アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:
説明:SCP-XXX-JPはザクロ(学名:Punica granatum)の樹木と同じ振舞いをする岩石の集合体です。SCP-XXX-JPの幹や枝は火成岩57%、変成岩33%、未知の岩石類10%程度で構成されています。葉はアルミニウム、クロム、チタン、マンガン、カルシウム、鉄などが不規則的な比率で混ざり合って構成されており、これらにも未知の岩石類が6~10%程度含まれています。また、SCP-XXX-JPは通常のザクロの樹木と同様の環境で育ちます。
SCP-XXX-JPはザクロとほぼ同じ過程を経て果実を生産します。ザクロが秋に熟すのに対し、SCP-XXX-JPの果実は年始~春の間に熟します。果実は柘榴石と同様の組成と外見をしていますが、柔らかく食す事が可能です。味はザクロの果実と同様の物で、美味であると報告されています。果実は熟してから一ヵ月後急速に硬化し、完全に柘榴石と同様の物質になります。
その異常性は果実を食してから五月の前半を経過したSCP-XXX-JP-Aに対して発揮されます。SCP-XXX-JP-Aは性別に関係無く、女性の場合は通常通り子宮で、男性の場合は退化した子宮部で妊娠します。この妊娠は性交渉を担わず、自覚症状もありません。この状態で検査をしても、妊娠部位には何も無いように見えます。妊娠後に6月1日を経過したSCP-XXX-JP-Aは柘榴石を出産します。この時の出産過程には本来あるべき陣痛等の事象などは発生せず、またSCP-XXX-JP-Aの意思に関係無く唐突に行われます。出産された柘榴石はSCP-XXX-JPの種子の役割をしています。
補遺:SCP-XXX-JPはMC&D社が主催するオークションにて、財団エージェントが買い取る形で確保されました。この時のSCP-XXX-JPは種子の状態で販売が行われており、既にMC&D社による生産、販売法が確立されている物と思われます。以下は財団エージェントにより記録された、販売時に用いられた宣伝文句です。
さあ目をよく開いて!本日のオークション最大の目玉がやってきました!
これはいわゆるガーネット!しかし只のガーネットじゃない、最高級の物ばかりを見てきたあなた方の審美眼ならわかる筈だ!
今まで見てきたどれよりも、何よりも美しい筈です!これはMC&D社が独自に持っている鉱脈から発掘されたものです!
もっと近くに寄って御覧ください、遠くで見るよりも余程美しい!
アイテム番号:SCP-001-JP
オブジェクトクラス:(オリジナルのクラスを入れたい)
特別収容プロトコル:現在、SCP-001-JPはカバーストーリー"思考実験"によって隠蔽されています。現在までに有効な収容策は練られていませんが、その危険性から一刻も早く収容プロトコルを構築しなくてはなりません。
SCP-001-JPに対しての収容方法を思いついた職員は███博士に報告してください。誰でもどんな方法でも構いません。
説明:SCP-001-JPは現在観測できる限りの空間内の全てにおいて発生する空間異常です。SCP-001-JPは██時██分██秒を基点として約22時間単位で行われます。SCP-001-JPが発生した場合、外見上は何の差異もありません。しかし、人間が認識出来ない程度の間に、観測できる全ての空間内で再構築イベントが行われ、異常存在――我々がSCPアイテムや、Anomalousアイテムと呼ぶ存在――が発生します。この再構築イベント以前の記憶は改竄されます。
補遺:SCP-001-JPは場所によって発生に遅れがある事が分かっています。また、その遅れにより発生部を逆算した所、████万光年先が発生源である事が判明しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは発見時の形状で現存しており、サイト-8156の標準的収容ロッカーに収容されています。その他のSCP-XXX-JPを含む音声と文書は破壊処分を行ってください。SCP-XXX-JPを習得した人間が発見された場合、財団エージェントにより確保され、インタビューの後に記憶処理が速やかに行われます。SCP-XXX-JPを用いた実験は恒久的に凍結・禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは全く未知の言語です。
何らかの方法で筆記されたSCP-XXX-JPは媒体から剥がれ、食べる事が出来ます。しかしながらSCP-XXX-JPを食する事により得られる栄養分は皆無です。媒体から剥がれたSCP-XXX-JPは文字によって食感、味、厚みが異なります。化学分析の結果、剥がれたSCP-XXX-JPは筆記時の材質と等しい事が判明しています。また、剥がれた時点で表記されたSCP-XXX-JPを構成する物質の特性は消失し、通常有害な物であっても無害になります。
SCP-XXX-JPは故█████氏の遺品調査の際に、2メートル四方、厚み10センチメートル程度のテクタイトの板に基本的な文法が刻まれた形で発見されました。この板に刻まれたSCP-XXX-JPは非常に精密に書かれています。故█████氏は2███/██/██に栄養失調により死亡しています。これがSCP-XXX-JPに関係しているかどうかは不明です。
補遺: 以下は各文字の意味、
下書き提出時の食用言語
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは一冊の本に纏められた文書の形で存在しており、サイト-8156の標準的収容ロッカーに収容されています。その他のSCP-XXX-JPを含む音声あるいは文書は破壊処分を行ってください。SCP-XXX-JPを習得した人間が発見された場合、財団エージェントによる記憶処理が速やかに行われます。SCP-XXX-JPを用いた実験は恒久的に凍結・禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは言語学的に他の言語と一致する点が見当たらない全く未知の言語です。SCP-XXX-JPは認識する人間の知識に文字の形と発音を合わせます。例として、ひらがな・カタカナ・漢字を基本的に用い、日本語を発声する人間であれば、ひらがな・カタカナ・漢字としての記述と日本語としての発音で記されます。何故認識する人間の知識によって文字の形状が変わるのかは不明です。
SCP-XXX-JPは理解できるか、出来ないかを問わず、認識した人間に対して満腹中枢を刺激します。この時SCP-XXX-JPを1つの言語として認識できない対象の場合は何ら異常をもたしません。個人差はあるものの、おおよそ20分ほど認識する事で満腹感を得ます。SCP-XXX-JPを認識する事により得られる栄養分はありません。この為、SCP-XXX-JPのみを用いて発話・記述する人間は必然的に栄養失調で死亡します。
SCP-XXX-JPは故█████氏の遺品調査の際に、一冊の書籍に書かれた形で発見されました。故█████氏は死亡する10日前から食事を取らなくなり、それにも関わらず空腹になっているような様子を見せなかったという証言がされており、恐らく日常的にSCP-XXX-JPを発話・記述していたと思われます。また、故█████氏の関係者もSCP-XXX-JPを僅かではあるものの習得していた記録があります。それらの人物には記憶処理を行い、SCP-XXX-JPに関する記憶と故█████氏に関する記憶は削除されています。
補遺: ████/██/██、実験の為にSCP-XXX-JPをDクラス職員に習得させたところ、実験担当の██博士が突如、日本語に対する言語障害を発症しました。その他の言語は問題なく使用出来ました。後の検査で、Dクラス職員のSCP-XXX-JPの習得度合いと、██博士の言語障害の進行の度合いが比例していた事が判明しています。また、故█████氏がSCP-XXX-JPを習得した████/██/██に、発話者が僅か██名しかいない言語が原因不明の消失をしていた事が判明しました。これを受け、SCP-XXX-JPを使用した実験は恒久的に凍結されました。
今日の天気は快晴だ。
一片も雲は在らず、只青い空が地平線をも見透せそうに晴れ渡っていた。
そんな空を眺めて何処かへ出かける。今日は休日であり、そして趣味の散歩をする所だった。
ああ。今日も……疲れた。
ふと、空を眺める。
その日の天気は朝と変わらず快晴だった。
青い、青い空が、相も変わらず透明感を持って浮かんでいた。