yoshi_pc_の研究ノート
評価: 0+x
tunnel.jpg

収容前のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは周囲を十分に覆える大きさの強化コンクリート製の建物に加え、内部に続くドアには電子ロックを取り付け、周囲には武装した担当職員を常に2名配置してください。現在、SCP-XXX-JPへの出入りは実験XXX-05以降あらゆる場合において禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは幅4.2m高さ2.5mの隧道のように見えます。SCP-XXX-JPの出入口は9段の階段になっており、それ以降は段差や傾斜の無い荒れた道が続いています。被験者がSCP-XXX-JPの出入り口から30m進んだ地点を過ぎると次第に霧のような物質により視界は1m以下まで失われます。この霧は若干酸味があると被験者からの報告がありましたが、これがオブジェクトの異常性なのか分かっていません。この霧は非常に高い濃度で空気中に含まれており、通過する際に被験者の所持するあらゆる物に付着するほどでしたが霧が晴れ次第数秒以内に全て揮発します。そのあとには非常に細かい白色の粒子が残されることが分かっており、この粒子は[データ破損]から構成されています。この霧が観測できる区間は全長約200mであることが実験によって分かっています。霧が晴れて更に約300mほど進むとオブジェクト内に響く鈍い金属音が2~10秒のランダムな間隔で観測できるようになります。この金属音の音源などの情報は一切不明です。この金属音を観測してからまもなく、被験者に対して暴力のような激しい攻撃が加えられるようになります。実験による結果から、多数の人間が鉄パイプなどの鈍器で攻撃していると推測されていますが、そのような力を加えるようなオブジェクトは映像を見る限り一切観測されていません。この激しい攻撃は金属音が鳴るたびに行われることから、それらには何らかの関係があると考えられていますが、現在のところ不明です。

SCP-XXX-JPはその攻撃の激しさ、そしてその攻撃に対抗できることが可能なのかを確認するために5回の実験が行われました。以下がその実験記録です。

実験記録XXX-001 - 日付2015/██/██
対象: D-3275
実施方法: 近接格闘に長けたD-3275をSCP-XXX-JP内部に進入させ、攻撃に対し抗うことが可能かを調査。
結果: 加害の対象を捉えることができず、対抗に失敗。D-3275は腕を骨折するなど全治3ヶ月の重傷。

実験記録XXX-002 - 日付2015/██/██
対象: D-4623
実施方法: 衝撃を吸収する特殊なチョッキを装備した、格闘家の経歴を持つD-4623をSCP-XXX-JP内部に進入させ、攻撃を軽減させることが可能かを調査。
結果: 攻撃を受ける頻度が実験XXX-001の時に比べ7割程度に減少したが、完全な対抗に失敗。D-4623は脚部を骨折するなど全治3ヶ月の重傷。

実験記録XXX-003 - 日付2015/██/██
対象: D-5234
実施方法: 四肢及び胴体を保護する特殊防護服を装備させた、過去に傷害などの前科を持つD-5234をSCP-XXX-JP内部に進入させ、攻撃を更に軽減することが可能かを調査。
結果: 攻撃を受ける頻度が実験記録XXX-002に比べて半減するものの、完全な対抗に失敗。D-5234は四肢の一部に打撲を負うなど全治3週間の軽傷。

実験記録XXX-004 - 日付2015/██/██
対象: D-6387、D-6392
実施方法: 前回の実験と同様の防護を施した2人の被験者D-6387、D-6392を[車名]に乗り込んだ状態でSCP-XXX-JP内部に進入させ、障壁を通過して攻撃は行われるのか、複数人で進入した場合に攻撃の度合いが偏ることがあるのかを調査。
結果: 攻撃のほぼ全てがD-6392に振るわれ、防護服を装備しているのにも関わらず脚部の骨折など全治4ヶ月の重傷。庇おうとしたD-6387は無傷。
分析: 障壁の有無に関係なく攻撃が行われる。2人分の攻撃が一方に偏って行われるようだ。

実験記録XXX-005 - 日付2015/██/██
対象: 小型探査ロボット
実施方法: 通信機能を有する探査ロボットをSCP-XXX-JP内部に進入させ、様々な種類の観測を行う。
結果: カメラで撮影したところ人が多数存在したということを裏付ける[削除済]が発見された。暴力とみられる攻撃や金属音、霧は一切観測されなかった。霧が観測されていた地点で縦██.█cm横█.█cmの1枚の手紙が発見されSCP-XXX-JP-Aとして回収。

回収されたSCP-XXX-JP-Aは激しく風化していましたが、判読が可能な部分がありました。以下がその文書の内容です。

ここどうしよう