP-XXX-JP-aによる使用や移動は不能です。SCP-XXX-JP-aの自発的意思によりSCP-XXX-JP-bから外に出ようと試みることはできますが、SCP-XXX-JP-bから外に出ると瞬時にSCP-XXX-JP-aは霧散し、SCP-XXX-JP-b内に再出現します。SCP-XXX-JP-aを"幽霊のようである"と表すこともできますが、SCP-XXX-JP-aの存在はあらゆる人間が視覚・聴覚的に認識することが可能です。全てのSCP-XXX-JP-aで老化の兆候は確認されておらず、死亡原因になった身体的傷害・疾病などもSCP-XXX-JP-a化の際に消失します。なお、SCP-XXX-JPが発生した場合でもSCP-XXX-JP-aの元となった人物の遺体には影響はなく、SCP-XXX-JP-aと遺体の両方が存在することになります。
SCP-XXX-JP-bに変化した物体は如何なる手段を用いても移動や破壊をすることが不可能となりますが、SCP-XXX-JP-a以外の存在でも接触は可能です。また、同時にSCP-XXX-JP-bは腐敗や経年劣化の兆候が現れなくなります。唯一、SCP-XXX-JP-aによる使用や移動は可能ですが、SCP-XXX-JP-aによるSCP-XXX-JP-bの破壊実験は全てのケースで失敗しています。また、SCP-XXX-JP-aによりSCP-XXX-JP-bを外部に運び出した場合、運びだされた物体はSCP-XXX-JP-aと同様に霧散しSCP-XXX-JP-b内の元の位置に再出現します。SCP-XXX-JPの発生した建造物を発破解体する実験では、SCP-XXX-JP-bに指定された部屋の壁及び電気配線、地面から伸びる水道管ガス管が無傷のまま空中に固定されるという結果に終わりました。なお、SCP-XXX-JP-bに変化する範囲は最大でもSCP-XXX-JPの発生した建築物の施設までであり、例として水道の場合、敷地内の給水管はSCP-XXX-JP-bに変化しますが敷地外の配水管には影響は及びません。
現在SCP-XXX-JPの無力化に成功した事例は存在しません。SCP-XXX-JP発生のメカニズム解明後、SCP-XXX-JP隔離プログラム"都市開発計画"が実行され、発生範囲の最外部に位置するSCP-XXX-JPから1km以内に存在する賃貸住宅の撤去を行いました。以後、SCP-XXX-JP発生範囲の増大は見られませんが、発生範囲内に存在する賃貸住宅では依然として新たなSCP-XXX-JPの発生が確認されています。
補遺1: 1997/2/5 発見当初、精神的異常の見られなかったSCP-XXX-JP-11が突如錯乱し、自身が監禁状態にあることをSCP-XXX-JP-bの窓を開けて叫び、SCP-XXX-JPの存在が公衆に露見するという事案が発生しました。SCP-XXX-JP-11にはカウンセリングを行い、周辺住民には記憶処置を行いました。
補遺2: 1998/5/3 SCP-XXX-JPを財団エージェントのセーフハウスとして利用する計画がありましたが、錯乱したSCP-XXX-JP-a-35がSCP-XXX-JP-b化した包丁を用いてエージェントを負傷させる事案が発生しました。これはSCP-XXX-JP-a化による直接的作用ではなく、閉鎖環境での生活を強いられていることによって発症した精神異常によるものだと結論付けられました。現在、この事案を受け計画は凍結中です。
補遺3: 2002/11/16 収容の初動が遅れ、SCP-XXX-JP-a-57がインターネット掲示板に自身の異常を書くという事案が発生しました。書き込みは作り話として処理されましたが、今後のインターネットの普及を考慮し迅速な初期収容を行うことが要求されます。
補遺4: 2012/5/12 SCP-XXX-JP-17へのインタビューログです。
対象: SCP-XXX-JP-17
インタビュアー: ██博士付記: SCP-XXX-JP-a-17は1998年に収容され、インタビュー時に至るまで精神的異常は見られていません。
<録音開始>
██博士: では、録音を開始します。SCP-XXX-JP-a-17: ええ、今日は一体何の用でしょうか?
██博士: 今回は簡単な動向の調査です。あなた以外にもSCP-XXX-JP-aと呼ばれる存在がいることは以前に説明されましたね?
SCP-XXX-JP-a-17: はい、聞いています。
██博士: あなたはそうではないようですが、多くのSCP-XXX-JP-aは長期的な収容で精神的な疲弊がみられます。その違いについてあなたは何だと思いますか?
SCP-XXX-JP-a-17 うーん、確か僕と同じで、外から持ち込んだ物はSCP-XXX-JP-aには使えないんですよね?やはり娯楽の差じゃないですか、僕の部屋には蔵書が多いですし。
██博士: 同じ本ばかりで飽きるのでは?
SCP-XXX-JP-a-17 読み返すのは好きだし、まあ、新刊が読めないのが残念ではあるかな。
[中略]
SCP-XXX-JP-a-17: そういえば、以前申請したんですが専用ネットワークを使ってメディアを送信するっていう案はどうなりました?
██博士: それに関しては申請待ちです。こちらも人員の配置変更があったばかりで予定が遅れています。
SCP-XXX-JP-a-17 よかった、断られたわけじゃないんですね。去年からテレビも見れなくなったし、楽しみだなぁ。
SCP-XXX-JP-a-17 村上さん(前SCP-XXX-JP-17担当の研究員)が来なくなったのも人員変更のせいですか?彼とは仲良くなれたと思ったんだけどなぁ。
[数秒間の沈黙]
██博士: 彼は…この仕事を辞めました。残念ながらもう来ることはないでしょう。
SCP-XXX-JP-a-17: え…
[数秒間の沈黙]
SCP-XXX-JP-a-17: …そうなんですか、すごく残念だな。彼、元気だといいんだけど。
██博士: すみません、今回のインタビューはここまでです。
<録音終了>終了報告書: インタビュー終了後、SCP-XXX-JP-17は「僕はいつになったら、いつまでなんだ…」と呟いていました。
恐らく村上研究員が死亡したことに勘付かれてしまったようです。今後、SCP-XXX-JP-17への何らかの影響が考えられます。-██博士
2014/5/12 追記: 長期のカウンセリングも及ばず精神的に問題ありと判断されSCP-XXX-JP-17にプロトコル"埋め込み"が適用されました。現時点でプロトロル"埋め込み"の適用は計104件となりました。
タグメモ
scp-jp euclid 建造物 人間型 破壊不能
記事外メモ
3/26/23:34 SCP-XXX-JP-a-351→SCP-XXX-JP-a-35に修正
3/27/21:08 一部記述を変更
3/29/12:00 一部記述を変更
3/30/12:29 一部記述の修正・タグメモ追加
3/31/19:35 タイトル変更
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181のオブジェクト収容ロッカーに収容されます。
説明:SCP-XXX-JPはページ数不定のハードカバーの本です。表紙にタイトルなどは書かれていません。1ページ目に本の説明、および「契約」の内容が、2ページ目以降に各ページごとに「人材」のプロフィールが掲載されています。総ページ数は毎月15日にランダムな枚数に増減し、財団の記録上では最低36ページ、最大で76ページです。以下は1ページ目の内容です。
異世界召喚契約サービス
世界中を探してもいい人材が見つからない…そんなお悩みを抱えてるあなた!世界中を探しても見つからないなら異世界から呼んじゃおう!異世界召喚契約サービスを使えばあなたの欲しい人材がきっと見つかります。毎月15日に更新されるプロフィールから欲しい人材を選ぶだけ!(中略)契約するには最後のページに書かれた魔方陣を地面に書いて、契約したい人材のページに手を当て「召喚」と呟くだけ!優秀な人材を見つけて他社と差をつけちゃおう!契約について
1.召喚者は召喚に際し、何らかの代償を払う必要は有りません。
2.召喚を行った時点で契約が交わされたと見做します。
3.召喚は当本1冊につき1年あたり1名のみ可能です。
4.契約の内容は召喚者・被召喚者の要望から自動的に決定されます。
5.被召喚者は契約の満了をした場合のみ、元の世界に戻ることが可能です。
6.被召喚者は元の世界に戻ることを拒否することも可能です。
2ページ目以降のプロフィールには、「人材」のバストアップの写真と5段階の星評価で示されるオススメ度、名前、年齢、性別、出身世界、1行PRが手書きで書かれています。プロフィールで使用されている言語は62%が日本語(酷似したものを含む、以下同様)、14%が英語、6%が中国語、12%がその他の言語、残りの6%は解読不能の言語でした(発見から2013年7月までの通算)。バストアップ写真は81%がヒトと思われる写真でしたが、単眼、耳や鼻の形状がヒトと異なる、角や触覚が生えているなど人類との相違がある「人材」も確認されています。その他には動物と思われるもの、金属質的な外観を持つもの、SCP-███に酷似した「人材」が確認されました。オススメ度は本を手に持った人によってその都度変化します。各ページには不定期に「契約済」と書かれた判が押されることから、SCP-XXX-JPが財団収容分以外に存在することが示唆されています。
実験記録XXX - 日付2013/12/13
実施方法: プロフィールから1名選出し、███研究員により説明の手順通りの「召喚」を行いました。被召喚者(以下SCP-XXX-JP-1)のプロフィールを下記に示します。
外観:標準的なモンゴロイドと思われる容貌
オススメ度:5
名前:████ ███
年齢:17
性別:男
出身世界:名なしの世界-12
1行PR:自分が活躍できる世界を探しています結果: 召喚は成功しました。SCP-XXX-JP-1は混乱しており、鎮静剤を投与しました。外見的には我々人類との相違はなく、DNA検査でも異常は見られませんでした。SCP-XXX-JP-1が小康状態を取り戻したあと、インタビューを行いました。
対象: SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: ██研究員
<録音開始>
██研究員: 落ち着きましたね、SCP-XXX-JP-1。
SCP-XXX-JP-1: えっと、そのSCP-XXX-JP-1っていうのは俺のこと? 俺には███って名前があるんだけど。
██研究員: 申し訳ありませんが、規則なので。これからインタビューを行います。あなたはここに来る前のことを覚えていますか?SCP-XXX-JP-1: あ…ああ。確か家で寝てたら「契約が交わされました」って声が聞こえて、急に目の前が眩しくなって気が付いたら目の前にあんたらが。
██研究員: 突然ですか?では、あなたは「契約」ついて何もしらないということですか?
SCP-XXX-JP-1: 知らない…(数秒間沈黙)い、いや、知ってる。1週間ぐらい前に、そんな感じの夢を見た気がする。面接みたいな夢だった。説明もされた気がするけど、ただの夢だと思ってたからよく覚えてない。俺は自分でも活躍できる世界に行きたいって答えたのはよく覚えてる。
██研究員: ふむ…住んでいた場所は覚えてますか?
SCP-XXX-JP-1: えっと…高知県戸薄市1の実家だけど…
██研究員: 日本の首都は分かりますか?
SCP-XXX-JP-1: 東都だろ?頭はおかしくなってないぞ。
██研究員: ████事件2という言葉を聞いたことはありますか?
SCP-XXX-JP-1: いや、聞いたことは無いな。
██研究員: ご協力ありがとうございます。今回のインタビューはここまでです。
<録音終了>
終了報告書: どうやら異世界から来たというのは本当のようだ。ただ、我々の世界とあまり変わりはない世界のようだ。契約の内容はSCP-XXX-JP-1にも分からないようです。
補遺1: 2014/3/12 SCP-XXX-JP-1に契約を満了させるため、財団職員として雇用することを提案しました。IQテスト、身体能力テストでは財団職員としての最低基準を示しましたが、財団の目的及び就業内容を説明したところSCP-XXX-JP-1は財団職員として働くことを拒否しました。財団に収容されること自体には協力的な姿勢を示しているため、現行の人型オブジェクトとしての収容を継続します。
面と向かって「そんな危ないところで働けるわけないだろ!頭おかしいのか!」と言われたよ。まあ、エージェント雇用時の説明会でよく聞く言葉ですが。-サイト-8181人事担当職員
補遺2: 2014/11/21 SCP-XXX-JP-1自身及び元の世界に関する調査は十分と考えられます。これ以上、SCP-XXX-JP-1を収容し続ける意義は無いと考えられるため、終了処置またはDクラス職員としての雇用の審議が行われています。
補遺3: 2014/12/5 SCP-XXX-JP-1に終了措置を行いました。終了後、SCP-XXX-JP-1の体は光に包まれた後消失しました。処置を行った職員は、消失の際に「契約は完了しました。」という女性の様な声が聞こえたと主張しています。
管理が楽で扱いやすいSCP-XXX-JP-1だったよ。-██研究員
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-aを記録したファイルがサイト-81██のドキュメント保存庫に保管されます。全世界の野球団体にSCP-XXX-JP-a-3およびSCP-XXX-JP-a-7に当たる行為をルール上禁止させ、打者がそれらの動作を行った場合は試合を一時中断させるように通達し、SCP-XXX-JPの発生を防いでください。██選手の打席が映った一般向けの映像媒体は発見次第編集・破棄する必要があります。現在SCP-XXX-JPに関する実験は禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは現在、野球のみで確認される、打者が一連の動作(以下SCP-XXX-JP-a)を行った後にボールを打つと発生する現象です。極めて稀であるものの野球以外でもSCP-XXX-JP-aが再現可能であることが判明しました。その場合重篤な被害が発生する可能性が考えられます。
SCP-XXX-JP-aは全10段階で表される動作です。(これらの動作を段階に応じてSCP-XXX-JP-a-1~SCP-XXX-JP-a-10に指定。別紙を参照してください。)SCP-XXX-JP-aを他の動作を挟まずに連続して行った後、ボールを打つことでSCP-XXX-JPが発生します。SCP-XXX-JP-aの中には元来から一般的に非紳士的であると見做される動作が含まれており、SCP-XXX-JP-aに指定される動作の多さも手伝い、野球の歴史の長さから考えるとSCP-XXX-JPの発生は非常に少なく抑えられています。原理上、クリケットの様に棒とボールを用いた全てのスポーツでSCP-XXX-JP-aの成立及びSCP-XXX-JPの発生は起こりえますが、SCP-XXX-JP-aの多さや、打者の頭部の角度が細かく指定されるなどの複雑さのため野球以外で成立することは極めて稀と考えられます。なお、SCP-XXX-JP-aが途中で中断された場合や空振りをした場合はSCP-XXX-JP-a-1からやり直さなければSCP-XXX-JPは発生しません。
SCP-XXX-JPが発生すると打者により打たれたボールは必ず、ボールの重量に比例した距離だけ飛びます。この時の打球の飛距離は、概ね、(ボールの重量[kg]*1000)[m]であり、打者の筋力やフォーム、投球速度、バット及びボールの材質の影響は一切受けません。ただし、SCP-XXX-JP-a-10は「強振すること」であり、バントやバットに当てることに集中した緩い振り方では発生しないため、調査を目的にしない「観戦」程度では強振した結果ホームランになったという極自然な現象にしか見えません。しかし、ハイスピードカメラを用いた解析を行うと、バットとボールの当たり方から考えると物理的に不自然な飛び方をしていることが分かります。
SCP-XXX-JPが記録上初めて確認されるのは19██/7/21の████対██████戦の故██選手の第4打席です。██選手は名プレイヤーとして知られており、得点圏にランナーがいる際にホームランを打つ可能性が高い、所謂「チャンスに強い選手」であると評されていました。この打席以降、彼がチャンス時にホームランを打った際は必ずSCP-xxx-JP-aを行っていたことが確認されてます。██選手は全打席でSCP-XXX-JP-aを行っていたわけではなく、SCP-XXX-JP-aが偶然にも彼のチャンス時のクセであったのか、チャンス時以外には意図して行わずSCP-XXX-JPの存在を隠していたのかは不明です。19██年に行われたサイト-81██のレクリエーションの野球でエージェント███がボールを打ったすべての打席でホームランになっていたことにより、参加していた研究員の興味を惹きました。エージェント███は野球は未経験でしたが、彼は他人の動作を精確に模倣する能力に秀でており、前日に参考として見たDVDの██選手の動作を模倣していたことが判明しました。その後、██博士の調査によりSCP-xxx-JPの存在とその発生条件であるSCP-xxx-JP-aが確認されました。
実験記録XXX-06 - 日付19██/4/25
対象: D-45345、D-45370
実施方法: 屋外実験場にてD-45345にSCP-XXX-aを行わせた後、D-45370の投げた硬球を打たせる。
結果: 打球は例外を除き全て140~151mを記録。打球の軌道はフライ性からライナー性と様々だった。例外としてD-45370に当たったボールはそのまま落球し、D-45370は腕に全治2週間の打撲を負った。
分析: これまでの実験から予想される通りの結果となった。打球が障害物に妨げられた場合は例外となるようだ。飛距離の誤差はボールの重量差だけでなく風の影響などを受けているためと考えられる。
実験記録XXX-07 - 日付19██/4/27
対象: D-45345
実施方法: 屋外実験場にてD-45345にSCP-XXX-aを行わせた後、ティーバッティングをするように指示。
結果: 前回の実験と同様の結果となった。
分析: どうやら投げられたボールでなくても問題ないようだ。今後は特記しない場合は同様の方法で実験を行うこととする。
実験記録XXX-08 - 日付19██/4/29
対象: D-45345
実施方法: D-45345にラグビーボールを打つように指示。
結果: ボールは約400m飛翔。木製バットは二つに折れ、D-45345は腕の痺れを訴えた。
分析: 野球ボール以外でもSCP-XXX-JPが発生することを確認。被験者にかかる負荷は軽減されるわけではないのか?次の実験で確認したい。
実験記録XXX-09 - 日付19██/5/5
対象:D-45345
実施方法: D-45345に合金を埋め込んだ重さ約5.0kgの野球ボールを打つように指示。なお、コンクリートブロックを緩衝材として設置。
結果: コンクリートブロックは破壊され、ボールは停止した。木製バットは粉砕され、D-45345の腕は衝撃に耐えきれず[編集済]。
分析: 仮説は正しかったようだ。予想される被害と人員の喪失を考慮すれば、SCP-XXX-JPの限界重量の調査は不要であるだろう。
実験XXX-10において事故が発生しました。以下は、その事故記録です。
事故記録XXX-01 - 日付19██/5/7
事故内容: D-45370に並べられた野球ボールを2球同時に打つように指示したところ、D-45370は空振りをしバットを放してしまいました。バットは実験の補助として参加していた別のDクラス職員の頭部に直撃し、Dクラス職員の頭部は[編集済]。本実験ではD-45370に新たな負傷は見られませんでした。D-45370にインタビューを行ったところ、故意ではなく先日の負傷により腕の感覚が鈍かったためであると主張。D-45370は別のSCP任務に割り当てられ、同席していた研究員にはBクラス記憶処置を行いました。
分析: ボールではなくとも球体に近ければ影響が及ぶと予想される。また、バットがコントロールから離れてもSCP-XXX-JPは発生するようだ。
実験結果及び事故記録から、サイト-81██責任者により実験の凍結及びオブジェクトクラスの見直しが申請。O5評議会により承認されKeterクラスに割り当てられました。
Dクラス職員の頭部に当たったのは幸運だったと言える。楕円形でも、表面に凹凸があろうと問題なくSCP-XXX-JPは発生し、そして重量物ほど飛距離がでる。そこに例外があるという希望的観測はするべきではないだろう。 -サイト-81██責任者 ████
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