アイテム番号: SCP-XXX-JP シャークトレード
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、生物サイト-8102内の直接中を視認できないスプリンクラー付きゲージの中に収容して下さい。SCP-XXX-JPをゲージから出す場合は備え付けのスプリンクラーを起動し、乾眠状態を解いてからゲージの開封を行います、実験などで乾眠状態で取り扱わねばならない場合は、財団指定の防護グローブを必ず着用し、素肌などに触れないようにすると同時に、直接的な視認を避け、光を通さないケースに入れて扱うようにしてください。SCP-XXX-JPは、1カ月に一回程度スプリンクラーで水をかけ乾眠状態を解き、大型海洋魚用飼料を与えてください。
また、SCP-XXX-JP-1となったことが確認された場合には、速やかに水を与え乾眠状態とミーム作用を取り除いた上で飼料を与え、再度乾眠状態となった際にSCP-XXX-JP-1のままならば、繁殖必要数より多いようならば終了させます、そうでないならば財団の専門家の診察を受けさせます。SCP-XXX-JP-1に曝露した場合は、鎮静の上でクラスC記憶処理を行う事で、通常の状態に戻すことが可能です。
説明: SCP-XXX-JPは15cm程度の小型のサメの一種であり、乾眠を行う特徴を持ちます。乾眠中は厚さ1mm以下と異常なまでに薄くなり、この性質と後述のミーム作用から人為的な方法によって生み出された可能性が高いとみられています。また、サメでありながら手足を持ち、満腹となった場合陸上に上り自発的な絶食と乾眠を行います。長期的な水中での観察実験の結果は、産卵時などの例外を除きほぼ全てがSCP-XXX-JPにとって過度なストレスを与え、寿命を著しく縮めるため、現在の収容プロトコルが制定されました。
SCP-XXX-JPの特異な作用は乾眠中に現れ、乾眠中のSCP-XXX-JPを見たものは、それを何らかの貴重なカードと認識します、現在までにクレジットカード・トレーディングカードゲームのカード・1万ドル札・電車の定期券や██の年末コンサートのチケットなどが確認されています。これは、乾眠後に最初にこのオブジェクトのミーム作用の対象になった人物にとって貴重なカードという認識であり、そのミーム作用の対象者の手から離れた場合、デザインが変化する可能性があります。また、動く事もないので、通常のカードと同様に扱う事も可能であることに注意してください。この性質はSCP-XXX-JPを見た人全てに対して作用しますが、いずれのオブジェクトも「サメ」をベースにしたデザインがどこかに含まれる為SCP-XXX-JPの性質を理解していれば、見わける事は可能です。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPが長期的な乾眠状態に置かれ、生命の危機におかれた場合に発現する状態です、見た目はSCP-XXX-JPの時とさして変わりませんが、魅力的なカードと思わせるミーム作用が強力になっており、SCP-XXX-JP-1を視認した者は、それを手に入れたい、手に取りたいという衝動を強く抱きます。しかしSCP-XXX-JP-1に接触すると、接触者にかみつき、血液を吸い自発的に乾眠状態から脱し、接触者を[データ削除]します。基本的に、1か月に1回、乾眠状態から回復させ、食糧を与えることでSCP-XXX-JP-1化を回避することが可能です、しかし、寿命や病などで生命に危機が迫っている場合にもこの変化は発生すると考えられる為、出来うる限り乾眠状態の直視と接触は避けるようにしてください。
補遺: このオブジェクトは、199█年 ██県の住宅での不審死の捜査中に発見されました。被害者がペットを飼っていないにも関わらず、死因が多数の噛み傷によるもので、それもサメのものと見られる事が██県警に潜伏していた財団職員の目を引き、財団が捜査を引き継ぎ、1█体のSCP-XXX-JPが発見・回収されました。その後、全国各地のカードショップなどでこのオブジェクトが販売されていた、トレードされていたとの目撃報告が相次ぎ、同様の事例の対処やその他のカード型SCPなどの発生に対応する手段として財団はフロント企業としてサムライ・カードプロ(Samurai Card Professional)を設立1発見と共に回収とこのオブジェクトの発生源の情報収集を行い、現在9██体のSCP-XXX-JPを回収し、繁殖に必要な1██体が残されています。